安蔵山で今季初スノーシュー
- GPS
- 05:08
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 724m
- 下り
- 716m
コースタイム
天候 | 曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
県道257号線は12/1~4/19までは冬期通行止めとのこと。実際には通過できるが、あくまでも自己責任で。積雪が深く、立ち往生した際には電波圏外であることを念頭に置く必要あり 上記の理由により、おそらく新雪期のこの山に登る機会は少ないと思うが難所は尾根までの最初の急斜面、 尾根上はテープ類も頻繁にあるので道迷いの心配は少ない |
写真
感想
湖北に雪が降り積もるようになった頃、真っ先に訪ねたい思っていたのがこの安蔵山である。というのも安蔵山の登山口へと至る県道285号線が積雪で通れなくなるからだ。12/1より翌年の4/19まで冬期通行止めということであるが、実際は道が塞される訳ではなく、通行止めの看板の横を通過出来るようだ。しかし、除雪がされないために、雪深い湖北においては通れなくなるのはもうまもなくだろう。
琵琶湖の湖西を北上すると湖の南の方は晴れているのだが、北に向かうにつれ日本海側に雪をもたらしている重苦しい雲が広がる。琵琶湖の上では青空を徐々に炭色の雲が覆い隠してゆく。
もしも積雪で通れないようであれば七々頭ヶ岳へと山行先を変更するつもりで菅波集落に到着してみると、除雪されていない県道には10cmほどの雪が積もっている。日中の降雪のために夕方までに間違いなく積雪量は増えるだろうが、この程度ならばなんとか帰ってこれるだろう。既に一台の車が通ったようだ。新雪の上の平行に走るシュプールを追って県道へと入る。降雪の直後のためか、厚く雪化粧を施された樹々の白さが雪景色の静けさを引き立てるようだ。
田戸に辿り着くと道路脇に広場がある。先行する車はさらに奥へと入ってゆくようだ。高時川にかかる橋を渡って林道奥川並線へと入る。雲の合間に青い空が見えたかと思うとみるみるうちに青空が広がり始めた。静かな谷間には藍色の水を湛えた奥川並川の流れの音だけが響きわたる。林道上には多数の踏み跡がある。猿のものだ。突然、林道の下の斜面に生える樹が大きく揺れたかと思うと眼の前の林道を一匹の猿が横切った。
登山口の鉄梯子を上がると杉の植林地の中をピンクテープの目印を辿って急斜面を登ってゆく。間もなく尾根の手前の467m峰との鞍部に辿り着く。西側の遥か下には樹間に車を停めた田戸の広場が見える。
ここからは尾根道となりルート・ファインディングの苦労はない。登山道を探すまでもなく、尾根上には雪の下に埋もれた登山路を示すかのように鹿の足跡が延々と続いている。最初の急斜面ほどではないがそれなりの急坂が続く。青空は消えてしまってはいるものの、時折雲の合間から陽光が差し込んでは真新しい雪の上に樹々のシルエットを落とす。
標高700mを過ぎたあたりで尾根はなだらかになり、尾根上にはブナの大樹が目立つようになる。雪が振り始め、積雪も徐々に深くなる。ツボ足でも歩けない訳ではないが、そろそろ折角携行してきたスノーシューの出番だ。久しぶりにスノーシューによるモフモフの新雪の感触を味わう。
ブナの樹高が高くなり、林が壮麗な雰囲気を漂わせるようになると、ほどなく山頂についた。山頂の一帯ばかりは曲がりくねった枝に霧氷を纏った潅木が雪の中で踊る妖精のような姿を晒している。山名標は輪舞する樹々の中の立ち枯れたナラの樹に打ち付けられた小さなプレートがあるばかりだが、霧氷の白い樹々の中にあってプレートの朱色はよく目立つ。
雪の登りに家内が慣れないせいかここまででかなりの時間を要するが、スノーシューを履いての下りは早い。467m峰の鞍部に戻るとスノーシューを脱いでチェーンスパイクを装着する。
駐車場に戻り着くと林道上の積雪の量は増えていたが、我々がここに到着してからさらに数台の車が通過しているようで道路の轍が広くなっている。轍のお陰もあって無事、菅波集落まで運転することが出来たが、次にこの道に入ることが出来るのは残雪の季節までお預けとなりそうだ。
菅波の集落を通過している際はシンシンと雪が降っていたのだが、ものの数分も走らないうちに丹生の集落に来ると青空が広がりはじめた。湖北に来るときは木ノ本でつるやパン、七本槍を醸す富田酒造に寄り道するのがお決まりである。つるやぱんではチーズフォンデュ・パン、餃子パン、焼きチーズパン、富田酒造では山田錦と渡船、それから有機農法の玉栄の純米の3本セットを入手。
往路と同じく湖西経由で京都に向かうと比良の山麓を走るあたりで大雪となった。和邇から途中に抜けて大原へとR367を下ると雪道の準備をしていなかったためだろか、トンネルを越えたあたりで何台かの車が立ち往生しているのだった。明日は久しぶりに京都でも雪が積りそうだ。
コメント
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yamaneko0922さん、yamaizuさん こんばんは
湖北の山は、ブナ林がとても美しいですね。
横山岳、大黒山あたりを歩いただけですが、若々しさが気にってます。
>富田酒造では山田錦と渡船、それから有機農法の玉栄の純米の3本セットを入手。
これから、飲み比べが楽しみですね。
コメント有難うございます。
churaさんもお持ちの余呉トレイルの地図をようやく入手したので、来年はあちこち歩いてみようと思っております。
富田酒造に限らず、これまで玉栄、渡船、吟吹雪といった滋賀の古代米の酒を気に入って呑んでおり、先日、己高山に登った時に求めたのもこの3種でした。こちらの山田錦は始めて呑んだのですが、山田錦は単にフルーティーなだけでなく、七本槍らしいコクがあって、優れたお酒だと思いました。churaさんも宜しければどうぞ ・・・とはいえ、お近くにも美味しい酒蔵がいっぱいありますね。
heheさんもお好きみたいですよ
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