厳冬期乗鞍岳登頂。BCスキーリベンジ


- GPS
- 05:22
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,233m
- 下り
- 1,617m
コースタイム
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:34
天候 | 快晴極寒、位ヶ原から上は強風、3000m稜線は風速15m以上、気温-20℃以下 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
休暇村の少し下の駐車場利用(無料、50台くらい) ※途中中央道は雪なし、中央道から見える美ヶ原、霧ヶ峰も雪がありませんでした。 ※乗鞍スキー場は積雪40cmでアイスバーン。 ※スキー場の一番上のリフトは9:30から営業開始で、順番待ちの列で10分程度待ちました ※休暇村ゲレンデのリフト1本400円で3本乗り継ぎでツアーコース入口へ |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
グローブ
防寒着
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ザック
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ゴーグル
ストック
スキー板
シール
アイゼン
ピッケル
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感想
この日は白骨温泉から十石山へ登る予定でしたが、朝、部屋の窓から見事なモルゲンロートの乗鞍岳を見た瞬間、あれに登らねば、と即決で前日のリベンジをすることにしました。
絶好の登山日和の中焦る気持ちを抑えて、まずはリフトでゲレンデトップへ。
今日は一番上のカモシカコースのリフトも動いていて、標高差250mを稼げましたが、このリフトがなかなか調整中で動かず、9:30になってようやく乗ることができ、
登山開始は9:45になってしまいました。
昨日はトレースが消えてしまったツアーコースを登りましたが、今日は立派な先行者のトレースができていて、快調にのぼり、昨日の最高地点、位ヶ原の下部には30分短縮して通過、広大な位ヶ原も快調にシール登行して肩の小屋口に2時間で到着しました。
ここからが苦行の始まりです。雪が柔らかそうな斜面をシールで登っていきましたが、途中から斜度がまし、部分的にアイスバーが出てくると、シールが効かず登れなくなってきました。なんとか荷物を降ろせる場所まで行って、そこでスキーからアイゼンにチェンジしました。その先はハイ松が固い雪で覆われた斜面で、板を担いで重くなった荷物でずぼずぼ潜り、強風が板にあたってよろけます。
何とかハイ松帯を脱して夏道に出て朝日岳を目指しますが、今度は斜度が急で風に耐えながらバランスをとってトラバース気味に登りました。
朝日岳の鞍部に到着して荷物をデポし、剣ヶ峰を目指しましたが、風が一層強くなり、手や顔の感覚がなくなってくる中を自家発熱しようと飛ばして登り、10分で登頂しましたが、あまりの寒さにかなり心が折れました。
それだけに登頂した瞬間はうれしくて叫んでしまいました。
山頂からは360°の大展望で、さすがは独立峰の乗鞍岳のことはあります。
山頂標識のある神社の西側は長さ1mはありそうなエビの尻尾が鳥居にできていて、その素晴らしい展望を撮ったり、山頂に先に登頂していた方と写真を撮りあっているうちに寒さでカメラが動作しなくなってしました。
神社の東側で風をよけて登頂写メールを送っていると、スマホも寒さのために3分くらいでバッテリー低下となって電源が落ちてしまいました。
20分も山頂にいて体が心底冷え切り、デポ地まで戻る途中もわずか6分程度でしたがとても苦行で、凍傷になるかと思いました。
板からアイゼンに切り替えたときに、ダウンを着てオーバーズボンを履くべきでした。
デポ地は少し風が当たらず、ここでアイゼンを外して板をつけ、いよいよ滑降開始しました。お楽しみの滑降で、これが目的で登ってきたようなものですが、乗鞍はなんといても強風てかてかアイスバーンで有名なだけに、この滑り始めの瞬間は最も緊張する一瞬です。がりがりの斜面を斜滑降で通過して雪が吹き溜っている斜面まで行き、そこを5,6ターンであっというまに降りてしまい、またアイスバーに出ました。
そこからはカリカリの上を転ばないようにそうっと滑って肩の小屋まで降り、また新雪がたまっているところを選んで滑り降りました。
吹き溜まりではそこそこ新雪滑降を楽しめましたが、下りは本当にあっという間です。すぐに位ヶ原の末端、昨日登ったところまで来てしまい、あとはひたすら凹凸のある滑りにくいツアーコースの林の切り開きを飛ばしました。
ここまで降りてくるとこんなに大勢登っていたのかと不思議になるほど(肩の小屋から上には数名しかいなかったので)結構登山者がいて、凹凸や灌木に苦労している中を抜いて下り、朝日岳の滑降開始からわずか52分で駐車場の上のリフト乗り場まで戻ってきました。
何はともあれ、最高の天気に恵まれて、厳冬期の3000m峰に無事登頂でき、そこそこスキーも楽しめて(2年前に登頂したときは新雪がなくて、ツアーコースも含めて全コースアイスバーンでした)今年1年を締めくくるにふさわしい登山ができました。
それでは皆様、今年1年大変お世話になりました。
来年もまたよろしくお願いいたします。
そしてよいお年を
〜乗鞍高原の温泉宿にて
山頂でお話しさせていただいた山スキーヤーです。
ヤマレコのパスワードを紛失してしまい気付けばコメントが一月以上跨いでしまいました。申し訳有りません。
朝日岳コルからの滑降お見事でした!自分は剣ヶ峰稜線が初めてでしたので滑降ラインをおおいに参考にさせて頂きました。そしてプロフィールを拝見させていただき納得のスキーバッジホルダー!!
vivioさん、こんばんは
コメントありがとうございます。
楽しみにしておりました。
山頂からの滑り出しは、いつもとても緊張しています。滑り出してしまえば、腹が座って思いきって滑れるのですが😅
富士見岳の記録を拝見しました。
雪山でツェルト泊とは驚きです。
ドームテントでもたいへんなのに、
そのチャレンジ精神は見習いたいと思います。
vivioさんも兵庫だったんてすね😲
もしかしたら近くでお会いするかもしれませんね😃
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