初日:硫黄岳【敗退】/ 2日目:赤岳【♪】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,728m
- 下り
- 1,719m
コースタイム
7:11 赤岳山荘
7:15 美濃戸山荘
8:44 赤岳鉱泉 9:29
12:05 敗退地点(赤岩の頭あたり?) 12:13
13:22 赤岳鉱泉(泊)
【2日目】
7:43 赤岳鉱泉
8:08 行者小屋
9:09 地蔵の頭
9:15 赤岳天望荘 9:50
10:19 赤岳頂上山荘
10:22 赤岳南峰 10:33
(S氏とはぐれて登り返し)
12:13 行者小屋
12:37 赤岳鉱泉 12:51
13:49 美濃戸山荘
13:56 赤岳山荘
天候 | 2/15(水) 晴れ時々曇り 2/16(木) 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※八ヶ岳山荘(美濃戸口)駐車場は1日:500円 ○赤岳山荘駐車場…トイレあり(1回:50円) ○ちなみに四駆(ジムニー)のノーマルタイヤに後ろ2輪にチェーン装着で慎重に進みました |
写真
感想
【1日目】
15日〜17日の3連休に向けて片付けられる仕事は早々にケリをつけておき、ようやく迎えた14日は時間通りに19時に退社。持ち物のパッキングも事前に済ませておいたので逸る気持ちを抑え、何もすることなくS氏の到着を待つ。出発予定の21時が近づいてもS氏からの連絡がないため「今夜も遅刻?」と思い込み、夕飯を食べに行くと到着の連絡がある・・・。
そんなこんなで21時20分頃に滋賀県を出発。
色々と情報を集めていると美濃戸口から先の林道は凍結が激しく『チェーンを装着し運転に自信がある人のみ通行可』と恐怖心を煽るような内容が多かったが、それでも今回は赤岳山荘の駐車場まで入り少しでもラクをする予定(運転に自信はないが・・・)。美濃戸口でチェーンを装着し、いざ林道に入ると車のヘッドライトが故障して点灯しない・・・。元々、ヘッドライトは片方が切れたまんまで「この残りの一方が切れたら怖いですね〜」と冗談を言ってた矢先のアクシデントに二人して苦笑。暗い林道を懐中電灯で照らしながら進むも結局無理があり、ボンネットを開けてあれこれ触っているとパッと点灯し事なきを得る。
そんなこんなで赤岳山荘の駐車場には3時10分頃に到着。約6時間の長旅の疲れもあり30分後には就寝。
翌朝は6時出発の予定が起きたら6時30分・・・結果的には予定より1時間以上遅れて出発する。赤岳鉱泉までの道は、さすがによく踏まれており迷うことはない。この日は赤岳鉱泉から硫黄岳に登り、そこから横岳を縦走して赤岳天望荘で泊まるという無謀な計画を企んでいたものの、赤岳鉱泉前から硫黄岳に向かう登山道を少し行った先でトレースは消えており、新雪の中に埋もれた踏み跡を探りながら登り進めることになる。スネからヒザあたりまでの雪を交代でかき分けて登り、ようやく硫黄岳山頂とそこから横岳へと続く稜線が見えたあたりで(赤岩の頭あたり?)ハイマツの上に乗った雪に腰までズッポリ沈んで行く手を阻まれ敗退を決める。
翌日の計画を赤岳鉱泉から赤岳山頂の往復のみに変更し、この日は小屋まで引き返して早速ビールを飲み始める♪
この日の赤岳鉱泉は30人の泊まり客で、平日にしては多いとの小屋の方の話。いろんな方と話をさせていただき、のんびり楽しい時間を過ごす。なかでも大部屋でご一緒した山岳部出身のオジサン3人組には山での貴重な経験を色々と教えていただいた上、赤岳に行くと告げると翌日は朝食前から(5時半出発で)先行してトレースをつけてくださるとの事。やはり山は年齢ではなく経験が物を言う世界だと改めて感じさせられた。
そんなこんなでビールを大量に飲みすぎたせいもあり(缶ビール代だけで4,500円・・・笑)消灯を待たずに20時には爆睡♪S氏のイビキ対策に購入しておいた耳栓の効果もあり、朝までグッスリ寝ることができた。
【2日目】
2日目は小屋の朝食(6時半)のギリギリまで約10時間をグッスリと寝て前夜の寝不足も一気に解消。4時半頃にオジサン3人組が起きだす物音が聞こえたものの、心の中で「ありがとうござます」とお礼を言って再度眠る(笑)。
朝食の焼サンマをガッツリ食べて出発は7時43分。地蔵尾根を進むと森林限界を越えたあたりから急な斜面になり、クサリや階段の支柱を手掛かりにしながら慎重に登る。足を滑らせると大怪我をしそうな緊張感あるコースだが先行してくれたオジサン達の足跡が頼もしく(それでも尾根道は風によって消されている部分も多くあったが)その通りに辿って、どうにか地蔵の頭まで登りきることができた。
稜線上の風は刺すように寒く、いったん赤岳天望荘に入り熱いコーヒーで休憩をとる。そこから30分ほどの急登で、ようやく赤岳山頂に到着。S氏は重い荷物のせいか今回はいつものようなハイペースの登りが影をひそめており、そのため到着後の待ち時間が長く寒く感じられる場面が多かった。ここでもS氏の到着を待って、写真を撮ってすぐ下山にかかる。
登りでの地蔵尾根の激しい傾斜を目の当たりにしただけに、それを避けるため下山は文三郎尾根を通る。先頭を歩き、黙々と下ってフッと振り返るとS氏の姿が見えず「かなり遅れているようだ・・・」と思いながらも、また先に進む。さらに進んだ先で立ち止まり、姿が見えるのを待ってみるが10分経っても20分経っても一向に姿が見えない・・・。不安になり下ってきた道を再び登り返し、前から来る男性2人組の登山者に聞いてみると「赤岳から文三郎尾根に入ったあたりで単独者が南西に下りていったのを見た」との事・・・。不安がさらに増大する中、携帯電話を取り出して電源を入れてみると電波状況は良好。ダイヤルしてみると通話も鮮明でホッとする。S氏も道迷いに気がつき、登り返している最中であった。
そんなこんなで無事合流することはできたが、近くを歩いていたガイドさんが心配してくださり色々と助言していただいた。その後は順調に下山し14時前には赤岳山荘の駐車場に到着する。
厳冬期赤岳登頂、お疲れさまでした。
ご同行者の道迷いは、大事に至らなくて何よりでした。
できれば参考までに、道迷いの状況をもう少し詳しく教えていただけないでしょうか。
指導標のある分岐で、中岳、阿弥陀岳方面に行ってしまったということでしょうか。
それともバリエーションルートのトレースがついていて、そこに入り込んでしまったのでしょうか?
コメントありがとうございます。
返答遅くなりました
本人は道標を見た憶えは無いと言っていましたので、おそらく中岳への分岐以前に(赤岳の岩稜を下りてすぐに)左に進路をとり、中岳〜阿弥陀稜線の南側に下ったと思われます。
ちょうどその時は吹雪いており見通しが悪かったので、微かに残る踏み跡を辿って間違えたようです。
携帯電話が通じたので、すぐに連絡が取れて大事には至りませんでしたが不安な思いをしました
チャンスがあれば、この冬もう一度赤岳に行ってみたいと思っているので、気になってお伺いさせていただきました。
南側ですか…バリエーションルートでもなさそうですし、エライところへ行ってしまうところでしたね。
視界が悪いと怖いですね。
ご無事で何よりです。ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する