西穂高岳 槍穂連峰の眺望のご褒美!
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,137m
- 下り
- 1,136m
コースタイム
9:28新穂高ロープウェイ山頂駅-10:45西穂山荘11:40-2:30独標-16:00西穂山荘
2月26日
4:20西穂山荘-6:15独標-9:34ピラミッドピーク-7:27西穂高岳-13:05西穂山荘14:00-15:00ロープウェイ山頂駅
天候 | 25日 雪 気温は高め(昼山荘で-5℃) 26日 雪 朝方だけは薄いガス 気温低め(出発時-12℃ 昼間-12℃) 稜線の風は、両日とも耐風姿勢ほどではなかった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス | ロープウェイ乗り場近くの登山者用無料駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
写真
感想
あまり天気がかんばしくなかったのですが、だめもとで行ってみますかということで決行しました。
強い冬型になる前なら展望は無くとも山頂だけはいけるかぐらいの気持ちでした。
市川を出て新穂高に着くまで雨。さすがにロープウェイ山頂から先は雪になりましたが、ウエアーがしっとりと濡れるような湿雪でした。
山荘で昼食をとり行けるところまで偵察に出発しましたが、小屋前の急斜面でいきなり腰ラッセル。
稜線に出ると雪は飛ばされラッセルは無くなりましたが、時々吹き溜まりに足をとられました。
独標手前でアンザイレン。独標には支点をとり、取り付きましたが新雪がべったり付き股までのラッセルになってしまったのですが、体重を乗せるとズルズルと滑り落ちてしまう状態でロープを付けていても恐ろしいものでした。
結局、独標まで3時間もかかってしまい、ここで時間切れ。
山荘までの下山時、東側のセッピを気にして尾根の西よりを歩いた為、西側に派生する枝尾根に引き込まれました。
一時、視界が開け間違いに気づきましたが視界不良時は要注意です。
山荘に戻り、夕食までビールを飲んだのですが、雰囲気は暗い。雪の状態が不安定な上、翌日は冬型の天気になり風が強まりそうです。
明日も同じようなペースだと西穂高を登って最終のロープウェイ間に合わせるのは絶望的に思われました。
とにかく暗いうちに出発して、午前10時をタイムリミットに行けるところまで行こうと相談。
夕食後は速攻で就寝しました。
翌朝はちょっと寝坊しましたが、明るくなるころ独標直下に到着。一晩で雪も少し締まり昨日ほど苦労せず登れました。
その後はほとんどコンテで登り西穂高山頂は50Mロープをいっぱいに使い何とか登りました。
この日、西穂高山頂に登ったのは我々以外単独の方が一名のみ、あとは山荘付近に戻るまで誰にも会いませんでした。
山荘に20数人、テントが5張りほどありましたがほとんどの方が独標までだったようです。
しかし、今回の核心部は独標だった気がします。
下山時、ここを確保無しで下りる気はしませんでした。
未経験の冬の西穂。
密かに、年初に書き出してみた今年の山行リストに入っていた。
それが、2週間前にkaitoさんから思わぬお誘いがあり、
チャンスとばかりに行ってみた。
で、行ってみた結論。
独標〜西穂間は、
晴天、無風で、トレースも含め、比較的大勢の人が歩いている日でもなければ、私のような初心者が単独行で行くにはかなり厳しい感じがした。
いや、行っては行けないところのような気がする。
無雪期でも威圧感がある稜線で、初めての単独行の時、その先へは、明るくなる迄、独標で待機した経験があるのだが、積雪期は更に威圧感が増す。
おまけに、ガス、吹雪などだと殆ど絶望的な感じがする。どこを歩いて良いのかすらわからないだろう・・
雪の独標から先の世界は、
悪い雪・氷のコンディション、気象条件、厳しい上り下り、きわどいトラバース、いかなる時でも落ち着いて行動できる技術と経験と精神力が無いと・・・強引、油断、パニックはすぐ事故と隣り合わせだな、こりゃ・・と強く感じた。
幸い、kaitoさんという同行者に恵まれ、冬の西穂まで行けたのはたまたまであって、本当にラッキーだったんだなと思う。
おはようございます!
レコ作成してたら、kaitoさんたちのお名前発見。
また後でゆっくり拝見しますが、
西穂からは奥穂たちがみえたんですね〜!!
いいなぁ 羨ましすぎる…
私たちは焼岳に入ってましたが、焼岳山頂すら(というか一寸先は白状態)見えず、という状況でした。
でも近い山域にいましたね!
びっくりしたので取り急ぎ
こんちには。西穂高登頂おめでとうございます。
雷鳥ころころしていてホント可愛らしいですね。
私も見たかったです(笑)
あの日の西穂ではいい経験をさせてもらいました。
山頂からの風景を見れるようになりたいものです。
私も西穂高に登頂した時、同じような事を想いました。
私自身に対しては、もっともっと修行をつまないと、しかし、ここから先は止めておこう、と。
これから目指す方には、わかってほしい冬の北アは「ヤッター、登ったぞー」とはしゃげる甘さはないと。
良いレコをありがとうございました。
山荘前でテントを張っていた6人パーティーのうちの一人です。
あのコンデションで西穂まで行かれるなんてすごいですね
我々も独標止まりでした。
独標の先の絶景を見せて頂いてありがとうございます!
写真を拝見してリベンジしたくなりました。
(ライチョウもかわいい!)
kaitoさんからいただいたコメントですと、
てっきり独標迄だったのかと思っていたのですが、あの天気の下、
西穂山頂まで・・・、まさに快挙ですね、登頂おめでとうございます。
写真を拝見しても独標付近より先、山頂まで今季は雪の付き方が少ないように思えます。
と云う事は、逆に歩きにくい、一概には言えませんが、難しさが増すと云う事にもなります。
腰までのラッセルが一晩で締まり・・・、
雪山の状況はたった一晩で大きく変わるものですね、良くなるばかりとは言えず、
逆に悪くなることもある訳で、その辺りを見ながら進退を考えることが必要かと感じるこの頃です。
さすがに経験豊富、ベテランの域に達していらしゃるkaitoさん、
パワー抜群の being さんのお二人だからこそあの天候の下で山頂を踏む事が出来たのでしょう。
真っ白の雷鳥、羨ましいです。
私、今まで一度も真っ白の雷鳥を目にしたことがありません。
昨年春、吹雪の中を西穂より下山中、
ホワイトアウトの中で私の後を歩いていた方が丸山付近で見つけて写真を撮られたのですが、
私はルーファイに全神経を使っていて余裕がなく、残念ながら気が付きませんでした。
丸山付近、視界不良の時には確かに西へ向いている枝尾根へ誘い込まれます、
山頂方面の厳しさとは別の危険が潜んでいる訳です。
beingさん、色んな経験が出来た素晴らしい山行でしたね。
kaitoさん、言葉に出さなくともかなり神経をすり減らされたと思います、お疲れ様でした。
おめでとうございます。
と、単純に言うだけでは済まないような厳しい山行でしたね。
天気も悪かったようですし…。
しかしながら、このコンディションで西穂まで行って、無事帰って来たことはやはり凄いことで、
おめでとうございます!(と、言いたい)
それと、同時にただ脱帽するばかりです。
次の山行でお会いするのを楽しみにしています。
beingです。
お立ち寄りありがとうございます。
>私たちは焼岳に入ってましたが、焼岳山頂すら(という>か一寸先は白状態)見えず、という状況でした。
>でも近い山域にいましたね!
眺望、残念でしたね。
我々の方では、奇跡的に槍穂高だけ、その雄姿を望むことが出来ました。
後でレコ立ち寄らせていただきます。
こんにちは。beingです。
はい。
大人のライチョウを一度にあんなにたくさん見れて、感激しました。
えっ、s3214さんは、
同日、女性一人でピラミッドピークまで行かれてますよね(愕)
大した度胸ですね!
(そういえばs3214さんのレコ拝見すると、2月11日-12日も単独で赤岳。私どもと同日? ひょとして、天望山の談話室で私どもの『おやじ白昼宴会』見られちゃったかな?(汗) そんで赤岳⇒西穂? びっくり偶然!)
ともあれ、私など、kaitoさんと一緒でなければ、絶対に独標で引き返したと思います。
beingです。
>良いレコをありがとうございました。
そんな・・(汗)・・・恐縮です。
「初心者が単独行で行くにはかなり厳しい感じがした。
いや、行っては行けないところのような気がする。」
マジで感じたままです。
それから、以前いただいたアドバイス。
フード、目だし帽、他の稜線に出る前の凍傷対策、
あれから注意するようにして、役に立っています。
ありがとうございました。
はじめまして、beingです。
>山荘前でテントを張っていた6人パーティーのうちの一人です。
そうでしたか、
人見知りな性格で、言葉も交わせず、すみませんでした。
でも、後でもこうやってお声かけ頂き、
ありがとうございます。
>あのコンデションで西穂まで行かれるなんてすごいですね。
kaitoさんと一緒でなければ、行けなかったと思います。
非常にラッキーだったと思います。
おかげで、良い経験が出来ました。
beingです。
西穂からの帰りの車の名で、
「パワフルなnoborundaさんのことだから、
きっと阿弥陀北陵登ったんでしょうね。」
と、噂していたんですけど・・・
もし、お仕事が片付けば、
パワフルnoborundaさんと、
黒戸尾根ご一緒できるといいな。
聞きましたよ。
私から見れば、
42.195キロの方が、すごいことのように思いますが・・・
>次の山行でお会いするのを楽しみにしています。
来週ですね。楽しみです。
体力的にも精神的にもこの辺が私の限界かな?
帰り独標を過ぎたあたりからbeingさんについていけなくなりました。
全工程で一度も休憩はとれず、帰りピラミッドピーク下で凍った水筒の口をピッケルで削ってやっと水を飲むのがせいいっぱいでした。
山荘に戻り、疲れの為全く食欲もなかったのですがラーメンは食べられました。(ザックに大量のパンが残りました)
丸山あたりから急激にペースダウンした自分の状態からロープウェイまでかなり時間がかかりそうなのでほとんどの荷物をbeingさんに持ってもらいました。
冬山をバリバリ登れるのも後数年かなと実感した山行でした。
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