東大テン(大沢から)


- GPS
- 11:04
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 1,561m
- 下り
- 1,566m
コースタイム
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 7:34
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:31
天候 | 一日目‐曇り時々雪、二日目‐快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト無 雪室はアイス ・大小屋〜吾妻山ろく放牧場 放牧場は冬季閉鎖されています。林道も放牧場もスノーモービルのトレースでいっぱいです。危険個所はありませんが、放牧場内に設置されている鉄杭の頭が出ているところがあります。視界の悪いときは注意。 ・吾妻山ろく放牧場〜茂皮平〜砂盛 林道伝いに歩きとおせます。川沿いを通る部分は片傾斜のトラバース。茂皮平付近の沢は水が出ています。渡渉は無理そうです。砂盛付近の林道は登りと下りがミックスされているうえ、雪が吹きだまってうねりが大きく下りでもシールが必要かもしれません。上を通っても登りがあるので同様ですが、滑りは上が楽しいです。 ・立岩手前の尾根取付き点 地図で見るとたいしたことが無さそうなですが、実際は結構な勾配で時期によって雪庇が張り出すような雰囲気です。乗り越える場所に苦労するかもしれません。下りの場合 突端が断崖になっているので、降りすぎないように気を付ける必要があります。 ・取付き点上〜明月荘~東大テン 下のほうは樹林帯で見通しはよくありません。勾配の緩い上のほうはガスると何も見えなくなります。 |
写真
感想
暖冬で雪不足です。雪山シーズンも早仕舞いしそう。少しでもいい雪を求めて米沢から登ります。
大沢へ降るコースは山スキーのクラシックコースということですが、今回初チャレンジ。天元台からゴンドラで上がってここを下るのが通常のルートらしいのですが、車で来て登って降りるとなると奥羽本線を利用するかピストンです。今回はピストンで挑みました。
車は大沢駅手前の大小屋集落の除雪最終地点に停めて登りました。林道には人が入った痕が沢山あるので通行の邪魔にならないように極力寄せておきます。林道は雪解けが進み地面が出ているところもあり、もうすぐフキノトウが出てきそうな雰囲気です。がっちり固まってストックすら刺さらない雪面はとても二月とは思えません。
冬季閉鎖されている放牧場にはたくさんのスノーモービルの跡。どうやらここはスノーモービルのゲレンデのようです。まだ誰もいない放牧場をショートカットします。
放牧場の上は杉林になっており樹間が混んでいるので降りは通過に気を付ける必要がありそうです。ここを通り抜けて再び林道へ。林道へでると眼下には並行して走っている大小屋川。この川を渡らなければいけませんが、川は割れて顔を出して流れているので橋を目指すのが良さそうです。
橋を渡ると徐々にダケカンバやブナの雑木林に代わって、樹間が広くなって好ましい斜面になっていきます。帰りの滑りに期待します。
林道はその先、砂盛と地図に記載のあるピークを巻いてきいますが、この辺りは逆勾配で帰りに登り返しになりそうな いやなところです。あたりを眺め帰りのコースを考えながら進みます。
渋川源頭に架かる橋を渡ったところで林道を離れ尾根に取り付きます。この尾根のとりつきが今回一番大変でした。表面のクラストした急斜面でスキーが全く沈まず、エッジが外れると滑落してしまいます。しばらく辺りをウロウロしてコースを探りましたが進路を見出すことが出来ず、結局スキーを脱いでツボ足で登り切りました。距離にすると20〜30mくらいだと思います。
尾根に乗るとオオシラビソ林。通常だと樹氷になっているのかもしれませんが、青々とした葉っぱのまま。どこまで登ってもモンスターには会えませんでした。尾根取付き初めは急斜面でガリガリのアイスバーン。スキーアイゼンを装着です。進むにつれて徐々に斜度は落ちてきますがガリガリはさらにパワーアップ。スキーアイゼンが効きすぎるくらい効いて足を上げないと前に進みません。さらにガスも出て視界も悪くなり弥兵衛平に出る頃には周りは真っ白。GPSを睨みながらの前進です。
到着した明月荘は二階の入り口まで埋まる積雪で、さすが米沢とちょっと感心してしまいました。ドアを開けるのに少し除雪しましたが、難なく進入。
中は多少雪が吹き込んでいたもののきれいな状態で、備え付けのノートも新しくなっていました。残念ながらペンが無く何も書き込めませんでしたが。
到着したあたりから気温がぐんぐん下がり、寝る頃には目いっぱい着込んでも体に堪える寒さ。小屋の中でテントを張りましたが足や背中がじんじん来ます。マイナス十数度は行ってたに違いありません。
翌朝は予報通り無風快晴。これ以上ない絶好の天気でテンションマックス。東大テンに登ると遠く鳥海山まで見通せます。誰もいない山頂を堪能しますが風は無くてもさすがに寒さは半端じゃありません。体が冷え切る前にシールを外して滑降開始。視界が効くので快適に降って行けます。残念ながら雪質は相変わらずガリガリですが何とか転ばず滑って行けます。
前日苦労した尾根の取り付き部分は、降るポイントの目星をつけておいたのでこちらも問題なし。渋川の源頭から砂盛へ抜ける箇所はシールを付けたほうが楽に抜けられたかもしれませんが、シール無しでもなんとか進んでいけました。
ここからはほとんど登り返しなしの下りが続きます。本小屋集落までほぼまっすぐ滑り降りることが出来ました。
さすが有名なクラシックツアーコース。快適に滑り降りることが出来ました。それにしてもこの陽気。今年はあとどれくらい雪を楽しむことが出来るのでしょうか。
コメント
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朝日に染まる吾妻の稜線、素晴らしいの一言に尽きますね。
吾妻も樹氷で有名ですが写真を見る限り樹氷は落ちゃったのですかね。
快晴空の下の滑走は羨ましく思いました。
残念ながら樹氷は終わってしまったみたいです
雪庇の落雪の跡があったりかなり雪解けが進んでいるようでした
雪山シーズンがこのまま終わりそうでがっかりしますね
それでもめったに見ることの出来ないほどの無風快晴
降りるのがもったいないほどの絶景でした
マニアックなルートすげ〜とこ行ってるし〜〜♪
山スキーで有名なクラシックルートで、コースの半分が林道でそんなに難しくないルートでしたよ。
天元台のスキー場からリフト使うと日帰りで楽しめるコースのようですが、あんまり人がいないのは吾妻連峰だから?(笑
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