オプタテシケ山
- GPS
- 07:27
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 992m
- 下り
- 1,497m
コースタイム
天候 | 快晴、低温 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目(1/8)天気 晴れ、帯広3:00 マイナス10.9℃ 山水さんの駐車場に3時集合。スキー・ザック類を柴田ランクル車に積み込んで出発。 二股からトノカリ林道もきっちり除雪してあって、一安心。取水口除雪終点に4:40着、予定通り5時出発。 雪は思ったよりも多くなく、林道上のラッセルもくるぶし程度で軽い雪。30代コンビを先頭にどんどん行く。 雨量計手前の標高790mから林道を離れて樹林の中を歩く。ラッセルは足首程度。地図上にない小沢が多く何回か渡渉しながら南東尾根1050mに取り付く。オプタテに連なる美瑛や下ホロ、東にはニペ・丸山・ウペペ、すぐそこに双耳峰のトムラが手に取るように見える。超ど快晴の無風状態。厳冬期の貴重な光景を見ることができた。しっかり写真と眼に焼き付ける。 1000mから樹林限界の1300mは風で叩かれた固い積雪の上に10cm程度の軽い新雪。1300mからは斜度もきつくなり、風で叩かれた積雪が顔を出し始め、シール登行がつらくなってくる。 ここから見えるピーク直下、さらにそこから広がる大斜面にかけては、希望的観測も含めてふかふかの深雪にしか見えない状況。そんなことがありえるのか・・・・ 1550mでシートラし、アイゼンに履き替える。1700mまでは硬い斜面が続き、アイゼンがよく効いて気持ちがいい。しかし、その上からは新雪となった。すねラッセル⇒膝ラッセル⇒太ももラッセル⇒腰ラッセルという厳しい状況をすべてトップで宇野さんがラッセル。 強力なラッセル車の牽引力のおかげで、オプタテシケ山ピーク2012mに全員登頂することができた。引き返し予定時間の15分前でした。おおむね8時間の登りが終わった。 さすがにピークは若干の風があり、気温が低いせいか、寒い。ピーク記念写真を撮って、スキーを履く。いよいよ待ちに待った滑降開始だ。 ピークの稜線から最大傾斜にスキーを向ける。チョッカリで斜度を感じる。スピードが増す。あとは掛け声ターンが始まる。雪は信じられないほどのパウダーがピークから続いているのだ。2012mからのパウダーがありえるとは、いまだに信じられない。 この広大な南東斜面をひたすら下る。滑っても滑っても斜面が続く。足の筋肉が悲鳴をあげる。それでもまだ樹林帯に着かない。後藤さんを待つふりをして、呼吸を整える。ひたすら滑る。やっと、1300m樹林帯に到着。その間18分。4時間かかって登ったところが、わずか18分。これが、スキーの醍醐味、真骨頂なのだ。 ここで大休止。今滑ってきた大斜面を見上げる。いろんなシュプールがある。一点鎖線のようなシュプールもたまにあったりする。 樹林帯の穏やかな滑降が心を和ませる。ひたすら東を目指し、小沢も何回か渡渉しながら林道トレースに14時20分に到着。あとはトレースを滑りながら15時に除雪終点に着きました。 |
写真
感想
●感想
■今回の山行で確認できたこと
・オプタテ南東斜面は厳冬期、パウダーの可能性が高い。
・ 日ごろの鍛錬があれば70歳でも10時間行動は可能。
・ 4時間登ってもスキー滑降は18分。
今回の山行は、2012年に2012mの山を、などと結構ミーハー的なきっかけが始まりでしたが、改めてオプタテの地図を見ていると、冬型の北西風が吹き続けるとき、GWに何回か滑ったこの南東斜面は、いったいどんな積雪状況なのだろうという思いが高じてきました。ならば、『実際に行くしかないかなあ』と思い、軽い気持ちで後藤さんに話を持ちかけました。すると、
『いいんじゃない』という軽い返事でした。後藤さんプロデュースによるメンバーもほぼ固まり、今回のメンバーになったわけですが、30代2人、50代2人、70代1人という幅広い年齢構成となりました。
登りに関しては30代2人の馬力に、ほかのメンバーが大いに助けられました。特に宇野さんの無尽蔵の体力・パワーには感服しました。1700mから上の膝・腰ラッセルをほとんど一人でやってのけたのは、脱帽以外の何物でもありません。ありがとうございました。この強力な牽引力のおかげで全員ピークに立てたのだと確信しております。
ピークから末広がりに広がる広大な南東斜面は、斜度もあり、高度感抜群でした。何回も言うようですが、2000m越えのピーク直下からパウダーなんて、ありえないと思っていましたが、そのあり得ない状況が現実に広がっていました。なんということでしょう。ピークでヒラヒラの状況になっていてもスキーを履くと、あ〜ら不思議。アドレナリン出っ放しの攻撃モードになれるのです。
通常なら1泊2日の山行を日帰りロングアタックとしたのは、行ける可能性があると判断したからです。
日帰り山行とすることで荷物はかなり軽くすることができ、それだけスピードアップが可能となる。あとは、各自の体力・精神力がどこまで持つかというのが問題ですが、今回は天気は快晴無風、気温も厳冬期としては普通という、タイムリミット以外には引き返しの言い訳が立ちづらい状況だったのがよかったのかと思います。とかく人間は言い訳を言いたがりますから。
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