曇天の遠見尾根(西遠見山まで雪山ハイキング)


- GPS
- 05:54
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 824m
- 下り
- 913m
コースタイム
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:53
ランチ休憩以外にも、適宜衣服調整や装備変更などで、プチ休憩をしています。
天候 | 曇天(終盤に小雪) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
麓からゲレンデトップまではゴンドラ(テレキャビン)とリフト(アルプス第1ペア)を利用(ゴンドラ往復1800円+リフト400円) ※ゴンドラ往復は発行日から5日間有効なので宿泊山行も往復券OK ※ゴンドラ往復券はチケットセンターではなくテレキャビン駅改札で購入、リフト券はリフト乗り場で購入 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●遠見尾根(〜小遠見山〜中遠見山〜大遠見山〜西遠見山) 特に危険なところはありませんが、あえて挙げるとすれば小遠見までの途中に少々の痩せ尾根や急登が初級者にはツライところかも。 小遠見山から先は、先に五竜の武田菱を見ながら進む、多少のアップダウンだけの快適な稜線が続きます。小遠見以降のピークはなだらかで雪で山頂標識が埋もれているので、どこが山頂かが解らないので、地形図や標高計などで現在位置の確認を怠らないことがポイントかもしれません。 視界が利かない気象条件の場合は、雪庇の踏み抜きや広大な雪原でのルート間違いなどに注意が必要。 天候が良ければ360度の素晴らしい視界と、気持ちの良い雪の稜線歩きが楽しめる良いルートです。大遠見周辺や西遠見手前には広大な雪原があるので雪上幕営に良いでしょう。 |
その他周辺情報 | ●五竜とおみスキー場(22日はここでゲレンデスキー) http://www.hakubaescal.com/winter/ 麓のエスカルプラザはスキーシーズンには、飲食施設だけでなく、深夜着に使える仮眠ルーム(1100円)や温泉も揃っていて、登山客にもウレシイ施設です。 ゲレンデもとおみ・いいもり・アルプス平、隣接の白馬47とまる一日滑れる広くてバリエーションのあるスキー場です。 ●五竜ドライブステーション(ドミトリータイプの宿泊施設 22日に泊) https://rutu.sakura.ne.jp/index.htm 素泊2500円(冬は暖房費200円加算)で利用できるコスパの良い宿泊施設です。 1階ホールは持込飲食も可で、すぐ近くのセブンイレブンで買ってきたお酒&おつまみを楽しみました。 ●絵夢(白馬駅近くの飲食店 22日の晩飯で利用) ラーメン、お好み焼き、鉄板焼き、定食、メニューが豊富です。 単品物にはボリュームもあって、運動後のクタクタな体にはウレシイ。定食には味噌汁ではなく半ラーメンが付いてるのが、これまたウレシイ。 ●ゆーぷる木崎湖(日帰り温泉) http://www.yupuru.co.jp/floorguide.html 大町の手前、木崎湖畔にあるプールもある温泉設備です。 この近辺には、いろいろな日帰り温泉があるからでしょうか、土曜日夕方でも空いていて、ゆっくりとお湯に浸かって冷えて疲れた身体を癒せました。内風呂の湯温は高めで、露天風呂はぬるめ、サウナもあります。 今回は館内食堂の食事と温泉のセット1200円で利用。 |
写真
この先はハイキングではなく本格的な登山の装備と覚悟が必要です。
ここから一旦下って、あの白岳へ登って後立山連峰の主稜線に出ます。あの斜面、滑ったら一巻の終わりな感じです。
感想
本当は有休を入れて、上越国境稜線を仲間と雪上幕営縦走する計画でした。
ところが木曜日は雨天予報、その後も上越国境方面は天候がすぐれない予報で計画はあえなく中止となってしまい、さてこの休みをどうしようかと思案した結果、天候的にはましそうな白馬方面にソロで転進することに。最悪天気がNGな場合はゲレンデスキーを2日間しても良いし。ということで雨の木曜日は避けて金土の2日間で五竜スキー&遠見尾根に行きました。このゲレンデスキー&ハイキングは3年前にも実施済、但しその時は午前中だけハイキングで中遠見山で引き返しだったので、今回はもっと遠見尾根を奥まで、出来れば西遠見山まで行って、雪上幕営箇所の偵察もしておきたいなと。
当初は金曜に遠見尾根、土曜にゲレンデスキーを予定していましたが、金曜早朝に現地入りしてみると、上はガッツリ雲の中で、ちょっと雨粒が風で流れてくる状況。
予報では風も強いようだったので、早々と計画を入れ替えて金曜はスキーに。
ガスガスで真っ白でも上空には青空が拡がっている感じの一日で、ゲレンデトップ周辺だけは時折ガスが切れて、そこから上は青空の広がる素敵な情景、ゲレンデは終日ガスガスで何も見えない、コースを間違えて、どこ滑ってるか判らん状態な一日でした。
で、翌日、土曜日
前夜から降雪予報があったにもかかわらず、早朝は意外に良いお天気。
でも朝一番のゴンドラに順番ついて並ぶ頃には上空はすっかり曇天、でも高度を上げれば前日同様に青空かもと期待したけど、上も曇天、でもガスガスは皆無なので、予定通りに雪上ハイキングへ。
スタート地点から先にはすでに数組のパーティ、大きな幕営装備のパーティもいて、追いついて話をするとみんな西遠見山あたりで幕営して、翌日に五竜に挑む予定らしい、なんともうらやましいなぁ。
こちらは日帰り軽装備なので、快調に歩いて小遠見山で一番を歩いていたソロ男性に追いつくと、この男性は出来れば今日は西遠見を越えて五竜山荘まで行ければと考えているとのこと。そうか、条件に恵まれればそれも可能かと、ゆくゆくは計画したい雪の遠見尾根からの五竜を具体的に意識できる情報収集とそのための偵察山行ですね。
小遠見以降はなだらかな稜線歩きで大遠見山、西遠見山へ。
途中で降りてくるパーティと話をするとどのパーティも西遠見で幕営や雪洞泊で今日は五竜を目指す予定だったが、朝方は風もあって白岳への急斜面もちょっと硬くて登れても下りはリスキーだと判断して取り止めての下山だとのこと、これは白岳への急斜面も間近に見ておきたいなと。
3年前よりも雪は多く、中遠見山も大遠見山も西遠見山も山頂標識は雪に埋もれて、どれもなだらかな山頂の為、どこが山頂かはわからず仕舞いでした。
スタートから西遠見までは3時間弱で先陣きって到着。
先の鞍部へ下る手前まで行って見上げる間近の五竜の迫力と白岳への広大な急斜面、この先は完全別世界ですよと宣言されているかのような圧倒的な姿に大感動です。
ここまで近づくと五竜が圧倒的すぎて鹿島槍が小さくいしか見えない、それぐらい五竜を見上げる真正面の位置が西遠見山なんですね。
本日の目的を達成し、さて戻りはじめたところに小遠見で先行させていただいたソロ男性がやってきて、無理せずに五竜山荘まで目指してみるとのことで、お見送り。
西遠見山手前の広大な雪原には後続組が幕営準備を始めていて、私は前日に幕営した跡地(上手く風よけブロックが積んであって休憩で冷えすぎる心配がない)で、ノンビリとカップラーメンと至福の一杯をやりながらマッタリタイムを楽しみました。
戻りもサクサクと歩けて(でも小遠見山頂はパスしてトラバース)、帰りはせっかくだからと地蔵ノ頭へ登り返して、今日歩いてきた尾根を肴にマッタリしようかと思っていたら、いつの間にやら稜線はガスにすっかり包まれているうえに、寒風を雪が舞いはじめたので、そそくさと退却し、ゴンドラ山頂駅舎へと下りました。
山頂駅舎には無料で休憩できるベンチや温風が出る暖房機があり、ここで装備解除と濡れものの乾燥などをゆっくりして、ゴンドラで下山して本日の山行を終えました。
ベースにスキー場があると、装備の準備や解除を温かい屋内でできるし、食事や休憩もとれるし、ありがたいですね。
今回は遠路のソロ遠征、出費を抑えるために高速ケチケチ作戦を今回も決行(行きも深夜割引&東部湯ノ丸から下道走行でした)、下道で走り慣れている中央道方面に行くことにして、途中の木崎湖畔のゆーぷる木崎湖で晩飯&温泉、19号の松本から塩尻のノロノロ渋滞に少々イラッとしながらも、それ以降は夜で空いた下道を大月まで走って、高速に乗り、高井戸からは再度下道で自宅へ帰りました(帰着は深夜1時半)。
長距離運転の方が山行よりも疲れる旅になりましたが、スキーと登山、両方を満喫できた長い2日間でした。2日目が青空だったら申し分なかったんだけどね ( ̄▽ ̄)
コメント
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kazさんお疲れさまでした。
今回、上越国境は今シーズン雪山の一番楽しみにしていたルートなので非常に残念でした。ただ、あの稜線は青空・晴天のもとで歩きたいので来年行きましょう。
急な変更でもフレキシブルに気持ちを切り替えられるのはやはり凄いですね〜。そして遠征を一人でフットワークが軽い。さらに長距離下道移動には毎度恐れ入ります。
遠見尾根は私歩いたことないんですが、西遠見あたりは素敵な幕営ポイントのようで良いですね。こういうところを使って雪訓できれば楽しいだろうな〜(チョイ遠いのが難点ですが)。
いやぁ、2週間前に谷川から真っ白でモフモフな感じの上越国境稜線を見てウキウキしていただけにホンマに残念でしたよね、まあその無念さも含めて来シーズンに期待ですね。YAMAさんよろしくお願いしますね(^^)
夏の遠見尾根はダラダラと長くて嫌になる尾根筋だけど、冬は気持ち良く歩けるオススメなルートですよん(*^▽^*) でもYAMAさんにはちょっと物足りないかも。
雪がたっぷりあるから、雪上幕営も気持ち良さそうな感じでしたよ。西遠見山の幕営ポイントは、五竜と鹿島槍を両方見られる好展望地、これはお酒も美味しく飲める場所だなあと思いました、ぜひ計画したいですね。
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