矢原川本谷〜南尾根〜ミツマタの森【険しい修験の道から爽快な岩尾根へ】


- GPS
- 09:02
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 895m
- 下り
- 894m
コースタイム
天候 | 晴れ 【気温】駐車地:10℃ 仙の石:17℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
坂本棚田駐車場へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
坂本林道で石積の橋を過ぎ、しばらくすると前方山奥に鈴鹿最大と 言われる落差100mの不動滝が望める地点があるようです。 |
写真
感想
以前からこの時期のミツマタは気になっていたが、どの山を絡めて
歩くのが楽しいのか思いつかず宿題のままだったが、今回Sさんの
魅力的な計画に同行が叶い、初めて坂本棚田にやってきた。
珍しく早い時間に全員が揃い、集合時間に棚田駐車場を出発だ。
駐車場から棚田を見ながら舗道を行くといきなり見事なミツマタに
出会う。
いっぷく亭の石垣に咲く、青空をバックにした濃密なミツマタを
見ただけでもう感激してしまった。
ここを左折して動物避けのゲートを開けて坂本林道へ向かう。
春先特有の落石もなく、歩きやすい道をしばらく進むと
小尾根が左に延びるカーブに出ると、「←矢原川本谷」の道標が
付けられている。
尾根下から斜面に絡むように下り矢原川に降り立つ。
地図を見ると茶畑とあるが、放置されたままなのかそれらしい
景色には気づかず谷筋に入ると、二度ほど同規模の支谷が合流する二股が
現れるが常に左股を選んで進むと、やがて一本の谷にまとまってくるが、
深い谷の急斜面に付けられた靴一足分ほどの心細い踏み跡が殆どだ。
時には谷芯を歩き、渡渉を繰り返し、右岸の高捲きを終えると
道標が付けられた「一の滝」に出る。
落下するというより、急な岩肌を滑り落ちるような滝で、
水量が乏しいのが残念だが落差はかなりありそうだ。
その後も急斜面にへばりつくようにして、矢原大滝や不動滝を
高捲きする険しい道が続くが、僅かな平坦地に出るたびに現れる
窯跡の数に先人の逞しさを感じる。
高捲き道からは深い谷に懸かる滝の様子は伺えないが、
スリルに満ちた沢歩きを楽しめるコースだろうとな想像しながら
高度を稼ぐと岩壁を背にした小広い台地に出た。「法印のコバ」だ。
崩れた灯明立ての間に、石仏が二体(弘法大師、地蔵様)が祀られ
木立の間には熊手が立てかけてあった。
(記録には江戸時代に野登寺の住職であった昭空和尚が、不動明王像を
彫刻するために石工達と寝泊まりした場所だとされている。)
いよいよ本谷を離れて山側の急尾根を上がると、すぐ大岩に阻まれる。
錆びた鎖や頼りないロープを頼って右手の小谷から急斜面を廻りこむと
やっとしっかりした登山道に出て滝谷不動尊に到着だ。
花崗岩の岩峰に祀られた三体の石仏や不動明王を拝んで鞍部へ
下るといよいよ仙ヶ岳東峰へ延びる南尾根だ。
険しい修験の道も楽しいが、これからはアップダウンを繰り返すが
爽快な岩稜歩きだ。
岩稜のピークを越えるたびに御所平から鹿の楽園方面の展望が開け、
獅子岩の岩峰と仙の石を視界に捉えるようになると東峰は近い。
岩稜が終わりゆったりした尾根に変わると僅かな登りで到着した
仙の石で時計を見るとすでに12時、棚田を出発して5時間か・・・。
さあー、陽だまりの平坦地で食事だ、食事。
後半戦はひとまず小岐須分岐へ向けて仙鶏尾根を下る。
急な下りにかかって我々グループに道を譲って待っている女性に
お礼を言おうとすると、あれ・・・。なんとpochieさんだった。
本日は入道に次いで二座目だという、相変わらずパワフルですね。
長話もメンバーに悪いので再会を期して別れます。
小岐須分岐の手前で南下する尾根に入り鷹の巣へ向かい
持参した山名板を取り付け戻った鞍部から本谷の右股へ下る。
少し荒れた感じはするが谷芯を歩くには支障なかったが、
やがて小滝や淵が現れ始めたので左岸に逃げて尾根に上がると
薄いながらも踏み跡が続いていた。
小ぶりで急な尾根だが伐採作業や沢歩きの捲き道として
歩かれているのかな? 踏み跡を辿る有難みを感じつつ、
やがて向きが西向きに変わった頃から、さらに嬉しい事に気の早い
アカヤシオやミツバツツジ、イワウチワなどが咲き始めていた。
尾根を下り切り矢原川の右股?から南北に延びる尾根の乗越に上がると
そこがミツマタの群生地だった。
以前から見たかったフワフワと宙に浮かぶようなミツマタ。
初めて出会う景色は想像以上で、「ミツマタの森」のネーミングに
偽りは無かった。
【険しい道から岩稜を辿り、そしてフィナーレを飾るようなミツマタの
群生と、今回のコースは実に変化に富んで楽しいコースだった。】
コメント
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こんにちはonetotaniさん
ハードな山行きお疲れさまでした。
以前から一度不動滝を見てみたいと思っていましたので、とても興味深いレコです。もし歩くなら心してかからないといけない、危なそうなルートですね。
乗越に「タカノ巣」の案内杭があるとは初めて知りました。一度だけ仙鶏尾根から鷹の巣までピストンしましたが、その先を下るなんて考えもしませんでした。タカノスからは谷間を下って登り返していますが、尾根伝いは難しいのでしょうか?
pochieさんにお会いされたのですね、二座目とは本当にパワフルな方です。
teppanさん 今晩は。
不動滝は鈴鹿最大で、下不動滝、上不動滝に分かれ落差100mと言われます。
下山後調べると矢原川本谷へ降りる手前辺りで、遥か前方に滝を望める地点が
あるようで、勉強不足が悔やまれます。
矢原川本谷を遡行する入渓者が捲き道として使用するのか、頻繁に谷側へ
踏み跡が派生していました。
地形図を見ると鷹の巣から南へ延びる尾根筋が歩けそうですが、
メンバーの中に以前下った人がいて、キレットと呼ばれるような場所を
下ったそうです。
今回は鞍部から谷へ逃げるコースをとっています。
大半が気の抜けないコースでしたが、フィナーレが楽しみだった
ミツマタの森を下るという大変興味深いコースでした。
pochieさんに逢ったのは下りの途中だったので、長話ができず残念でした。
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