笹又から国見岳へ【伊吹北尾根ピストンはハードだった。】
- GPS
- 07:36
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,251m
- 下り
- 1,250m
コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:32
天候 | 曇り 後晴れ 【気温】登山口:12℃ 御座峰:10℃ 静馬ヶ原に戻る:15℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
北上〜県道32号を左折〜〜県道257〜さざれ石公園〜笹又登山口 (所要時間:約45分) |
写真
感想
以前から興味がありながら笹又登山口へのアクセスが分らず
伊吹北尾根は保留になったままだったが、「21日に行きませんか」
とTさんからお誘いのメールが届いた。
やっと訪れた機会にワクワクしながら集合場所の道の駅・池田温泉へ
向かう。
さざれ石公園のトイレ裏から始まる登山道の反対側に立派に舗装された
道路が延びていた。登り勾配の道を何度も蛇行しながら笹又登山口まで
車で向かうが、公園から登山道をここまで歩くのもきついだろうな。
登山口から山腹に刻まれたドライブウェイを見上げて、尾根までの
きつい登りを覚悟して出発する。
簡易舗装の道で畑を抜け、獣除けの柵をくぐると山道が始まる。
地図を見ると、静馬ヶ原から東へ延びる尾根を目指して浅い谷地形を
ほぼ350mを直登するようだ。
幹が擦れ合うようなアカゲラのドラミングを聞きながら谷地形に入る。
乏しい陽射しにうつむき加減ながらカタクリ、カタバミ、ヤマルリソウ
ヤマシャクヤクの蕾など多くの花を愛でながら尾根に乗り、
ドライブウェイへ上がる分岐を右へ廻りこむと、広大な伊吹山の
北側斜面が広がった。わずかに残る雪渓、伊吹笹の海を見ながらの
急斜面のトラバース。新鮮な伊吹山を感じながら行くと緩やかな
斜面に変わった。
この辺りが「静馬ヶ原」かなと見廻すと不気味な鳥が目に留まったが、
それは鳥ではなくザゼンソウだった。
こんな草地で見られるとは思わなかったが、地域によっては
「絶滅危惧種」に指定されている貴重な植物だ。じっくり観察しよう。
ザゼンソウの草地を僅かに進んだ鞍部を右折すると、いよいよ北尾根だ。
低い雲に閉ざされ視界は悪く尾根の様子が分らないまま急登し、
北尾根の頭(1149m)に出たと思ったら早くも下りだ。
せっかく稼いだ高度を吐き出すように下り続けた最低鞍部から登り返すと
石灰岩がゴツゴツと露出した道、草地を踏む道が交互しながら、
緩んでは登り、緩んでは登りを何度も繰り返し徐々に高度を取り戻し
て行く。もう登りは無いだろうと何度も裏切られた末、山名標識が立つ
御座峰でやっと長い登りが尽きた。
山頂に設けられた「伊吹山北尾根縦走路」の説明板には3年の歳月を
擁して整備されたとある。それだけ伊吹山を北側から支える大きな
尾根は魅力があるのだろう。
御座峰を越えても平坦な尾根ではなかった。
石灰岩質の尾根にはフッキソウやネコノメソウが絶えることなく続き、
何処にストックを突いても花を傷めそうだ。
尾根芯や尾根下に付けられた道を辿り大禿山を越え、そして登り返した
ピークは苔生した北尾根の最高点・国見岳で御池岳や藤原岳を思わせる
山頂だった。
僅かに南側が開けた展望地は先客が食事中で、視界も良くないので
予定を変更して少し戻った稜線の好展望地で腰を据える。
この頃から少しづつ明るさも戻って、足元に広がる谷や集落が
眺められるようになってきた。
食事を終えて時計を見ると、登山口まで車で登ったおかげで
余裕をもって登山口まで戻れそうな時間だった。
ガスに視界を閉ざされて辿った道も、周りの景色を楽しめるまでに
回復してきた。大禿山、御座峰を越えて静馬ヶ原まで距離は長いが
改めて伊吹北尾根の雰囲気を確認しながら戻ろう。
【冬の頭陀ヶ平辺りから伊吹山を眺めるたびに歩きたいと思っていた。
南側から眺める独立峰的山容とは異なり、伊吹山を北側の国見岳から
支える長大な北尾根は伊吹山の新たな魅力を教えてくれた。
何度もアップダウンを繰り返すピストンはハードだったが
面白味もたっぷりのコースだった。】
onetotani様
御座峰でお会いした4人組です。
国見岳のピストンはハードだったと思います。
我々は大禿山までしか行けませんでした。
当初は御座峰までの予定でしたが 、大禿山までの稜線でカタクリ・ショウジョウバカマが見れてよかったです。
また帰り道では伊吹山が見れてメンバーからは感激の声が上がりました。
御座峰では貴重な情報ありがとうございました。
これから春の花が楽しみです。また山でお会いしましょう。
tetuyamaさん 今晩は。
やはり伊吹山、花が多い尾根ですね。
御座峰まで長くつらい思いをしましたので、その先は意外に短く
感じられました。
定番のコースしか知らない私にとって、山の大きさを感じさせる
変化に富んだ北尾根コースはとても新鮮でした。
ガスの晴れ間から望んだ尾根は、紅葉の季節にもう一度
歩きたいと思わせる尾根でした。
北尾根が、初体験とは意外でした。
伊吹山とは、別物ですよね。
花といい、アップダウンを繰り返す
登山道といい。
花の豊富な、北尾根、いいタイミングでしたね。
カタクリ、ザゼンソウ、ヤマシャヤクの
3点セットだけで、満点だと思います。
晴れてると、展望が素晴らしいですが
暑さも半端ないです。水場ありませんし。
このたびのようなお天気が、いい感じですね。
komakiさん 今晩は。
上野コースで登る裸の伊吹山とはまるで別の山でした。
このコースが本来の伊吹山の魅力ではないかとの印象が強く残りました。
花あり、石灰岩質の苔生した景色ありと、一度で好きになりました。
言われるように往路は曇りで、歩くには丁度良かったかも知れません。
復路で晴れ間が戻り、長大な尾根の先に伊吹本峰が見られて
伊吹北尾根の雰囲気もよくわかりました。
おはようございます。
onetotaniさんが北尾根初とは思いませんでした。
花の宝庫の伊吹山とはまた違った花が楽しめる素敵な稜線です。
毎年ヤマシャクの頃に歩きに行ってます
相方と歩くときは静馬ヶ原から御座峰までのショートバージョンですが、単独の時は笹又から国見岳まで歩いて花を楽しんでいます
あのアップダウンがまた、充実感があっていいですね!
北尾根は初春から初夏にかけてが、一番良い季節だと思っています。
良い時期に歩かれましたね
totokさん 今晩は。
そうなんです、伊吹山は定番ルートからのピストンしか知りませんので、
笹又から支尾根に上がり、静馬ヶ原に向かう辺りから新鮮な伊吹山を
感じながら国見岳まで歩きました。
曇り空でしたが多くの花に恵まれ、特にネコノメソウやフッキソウが
絶えることなく続く景色には驚きました。
雄大な伊吹山を感じられる良いコースで、再訪の価値はありますね。
北尾根は一度だけ、5年前の7月に大禿山まで歩いた事があります。
上野ルートから山頂付近とは違った野草が楽しめるのが良いですね。
ピストンだと距離が長くなるがネックですね。自分の時はドライブウェイの途中からズルして歩きましたが、そちらはお金が掛かるのがネックです
最近は聞こえてきませんが、その頃は静馬ヶ原やその周辺で熊の目撃情報が頻繁にありました。これから熊も子育て時期に入りますので注意が要りますね。
teppanさん 今晩は。
笹又は1か月ほど季節が逆戻りしたようで、モクレンや桜は満開で、
登山口には土筆が残っていました。
山道に入るとさっそくアカゲラのドラミングが耳を、イチリンソウ、
ヤマルリソウ、ヒトリシズカ、カタクリが目を楽しませてくれました。
さすがに花の伊吹山ですね。
ザゼンソウやアマナ、ヤマシャクヤクなどが絶えず花が足元を
飾ってくれましたが、メンバーは帰路のP1149の登り返しで爪痕の残る
足跡まで見かけたようです。
自然がたっぷり残る伊吹山の息吹が感じられるコースでした。
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