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Yamareco

記録ID: 1825695
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
四国剣山

剣山縦走 京柱峠〜三嶺〜一の森〜見ノ越

2019年05月01日(水) 〜 2019年05月03日(金)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
50:56
距離
44.8km
登り
3,725m
下り
3,452m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:48
休憩
1:01
合計
10:49
6:58
86
8:24
8:24
48
9:12
9:20
34
9:54
10:07
136
12:23
12:26
167
15:13
15:17
17
15:34
15:54
26
16:20
16:27
14
16:41
16:42
51
17:33
17:38
9
2日目
山行
8:50
休憩
1:16
合計
10:06
5:56
15
宿泊地
6:11
6:22
54
7:16
7:17
61
8:18
8:21
39
9:00
9:00
24
9:24
9:24
88
10:52
11:06
45
11:51
12:24
28
12:52
12:53
77
14:10
14:13
51
15:04
15:08
4
15:12
15:17
21
15:38
15:39
23
3日目
山行
2:19
休憩
0:23
合計
2:42
8:01
8:01
33
8:34
8:36
9
8:45
9:00
14
9:14
9:15
26
9:41
9:46
4
9:50
ゴール地点
天候 雨、晴れ、晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大豊インターから京柱峠まで1時間〜1時間半くらい。途中ソロで雨の中を峠へ歩いている猛者を見かけ、声をかけてみると、助かります、ということで同乗してもらった。見ノ越峠〜久保は三次市市営バス見ノ越発11:00のバス。久保〜栃ノ瀬は四国交通を使いそこから京柱峠まで10km位を歩く予定だったが、バスの遅れもあり、久保で降りて三嶺タクシーを使い(GW中は予約一杯で配車不可だったのを、たまたま予約と予約の間の空いた時間に重なり、運よく乗せてもらえた)、久保〜京柱峠はタクシーで5700円だった。
コース状況/
危険箇所等
京柱峠〜三嶺へは20kmくらい。一日雨だったせいもあり、結構ハードな初日となった。矢筈峠までは途中古原生林経由登山道と言うのがあり、ジブリのもののけ姫を彷彿とさせるような森だった。矢筈峠でいったん林道を少し歩き、綱付森への登山口に取り付くと、標識が倒れていて、入り口が分かり難かった。コースは稜線に出てからは一面の笹原で、石鎚の土屋峠〜伊吹山に勝るとも劣らない景観。雨のため写真を取れなかったのは残念。とはいえ、かなりの笹藪で、特に綱付森から天狗峠へ向かう最初の尾根は1m50cmくらいの笹高で一面ガスの中ルートを逸れないようにかなり気を使った。もし初心者がここをソロで通ったらかなりの確率で迷うと思う。天狗峠への最後の登り70mくらいの時、登山道から10mくらい脇の所で中心が白く、周辺が茶色っぽい変な大きい岩を見た。なぜか気になるな、と見ながら歩いていたら、岩が動いた??? で、良く見ると岩の表面に渦を巻くような模様が? と思って見つめていたら岩が膨らんだ?! あ、獣か。イノシシ? なわけないな、と思っていたらイビキが聞こえてきた! 後で一の森ヒュッテの平野さんに話を聞くと、カモシカだということらしい。人間をまったく恐れないで、結構近くまで来るようだ。実際、天狗峠までの森は非常に山奥深い感じで、鳥が目の前の枝に来て泊まったりと、動物たちが人間との距離を感じていないような(それだけ人が山に入っていない)感じを受けた。剣山系は、主峰こそ太郎岌、次郎岌と名前がついているが、石鎚の人を寄せ付けないような険しさに比べ、包容力のある、懐の深い感じがする女性性の山だという印象。

天狗峠についた時はかなりへばっていて、天狗塚へのピストンは次回への楽しみに取っておき、お亀岩避難小屋へ向かう。ここからは特に難所もなく、へばった体でも着実に距離を縮めることが出来た。小屋から100m下ったところで翌日分までの水を補給し、三嶺ヒュッテへ。雨とガスと冷たい風に気が滅入りながらも、晴れてたら最高の稜線なんだろうなぁ、と想像しながら最後の気力を振り絞ってヒュッテへ到着。悪天のせいもあり、小屋には10人くらいしかおらず、2階を自分一人で独占した。トイレは別に小屋が立ててあり、使用した紙は持ち帰るよう張り紙がしてあった。石鎚のように携帯トイレを使わなくて良いので、これだけでも随分大助かり。

翌日は早朝からガスが抜けないのでご来光は諦めたが、ブロッケンが見れそうだったので、6時前に小屋を出発。果たして三嶺山頂で予期した通りブロッケンが!とは言え、西熊山方面のガスが切れ切れで、ブロッケンもうっすらと出たり消えたりで、写真を構えている間にハッキリしたのはもう見れなくなってしまった。

三嶺から剣山頂まではアップダウンのあまり激しくない、非常に歩きやすい視界の開けた稜線が続き、多くの登山者とそれに勝るとも劣らないトレランの人たち(本当に最近ブームなんだなぁ)とすれ違った。白髭へはザックをデポしてピストン。分岐点の標識には2kmとあり、往復で50分くらいかかった。北には矢筈山や黒笠山の稜線が、西には綱付森〜天狗塚、東には剣までの稜線、と360度峰々を見渡す景観は圧巻の一言。

次郎岌手前から水場へ寄り道し、徳島の名水という水を飲んだ。美味しかったが、自分は剣直下の御神水に軍配を上げたい。次郎岌からはさすがに一般客が多くなり、シーズン期の北ア並みのすれ違い発生。剣山頂の剣山本宮宝蔵石神社で古いお札を新しいのと交換。今回の目的の一つを無事に果たした。夜は一の森ヒュッテの主の平野さんに地元ならではの色々なお話を伺い、一の森山頂から満天の星空を堪能した。翌朝はやはり美しいご来光が望めそうになかったので、日出の時間までたっぷり寝坊し、モルゲンロート?そんなものは今日は無理無理、と言い聞かせ、朝食を食べてからゆっくり出発し、朝靄の景色を写真に撮りながら歩いた。今回は苔の写真にチャレンジしつつ、バイカオウレン、イワボタン、シロバナネコノメ草を撮影できた。
その他周辺情報 大豊インターで降り、京柱峠に車をデポ。峠へ登る途中GWというのに一台も車とすれ違わなかった。峠にあるといううどん屋はコンクリートの基礎のみを残して消えていた…。代わりにヤマシャクヤクが出迎えてくれたので、ラッキー。矢筈峠登山口から入ると、最初が難しいので、奥の林道に向かう途中に別の入り口があると思う。見ノ越は駐車場という駐車場がいっぱいで、一番下の駐車場から上まで軽く100台を超す車が違法に路肩駐車していて、大歩危などの大渋滞の影響と合わさって、帰りに使う予定の11:00発のバスが1時間以上遅れた。久保についた時には四国交通も連絡をあきらめ、先に出発してしまっていた。
初日は雨のため写真をあきらめ、二日目から撮りまくってやった。
2019年05月02日 06:52撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 6:52
初日は雨のため写真をあきらめ、二日目から撮りまくってやった。
朝もやの中の森。好きな景色の一つ。
2019年05月02日 07:26撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 7:26
朝もやの中の森。好きな景色の一つ。
朝日がすがすがしい。
2019年05月02日 07:28撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
5/2 7:28
朝日がすがすがしい。
一応太郎、次郎。並んでいるところを見ると、「生きていた、南極のタロ・ジロ」を連想してしまう。
2019年05月02日 10:32撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 10:32
一応太郎、次郎。並んでいるところを見ると、「生きていた、南極のタロ・ジロ」を連想してしまう。
高ノ瀬手前で濡れた靴と靴下を日向ぼっこ。
2019年05月02日 10:55撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 10:55
高ノ瀬手前で濡れた靴と靴下を日向ぼっこ。
スミレに癒される。
2019年05月02日 12:34撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 12:34
スミレに癒される。
ジュウイチの鳴き声ばかりだったので、ジュウイチということにしておく。鳥の同定はさっぱりわからない。。。と思っていたら鳥に詳しい友人がヒガラだろうと教えてくれた。
2019年05月02日 12:39撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 12:39
ジュウイチの鳴き声ばかりだったので、ジュウイチということにしておく。鳥の同定はさっぱりわからない。。。と思っていたら鳥に詳しい友人がヒガラだろうと教えてくれた。
次郎岌をぼかしてみる
2019年05月02日 14:57撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 14:57
次郎岌をぼかしてみる
苔の写真は難しい。
2019年05月02日 15:58撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 15:58
苔の写真は難しい。
一の森ではこの踊るような白骨樹達が印象的。
2019年05月02日 16:33撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 16:33
一の森ではこの踊るような白骨樹達が印象的。
白骨樹をしたから105mmマクロを使って。
2019年05月02日 16:35撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 16:35
白骨樹をしたから105mmマクロを使って。
剣に陽が沈む。
2019年05月02日 18:42撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
5/2 18:42
剣に陽が沈む。
一旦沈んで、雲の下からもう一度。
2019年05月02日 18:45撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/2 18:45
一旦沈んで、雲の下からもう一度。
一の森から望む瀬戸内〜紀伊水道方面の朝焼け。
2019年05月03日 05:42撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/3 5:42
一の森から望む瀬戸内〜紀伊水道方面の朝焼け。
バイカオウレン
2019年05月03日 07:23撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/3 7:23
バイカオウレン
バイカオウレンの蕾かな
2019年05月03日 07:29撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/3 7:29
バイカオウレンの蕾かな
写真に撮るのは難しいが、朝日を受けたコケが光り輝く。
2019年05月03日 07:36撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/3 7:36
写真に撮るのは難しいが、朝日を受けたコケが光り輝く。
苔の花が咲いた後?何だろう?手持ち撮影ではブレるブレる。
2019年05月03日 07:46撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/3 7:46
苔の花が咲いた後?何だろう?手持ち撮影ではブレるブレる。
イワボタン。
2019年05月03日 07:52撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/3 7:52
イワボタン。
シロバナネコノメ草
2019年05月03日 08:12撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
5/3 8:12
シロバナネコノメ草
京柱峠に戻るとヤマシャクヤクがまだ咲いていてくれた。
2019年05月03日 15:11撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
5/3 15:11
京柱峠に戻るとヤマシャクヤクがまだ咲いていてくれた。
撮影機器:

装備

備考 京柱峠へ車をデポすると、回収が本当に大変なので、何かうまい方法を考えなくてはいけない。横着してスパッツを付けなかったせいもあるかもしれないが、ソールを張り替えたザンバランのフジヤマGTが6時間歩いたくらいから底の方から浸水し始め、三嶺についた時はずぶぬれになってしまった。去年好日山荘でソールの張替えをお願いした時、店長にどうしても初期の防水性能は落ちる可能性があることを了承してくれと念を押されていたので、已む無し。次回は絶対スパッツを使うのと、冬季山行用に別に靴を調達しよう・・・
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