阿弥陀岳_(まだ雪深い御小屋尾根トレース造り)


- GPS
- 12:47
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,377m
- 下り
- 1,377m
コースタイム
天候 | 明け方風有り-1℃ 日中晴れ後薄曇り、無風 ぽかぽか暖か。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
天気の割には空いている。 赤岳山荘まで雪なしノーマルで行けます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
舟山十字分岐までは積雪・トレース無時迷わぬよう。 基本は尾根歩きで分岐まで。 登りはストック・下りはピッケル (アイゼン12本+傾斜がきついのでワカンも有効) |
写真
感想
前日雨、八ヶ岳では雪であった様だ、
新雪が10cm以上積っている。
白樺湖の大門峠は路面凍結していてハッとした。
御小屋尾根にトレースが有れば赤にも行けるかなと甘い考えを抱いて美濃戸口を早出した。
暗さも有り途中道を間違え大幅にロス。ここでアイゼンを付ける。
舟山十字の分岐まで行けばトレース有りのすいすいだと思っていたが昨日の雪で全くなし。
実際入山者も少ない様だ。(帰りに駐車場の管理人に聞く)
ならば自分の道は自分で切り開くんだ、とは言ったものの。。。
尾根に取り付いてから上がれば上がるほど雪が深くなる。半端じゃない。
腰まで何度も踏み抜いて、体力を奪っていく、ここで充分じゃないか引き返そうの文字が
何度も頭をよぎる。足の踏み場をストックで探り前進を繰り返す。
こんなんじゃ、いつ着くか解らないぞ。これからますます傾斜は増すし、雪もより深くなる。
まだ朝早いので、視界に見えるあの岩場のピークまで行ってみよう、傾斜が急なんで何度も
滑る、ストックで体を持ち上げる。やっとの思いで岩場ピークにやってきたら、
今ここに居たカモシカが下に逃げてゆく、そしてこちらを見て笑っている様に見える。
カモシカは踏み抜かないのか?人の足跡は見えないが新しい獣の足跡がけっこうあった。
奴はここを駆け巡ってるぞ、これは面白い。
なんて気を紛らわす。
さてと、これからどうしよう。。。
次も急斜面が残っているが、そこを越えればハイマツが見える。
ハイマツまで行けば何とかなる。射程圏内だ
雪の吹きたまりを避けハイマツまでたどり着く。
後はハイマツの上そして吹きたまりの夏道の横の岩場を登り中央稜入口からはい登る。イメージは出来た。
汗が出る、息が切れる、やっと出た!充実感が湧いてきた。
分岐の道標には出たが、安心はまだまだ、西の肩の岩場をトラバース、下は奈落の底、緊張もピーク。
新雪に自分のトレースが描かれるのは言葉に言えないくらいの満足感。
なんか前半でパワーを全て使い果たしてしまった感。
頂上でしばし足を投げ出し大の字で昼寝、春山はこれだから良い。
下りに備えて大休止。
さあ、そろそろ下ろう
強い日が当た腐った雪でピッケル・アイゼンワークに当然また力が入って、
行者小屋についた頃にはヘロヘロ状態。
美濃戸口までが長く感じられた。
横を過ぎる長野ナンバー、「俺を乗っけてくれ!」と心の中で空しく叫んだ。
積雪は4月と言うのに以前より一段と増えているようだ(頂上の道標がまだ埋もれてる)
今思うと赤岳なんてとんでもない。
仮定の話でコンディションは日々変わる。考えが甘い事を思い知らされた。
珍しく山頂では無風 春を感じさせる陽気。
天気が良かった割には阿弥陀岳に登って来た方は少なかった。
(御小屋から私・北稜1人・中央なし・下の方で南稜3人?・他)
前日雪が降ったので素晴らしい景色が楽しめた。
自分も 周りの景色も ゆっくり見れた充実した1日だった。
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