阿弥陀岳登頂で積雪期八ヶ岳(ほぼ)コンプリート
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,193m
- 下り
- 1,191m
コースタイム
→9:59中岳分岐10:21 → 10:47中岳 →(休憩)→ 11:50?阿弥陀岳山頂13:24 → (中岳沢) → ?行者小屋で休憩? → 15:30美濃戸山荘
天候 | 晴れ、暑い! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ランクルにて。林道に雪はほとんど無かった。その代わりぼっこぼこの地面が姿を現していた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●赤岳山荘までの林道 積雪、轍、凍結はほとんどありませんでしたが、そのかわりアクロバティックな凸凹道に姿を変えています。 ●行者小屋まで 融けて凍って・・・と想像されたので我々は最初の堰堤越えたところでアイゼン装着しました。実際は無くても行けるかも?? ●文三郎尾根 雪重たい。すぐ団子になる。 ●分岐から阿弥陀岳まで 先行者のトレースをありがたく辿らせて頂きました。雪庇のキワキワを歩く箇所があり緊張します。 中岳越えたコルからが核心の超急登。距離は短いのですが、これがま〜なんの、しんどい。今積雪期で一番ハードだったかも!? 雪はぐずぐずで、次の一歩を出すべく片脚に体重がかかるとずぼっと沈んでイラッ。ああ、もう! ●中岳沢 雪崩の巣と聞くが、快適に下って来れた。 |
写真
感想
今季より本格的に始めた冬場の山登り。
12月 編笠山、木曽駒ヶ岳
1月 観音岳、燕岳、西穂独標
2月 北横岳、天狗岳
3月 赤岳〜横岳〜硫黄岳、権現岳
4月 蓼科山
近くて手頃な八ヶ岳によくお世話になりました。
特に意識していたわけではないのだけれど、こうしてみるとメジャーどころ、残すところはあと一つ。
実は四季を通じて一度も登ったことが無い・・・
阿弥陀岳!
阿弥陀に登って冬季八ヶ岳コンプリートしちゃうのだ!
(※縞枯山とか踏んでない山もあるから完全なコンプリートではないけど)
(※四月は冬じゃなくて春だよという声も聞こえてくるけど)
(※自己満足の世界だから大目にみてね笑)
ルートは無難に(だと登る前は思っていた)、文三郎を上がって分岐より中岳経由で、というプランにて出発〜。
いや〜久しぶりの快晴登山だな〜。うきうき。
しかし諏訪はガスに包まれている。あれ?おかしいな。
美濃戸あたりまで来ると突然視界が開け、胸をなで下ろす。朝方の雲海の中だったようだ。
気付けば阿弥陀が目の前に! わ〜♪
アクロバティック林道からは赤く染まる南アルプスがチラ見え。
日の出も早くなったので、赤岳のときより気持ち早めに行動開始で。
それでももう日が高く、日差しも強く感じられる。
そうか、春か。
朝一番から限界の薄着で行動開始。この調子じゃ日中は汗だくか?
樹林の木漏れ日や、光を浴びる霧氷が今までより眩しい。
3月に通ったときとの違いを楽しんだり、変わらぬ絶景に嬉々としたり、
テンポ良く行者小屋まで到着。おお、賑わっておる!
似たようなテントがいっぱい・・・。都岳連のご一行のようです。合宿か何かでしょうか?
相変わらず素敵な立地。名峰に囲まれてるスケール感がとっても好き。
それから北アの眺めも。このときは一段とクッキリクリア!いいねえ。
急登と心得ている文三郎道は、なるべく上を見ないように淡々と登る。
左手をチラ見、赤岳、今日もカッコイイ。
右手をチラ見、阿弥陀岳。憧れのお山はすぐそこ(に見えたんだよねえ)。
後方には横岳〜硫黄岳の稜線と樹林帯。
遠くに北ア、浅間山。
天気がいいって最高だ。
分岐から先、トレースあるかな?と不安でしたが、ありがたいことに先行者がおられました。
すれ違った際、親切に雪の状況も教えていただき、とても感じのよいオジサマでした。
一つ目のコルまでの下りもそこそこの急斜面。雪は真冬みたいに締まってないので足元が崩れて転ばないよう、気を遣います。
コルから中岳山頂までは南寄りにトレース。
立派なナイフを越えると、山頂を示すと思われる石碑のようなものが確認できました。
山頂にいるのに、山頂を見下ろしている・・・?面白い図です。
2つめのコルまでは、雪庇の北面キワキワにトレース。
下に木があるかないかでドキドキ度が違いすぎる。
ドキドキするけど、こういう所歩くのっていかにも雪山登山らしい感じで楽しい。って、快晴無風だから言えちゃう。
この先が核心でした。
見るからに過激な傾斜だけど、実際登ってみたらもっと大変〜!
足元が崩れやすくて進みにくい!
体重のっけられる足場を探り、ピッケル振りかざして刺し、よいしょ〜と体を持ち上げていこ・・・うとするとやっぱり崩れる。イラ〜〜〜。
にゃろめ〜〜!!とがむしゃらに登り体力を消耗。
ちょっと傾斜がおちついた所でたまらず休憩。「ばかやろー!!!」と叫びました(笑)。
これぞ『バカ尾根のド直登』。
うへえ・・・しんど・・・あち〜・・・。分岐でもっと行動食食べておけばよかった。
死ぬ寸前でたどり着いた山頂。ん?山頂、だよね?標識が見当たらない。
ヘルメにハーネス姿のかっこいいパーティがザイルワークの練習で支点にしている丸い柱・・・どうやらコレが標識の頭のようです。想像以上に埋まっててビックリ。
パッと標識が目に入らなかったせいか、イマイチ登頂の実感が沸かない。
疲れにまかせて、ぼ〜っと過ごす。
先行客が下山していき、貸し切りになった山頂で、気ままに、気の済むまで寛いだ。
しっかり休んで、あの登りを下ります。後ろ向き四つん這いの方がずいぶん楽だし安心して下れますね。
トレースに誘われてコルからは中岳沢へと下りる。
ようやく緊張もほぐれ、走ったり寝転がったりとはしゃぐ余裕も出てきた。
行者小屋に着くとたくさんあったテントもすっかり撤収されていた。
標高を下げていくと雪が消えていき、ぐしょぐしょとしたぬかるみの道と化していた。
雪山は靴が汚れないのがスバラシイのだけど、これからはそうもいかなくなるね。
そんなところでも冬の終わりを感じ、寂しくなるのでした。
いやいや、まだまだ残雪期もめいっぱい楽しむんだから!
コメント
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頂上でお会いしたようで。
偶然ですね。
そう言えばK-5のお二人さんがいたのを覚えてます。
撮って頂いた写真、構図も良かったです。
そして私の動画に御出演頂き有難うございます。
そちらからの阿弥陀岳の登りも大変でしたか。
その甲斐あって頂上では
新雪であの景色そして無風、最高のご褒美でしたね
下り、腐った雪とあの傾斜はちょっと・・・力が入ります
見てれば下りはすんなり下りてきた様で
これはパートナーのリードも有ると思いますよ。
wvの血が騒いだんじゃないですか。
山岳女子として活躍を期待します。
(滑らないで良かったですね。)^^
道標掘りすぎ。 自然に・・
自分のレコの編集中、「最近の登山で会ったかも?」の欄を見ると、
同じ日に御小屋尾根から阿弥陀って・・・山頂にいらしたあの方かな?って・・・え?zukuさん??あの方がzukuさんだったのか〜〜!
と、驚いた訳です。
御小屋尾根もお疲れ様でした。
快晴の山頂でゆったりのんびり、最高でしたよね。
また、どこかで。
雪山でコンプリートとは 正真正銘の山屋さんですよ。。。
yokowvさんとは被りに被った八ッ雪山でしたが、阿弥陀で〆るとこなんかもどんだけ奇遇でしょうか
いやあ〜天気を味方に羨ましいばかりです
でも、立ちはだかる雪の急登は、ノービューの時の方が気持ち的に楽かも知れませんね
週末の天気に振り回されています
明日はお山を断念して、伊那経由で山菜採りと、お蕎麦&温泉 プランに変更です
おっと、気が付かない内に阿弥陀を落としてましたか!
やりましたね、八ヶ岳、almost complete じゃないですか、
残るは積雪期の一気通貫、まるまる縦走だなぁ〜。
今季の雪山、段々と終盤に近ずいてきましたが、まだまだ遊びどころはありますね、
お互い十二分に楽しみましょう!
伊那は通過〜、ですかね。
下界でもニアミス?笑
今週中頃なら、きっと高遠の桜が見頃ですよ。今年は遅いです。
あ、この時期だったら山梨はハナモモがいい感じでは?
東京方面に用事があるときは、釈迦堂PAに車停めて、バス停のところから外に出てハナモモ畑を眺めるのが好きです。
いやいや、あの登りで苦しめられたあげくノービューではたまったもんじゃありません!!!
晴れてくれてよかった、ウヒヒ。
阿弥陀〜硫黄まるっとですか?
いやそれとも編笠・権現からまるっと??
まさか硫黄越えて麦草くらいまでまるっと???
ゾクっ。
最近暖かくて、雪山にいてものほほんとしてしまいますね。
真冬は山に行くのに布団から出て着替えるのが億劫なほど寒かったよなー、
車から降りて身支度整えてるときも寒かったなー、
・・・なんて、ずいぶん過去のことのようです。
「四季」というくらいだから、12月から冬とすれば4月は春ってことなんですね〜。
残雪期、余すことなく楽しみましょう!
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