記録ID: 1845000
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
両神山(日向大谷口→七滝沢ルート→清滝小屋→山頂→八丁峠→坂本登山口)
2019年05月11日(土) 〜
2019年05月12日(日)


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 13:01
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,488m
- 下り
- 2,663m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 6:47
距離 9.3km
登り 1,748m
下り 1,123m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:坂本バス停から西部観光バスで小鹿野町役場前経由で西武秩父駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
主要な登山ルート上は歩きやすい。ただところどころ乾燥しすぎか礫~砂状の箇所が生じて滑りやすくもあり。 地図上難易度高めのルート(七滝沢コースや八丁峠~坂本)は落ち葉や礫、傾斜のある細道で滑りやすい。崩れている箇所もそれなりに見受けられた(渡れなくはない)。 |
写真
三峯口から小鹿野町営バスで日向大谷口へ。このバスは薬師の湯で西武秩父からのバスで来ても合流できるが、シーズン中の休日ともなると乗れなくなるかもと心配するほどの混雑。この日も詰め込み詰め込みで乗車しきった形。始発の三峯口から乗るのが確実。
七滝沢コースから表山道へ合流。こうして普通に案内板が立っていれば、下るときに軽い気持ちで七滝沢コースを選ぶこともありうるなあ…としみじみ。
目指す清滝小屋はここから下ったところにある。
目指す清滝小屋はここから下ったところにある。
その清滝小屋。立派なつくりなのに休業となった経緯が分からず、所有者が運営に立ち行かなくなってそのまま休業のパターンなのかなと想像していた。管理は町営のようで、トイレの紙や清掃も町営で行われているように見受けられる。
現在避難小屋として利用可能な清滝小屋は、二階は立入禁止、棚には毛布などもあるがこちらは使わず。雨風を凌ぐには不釣り合いなほどの広さでしっかりとした造りだが、この日は10名前後の利用者あり。思い思いに集まり到着も出発もバラバラなので安眠するには正直なところ…
火を使った食事を摂りつつ清滝小屋を撮る。見れば見るほど本当に立派な山荘で「なんで営業しなくなったのか」と他の登山客とも話題に。
周辺のテント泊も徐々に賑やか。この日は複数の大学グループがテント泊をしていた様子。
周辺のテント泊も徐々に賑やか。この日は複数の大学グループがテント泊をしていた様子。
日の出前から清滝小屋を出発。ヘッドランプを使ったナイトハイク状態。
前日に山頂まで登っていなければ相当に不安のある行程になったと思う。道は険しく見通しも良くはない。ルートを外れやすい。前日に辿っていて正解だった。
登山道は踏み固められていて固いので、踏んで柔らかければルート外れに気づく。それでも暗がりでは目印を見つけにくく、合流も大変。
前日に山頂まで登っていなければ相当に不安のある行程になったと思う。道は険しく見通しも良くはない。ルートを外れやすい。前日に辿っていて正解だった。
登山道は踏み固められていて固いので、踏んで柔らかければルート外れに気づく。それでも暗がりでは目印を見つけにくく、合流も大変。
山頂から下ってすぐのもう一回ピークに登った直後、ルートが分からなくなる。方角としてはこちらなのでこのナイフエッジを行くのでは…と半信半疑ながら四つん這いで切っ先にへばりつく羽目に。右側に足をおろせそうな道? と思しき箇所はあったのでそこを伝ったがすぐに途切れてまた岩に張り付き。そのままよじ登りつつ(!)少し横這いしたものの…その先は道も鎖もなくただ崖のような切れ。いくらなんでもこんなルートが中級者とかありえない、震えを感じつつゆっくり後退。この山行で一番の恐怖体験
記録のため「降りてから撮った」鎖場の一例。こんな箇所がざらにある。降りる分には何とでもなるが、大荷物を背負って登り切るイメージが湧かない。逆から来ていたら早々に引き返すしかなかったかも。
ようやくここまで到着。無事に危険箇所は抜けたハズ、ここからは坂本方面へ下山。
ちなみに道行く人と挨拶する中で日向大谷から来た告げると「車は?」「どこに下山?」と聞かれること多し。「坂本へ」と答えると大変がられたり曖昧に頷かれたりで「普通でないルート」という扱いだった。やはりマイカーで来てピストンが一般的なのか…
ちなみに道行く人と挨拶する中で日向大谷から来た告げると「車は?」「どこに下山?」と聞かれること多し。「坂本へ」と答えると大変がられたり曖昧に頷かれたりで「普通でないルート」という扱いだった。やはりマイカーで来てピストンが一般的なのか…
坂本への道は地図上も破線で難易度が高い扱い。にしては、道筋は明瞭だなと感じた。が、踏んでみて分かる。あまり踏まれていないのでふわふわで、細く斜めに走っていて滑りやすい。そして急坂。一歩一歩がいつもより怖い。
両神山は距離で示されるとどっちに進むにせよ「近い」と感じるのだが…騙されてるんじゃないかと疑うくらいに時間がかかる。実際ここからバス停までさらに二時間半かけた(バス時刻的に急いでも仕方ないので休憩も長めにしたが)
地図にもある大岩到着。ここで沢の水を浄水器経由で補給など。
休憩場所もあるがあまり使われた形跡がない。人が来ないのだろうか。
道も少し分かりにくい。ピンクのリボンは写真の通り大岩に沿って進むように付いているが、倒れたままの看板が沢向こうにも見える。
ここから沢を越えて倒されている案内板の通りに進めば早々に林道へ出て坂本へ。ピンクのリボンの示すように大岩を巻いて進めば沢沿いコース(地図上破線のルート)で坂本へ行ける。
元々沢沿いを進むつもりであり、また林道に出ると距離が長くなるが、この先の道はさらに神経を使ったので「急がば回れ」だったかもしれない(急いでいないのでこれでいいのだが)
休憩場所もあるがあまり使われた形跡がない。人が来ないのだろうか。
道も少し分かりにくい。ピンクのリボンは写真の通り大岩に沿って進むように付いているが、倒れたままの看板が沢向こうにも見える。
ここから沢を越えて倒されている案内板の通りに進めば早々に林道へ出て坂本へ。ピンクのリボンの示すように大岩を巻いて進めば沢沿いコース(地図上破線のルート)で坂本へ行ける。
元々沢沿いを進むつもりであり、また林道に出ると距離が長くなるが、この先の道はさらに神経を使ったので「急がば回れ」だったかもしれない(急いでいないのでこれでいいのだが)
大岩での休憩中、何気なく上を見上げると美しい緑の世界が広がっていた。新緑を通して柔らかく差す陽光と、苔生して緑の絨毯のようになっている沢沿いの無数の石。訪れる人も少なく、静かな山行が堪能できる。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
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---|
感想
「両神山で鎖場の練習を」という話が持ち上がり、公共交通機関を用いて八丁峠ルートを通ろうと考えた結果:
・時間的に余裕を確保するため日帰りは避ける(→清滝小屋で夜営)
・朝(10:00~)から登りやすい日向大谷口から登る
・時間に余裕があるので七滝沢ルートを選んでじっくり登る
・翌朝 山頂で御来光を見て八丁峠へ歩みを進め、坂本方面へ下山しバスで戻る
と、ルートの距離的には短い両神山をじっくり堪能する計画となりました。
どのルートも急峻があったり崩れかけているところがあったり分かりにくい部分があったりして、時間をかける前提で臨んだのは正解でした。山頂から八丁峠ルートに進む最初の段階で分からなくなって山頂すぐ先の切っ先にへばりついてルートを探ってしまったりと、人が居ない時間帯に登頂したからこその迷いもありました。
計画通りに無事に降りられましたが、なかなかに大変な山でした。
今回八丁峠ルートは下りで通っただけで登りは味わえていません。一泊した都合上荷物はどうしても嵩張ってしまい、登りだったら相当厳しかったと思います。
とはいえ変化に富んだルート、山頂の景色、道中の新緑と充分に楽しめました。
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