白山 大汝峰・そろそろ物珍しくなってきた山スキー
- GPS
- 08:05
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,551m
- 下り
- 1,544m
コースタイム
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:59
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日はようやくゲットした代休で平日の白山です。別に狙ったわけではないのですがこの土日は北陸は荒天で、運良く梅雨の晴天に白山で山スキーができたのはものすごくラッキーでした。
できれば夕方には帰宅したかったので、1時起床で北陸に向かいます。途中で雨が降り出しますが予報通り。フロントガラスの虫が少しにきれいになってよかったです。
さすが平日なので路肩脇の駐車スペースも結構空いてます。いつも遅めの到着でここに停めることは滅多にないのですが、歩いてみると別当出合までの距離は下の駐車場よりも長く、結構退屈します。
空いている別当出合では自販機が姿を現していましたが、まだ販売は開始していないようです。できればここにジンジャーエールを置いていただけると最高なのですが(笑)
さていつものようにスキーを横にくくりつけたシートラで登ります。観光新道にするかという選択肢もありましたが、睡眠不足もあり大人しく砂防新道から登ります。ペースがた落ちということはありませんが、心なしか絶好調ではない感じでした。
甚之助避難小屋の手前あたりから残雪が出てきます。ただもうこの辺りでスキーというのはさすがの私でも「ないな」と思わせる量まで減っており、今日は久しぶりに十二曲から登ることにします。
十二曲とそれまでにはいくつか雪渓の横断があります。また一部は雪渓の下が融けて空洞になっており、いつ誰が踏み落ちるかロシアンルーレット状態でした。
通常は雪渓のトラバースにはステップもあり、そう怖くは感じませんが、それは雪慣れした人だから思うことでして、雪山登山に慣れていなければそれなりに恐怖でまた滑落のリスクもあるでしょう。と言ってエコーライン方面はまだまだ急斜面の雪渓が阻んでますので、この十二曲から行くのがこれでも一番安全なのだと思います。できれば雪山に慣れていない方は完全に融けるのを待ってから登山された方がいいでしょう。
十二曲の雪渓もスキーで滑ってもいいのですが、距離は短く、あえてスキーに履き替えてまで滑るようなものではないです。ってこんな話してももはやスキー持ってくる人がほぼ皆無だと思いますから無意味でしたね。
さて弥陀ヶ原に上がれば風が結構強いです。休憩していると体が冷えてきますからそのまま室堂を目指します。エコーライン方面、それから平瀬道方面につながっていた雪はかなり切れていて、もうエコーラインや山頂の東南斜面でスキーするのも修行ということが分かります。
室堂ではヘリで建設資材の荷揚げを行なっていました。センターの南側に何か建設するべく基礎が作られていました。
室堂でフリースを着込み、それでも休憩中は肌寒いくらいです。御前峰はこのところ何度も行ってますので今日は大汝峰に行くことにしました。
大汝峰へは水屋尻雪渓を横断しますがこれは結構な距離があります。それからしばらくは夏道で、中宮道分岐のところでまた雪が少し出てきます。その手前で声かけられたと思ったらSanchanさんでした。オオサクラソウを見に行ってたとのことで、私はまだオオサクラソウの現物を見たことがありません。お花のために釈迦新道方面に進むなんて、なんと素晴らしいことでしょう。私は汚れた残雪のために大汝峰に進むというどことなく汚れた印象です(笑)
そして中宮道分岐から大汝峰には岩場のルートを登れば登頂できます。
山頂でお昼タイムにします。今日はパウチに入ったフルーツシロップ漬けを持ってきました。重いですがこういう場所では甘くジューシーな食べ物はとても贅沢です。
さて大汝峰からはいよいよスキー滑降です。登る前はヒルバオ雪渓を滑ろうかと思ってましたが予定より遅くなったので、山頂から中宮道分岐まで滑ることにしました。ここの斜面は最後が急斜面で、1mほど雪が切れていたのでスキーを脱いで歩き、また滑って終わりです。
そこからアプローチシューズに履き替えてしばらく歩きます。すると水屋尻雪渓に来ます。水屋尻雪渓は下部で縦溝が出てきますが、縦溝はコブのように凹凸に合わせるように滑るとそれなりに楽しめます。なんかバタバタと忙しいのではありますが。
これで今日の滑走は終了です。先週の小桜平よりは2倍は滑ったと思います。あとはまたアプローチシューズに履き替えて、室堂から十二曲を経て黙々と下山するだけです。
甚之助の少し上部で今度はnakkiさんが登場です。nakkiさんにしては遅い時間 = 夜勤明けで白山とのことでした。お別れして振り返って見るとものすごいスピードで歩かれてました。
Sanchanレコを拝見するとランちゃんも登ってきてたようで〜変態臭を嗅ぎつけられたのか、残念ながらランちゃんとの遭遇は相成りませんでした。
つい先月までは山スキー担いで登ってた人の多かった白山も、雪が激減して山スキーの似合わない季節になってきました。そうするとスキー担いでいる私には何かと声がかかってきます。「おースキーですか」「どこで滑るんです?」「縦溝多いですよ」とまだこの時期は、その驚きは小さめで、私は残雪の状況をよく調べずに登ってきた無知な山スキーヤーとして扱われます。
ま、それはともかく、やはり山頂までスキーを担いで登らないといけないのはハードです。そして気温上昇とともに飲み物の量も増えて、ザックの重さは増える一方です。スキーなど下ろして身軽になった方が絶対楽なのに、こんな苦しい思いをして担ぎ上げても滑るのは一瞬。その一瞬の滑りも雪渓は汚れ、凹凸、縦溝、そして落石と拷問スキーのステージがどんどん進みます。
それでも私が年中山スキーをしているのは、どんどんコンディションが悪くなっても、いずれ10月には初雪が降り、内蔵助氷河の上の新雪を初滑りし、そしてまた本格的な山スキーシーズンに入ってモフモフの新雪をラッセル三昧・・・という季節が来ることが見ているからだと思います。どんなに今が厳しく、不遇であっても、また明るい未来がやってくるという確信があれば、苦しさに堪え忍べるのだと思います。
先日はありがとうございました^^
お会いするの久々だったような、昨年の笈ヶ岳以来?
気力を振り絞ってお山に行って良かったです(笑
雲が綺麗ですね、自分が山頂に着いた頃にはどんより空・・・すけすけサンカヨウも羨ましい!
nakkiさんコメントありがとうございます!
でしょ〜?あれこれ考えないでとにかく山に行く!と必ず満足すると思いますよ
nakkiさんレコはいつも拝見してますのでお久しぶり感なかったですが、もう一年以上前になるんですね
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