立山別山から真砂沢滑降



- GPS
- 10:27
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,858m
- 下り
- 1,876m
コースタイム
13日 剱御前小屋6:50-7:26別山7:44-8:23真砂沢ロッジ8:45-9:34平蔵谷出合9:35-10:43剱沢小屋横11:15-12:18剱御前小屋13:25-13:47称名川上流(シール装着場所)13:57-14:31室堂
天候 | 12日: 雪・ガス、夕方晴れ間 13日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
12日および11日までの数日の新雪あり、雷鳥沢上部では登山ルート近くに雪面クラック、スノーホール有。真砂沢滑降ルート上には滑降の支障となる雪崩デブリはなし。剱沢登行ルート上のデブリも古くて気にならないもののみ。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
立山別山山頂から真砂沢を、剱沢との出会いまでの標高差1100mの大滑降を目指して過去2度計画したが、いずれも悪天候敗退していた。今回三度目の正直で、初日は心配な天気だったが、二日目には天候と雪質に恵まれて大満足の滑降・登行だった。
事前の週間予報の段階で土曜曇り時々晴れ、日曜晴れ時々曇りで計画実施を決意、土曜朝一番の高原バスで室堂に着いたが、雪が降りしきり、視界も悪かった。今日は剱御前小屋に着きさえすれば良いのだからと、室堂でしばらく過ごす。時折視界が良くなって、また直ぐ悪くなる、この繰り返しが続く様子だったので、10時近くに行動を決意した。室堂から近くの室堂山荘が見えない状態だったが、ボールなど整備されているしこの辺は地理感覚もあるので、山荘方向へスキーで滑り出し、左にそれてミドリヶ池あたりから称名川の谷へと滑降する。谷底では雷鳥平の野営場が見える位の視界になり、そちら方向に下りるだけ下りて、称名川の真上と思われる辺りでシール装着、雷鳥沢への登りにかかる。ほどなく赤旗が並べられているルートに到達し、トレースを辿って御前小屋に到達した。
天気が良ければ剱沢でも滑って来ようかと思うのだが、吹雪気味の天気がまだ続くようなので、もう小屋でまったりしようと、昼食宴会と相成り、ビールとウイスキーで出来上がって、寝室で昼寝とした。
午後5時過ぎてのこのこ起きだすと、まだ風強く雲も多いが、天候回復の兆し、夕日も見られるかも知れないと、装備を整え6時に小屋を出て、2792mのピークへと登る。そこに見たのは笠雲のかかった剱岳。最初は剱岳の本体はガスを纏って見えなかったが、それが次第に薄れてついには全容を見せ、見事な笠雲が頭上に残るという感動的な変化を見ることができた。立山方面もすっきり見え、次第にアーベントロートと化し、奥大日岳の方には太陽が沈んで行き、富山平野がオレンジ色に輝いている。デジカメを寒風に晒しすぎて電池不良となり、感動的風景を納めることができなくなり、自分の目にしっかり焼き付けて来た。明日の好天が期待できる。
2日目の朝、朝食後直ぐに出発して、期待通りの青空の下、アイゼンを利かして別山へと登る。登山者はいっぱい登ってくるが、スキーを担いできたのは今の所我々二人だけだ。しばしの撮影会の後、いよいよ真砂沢の滑降にかかる。最初の心配は、出だしの急斜面の雪質で、カチカチ雪なら相当慎重に行かないといけない。小屋で-5℃と言われたからその可能性が強いと思っていた。しかしこの時は、昨日までの新雪が綺麗に被り、下地との相性も悪くない様だった。最初だけ斜滑降多用で様子を見たが、心配なくターンできると判明し後は爽快な滑降に終始した。雪面は真っ白で綺麗だし、デコボコも殆どない。後からは誰もやって来ない、我々二人の独占でシュプールを描き、ご満悦であるが勿体ないとも思うくらいだ。標高2000m以下に下りてくるとややガリガリ気味の雪面も現れたが、殆ど問題ない。さらに下に行くと谷が迫ってきて、側面からの雪崩、雪面のクラック、川床の露出といった心配が出てくるのだが、終始快走であっけない位に剱沢との出会いに到達。春の一番良いコンディションでこのルートを滑降できたのだと思う。
さて今度は剱沢を、1000m登り返さねばならない。真砂沢出会いからは、長次郎谷の出会い辺りまで見通せて、その中間辺りに2人が登っているのが見える。我々が登りだすと間もなく彼らのシュプールが見つかり、剱沢を滑ってきて登り返しているのだと判った。剱沢の斜度はシールで登るのに最適で、ジグザグを切ることもなく、終始真っ直ぐに登っていける。平蔵谷の出会いで小休止、剱沢小屋の近くで中休止、そこから上は人が増えて来た。Dちゃんは少し疲れてペースが落ちたが、午後2時までに戻るとした目標より早く、12時半頃に御前小屋に到達。
御前小屋で昼食休憩の後、人口密度の高い雷鳥沢を滑降。ここも良い斜面だが、真砂沢の後ではおまけでしかないとの気分でゆったり滑降。ここを下りたら、雷鳥平のリフトを使うとDちゃんは言うので、下の方で分かれてNishidenは昨日下りた斜面をシールで登り返し、最後までスキーを履いたまま室堂に到着した。
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