田代岳(大広手コース〜五色・マンダ岱コース途中まで〜縦走路一部〜上荒沢コース〜荒沢コース)
- GPS
- 48:00
- 距離
- 36.6km
- 登り
- 1,155m
- 下り
- 1,151m
コースタイム
05:45大館市街地出発〜国道7号線西進
06:14「田代製作所」看板で右折
06:19県道68号線に合流し北上
06:23 Y字路右折
06:34 T字路を左折し県道68号線と再度合流
06:48田茂ノ木T字路左折
07:00赤い橋の十字路左折
07:12山瀬ダムの堤防を過ぎる
07:19「田代岳大橋」の先のT字路で左折
(田代岳大広手登山口まで)
07:29橋で右岸に
07:38「赤倉沢橋」
07:40「割沢橋」〜「四階の滝」
07:50橋で左岸に〜「三階の滝」
07:58「糸滝」
08:02橋〜「赤根沢林道」分岐
08:22沢が二又に〜「前武橋」で右岸に
08:29「甲石沢橋」で左岸に〜「蕗原沢」分岐
08:38「上檜原沢橋」で右岸に
08:48「次郎沢橋」
08:57「五色・マンダ岱コース」入分岐
08:59「内白爪沢橋」
09:04「五色の滝」入口
09:11「外白爪沢橋」
09:30田代岳大広手登山口
(田代岳大広手コース)
09:53登山開始〜沢沿いの道
09:57橋〜沢を離れる
10:08「二合目」
10:22ヘアピンカーヴ×3
10:34「三合目」
10:48下り〜倒木回避
10:50「四合目」
11:01「五合目」
11:15「六合目」
11:30「七合目」
11:41「八合目」
11:50「九合目」
(九合目湿原〜五色・マンダ岱コース途中まで)
11:52木の通路のY字路左折〜通路一部消失
12:05 Y字路左折〜不明瞭なぬかるみ道
12:09「大日様の神/薬師様の神」看板
12:11「五色・マンダ岱コース」の道終了
12:13引き返す
12:18 Y字路左折
12:22薄市コースと合流
12:29反時計周りコースと合流し山頂方向へ
(田代岳山頂〜縦走路一部)
12:38第1鳥居
12:41田代岳山頂(第2鳥居と避難小屋等)〜縦走コース確認
12:53田代岳山頂に戻る
(田代岳下山〜上荒沢コース)
13:18下山開始
13:24九合目湿原の木の通路に移る
13:27「九合目」
13:33「八合目」
13:40「七合目」
13:50「六合目」
13:59左分岐路に入る〜上荒沢コースに合流
14:06上荒沢登山口〜周囲を確認
14:12引き返す
14:19「五合目」
(田代岳荒沢コース〜帰路)
14:27「四合目」から荒沢コースへ
14:37「三合目」
14:41石、雨、急な下り坂
14:49沢に下り登り返し(林間コースへ)
14:57登り返し
15:03 T字路右折(沢沿いのコースと合流)
15:05「二合目」〜石の階段
15:13水場
15:17橋で左岸に
15:22荒沢登山口〜岩瀬線を歩く
15:47田代岳大広手登山口で自転車回収
(帰路)
15:50再出発
15:56「五色の滝」に寄る
16:00再出発
16:08「蕗原沢」
16:18「糸滝」
16:32「赤根沢林道」分岐
16:39山瀬ダム
16:48赤い橋の十字路右折
16:59田茂ノ木T字路右折
17:32国道7号線に出て左折〜国道103号線で近道しようとして却って遠回りに
18:24「東台温泉 東の湯」
19:04再出発〜帰路
天候 | 曇り後小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
この頃は仲々天気が安定せず、予報も外れることが多かったので、判断に困る日が続いていた。この日も予報では雲量100%で日中は曇り、夜からは雨と言っているとところも有ったのでどうしようか迷ったのだが、出来るだけ暑くなる前に面倒な長距離のコースを消化しておきたかったのと、前日から多少天気が回復傾向を見せていた為、どんよりした低い空に多少テンションが下がり乍らも出掛けることにした。 先ずは大館中心市街地より国道7号線を西進。「田代製作所」の看板が見えたら右折して北上し、県道68号線と合流。その先のY字路では右の農免農道に進み、直線路で多少近道。T字路に突き当たったら左折してまた県道68号線と合流。田茂ノ木のT字路で左折して、山瀬ダム堤防手前の赤い橋の十字路に来たら左折。そこから先は少ししんどい坂なので自転車は押して歩き、堤防を過ぎたらまた乗って「田代岳大橋」を過ぎる。橋を渡った先のT字路に案内看板が何枚も立っているので、そこを左折する。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(山瀬ダム〜田代岳大広手登山口) 山瀬ダムから先は最初は舗装路だが、ダムを過ぎた辺りで未舗装路に変わる。その後も時々舗装された部分が出現するが直ぐに終わる。「野頭沢」の橋で岩瀬川の右岸に移り、「赤倉沢橋」と「割沢橋」を渡り、右手に「四階の滝」を過ぎ、橋で左岸に移る際には「三階の滝」が見える。「糸滝」休憩地点を過ぎた辺りからは傾斜が徐々にきつくなって来るので、ここから先は自転車を下りて押すことが多くなる(舗装路でもきつい坂なのに、未舗装路で自転車を走らせるのは、少なくとも私の様な俄かサイクリストには無理)。「赤根沢林道」(これは先日薮化によって断念した繋沢林道の末端部に当たる。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1906443.html )分岐を過ぎ、「倉山沢」の小滝の先で川は二又に分かれてまた合流する。路肩に車を停めて何かの作業をしている男性から、熊が頻繁に出没しているので気を付けるよう声を掛けられる。「前武橋」で右岸に移り、「甲石沢橋」で左岸に移る。ここまでは大体北へ向かうルートなのだが、「蕗原沢」分岐の有る所から西へ方向転換する。 「上檜原沢橋」で右岸に移り、「次郎沢橋」を渡り、そこから百数十m程で左に分岐路有り。これが恐らく「五色・マンダ岱コース」の入口。一見したところまだ通行可能な様に見える(「五色」は「五色の滝」のことだろうが、「マンダ岱」と云うのが何処を指すのかは不明。地図を見てもその様な地名は見当たらない。この「五色・マンダ岱」と云う名称にしても、田代岳九合目湿原にその様な名を記した標識が有るから仮にそう呼んでいるだけで、それ以上の情報は知らない)。 更にヘアピンカーヴ地点で「内白爪沢橋」を渡り、北西に針路を転換した所で右に「五色の滝」の入口が。ここは帰りに寄る予定にしてスルー。次のヘアピンカーヴで「外白爪沢橋」を渡り、やがて「田代岳大広手登山口」。私が着いた時点で車が1台下りて行ったが、駐車スペースに残っているのは1台のみ。先日( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1884314.html )に比べて大分人口密度が低そうで助かる。 ここまで3時間45分。先日の経験から4時間半程度は覚悟していたのだが随分タイムが縮まった。これは恐らく今回は地図読みと記録(メモと写真)を最小限に留めた所為だろう。但しこの趣味を始めたばかりで記録どころか地図読みも殆どしていなかった最初の時( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1540642.html )と比べても恐らく時間が多少は短縮されている。この分は純然に私の経験値が上がったお陰だと自負しても良いだろう(まぁもっと体力に恵まれた人ならもっと良い数値を出せるのだろうが、それは言いっこ無しだ。誰かと競争をしている訳ではないのだ)。因みにサイクルメーターの計測時間は実際よりも29分少なかった。ここまでちょいちょい立ち止まったりはしたが纏まった休息は一度も取っていないので、タイヤが動き始めてからメーターが計測を開始するまでのタイムラグの所為で誤差が拡大したのだろう。 (田代岳大広手コース) さてこの「一合目」で既に標高600mを超えているのである。自動車でここまで来た人も相当神経を使いはしたろうが、私はもう一山登り終えた気分だ。ここで休憩し、気を取り直して再出発する。 最初は地理院地図には記載されていない「大広手沢」沿いに、やや滑り易い石が並ぶ狭い道を行く。そこから橋を渡って徐々に沢から離れるのだが、常に足元に注意が必要。但し周囲を見渡したとしても一面の薮で見晴らしは全く無い。人気のコースの筈なのだが路面状態が悪い。「二合目」で辛うじて南東方向に多少の眺望が有り(と言っても近隣の山並みだけだ)、薮が若干改善する。西から北へ針路を変え、ヘアピンカーヴを3回繰り返してまた西に方向転換する辺りで南や、西から北に掛けての眺望が有る。「三合目」からは周囲の笹薮が濃くなり、軽くだが薮漕ぎしなければならない箇所も有る。少し下り坂に成って倒木を数本回避した先で「四合目」。荒沢コースと合流。 今度は南に方向転換して10分程歩いて「五合目」で上荒沢コースと合流。最初は良く解らなかったのだが、ここから先は道は二重になっており、右の笹薮が刈り払われた道と、左の石の多い道が数十m単位で何度も分岐と合流を繰り返す。恐らく本来の登山道は左の道で、右の道は昨2018年の夏から秋に掛けて田代岳山頂の避難小屋が再建された際に、資材等を運搬するモノレールを敷設する為に臨時に切り拓かれた道なのだと思う。左の方が若干回り道なのだが、刈り残された笹はともすると足にグサグサ刺さって来ようとするので、笹薮や靴のトラブルに再三悩まされて来た身としては、石渡りが多少面倒でも、ここは左の道を選ぶことにする。 常に足元注意の道を黙々と登り、「六合目」で男性1名と擦れ違い声を交わすが、これはこの翌日早々に山行記録を上げたヤマレコユーザーの方だと後に判明( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1909168.html で「市内から林道を走って大広手経由で来たというMTBの方」と言及されているのが私)。「七合目」を過ぎ、「八合目」では3名と擦れ違う(まぁそうよね、この辺りで既に11時半頃だし、健全な普通の登山者ならそろそろ下山している頃よね)。正午少し前にようやく「九合目」に辿り着く。ここまでのコースタイムは『大館トレイルガイド』に記載されているものと略同じ。こまめに記録を取り乍ら登る様になってから、極力無理をしないペースを保つよう心掛けているのだが、特に今回の様な長距離の山行ではそれが出来ていて良かったと実感する。私にとって山歩きはスポーツではなく、街歩きの延長であり、散歩の一種なのだ。頑張り過ぎたら続かない。 (九合目湿原〜五色・マンダ岱コース途中まで) 湿原に出ると木製の通路が設けられている。ここは案内地図の類いが無いので地理院地図を頼りにするのだが、先ずY字分岐に出たら左折し(田代岳山頂へ真っ直ぐ行きたいなら右の道)、湿原を回る。2019年6月の時点で、田代岳の荒沢コースは大館市内の山で唯一Googleのストリートビューで登山道が公開されているのだが(羽保屋山は断片のみ公開)、一応それで予習済みだ。 雲は厚いが多少は眺望が得られ、北に岩木山が思いも寄らず間近に迫っているので少しビックリ。大館市内から岩木山がここまで大きく見えたのはこれが初めてだ。以前2度田代岳に登った際には何れも霧が濃くて見通せなかった。木の通路は一部消失しまた出現する。細かい近道は地図には記載されていない様だ。数々の池塘(ちとう、小さな池沼)が今回は良く見える。 南東のY字路から左は通路が消失しぬかるみ混じりの若干不明瞭な踏み跡が続いているが、そちらに寄る。ここが恐らく廃道になっている「五色・マンダ岱」コース。ストリートビューではここの画像も途中まで載せられている。右左とカーヴする地点に「大日様の神/薬師様の神」と書かれた看板が転がっているが、これが何を指しているものなのかは不明。市で公開しているガイドブック( http://www.city.odate.akita.jp/dcity/t-sangyo/files/tasirodakepanfu1.pdf )を見ると何やら石碑らしきものが見て取れるが、それらしきものは周囲には見当たらなかった(その近くの「山の神」も同様)。看板でもパンフレットでも良いが、何か案内図が有れば良いのにと思う。 やがて急斜面に突き当たる所で道は終了。ストリートビューの画像もここで終了しているが、周囲は笹薮の急斜面ばかりで、道の痕跡は見当たらない。廃道を何とか辿って登山口まで………と云う野心は捨てた方が良さそうだ。ここから東側の大眺望が得られ(乗っかるのに丁度良い岩が2つ転がっている)、雲の所為で薄暗いし遠くは霞んでいるしで山座同定は難しかったが、仲々爽快だった。 引き返して元の道の先の通路を進む。湿原の南側で薄市コースと合流し、西側で山頂へ真っ直ぐ行く道と合流する。 (田代岳山頂〜縦走路一部) 岩だらけの左の道の急斜面を登る際、最初は九合目湿原の全体が割と見通せていたのだが、ものの数分もしない内に霧が濃くなり、周囲の光景全体が白い靄の中に沈んでしまう。大館の中心市街地から見ると田代岳は良く見えないことが多いのだが、その一番の原因がこの白い靄だ。 やがてボロボロの第1鳥居(鳥居は建て直されなかった様だ)を過ぎ、それよりは多少は状態の良い第2鳥居の奥に、新築されたのが明らかな避難小屋が建っている。モノレール用の笹薮を払った通路は結局この小屋の脇まで続いている。第2鳥居の前の空き地には一等三角点とケルン。山座同定盤は辛うじて判読出来る程度にまで擦り減っているが、周囲は一面の靄なので何れにしろ役に立たない。避難小屋は自由に入れるらしく、中には田代岳大神が鎮座ましましている。私は初めて見るが、外見は如何にも「アメッコ市」に登場する「白髭大明神」っぽい。因みにこの様な外見の神像は私は大館市内では他に見たことが無い(早口の二子山の覗きレンズの祠に祀られているのも白髭大明神の筈だが、辛うじて判別し得た限りでは寧ろ薬師如来か何かに見える)。300円の記念バッジなるものが置いてあり、どれ私もひとつと思い手に取ってみるが、良く見ると「田代岳縦走登山」と書いてある。田代岳登頂ではなく田代三山縦走を行った者向けのバッジなら、残念だがこれは今年はひとつも売れないだろう。先日私もチャレンジしたのだが( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1889296.html )、縦走路は11月末まで使用不能なのだ(縦走出来る可能性が有るとすれば、12月になってから雪が積もる前の僅かな期間か)。 雷岳に向かう縦走路を少しだけ確認。山頂から下りて直ぐの草原状になった部分は「夏季はお花畑になるとのこと」と『大館トレイルガイド』には書いてあるが、高山植物が一箇所二箇所ポツリポツリと咲いているだけで、花畑と呼ぶ程ではない。その先の笹薮は綺麗に刈り払われている。その先の下りも確認したかったのだが、一向に霧が晴れる気配が無いので、適当な所で引き返す(時間に余裕が有れば田代岳〜雷岳〜烏帽子岳と半縦走して田代岳まで戻って下りることも考えられるのだが、この天候では難しいし、何れにしろ私の場合は時間的余裕が他の登山者より少ない)。 田代岳山頂に戻ると男性1名が増えていた。休憩した後、天気の回復を待って避難小屋裏で暫し横になるが、一向に改善の気配が見られないので、諦めて下山する。 (田代岳下山〜上荒沢コース) 石だらけの急斜面を注意して下り、先程の眺望など何処かへ消し飛んだ湿原の通路を抜け、「九合目」でまた石だらけの道を下りる。先程の男性も私の直ぐ後から下山を始めていたが、左の元笹薮の道でショートカットして追い抜いて行ってくれたのでホッとする。こちらはこまめに記録を取り乍らなので自然と速度が遅くなるのだ。擦れ違うならまだしも、登山時や下山時に同じ方向に進んでしまうと、どうしても相手に気を使ってしまって注意が逸れるので集中出来ない。安全の為には他に登山者の多い道の方が良いことは解ってはいるが、私の理想としては最初から最後まで誰にも会わない山歩きをしたい。 「八合目」「七合目」「六合目」と過ぎ、「五合目」の少し手前の左分岐(モノレール用の道)を通って、上荒沢コースに合流し、その先の様子を探る。ブナの多い、晴れていたら恐らく気持ちの良い道だが、ここも二重になっている。恐らく資材や何かはこのコースを通って運ばれたのだろう。10分も経たずに上荒沢登山口。出た先は未舗装車道。少しうろうろして周囲の様子を探るが、樹木に遮られて見晴らしは大して無い。この車道を更に数km下ると、「林道田代相馬線」に合流する。田代岳登山コースの中で最も短い道であり、且つ最も不便な道で登山者は少ないであろうから、恐らく工事用に選ばれたのではないだろうか。 (田代岳荒沢コース〜帰路) 上荒沢コースを引き返して「五合目」に合流。「四合目」から荒沢コースに移る。地図に記載の無い沢が道と間違え易いからと云う配慮なのか、沢にロープが張られている。木の下に数mの妙な空間が空いている所が何度も出現する。上り坂の後「三号目」。やや薮が鬱陶しい。その先はまた岩が多い歩き難い道。そしてこの頃から小雨がちらつき始める。何てこった。日中の降水確率はどの予報も10〜20%程度だったのに。まぁ今から先を急いでもどうにもならないので諦めて粛々と下山を続ける。 沢に下り登り返す所で「林間下山ルート」と云う標識が。この時はうっかりして周囲を良く見なかったのだが、これは沢沿いのコースと林間コースとに分岐する箇所だったのだろう。パッと見た限りでは沢沿いの道は目に入って来なかったので、恐らく若干不明瞭になっているのではないかと思う。そこから先は沢を挟んだ鞍部を左手に見乍ら下りる。その後また一度登り返し、T字路に出て右折。左の沢沿いに延びている道が沢沿いのコースなのだろう。 沢沿いコースと合流して間も無く「二合目」。やや片流れの崖道で、時々石組みの階段が出現する。『大館トレイルガイド』等には記載が無いが水場が有り、コップ1個が備え付けてある。取り敢えず頂いてみたが冷たくて美味しかった。その先で橋を渡って左岸に移り、5分も歩けば荒沢登山口。案内看板が何枚も立っている。 そこから岩瀬線を南下して大広手登山口に向かう。トイレと駐車スペースを過ぎ、三菱重工のロケット燃料試験場がちらと見える鞍部の眺望を楽しみつつ小雨がしのつく中をてくてく歩いて、大広手登山口で自転車を回収。 さてそこからが大変。小雨が地面を濡らしている上、ガードレールも碌に設けられていない狭い未舗装の曲がりくねる崖道を下って行かなければならない。砂利道はアイスバーンの様なもので、カーヴする時にタイヤがスリップし易いので、迂闊にスピードは出せない。ヒヤヒヤし乍ら長い悪路を下る。帰りに寄る予定だった「五色の滝」は今回は省略しようかとも思ったが、まぁ大した手間ではないので寄ってみる。滝の近くまで寄れる階段は、今回は危ないので流石に省略した。 その後山瀬ダムまで神経を使う下山を続け、舗装路が始まってからも雨なのでゆっくり進む。泥撥ねはもう諦めるしか無い。時間も遅いし天気も悪いしで、「たしろ温泉ユップラ」は今回はスルー。国道7号線に出たら左折して東に向かうが、途中、国道103号線を経由したらひょっとして近道出来るかなとまた良からぬ出来心を起こした所為で、30分程も余計な時間を食った挙げ句、漸く「東台温泉 東の湯」に到着。 |
その他周辺情報 | (「東台温泉 東の湯」) 家に近いので良く利用する温泉(と言っても、サイクリング&トレッキング時以外には全く利用しない)。入浴料350円。普通の内湯と、やや熱い小さな内湯。湯と水の掛け湯有り。浴場の外に足湯も有る。お茶は水は飲用自由だが、この日はサービスドリンクとしてレモン水も提供していた。 |
写真
感想
(田代岳大広手コース・荒沢コース・上荒沢コース)
この3つのコースはとにかく登山口までのアクセスが悪い。最も近い公共交通機関は大石渡のバス停だが、本数が少ない上にどの登山口へも十数キロ以上離れている(上荒沢コースなぞは一体誰が登るんだと思う位奥地から始まっている)。砂利で走り難く狭い崖道が続くので自転車では走り続けるのは無理だし、自動車で行くとしても相当神経を使うだろう。観光地としては実に不親切で、しかも一合目が既に標高600mを超えているのでは、実質的には500〜700m級の山に登るのと大差無い。自動車の無い時代は道の形は今の様ではなかった筈なので、昔はどの様なルートを辿って参詣者達は山頂まで行ったのだろう。
また大広手コースの始めの方と、各コース五合目から先は岩だらけで歩き難く、常に足元に注意を払っていなければならない。足腰を鍛えるのが目的であれば恰好のコースなのだろうが、足裏が痛くなる。薄市コースの方がまだ普通の登山道らしい整備が為されている(登山口も標高400m程度だ)。
それに霧が掛かり易いのも難点。良く晴れた日であれば壮大な眺望が得られるのかも知れないが、私は昨年から今まで3回田代岳の山頂に登って、毎回霧に眺望を遮られている。
(五色・マンダ岱コース)
「マンダ岱」と云うのが何処を指すのか不明だが、何れにしろ現在廃道になっているのは残念。登山口は通行可能な様に見えたが、どの辺まで進むことが出来るのだろうか。山頂まで辿り着けないのは判っているが、まぁ気が向いたら確認してみるのも一興かも知れない。
(田代三山縦走路)
田代岳の近くの笹薮は綺麗に刈り払われていたが、その先はどうだろう。昨年は笹薮が大分鬱陶しかったが。登山道としては薄市コースが一番まともだと思うので、薄市林道とそこに至るまでの未舗装路も出来れば整備して欲しいものだ。
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