遊楽部岳《北海道百名山》
山キチどん
体力度について
- GPS
- 07:16
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,589m
- 下り
- 1,579m
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| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
距離入りの合目表示がある 藪濃く稜線を一段下がった処に着いた登山道は歩き難い 臼別頭、遊楽部へは急登 |
| その他周辺情報 | 道道沿い人家のない奥山 |
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冷水岳(1,175m)、白水岳(1,136m)を望む
感想
道道42号線が太櫓川を渡った所に林道の入口があった。入って直ぐの所に広い駐車スペースがあったが登山口を確認するためダートの林道を先に進むと600m程先の登山口には3台程置けそうなスペースがあった。此処に車を止めて一夜を過ごすことにした。八雲市街から30�卍�奥に来ているので人家の全くない山中で独りだ。
今日は一日曇りの予報だが午後は降水確率10%、雲は低く4時になってもまだ薄暗いが行動を開始した。まだ熊の活動時間なので派手に鈴を鳴らして歩いた。沢を横断し真っ暗な樹林帯に突入するとおっかなく足早に歩いた。登山道は歩く人が少ないようで草が繁り埋もれている所がある。最初はなだらかだったが稜線に取りつくところで急登となった。稜線に乗り上がったが登山道は稜線に上がらず少し脇を通るので草付の斜面に倒木や千島笹が邪魔をして非常に歩き辛い。
標高450mを越えた辺りから雲の中に突入し、じっとり濡れてきた。標高が上がるにつれ笹藪が深くなったが650m位になると雲の上に出て太櫓川対岸の稜線が見えるようになってきた。P915に到ると漸く5合目で樹高が低くなってきた。P968に到ると6合目の標識があり「5.9�辧�3.1�辧廚班充┐�あった。登山口から5.9�辧⇒軍敝�岳まで3.1�劼鬚△蕕錣靴討い襪茲Δ澄Ｅ垤腓海琉�路を片道9�卻發�ねばならないと云うことでかなりハードな山だ。
登り返しは200m余りあり藪深く、稜線を一段下がった危険な道を進んだ。所々視界が開け臼別頭の双耳峰の姿も望めた。臼別頭直下は急登で乗り上がると狭いピークで先を見ると次が臼別頭の本峰のようだ。此の辺りが8合目に当たるようだが標識は見つけられなかった。臼別頭(1,252m)に乗り上ると3等三角点「臼別頭」があり展望は360°あり、冷水岳、白水岳、遠く狩場山(1,520m)や昆布岳(1,045m)、そして海上には奥尻島も見えた。
双耳峰に見えていたもう一つのピーク北峰(1,230m’)は稜線から外れているようで登路はない。ここに来て初めて遊楽部岳が姿を現した。東西に長い大きな山体で稜線の鞍部は深く150m余り下って取り付かなければならない。急な下りは藪が濃く足を滑らさないように慎重に下った。藪の薄い処に高山植物がけなげに咲き、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、マイズルソウ、シラネアオイ、ハクサンチドリなどが確認できた。
遊楽部への途中に1,185m程度の小ピークがあり9合目の標識があった。遊楽部岳への最後の斜面は厳しく標高線が詰まっている。急登が始まる地点の窪地には雪田が残り日本海側の豪雪地帯であることを示していた。稜線に乗り上がり藪を進むと登山道の傍らに突然遊楽部岳(1277m)の山頂標識が現れた。藪の中で苦労して登って来た結末がこれかと落胆させられた。展望はなく此の先500m程の所に1等三角点「見市岳」があるので折角だから行ってみようと東へ稜線を進み出したが藪は益々濃く、這松の枝が張出し、まともに歩けそうにないので断念した。
平成15年の登山地図には太櫓川左俣に沢ルートが記されていたが登山口には何の表示もなく山頂にもルートの分岐は見つからなかった。辿って来た難路を引き返すのかと思うと気が重いが仕方ない。遊楽部岳に着けば大休止を取って栄養補給をしようと目論んでいたが腰を下ろす場所もなく、臼別頭に戻って漸くザックを下すことができた。山頂に到着した途端に遊楽部岳がガスに覆われ、臼別頭山頂にもガスがやってきて視界が奪われた。登路の草露でズボンが濡れ靴下が濡れ靴の中はぐちゅぐちゅになっている。靴下を搾るとまるで雑巾のように搾れた。そうこうしているうちにガスは消え再び遊楽部岳の姿見ることができた。僅か10分程の気象の変化だった。
下界を俯瞰すると厚く覆っていた雲海はすっかり無くなりすっきりと見えるようになっていた。下山に掛かると来るときは草露でぐっしょりだったが我が身で露払いをしてきたせいか、濡れることもなく下ることができた。登りでは気が付かなかった合目標識が7合目以下にはすべてあり、結局無かったのか、気が付かなかったのは8合目だけだった。そしてあまり撮らなかった花の写真をしっかり撮って登山口へと戻った。登りに3時間45分、下りに3時間24分と大きな差がないのは難路のせいだろう。
今日の立ち寄り湯は二股ラジウム温泉、長万部の奥にある混浴の温泉でラジウム成分が濃く低温で長い時間入浴すると効能があるらしく湯治客で賑わっていた。(入浴料金1,100円)
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