駒ノ小屋泊で積雪期限定ルートの会津駒ヶ岳〜三岩岳を縦走
- GPS
- 25:15
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,570m
- 下り
- 1,897m
コースタイム
会津駒ヶ岳登山口10:55-(13:30〜13:50昼食)-14:25駒ノ小屋14:35-14:50会津駒ヶ岳14:55-15:30中門岳15:40-会津駒ヶ岳16:20-16:30駒ノ小屋
(5月20日)
駒ノ小屋3:55-4:10会津駒ヶ岳4:45-4:55駒ノ小屋6:05-6:20会津駒ヶ岳6:30-7:05大戸沢岳7:10-1918m鞍部7:35-2057mピーク8:15-8:40 2060mピーク8:50-9:20三岩岳9:30-9:40三岩小屋9:50-旧道分岐10:45-三岩岳登山口12:00-12:10小豆温泉
天候 | 5/19 快晴 5/20 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
トイレはR352から登山口への林道を入ってすぐ左側。駐車場および登山口にはありません。 小豆温泉の駐車場は30〜40台は止められそう。トイレなし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
会津駒ヶ岳登山口〜会津駒ヶ岳… 登山口から駒ノ小屋手前の池塘帯(もちろん今の時期は雪の下)まで登り一辺倒で、急登箇所も多い。 池塘帯からは2度小さく登り返して駒ノ小屋へ。 会津駒ヶ岳山頂を巻いて行く道は雪の下なので、中門岳へ行く場合でも必ず山頂を通ることになる。 会津駒ヶ岳〜中門岳… 会津駒ヶ岳山頂の先は東側が雪庇になっている。 山頂から中門岳へは2つコブを越えて行くが、道は総じてなだらか。 会津駒ヶ岳〜三岩岳… 積雪期のみ歩けるルートで、最初の2098mピークを北から巻く以外は忠実に尾根筋をたどって行くこと。ただし尾根は全体的に広いので、ガスった時は迷いやすそう。 また大戸沢岳から三岩岳の間は、東側が雪庇の箇所が多いので注意。 大戸沢岳から1918m鞍部へは樹林帯の中の下りなので東側の雪庇に気を付けつつ、あまり西側に下り過ぎないように、樹間越しに見える三岩岳を目標に下ること。 1918m鞍部から2057mピークへの登りと、2060mピークから1つ先の小ピークへの登りがなかなか急です。 三岩岳〜小豆温泉… 三岩岳からは正面に窓明山を見ながら下って行くと避難小屋に下りられる。 間違えて山頂からすぐ東の尾根を下ってしまわないように注意。小豆温泉へは避難小屋から先の東の尾根を下って行く。 積雪状況は1500mを過ぎると夏道が見え始め、1250m辺りからは完全な夏道。 なお1300m辺りで尾根通しを行く旧道と南へ下って沢筋を行く新道との分岐があるが、新道の方は現在歩けないことはないものの、かなり荒れているようなので旧道を歩いた方が無難。 全行程でいえることですが朝方は雪も締まってアイゼンも良く効くが、午前の早い時間帯から緩んできて段々アイゼンの効きも悪くなる。 ピッケル不要。ストックはあるとラク。アイゼンは必要(軽アイゼンでも大丈夫) 駒ノ小屋は素泊まりのみで3000円。定員は30名。 トイレ… R352から登山口への林道を入ってすぐの左側と駒ノ小屋にのみあり。登山口やその手前の駐車場にはありません。 小豆温泉の駐車場にはないが、すぐ側にある窓明の湯で借りられそう。 水場… 会津駒登山口と駒ノ小屋との中間にある水場、三岩小屋の水場は確認できず。時期的にまだ雪の下でしょうか。 駒ノ小屋には天水あり。 温泉… 小豆温泉「窓明の湯」700円。 |
写真
感想
ここ数年、GW後の駒ノ小屋に毎年泊まりに行っている山仲間のMさん。
2年前から誘われていたが、ちょうどその時期には会社の恒例行事があり、それと被ってしまい行けずにいた。
しかし今年はうまいことにそれがずれてくれ、ようやく行くことができた。
特に今回は晴天を条件にだが三岩岳への縦走も計画していて、更には直前になってNさんがGPS持参で参加してくれることになり、期待は高まる一方となった。
(5月19日)
今回は8人の大所帯。私たち電車組は朝、会津高原尾瀬口駅にてOさんの車に乗せてもらう。駅では、やはり車でやってきたMさんたち茨城組と一緒に檜枝岐へと出発。
途中で翌日の下山地となる小豆温泉に車を1台デポし、会津駒の登山口へ向かう。
駐車場には既に12〜13台の車が止まっていたが、まだ数台分空いていて助かった。
登山口からまずは新緑の中の森林浴の歩き。今回のメンバーは老若男女なため、比較的ゆっくりと歩いて行く。
個人的には今日は中門岳まで行ってみたいと思っていたが、さてどうかな?
するとCさんが気を遣ってくれて「中門岳に行きたい人は先に行きな」と行ってくれたので、お言葉に甘えてOさん、Tさんと3人で先行することに。
登山口から1時間も歩くと雪道となり、途中ですれ違った男性と言葉を交わすと「上の方は新雪だよ!」と言われ、最初は「なんで!?」と思ったが、良く考えたら金曜日平地は雨だった。それが山では雪だったんだ。
下ることもなくずっと登り続けていると、ようやく駒ノ小屋手前の開けた場所に出た。ここは辺り一帯池塘だが当然今は雪の下で、広がるのは一面の雪。そんな気持ちの良い雪原を登り返して行くと駒ノ小屋に到着。
小屋に重い物はデポして、軽荷で中門岳へ向かう。もちろん戻ってきてすぐに美味しく飲めるように、ビールは雪に埋めて(笑)
小屋からは少しでもラクをしようと会津駒は巻いて行こうと思っていたが、雪の下なのか巻き道がない。仕方ないので山頂を直登する。山頂までは100m程の登りだが、結構急なので息が上がる。
会津駒の山頂からは明日歩く三岩岳への稜線、尾瀬や越後の山並みの眺望が素晴らしい。北側に足を向ければ、これから向かう中門岳への真っ白な稜線!「うわっ!あんなところ歩けるの!?」と小躍りしてしまう。
Tさんは小屋に戻ると言うので、Oさんと中門岳へ向かう。会津駒から中門岳への稜線はホントにたおやかだ。まっさらな雪原をただひたすら歩いて行く。ここは雪がない時は池塘が広がり、まさに会津駒登山のハイライトだ。ピークハント的には会津駒までで良いのかもしれないが、それではあまりにももったいないと思う。
1時間ほどで中門岳に到着。ここも静かな雪原。できればゆっくりとしたいとこだが、小屋ではみんなも待っているので早々に来た道を戻る。帰りも当然静かな雪稜歩きを楽しんだ。
小屋に戻ると小屋番さんお手製の雪のテーブルで既に宴会を始めている仲間たち(笑)急いで荷物を置いてそこに加わり、楽しかった今日1日を振り返る。日が陰ってくるとさすがに寒くなってきたので小屋内に移動し、消灯の20時まで宴会は続いた。
(5月20日)
前夜Mさんから会津駒から迎えるご来光と中門岳のモルゲンロートが素晴らしいと聞いていたので、みんなで行ってみることにした。日の出は4時20分とのことなので、各々小屋を出発する。
山頂では刻一刻と変化する夜明けのショーを堪能!雲が焼け、陽が昇り、そして期待どおり中門岳のモルゲンロート!これがあるから山で泊まるのがやめられないんだ。
小屋に戻るとMさんが用意してくれていた朝食を食べ、そして出発の準備をする。
小屋番さんの若い奥さんに今日の天気を聞くと、午後から雨だという。それでも今出発すれば昼過ぎには下山できるとのことで、最後に少し濡れるぐらいならまあいいかとプラスに考える。
そんな気さくな奥さんに見送られて小屋をあとに。そして再び会津駒の山頂へ。今朝も登っているし、昨日も中門岳往復時に2度踏んでいる。つまり半日強の間に4回も登頂していることになる(笑)
奥さんの話では金曜は吹雪だったそうで、三岩岳への縦走路は当然ながらノートレース。それでもガスらなければ分かりやすい稜線だし、各自地形図も持参。おまけにNさんのGPSもあるので不安はない。
そんなバージンスノーの稜線を歩き始める。最初の2098mピークは事前に調べたとおり北から巻いて行く。なだらかでそして広い稜線、気持ち良すぎっ!みんなの顔も嬉しそうだ。
最初のピークこそ巻いたが、あとは忠実に尾根筋をたどって行く。
大戸沢岳でNさんのGPSをチェック。当然だが狂いなく現在地を示していて凄く欲しくなってしまった。
大戸沢岳から1918m鞍部を経て、2057mピークへの登り返しがこの稜線上で1番キツイところ。おまけに鞍部へは樹林帯を下って行くので1人だったらチョット不安かもしれない。鞍部の手前では、昨夜は三岩小屋に泊まったという女性2人が反対側からやって来た。
鞍部からは思ったとおりキツイ登り。東の雪庇を避けるため少しだけ樹林を歩き、再び雪の稜線を登って行く。
2057mピークから先は、またなだらかな雪原が暫く続くが2060mピークの先にまた登りが待っていた。それでも「これが今日最後の登りだ〜!」と喘ぎ喘ぎ登り詰めると三岩岳の山頂へはあと僅か。
顔をのぞかせ始めたブッシュの中、左から迂回して三岩岳の山頂へ。山頂から見た会津駒は感慨深いものがあった。
10分ほどで山頂をあとに下山にかかる。窓明山への縦走路をたどって三岩小屋から東の尾根を下って行く。
ここで今日3人目の登山者と出会う。単独男性で小豆温泉から新道を歩いて3時間かかってここまで来たそうで、三岩岳まで行くと言っていました。新道はやはりかなり荒れているそうです。
尾根を下り始めるとすぐに開けてきて、さっきまでいた三岩岳や窓明山がよく望める。この下りも実に爽快だ!
1250m辺りまで下ると急に雪がなくなり以後夏道を歩くが、上を見上げれば眩いばかりの新緑。そして足もとにはイワウチワが至るところに群生していて目を楽しませてはくれる。
それでも三岩岳から1300mずっと下ってきたので、最後はさすがにウンザリとしてきた。なので、ようやく車道が見えた時にはホッとした。
予定通り昼に下山でき、温泉で疲れを癒し、それぞれ帰路へ。
しかし帰りの電車、3時間座りっぱなしはキツかった〜!
とかく会津駒というとお手軽な山でつい日帰りで行ってしまいがちだが、今回お世話になった駒ノ小屋はこじんまりとしているがきれいだし、何と言っても小屋番さんの若い夫婦がとても気さくでリピーターが多いのも妙に納得した。
私も季節を問わず、また泊まってみたいと思わせた。
今回も大満足だった雪山歩き。
一応これで今シーズンの雪山は終了と考えていたが、あまりの楽しさに未練も出てきて…
さてどうしよう?
会津駒ケ岳、私も2005年6月下旬に行きました!
アイゼンを持って行かなかったので駒の小屋手前の
残雪の急坂は四苦八苦しました。
会津駒ヶ岳の山頂までは行きましたが、中門岳は途中で
断念しました
で、雪山シーズン延長ですか???
延長してもいいんですけど今週末はダメですよ〜
雪の会津駒ヶ岳はこんな風景になっているのですね。
こんなところを歩けるなんてテンション上がりますね♪
ピッケル不要なら私も歩けるかな?
早速、行きたいお山リストにいれさせていただきます。
navecatさんが行かれた時は、6月下旬でもアイゼンが必要なほど残雪があったんですか!
さすがは東北の山、侮れないですね
中門岳の途中敗退も雪の影響だったんでしょうか。
はいっ!今週末はお任せあれ
どうしても雪が見たくなったら、花立山荘に寄ってかき氷見て我慢します
駒ノ小屋からは、石尾根歩いているみたいで気持ち良かったです
行きたいお山のリスト、すでに3冊目ぐらいになっているんじゃないと…
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