ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 195285
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

野川渓谷から残雪の「三体山」(朝日連峰南端)へ

2012年05月25日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
10.7km
登り
1,098m
下り
1,106m

コースタイム

(登り)西栃平トンネル 7:45→ 8:00 吊り橋 → 8:15 旧桂谷分校跡地 → 8:35 登山口(林道外れ)→
    10:15 1,001Mピーク →11:15 山頂 (所要約3時間30分)
(下り)山頂 11:50 → 13:40 分校跡地 → 14:15 西栃平トンネル(P) (所要約2時間25分)
天候 くもり
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 道の駅「いいで」→ 長井ダム(旧野川第2発電所)→ 西栃平トンネル南入口(P)
コース状況/
危険箇所等
1 入山口となる吊り橋の1キロ手前(西栃平トンネルの南入口)で車両通行止め。(5/29開通予定)
2 吊り橋の床板は外され、ワイヤーのみ。登山ポストなし。
3 標高900M付近から残雪道となり(5/25現在)、山頂直下1,150M付近でアイゼン装着。
4 ロープ付きの急登細尾根(数カ所)と上部尾根南側の雪渓歩きは滑・崩落の危険性があり要注意。
山稜遠望
ダム管理道から目指す1,100M級の山稜線を望む。空は薄曇り、今日は午後から山沿い小雨の予報だ。
1
山稜遠望
ダム管理道から目指す1,100M級の山稜線を望む。空は薄曇り、今日は午後から山沿い小雨の予報だ。
通行止め
入山口となる吊り橋の手前にある「西栃平トンネル」で車両通行止め。トンネル内は真っ暗だ。さて、どうする?歩けるか、残距離は?
通行止め
入山口となる吊り橋の手前にある「西栃平トンネル」で車両通行止め。トンネル内は真っ暗だ。さて、どうする?歩けるか、残距離は?
トンネル通過
ヘッドライトを付けてトンネルへ。トンネル内の歩道はツバメの糞が落下、道路中央を歩く。結局20分程で吊り橋に到着。
トンネル通過
ヘッドライトを付けてトンネルへ。トンネル内の歩道はツバメの糞が落下、道路中央を歩く。結局20分程で吊り橋に到着。
入山口
ここが入山口となる吊り橋。
入山口
ここが入山口となる吊り橋。
吊り橋
「西栃平下・桂谷(カツラヤ)吊橋」とある。
吊り橋
「西栃平下・桂谷(カツラヤ)吊橋」とある。
橋の床板
吊り橋は床板が外されたまま。少々リスキーだが渡るしかない。
1
橋の床板
吊り橋は床板が外されたまま。少々リスキーだが渡るしかない。
山道
左側に渓谷を見下ろしながら沢筋の山道を進む。
山道
左側に渓谷を見下ろしながら沢筋の山道を進む。
ミズバショウ
さすがに深山、未だこの花に会える。
ミズバショウ
さすがに深山、未だこの花に会える。
分校跡地
かって「桂谷分校」があったという跡地。周辺に学童がいる集落もあったと言うことか。杉林の先の谷は「桂谷」と呼ぶのか。
分校跡地
かって「桂谷分校」があったという跡地。周辺に学童がいる集落もあったと言うことか。杉林の先の谷は「桂谷」と呼ぶのか。
表示板
杉には「桂谷分校跡地」の標識と往時の授業風景(生徒10人程度)の写真が掲示されていた。
表示板
杉には「桂谷分校跡地」の標識と往時の授業風景(生徒10人程度)の写真が掲示されていた。
校舎写真
昭和27年から同32年まで5年間開校された小さな木造校舎。この間の卒業生は今も何処かでご健在だろうか。
校舎写真
昭和27年から同32年まで5年間開校された小さな木造校舎。この間の卒業生は今も何処かでご健在だろうか。
裏山
校舎跡地から望む”桂谷”と山稜。学童達はいつもこの風景を眺めながら育ったのだろうか。我が故郷も懐かしい。
裏山
校舎跡地から望む”桂谷”と山稜。学童達はいつもこの風景を眺めながら育ったのだろうか。我が故郷も懐かしい。
登山口方向板
跡地に架かる登山口の方向看板。登山口は東に延びる林道の先だ。
登山口方向板
跡地に架かる登山口の方向看板。登山口は東に延びる林道の先だ。
林道
ナラ林内のなだらかで広い林道。枯木や倒木でいっぱいだ。
林道
ナラ林内のなだらかで広い林道。枯木や倒木でいっぱいだ。
登山口(林道離れ)
835M付近で広場が現れ、正面の木に登山口の看板が下がる。ここから林道を左に離れて小尾根を登る。
登山口(林道離れ)
835M付近で広場が現れ、正面の木に登山口の看板が下がる。ここから林道を左に離れて小尾根を登る。
登山路
ブナ樹林内のユズリハやアオキを掻き分けながら、やや急な山肌を登る。厚い落葉で時々踏み跡が消える。
登山路
ブナ樹林内のユズリハやアオキを掻き分けながら、やや急な山肌を登る。厚い落葉で時々踏み跡が消える。
ロープ
最初の急登。
ロープ
最初の急登。
谷の雪渓(1)
尾根左手の樹間に”桂谷”の雪渓が現れる。
谷の雪渓(1)
尾根左手の樹間に”桂谷”の雪渓が現れる。
813ピーク
急登を越えた地形図813ピーク。
813ピーク
急登を越えた地形図813ピーク。
イワウチワ
870M付近でイワウチワ。この花が現れれば間もなく残雪出現か?
イワウチワ
870M付近でイワウチワ。この花が現れれば間もなく残雪出現か?
残雪(1)
遂に登山路に残雪が。幸い短くそのまま突破。
残雪(1)
遂に登山路に残雪が。幸い短くそのまま突破。
ミツバツツジ
葉を付けており残り花か。
ミツバツツジ
葉を付けており残り花か。
残雪(2)
左右の残雪も徐々に多くなってきた。新緑とのコントラスが良い。
残雪(2)
左右の残雪も徐々に多くなってきた。新緑とのコントラスが良い。
1,147峰
三体山南方の通称”爺岳”と呼ばれる1147峰か?
1,147峰
三体山南方の通称”爺岳”と呼ばれる1147峰か?
1,001峰
地形図1,001Mピークの枯れ木。山頂まで残り250M。
1,001峰
地形図1,001Mピークの枯れ木。山頂まで残り250M。
南側雪渓
登山路稜線の南側に延びる雪渓。雪渓歩きは楽だが登山路復帰に不安があり夏道を直進。
南側雪渓
登山路稜線の南側に延びる雪渓。雪渓歩きは楽だが登山路復帰に不安があり夏道を直進。
大雪渓
山頂手前の大雪渓、ここでアイゼン装着。
大雪渓
山頂手前の大雪渓、ここでアイゼン装着。
山頂付近の薮
何と山頂手前で笹薮が出現。
山頂付近の薮
何と山頂手前で笹薮が出現。
山頂到着
11時15分、笹薮内の踏み跡を抜けると数分で山頂(1,255.9M)に到着。これがシンボルの「臥竜の松」だ。
1
山頂到着
11時15分、笹薮内の踏み跡を抜けると数分で山頂(1,255.9M)に到着。これがシンボルの「臥竜の松」だ。
標柱
山頂の三等三角点の標柱。傍らの割れた山頂標識は文字不鮮明で読み取れない。
標柱
山頂の三等三角点の標柱。傍らの割れた山頂標識は文字不鮮明で読み取れない。
展望地
山頂右手の薮を越えると好展望地がある。少し霞んでいるが、北方に大朝日岳(1,870.3M)ほか朝日連峰の山々が望める。
1
展望地
山頂右手の薮を越えると好展望地がある。少し霞んでいるが、北方に大朝日岳(1,870.3M)ほか朝日連峰の山々が望める。
祝瓶山
手前には特徴ある祝瓶山(1,417M)の鋭峰も聳える。
1
祝瓶山
手前には特徴ある祝瓶山(1,417M)の鋭峰も聳える。
合地峰
さらに手前には合地沢から突き上げる「合地峰」(ガッチミネ、1,293.2M)のピークも。
1
合地峰
さらに手前には合地沢から突き上げる「合地峰」(ガッチミネ、1,293.2M)のピークも。
下山開始
空模様がはっきりしない。オニギリをひとつ食べ早めの下山とした。見下ろす新緑が美しい。
2
下山開始
空模様がはっきりしない。オニギリをひとつ食べ早めの下山とした。見下ろす新緑が美しい。
雪渓下り
GPS軌跡も残ったので、下山は歩き易い南側雪渓を下ることにした。
雪渓下り
GPS軌跡も残ったので、下山は歩き易い南側雪渓を下ることにした。
谷の雪渓(2)
ぽつぽつ雨が落ちて来た。”桂谷”の雪渓にもブナの新緑が。
谷の雪渓(2)
ぽつぽつ雨が落ちて来た。”桂谷”の雪渓にもブナの新緑が。
登山路復帰
雪渓下りを終え890M付近から登山路に復帰。ショウジョウバカマが迎える。
1
登山路復帰
雪渓下りを終え890M付近から登山路に復帰。ショウジョウバカマが迎える。
山桜
林道脇の桜も疲労感を癒し心地よい。
山桜
林道脇の桜も疲労感を癒し心地よい。
渡橋
安全登山、最後に事故では様にならない。慎重にワイヤーだけの橋を渡る。
渡橋
安全登山、最後に事故では様にならない。慎重にワイヤーだけの橋を渡る。
かつらや橋
天気は霧雨程度で治まった。橋の前方トンネルを抜ければ出発点だ。今回も他に登山者なし。深い渓谷と新緑の残雪峰、ありがとう三体山。
かつらや橋
天気は霧雨程度で治まった。橋の前方トンネルを抜ければ出発点だ。今回も他に登山者なし。深い渓谷と新緑の残雪峰、ありがとう三体山。

感想

1 山形県長井市の野川渓谷から残雪の「三体山」(1,255.9M)に登った。
2 朝日連峰の「祝瓶山」の南に位置し、西の小国町との境界尾根にある中高山であるが、深い渓谷から急峻
 な細尾根を突き上げ、登高意欲をそそる山である。 前日の新潟「葡萄鼻山」同様入山者が少なく、以
 前から気になっていた山である。
3 周辺は大規模ダム工事が行われており一部に交通規制もあるが、主稜線に上がれば朝日連峰から葉山、蔵
 王連峰までの大パノラマが広がり素晴らしいスポットである。
4 今回も残雪期の美しい山行を堪能することが出来て大満足でした。分校跡地も長く記憶に残りそうです。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2771人

コメント

ゲスト
好きな山です
こんにちは
足の具合はどうでしょうか?。寒い季節は痛むのでしょうか?。

三体山などの登山記録を拝見しました。
オイラも一人で低山の藪歩きが好きなのでいつも気になります。

ちょうどこの年、2012年6月12日に三体山から、塩の道・西山新道を歩いています。塩の道とは長井市〜小国町〜村上市へ通じる山道(道跡)です。
時間がありましたらオイラの拙いブログを覗いて下さい。
三体山〜西山新道−1・・・西山新道へのアクセスは山頂の松から左藪に入ります。
http://blogs.yahoo.co.jp/okusan2005/archive/2012/6/13

最初のコメントで厚かましいPRで失礼します。
2014/3/11 11:23
Re: 好きな山です
okusan093 さん はじめまして

3月にコメントを戴き3ケ月間気付かずご無礼しました。
(近時はマイページでコメント投稿を知る事が出来るようになりました。)

足の方は半年が経過しお陰さまで回復いたしました。

ロマン溢れる三体山〜西山新道の踏破は素晴らしいですね。
私も真似て見たいものですが、体力技術共非力でとても歯が立ちません。
置賜西部山域には魅力的な山が多いので、もう少し平易な山を選んで今後もお邪魔したいと思います。

貴殿ブログは興味深くじっくりと拝読させていただきます。
本当にありがとうございました。
2014/6/9 22:23
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら