平標・仙ノ倉山
- GPS
- 07:25
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,342m
- 下り
- 1,415m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から鉄塔まではおよそ一時間、標高差500mの急な登りの連続だが、そこを耐えると後は傾斜も緩んで歩きやすい道。雪解けのせいか、所々泥沼があるが、注意して端を歩けば、たいしたことはない。稜線に出ると高山植物が次々に現れ、天国のような気分で進める。関東で曇りや雨でもこの地域は三国峠を越えると晴れることがよくあると、タクシー運転手の話は本当だろう。稜線付近にはあちこちに雪田が見られるが、登山道沿いには平標山ノ家に向かう下りで一箇所だけ。特に急ではないので滑らないように慎重に下ればアイゼンもいらない。山ノ家から登山口まではハイウエイ。 |
写真
感想
梅雨の合間のわずかな晴れ間、どこを歩くかヤマレコを見ながら考えたが、樹下の二人のサンショウバラも意外と早く終わりそうだしーーと思って比較的近場で高山植物が見られる場所を探したら、ありました。平標!ここなら朝一番で新幹線を利用すれば日帰りも可能だ。ヤマレコの記録の写真を見て決定。仙ノ倉山の先まで足を延ばせればと思い、始発の新幹線で越後湯沢からタクシー利用で1時間早く歩き出す。元橋の登山口駐車場にはすでに多数の車。これから歩く準備をしている人に帰りのバス停を聞いて確認する。駐車場の標高は954m、鉄塔まで先行者数名を抜きながら、急な登りの連続を耐える。標高1100mを越えるとアカモノが現れる。鉄塔(1400m付近)を過ぎるとムラサキヤシオ、ミヤマキンバイ、また松手山から少し下ってから平標まで緩やかで長い登りだ。ミツバオウレン、イワカガミとムラサキヤシオが現れる。ムラサキヤシオは終わりに近いが見られてラッキー。平標、仙ノ倉山の稜線が大きく見えてくると、岩陰にシラネアオイ、オオバキスミレ(最初、キバナノコマノツメと見間違えた)。これからさらに多くの高山植物が見れると思うとワクワク。
さらに登るとロープの向こう側に最初のハクサンイチゲの群落が広がる。保護のため中には入れない。松手山から伸びる二居方面への尾根が見える。すでに40分以上歩いているが、撮影に時間を取られて、なかなか進まない。山頂に近づくとガスが出てきた。最初のハクサンイチゲの群落から15分で再び大きな群落が現れた。今度はロープもなく、登山道周辺にずっと広がっている。キバナノコマノツメ、イワカガミ、シャクナゲなども続く。花が少し途切れて15分くらい登ると、タカネザクラ(=ミネザクラ)も現れ、山頂に出た。平標を過ぎるとさらに大きなお花畑になり、これまでの花のほか、ハクサンコザクラ、ミネズオウ、イワヒゲ、コメバツガザクラなどの高山植物が咲き乱れていた。まだまだ咲き初めでまばらな感じだが、これからさらに花数や種類も増えるのだろう。撮影をしながら仙ノ倉山まで出る。空身で戻ってくる女性ハイカーに仙ノ倉山の先を訪ねると、エビス大黒避難小屋手前にシラネアオイの群落が2−3箇所あるというので、そこまで行ってみる。ガスの中から雪田を見ながら急坂を下っていくとシラネアオイに再び出会った。やさしい色合いの愛らしい花だ。さらに進むとミヤマハタザオ(=イワハタザオ)が咲いており、その先に三度シラネアオイの群落があった。その先はハクサンイチゲ群落が続く。12時10分過ぎまで進んで、いよいよガスが濃くなり、避難小屋がまったく見えない。時間も気になったのでここで引き返す。撮影しながら仙ノ倉山を越え、平標に戻ったのは1時間後の13時11分、仙ノ倉に残っていた人々を除き、大半のハイカーは下山して誰もいない。すぐ平標山ノ家に向かって下る。雪田が多く見える。ガスの合間から下山道にある雪田が見えた。傾斜はゆるく、滑らないようにかかとから足を運んで下る。雪田の上を歩くのはここだけ。避難小屋を見ながら階段を一気に下ると、小屋手前で大きなカメラを持ったご夫婦がなにやら撮影中。タテヤマリンドウだった。
小屋に到着すると稜線は晴れてきた。雪田もよく見渡せる。ここで残った弁当とお団子、果物を補給して下山準備。山ノ家は標高1660m弱。下の林道は標高1200mなので450m強の下りは階段で、一気に下った。下り初めに少しイワカガミがあったが、その下はほとんど花はない。林道手前でユキザサの花を見かけた。そのすぐ下に水場。雪解け水で冷たくおいしい水。この水をボトルに少し入れて林道を歩き始める。林道にはミヤマキンバイに似た黄色い花が咲いていたが、先を急いだので撮影しなかったのが悔やまれる。送電鉄塔が頭上に現れ、往路の松手山手前の鉄塔が見えた。その先で道標に従って林道から山道に入り、ラショウモンカズラを撮影。30分前にはバス停に出た。すばらしい稜線漫歩で雪解けの高山植物を満喫できた。梅雨の時期の新潟の山は狙い目かもしれない。
花の説明書きは、自分の乏しい知識を整理するためで、知らないことのほうが圧倒的に多いので間違っていることも少なくないと思いますが悪しからず。いろいろご指摘いただければ幸いです。
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