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Yamareco

記録ID: 205761
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沢登り
北陸

温見川支流杉ヶ谷三ノ又(左俣)〜白谷

2012年07月11日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:12
距離
9.7km
登り
686m
下り
673m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

駐車地6:15-6:25杉ヶ谷出合-7:00三ノ又(左俣)出合-8:40スギクラ9:00-10:05白谷本流10:10-11:10国道157号線-11:30駐車地
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
平流の杉ヶ谷出合付近
2012年07月11日 06:26撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 6:26
平流の杉ヶ谷出合付近
最終堰堤にはこんな碑が
2012年07月11日 06:45撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
7/11 6:45
最終堰堤にはこんな碑が
左俣F1
2012年07月11日 18:39撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 18:39
左俣F1
滝手前の左から直登する
2012年07月11日 07:14撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 7:14
滝手前の左から直登する
F2下部。これは中央をシャワ〜
2012年07月11日 07:19撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 7:19
F2下部。これは中央をシャワ〜
F2上部。左のフェースをと思って登ったが、やっぱり滝に移動してシャワ〜
2012年07月11日 18:39撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 18:39
F2上部。左のフェースをと思って登ったが、やっぱり滝に移動してシャワ〜
源流二又出合の小滝
2012年07月11日 07:43撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
7/11 7:43
源流二又出合の小滝
鬱そうとした原生の森
2012年07月11日 08:12撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 8:12
鬱そうとした原生の森
標高1200m付近では、尾根がすぐ横に迫ってくる
2012年07月11日 08:23撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 8:23
標高1200m付近では、尾根がすぐ横に迫ってくる
山頂
2012年07月11日 08:43撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 8:43
山頂
2012年07月11日 08:43撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 8:43
虫が多いので、こんな時は必需品を。レシピはオレのサイトでどうぞ
http://j.mp/wBHV9O
2012年07月11日 08:47撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 8:47
虫が多いので、こんな時は必需品を。レシピはオレのサイトでどうぞ
http://j.mp/wBHV9O
下降した白谷の支流。水が蕩々と湧き出ている感じ
2012年07月11日 09:41撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 9:41
下降した白谷の支流。水が蕩々と湧き出ている感じ
出ました〜、大滝。しかたなく10mの懸垂
2012年07月11日 09:46撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 9:46
出ました〜、大滝。しかたなく10mの懸垂
下から見た大滝
2012年07月11日 18:40撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 18:40
下から見た大滝
右の支流も滝を懸ける
2012年07月11日 09:59撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 9:59
右の支流も滝を懸ける
遡行もほぼ終了の大きな白谷
2012年07月11日 10:14撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 10:14
遡行もほぼ終了の大きな白谷
白谷の堰堤。何度見てもデカい
2012年07月11日 10:20撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 10:20
白谷の堰堤。何度見てもデカい
デカい谷にいると、気持ちもデカくなる。ヤッホー!
2012年07月11日 10:27撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
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7/11 10:27
デカい谷にいると、気持ちもデカくなる。ヤッホー!
あああああっ!!
2012年07月11日 10:37撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
7/11 10:37
あああああっ!!
沢から国道に這い上がっての一枚。
2012年07月11日 11:13撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 11:13
沢から国道に這い上がっての一枚。
温見川の流れ
2012年07月11日 11:20撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 11:20
温見川の流れ
国道157号線を歩いて駐車地へ
2012年07月11日 11:29撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 11:29
国道157号線を歩いて駐車地へ
おまけ。真名川ダム
2012年07月11日 12:35撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/11 12:35
おまけ。真名川ダム

感想

温見(ぬくみ)に来るのは実に10年ぶり。

温見には、大昔には大きな集落があって、山間は多くの人で賑わっていたそうだ。通常は谷間を進むと険しい地形となってしまうことから、そこで生業を営むにはそうとうの苦労が必要となる。しかし温見は豊かな地形を持つ谷間の平地だったこと、そして高度な生活様式をもっていた平家の落人の隠棲(伝説)もあって、人々の生活は豊かで格式を伴っていたそうだ。

奥美濃を愛した柴村文治氏は、著書「秘境・奥美濃の山旅」において、「スイスの山村のような明るい谷間」と形容したが、いまではそんな面影はまったく見られない。とは言え、温見と聞くだけで"奥美濃ハンター"の食指は動き出すに違いない。それほどこの地には、山域独特の歴史的魅力と神秘性がいまも秘められている。

福井県大野市から国道157号線を真名川ダムに向かい、雲川ダムを過ぎる頃、左手眼下に見える谷が熊河(くまのこ)川となる。地図でみてもわかる通り、この雲川ダムの先で谷は二分し、温見川は左に分ける。がしかし、国道を走るドライバーにはそれがわかににくい、地形的トリックとなっている。

温見に入る地蔵峠(旧熊河と温見を分ける峠)を越えて、左に見える谷が先ほどの温見川だ。たぶん多くのドライバーは、雲川ダムから先は、すべて温見川と思っているに違いない。そんな不思議な地形も、この辺りを徘徊する際の楽しみのひとつ。

杉ヶ谷は初遡行。目指すスギクラを辿るにはこの杉ヶ谷左俣である三ノ又を選ぶのがいちばんいい。ちなみに三ノ又は「サンノマタ」ではなく、「ミノマタ」と呼ぶ。

奥美濃周辺では、三ノ又と呼ばれる谷はけっこう多いが、どれも谷が複数に分流していることからそう呼ばれるようになった。鳩ヶ湯のある打波川にも「ミノマタ」があるが、こちらは後の測量で聞き間違いされたようで、「美濃又」と表されているので厄介なところだ。

視界も良くて空も青く澄んではいたが、足下の流れが早々に消えてしまったことが心残りだった。そのため沢水の音は消えたものの、この後の悪天候を予感させるかのような強風が頭上に吹き巻いて、まるで大滝のような、轟々とした唸りが全山を覆っていた。

単独行ではほとんど休まない。食い物は雨蓋に小分けし、地図を見る時に取り出して口にほおばる。ちなみにザックは下ろさないで、雨蓋から取り出すのがオレ流。しかし今日は空が晴れ渡って気持ちが良かったこともあって、スギクラの三角点に到着すると、どっかりと腰を下ろして一本立てることにした。

下降は温見川の本流ともなる白谷を選んだ。白谷は遡行の面白さには欠ける谷だが、大きな谷に抱かれての谷歩きはなかなかどうして楽しいものがある。

白谷を歩いている時に、左足がどうも落ち着き無いのでふと見ると、ソールごと踵(かかと)が剥がれて危うい状態に。3年間に5回の貼り替えに耐えたこの沢靴も、とうとうお役御免のようである。その後は被害が大きくならないよう、足先に体重を移動して歩く羽目になった。

下山後に国道の草刈りをしている人に聞いたところ、大型車通行止めのこの国(酷)道に、岐阜から大型車が入ってきて、峠を下りた福井側で脱輪、道を塞いでしまっていると聞いた。こんな狭い道、救助のレッカーも走りたくないだろうに、困ったものである。

(参考)
「フェルトの張り替え」はオレのサイトでどうぞ。http://j.mp/LfJneF

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