ヒルなんか怖くない?沢登りで塔ノ岳<水無川本谷>〜最後に山頂で見た絶景とは〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,278m
- 下り
- 1,264m
コースタイム
天候 | 梅雨明け!猛暑。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大倉から戸沢キャンプ場まで徒歩。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
戸沢キャンプ場に駐車場あり。ここまで車で入れます。 (徒歩で林道歩きはこの時期、辛い)登山ポストもこの先の東屋にあります。 注意:沢登りは未経験者、初心者にとって非常に危険な登山です。 十分な経験のある方との同行が望ましいと思われます。 ルート図はガイドブックを参照にしてください。 参照:「東京起点沢登りルート120」:山と渓谷社 頂上へのつめは無数のルート(踏み跡)があり、自己責任で。 早すぎると木の枝を掴みながらの急登。遅すぎると危険なガレ場になります。 ヒルは一匹もくっついていませんでした。(ヒル対策は特にせず) ヒルは基本水流の中に居ません。暗くじめじめした登山道に居ます。 |
写真
感想
今シーズン、やっと沢登り一本目。
去年、こっそりデビューしていた沢登り。
実は、とんでもなく危険で楽しい奥の深い登山の世界だった。
初沢は西丹沢のマスキ嵐沢。ガイドブック頼りに沢シューズを持って気軽に行った。出合の入渓点すら分からず、
水遊びしただけで追い返された。
それから教則本やロープワークの練習、錦糸町のクライミングジムに通いながら、
独学でもう一度、挑んだ。
今度は楽しみながら、沢と戯れ、新しい登山の世界を知った。
なによりも沢から源流へと登りつめ、山頂を踏む。
その達成感に酔いしれた。
他に表丹沢葛葉川本谷、水無川本谷、奥多摩水根沢と3本、入渓した。
どこも標識はときおりあるテープぐらい。ル―ファイもできないような奴は止めた方がいいと言わんばかり。
一般登山道にはあり得ないレベルの危険性と困難が押し寄せる。
枝や藪を掴みながら登る最後の尾根へのつめ。努力をしなければ勝ちえない山頂。
沢の世界って深すぎます。
当日、30度以上の真夏日との朝のニュースを見て居てもたっても居られなくなり、
丹沢に飛び出す。沢の装備はずいぶん前から用意していた。
8時前に家を出る。遅すぎるが、こんな良い天気に街に居たくない。
山に行けばそれで良い。
2時からの入渓。始めて入ったとき、3時間ちょっとで山頂に立てたことを考え、
7時過ぎには大倉へ戻ってこれると今回も失敗することはまるで考えていない。
makaio学習せず。
しかし気持ち良い。酷暑とは無縁の世界。滝からのしぶきが肌に心地よい。
時間も考え、なるべく無理をせず、安全に登っていく。
途中、天敵の蛙にびっくりし、こけて膝を打ったが、順調に登っていく。
(ヒキガエルを見ると全身鳥肌が発つ。それぐらい苦手なんです)
F8の滝の高巻きは崩壊していて危険だった。
足を滑らせたら軽いけがでは済まないような急な斜面を固定ロープを頼りに慎重に登っていく。
登山というより冒険に近い。
F8の滝を越え、少し行くと塔ノ岳直下付近に出てくる。
それでも標高差はまだ200メートルあまり。山頂へ急な斜面を詰めていく。
前回とは違う場所から取りついた。
踏み跡なのか、けもの道なのか、良く分からない道を見ながら登る。
途中、これは本当にけもの道なんじゃないかと思い不安になる。
しかし、登る方向に間違いないことを信じて登っていくと、登山道と尾根が見えた。
尾根へ合流すると靴を履き替え、間もなく山頂に出る。
「うわあ!すげー雲海。」
努力の果てに着いた山頂は絶景の雲海。灌漑一入だ。
小屋泊まりの方としばし会話をし、ほどなく下山する。
大倉に着いたのはもう、7時を回っていた。バスを待つ間に着替え、帰路に就いた。
帰って鏡を見て驚いた。
瞼と額をぶよに刺され赤く腫れあがった自分の顔がそこにあった。
コメント
この記録に関連する登山ルート

こんにちは。yamaheroです。
沢登りは最高ですね。特に夏から秋にかけて。
特に夏のシャワークライミングなんか雄叫びものです。
とはいっても、私の場合は昔の話ですが…
今はバランスも悪く、体力も無いですし
ザイルパートナーも居ませんので、沢はやりません。
うらやましいで限りです。
makasioさんなら、そろそろ上越の沢に行ってもいいかもです。
上越は初級レベルでもスケールが違いますよ。
たとえば、米子沢から巻機山とか西ゼンから平標とか…
豪快でダイナミックな沢からお花畑の頂きへ辿れます。
難しい滝は巻けますのでノーザイルでも行けます。
でも、レベルアップのためには、沢登りは単独より、
ザイルパートナー見つけた方がいいかもですね。
沢登りのレコも楽しみにしています。
でも沢は初級レベルでも紙一重ですから
気を付けてくださいね。
私の近しい人に、今年沢デビューした人がいます。
過去には、誘っても、誘っても、行かなかったのに、一回経験したら、突然の豹変!
仕方がないので、月末に神岳連の沢登教室「小川谷」に夫婦で参加と相成りました。私、3年ぶりの沢です。
登攀系はもう一つなので、機会があればFutaroさんが行かれたユーシン沢から稜線歩きを、
やってみたいなあーと思ってます。
写真見るだけでも、涼しー。
お〜沢もやるんだね!
残念。私は数年前に卒業しました
滑ってこけたのと、結婚してリスク回避ってやつです。
でも、なんだか復帰したくなる絶景ですね
渓流足袋・・・物置で腐ってるんだろうな〜・・(笑)
丹沢であの雲海は中々見れないよね!
努力し頑張って人しか見れないご褒美だよね
丹沢も最近行ってないんで、ヒルでも会いに行きたいな〜と思わせるナイスレコっす!
勉強熱心ですね、感心してしまいます。
ワンゲルで沢やってなかったら、自分には無縁の世界でしたね。
もっとも学生時代も、年に数えるほどしか行ってはいませんが・・・
社会人1年目のときに近い世代のOB同士で水根沢に行き、メンズがやすやすと越えていく滝やヘツリで一人悪戦苦闘。
それから沢は遠ざかっています。
でも、楽しかったことだけは、今でもキラキラと。
ナメ滝で滑り台とか!!(釜ノ沢)
稜線に詰めるときの草原とか!!(ナルミズ沢)
沢足袋を履いてると濡れた岩でも滑らない、それ自体が面白かったです。
暑い日は本当に気持ちいいんですよね〜。
makasioさん、こんにちは。
沢もやられるんですね、ちょっとだけ驚きです。
たしかこのルート、私の知り合いの kaitoさん達が前週歩いたところです。
私は今のところ沢をやる予定はありませんが、経験者の方達曰く、あんな良い事ないよって。
リスクも伴いますので十分お気をつけて臨まれて下さい。
makasioさん、こんばんは。
沢登り、楽しそうですね〜
やりたいやりたいと思いつつ、何年もた経ってしまっている僕です・・・
基本的に怖いところは避けたがる僕ですが、沢沿いの植物や森の感じに興味があったりします。
登山道では知ることのできない世界、体感してみたい
チャレンジ後の雲海はたまらないものでしょうね
ちなみに僕は大きなカエル、好きです
鳥獣戯画のカエルのTシャツがお気に入りの一品です
yamaheroさんも沢登りされていたのですね。
今でも、信頼できるパートナーさんが居れば、
できると思いますよ。きっと。
しかし、思った以上に危険な世界。
ザイルパートナーほしいです。
上越の沢行きたいです。
白毛門など、計画中です。
まだまだ、勉強中です。
夫婦で沢ですかあ。いいですね。
この日は猛暑。ホントに気持ち良かった。
最近のうっぷん、晴れましたよ。
(白根のあといろいろなことで沈んでました。
でもたくさんの人に読んでいただいて、ほんとに励みになりました)
小川谷。いいなあ、今年こそ行きたい沢です。
沢の世界、山の体内に入ったように感じます。
ヤマをより深く、感じることができます。
お互い、怪我なく、やりましょうね。
滝が好きっっていってましたね。
沢、やっていたのですね。
さあ、物置から沢足袋だして、復帰しましょう。
沢の世界、熱いです。
単独は危険ですが、達成感、半端ないよ。
結婚していたのは知っていたけど、
奥さん、ヤマレコに登場しないよね。
でも、登ること自体、反対はされていないんでしょ?
沢は、ホントに気持ち良いです。
ワンゲル時代、やっていたんですね。
単独では危険ですね。パートナーが欲しいな。
山岳会に入れば、もっと、レベルの高いことができる
と思います。でも私は不定休なもので、
独学でできる範囲でってことでやっています。
yokowvさんもまた沢をやってみては。
キラキラした体験って大事にしたいものですね。
剣。お疲れさまでした。
沢、やってたんです。意外でしょ?
noboさんでもやっていないこと、ひとつぐらい
持っていたいものです。
kaitoさん達のレコは見ていましたよ。
これぞ、男の沢やって感じでしたね。
沢って、なんだか、難しそうで、危険そうですよね。
そうです、難しく、危険です。
でもそれ以上に楽しいよ。
単独では危険ですが、講習会や山岳会などに参加されれば、
安全に楽しむことができるでしょう。
登山道が表通りなら、沢は山の体内。
より深い景色や樹林帯の美しさが見れます。
困難が大きければ達成感もそれに比例します。
カエル、だめです。小さいのはかわいく思えるのに。
ヒキガエルは熊や蛇より、怖いんだよ。
笑えるでしょ。俺。
今度実家に帰ることがあったら、物置見てみる〜〜(笑)
ただでさえ足が臭いのに、数年放置なんでキノコの山でしょうね〜
沢はリスクが有るけど、それ以上に達成感もあり、普通では見れない景色が広がっているよね
あの当時1〜2級で精一杯だったんで、今となっては鼻くそレベルですよ
嫁さんは、実は初期の方の記録にちょろっと出ております。今は街中ウォーキングに夢中でございます(笑)
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