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Yamareco

記録ID: 209284
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

三股・常念岳〜蝶ヶ岳/風雨強いテント泊と高山植物の花々

2012年07月15日(日) 〜 2012年07月16日(月)
 - 拍手
Non-Day nanahiro その他1人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
18:56
距離
24.8km
登り
2,655m
下り
2,640m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
(0632)路肩駐車
(0659)三股駐車場ゲート登山口
(0714)指導所
(0718)蝶ヶ岳・常念分岐
 ※常念方面の登山道
(1212)前常念石室避難小屋
 ※昼食(〜1229)
(1231)前常念岳山頂
(1335)常念小屋・常念岳分岐
(1350)常念岳山頂
(1547)常念小屋・テント場

2日目
(0649)常念小屋・テント場
(0750)常念小屋・常念岳分岐
(0800)常念岳山頂
(1129)蝶槍山頂
(1138)蝶ヶ岳三角点
(1148)横尾分岐
(1210)蝶ヶ岳ヒュッテ
 ※昼食(〜1230)
(1241)蝶ヶ岳山頂
(1247)三股下山口
(1253)大滝山分岐
(1350)蝶沢
(1412)標高2000m
(1430)まめうちだいら
(1527)力水
(1543)蝶ヶ岳・常念分岐
(1556)三股駐車場ゲート登山口
(1614)路肩駐車
天候 1日目:強風雨のち強風曇り
2日目:強風曇りのち強風晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・ 烏川渓谷の三股駐車場(林道烏川線の終点駐車場)
 ※30〜40台程度/残りは延々路肩駐車
 ※トイレ、指導所有り(登山計画書提出要)

タクシーの送迎車も多いようです。
コース状況/
危険箇所等
指導所に手渡し提出の登山計画書が必要
 ※事前に記入しておくことを勧めます。記入渋滞します。

注意箇所
・浮石の岩場は主に前常念と常念岳にあり。
・トラップポイントの様な泥濘が樹林帯の中に多数あり、
 靴がぬかるみにはまり込みます。

三股登山口〜常念小屋(テント場)
・最初は延々とつづら折りに林の中を登る。
・標高2200m付近で一旦平坦な尾根になります。
・鉄階段を登ったら、一気に樹林帯を抜け岩場を前常念の
 石室避難小屋までひたすら登ります。
 ※今回は風雨強く、ここで撤退する方々を見かけました。
・前常念から常念岳の主線尾根へは岩場の尾根道を登ります。
・主線尾根合流地点から常念岳山頂はすぐそこですが、
 常念小屋までは、浮石地帯を一気に下ります。
 ※ここも風は強い場所です。

常念小屋〜蝶ヶ岳ヒュッテ
・常念乗越から常念岳山頂まで、岩場帯を一気に登る。
 ※難しくは無いが落石注意
・常念岳山頂は狭い。縦走のため通過するのにも
 山頂渋滞となる。
・山頂から岩場を下っていき、2つ目のピークから
 樹林帯に入る。
・樹林帯のなかは沼地がおおく、ぬかるみに注意が必要。
 ただし高山植物の花の種類が多く目を楽しませる。
・蝶槍の登りは再び岩場の急なつづら折りとなり、
 縦走の中で最も辛い場所である。
・蝶槍から蝶ヶ岳山頂は、見晴らしの良い尾根道で
 疲れも吹き飛びます。

蝶ヶ岳ヒュッテ〜三股登山口
・蝶沢まで約1時間ほどつづら折りで一気に降ります。
・蝶沢からまめうちだいらまでは、ぬかるみポイントが多いです。
・まめうちだいらは休憩ポイントになります。
・まめうちだいらから力水まで再びつづら折りに一気に下ります。
・力水からは登山道そばに沢が多く増水時は危険になります。
・でも指導所まで少しで到着します。

テント泊
・常念小屋(テント泊)500円+トイレ台100円
・中ジョッキ800円、えだまめ300円

山バッチ
・常念小屋/常念岳・2種類:各500円
・蝶ヶ岳ヒュッテ/蝶ヶ岳・2種類:各500円

◆展望
・前常念避難小屋前は東の展望良い
・常念岳から常念小屋を見下ろせる場所は、大天井方面の尾根が良い
・常念岳山頂及び蝶槍〜蝶ヶ岳の尾根は、穂高連峰と槍ヶ岳の見晴らし抜群。

常念小屋(定員:300名、テント40張)
http://www.mt-jonen.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E5%BF%B5%E5%B0%8F%E5%B1%8B

蝶ヶ岳ヒュッテ
http://www.inett.or.jp/mt-chou/index.html

■立寄りの湯
ほりで〜ゆ〜四季の里(500円)
http://www.holiday-you.co.jp/
※蝶ヶ岳ヒュッテに割引券あり
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
悪天候の早朝でも既に駐車場は満車
悪天候の早朝でも既に駐車場は満車
指導所で登山計画書を提出
指導所で登山計画書を提出
分岐は前常念方面へ
分岐は前常念方面へ
ギンリュウソウを良く見かけます
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ギンリュウソウを良く見かけます
ゴゼンタチバナ
標高2207mの中間点、休憩ポイント
標高2207mの中間点、休憩ポイント
ツマトリソウ
コケモモ
森林限界を抜け風雨強く、
雨対策は必要です。
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森林限界を抜け風雨強く、
雨対策は必要です。
ウラジロヨウラク
ウラジロヨウラク
アオノツガザクラ(ツツジ科)
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アオノツガザクラ(ツツジ科)
ミヤマダイコンソウ
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ミヤマダイコンソウ
ガレ場、ザレ場を直登します
ガレ場、ザレ場を直登します
振り返ると松本方面に晴れ間が見えます
振り返ると松本方面に晴れ間が見えます
やっと避難小屋です
やっと避難小屋です
屋根越しに松本方面が微かに見えます
屋根越しに松本方面が微かに見えます
前常念山頂です。
同行者は気付かず、とっとと先を行ってます。
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前常念山頂です。
同行者は気付かず、とっとと先を行ってます。
ガスの中の尾根道です。
ガスの中の尾根道です。
コイワカガミの群生。
殆どは強風で花弁が吹き飛んでました。
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コイワカガミの群生。
殆どは強風で花弁が吹き飛んでました。
ガンコウランの中のマイヅルソウとコイワカガミ
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ガンコウランの中のマイヅルソウとコイワカガミ
ミネズオウ
キバナシャクナゲ
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キバナシャクナゲ
常念までの中間点。
ガスのため写真は花ばかり。
常念までの中間点。
ガスのため写真は花ばかり。
チングルマ
毛玉も好きです
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チングルマ
毛玉も好きです
雪渓の横を通過します。
雪渓の横を通過します。
常念岳山頂。見晴らしなし。
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常念岳山頂。見晴らしなし。
強風ですが天気が良くなってきました。
常念小屋(テント場)と横通岳
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強風ですが天気が良くなってきました。
常念小屋(テント場)と横通岳
やっと到着。実はすごい強風です。
やっと到着。実はすごい強風です。
ここを降りてきました。
ここを降りてきました。
常念小屋で生中ジョッキ(800円)を補給。
常念小屋で生中ジョッキ(800円)を補給。
朝の御来光ですが、太陽は見えず。
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朝の御来光ですが、太陽は見えず。
2日目の出発です。
2日目の出発です。
まずは常念まで登ります。
まずは常念まで登ります。
クモマスミレかな。
それともキバナノコマノツメ
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クモマスミレかな。
それともキバナノコマノツメ
分岐で一息
常念岳山頂
本日も見晴らしなし
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本日も見晴らしなし
コケモモ(ツツジ科)
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コケモモ(ツツジ科)
縦走路を行きましょう
縦走路を行きましょう
屏風岩が見え始めました
屏風岩が見え始めました
遠くに蝶槍が見えます。
遠くに蝶槍が見えます。
処々にニコチャンマーク
処々にニコチャンマーク
辛い登りにはこのマークがあります
辛い登りにはこのマークがあります
振り返ると常念への尾根道
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振り返ると常念への尾根道
樹林帯は花畑
ハクサンチドリ
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樹林帯は花畑
ハクサンチドリ
シナノキンバイ
ミヤマキンポウゲ
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ミヤマキンポウゲ
ベニバナイチゴ
おぉー、キヌガサソウの花です
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おぉー、キヌガサソウの花です
ウラジロナナカマ
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ウラジロナナカマ
蝶槍の左が蝶ヶ岳です
蝶槍の左が蝶ヶ岳です
ニッコウキスゲ(正式名称ゼンテイカ)
実はこの付近で道迷い。
ニッコウキスゲ(正式名称ゼンテイカ)
実はこの付近で道迷い。
蝶槍に到着
常念と東大天井方面の展望
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常念と東大天井方面の展望
蝶ヶ岳方面の展望
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蝶ヶ岳方面の展望
穂高方面の展望
蝶ヶ岳三角点で一息
バテバテです。
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蝶ヶ岳三角点で一息
バテバテです。
常念と前常念、大天井も。
奥には野口五郎岳になります。
カシバードで確認
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常念と前常念、大天井も。
奥には野口五郎岳になります。
カシバードで確認
イワベンケイ=岩弁慶
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イワベンケイ=岩弁慶
横尾への分岐
イワツメクサ(ナデシコ科)
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イワツメクサ(ナデシコ科)
蝶ヶ岳ヒュッテに到着
ペプシ(400円)を補給。
蝶ヶ岳ヒュッテに到着
ペプシ(400円)を補給。
蝶ヶ岳山頂
バテてます。
1
蝶ヶ岳山頂
バテてます。
山頂から穂高方面
山頂から穂高方面
山頂パノラマの様子
山頂パノラマの様子
涸沢カールに大きな魚拓が。
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涸沢カールに大きな魚拓が。
蝶ヶ岳ヒュッテと常念岳
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蝶ヶ岳ヒュッテと常念岳
三股登山口へ
豊科は快晴の様です。
三股登山口へ
豊科は快晴の様です。
ショウジョウバカマ
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ショウジョウバカマ
大滝山分岐を三股方面へ
大滝山分岐を三股方面へ
サンカリョウ
ハクサンコザクラ
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ハクサンコザクラ
オサバグサ
ミヤマカラマツ
蝶沢で顔を洗うと気持ちが良かった
蝶沢で顔を洗うと気持ちが良かった
標高2000mの中間地点
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標高2000mの中間地点
おしおきだべぇー。
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おしおきだべぇー。
有難う常念と前常念。
2
有難う常念と前常念。
これが、蝶−Rexだぁ。
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これが、蝶−Rexだぁ。
力水は本当に最後の力をくれます。
力水は本当に最後の力をくれます。
揺れる吊り橋。
だれが置いたのでしょう。
来年逢えるかな。
だれが置いたのでしょう。
来年逢えるかな。
指導所に到着。
既に閉鎖。
指導所に到着。
既に閉鎖。
三股駐車場はタクシーだらけ。
三股駐車場はタクシーだらけ。
最後は車の横のウツボグサで癒されます。
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最後は車の横のウツボグサで癒されます。

感想

・ぎっくり腰の復帰登山が北アルプスの山行となりました。
・昨年はソロテントでしたが、今年も常念山脈で夏山テント開始です。
 今回はNさんとSaさんも同行です。

1日目
・早朝の高速爆走中、諏訪や松本で小雨が降る中、三股に6時過ぎに
 到着しましたが、連休なか日のためか既に満車で、駐車場から離れた
 路肩に車を止めました。
・登山計画書は指導所に提出してさぁ出発です。
・コースは前常念方面への急登です。最初は小雨の樹林帯をつづら折りに
 ひたすら登ります。
・樹林帯を抜けそうになるころ、先発隊の方々が撤退されてきました。
 風雨強く寒いため登山どころではないそうです。
・とにかく前常念までは行ってみましょう。でも森林限界を抜けると
 本当に風雨が強くなってきました。歩いていると自分の発熱で
 寒くは無いのですが、休憩すると汗と雨で濡れたシャツがちょっと
 寒いですね。(春山ならアウトです)
・前常念についたあたりから雨は止んで、気温が上がってきたので、
 このまま強風とガスの中を常念山頂へ、やっぱり何も見えないので、
 そく常念小屋(テント場)へGO!
・ちょっと遅くなったのでテント場は既に多く、離れてテントを2張り
 張りました。
・テント設営後には小屋に行き、生中ジョッキと枝まめを補給。
・その後も晩飯で豚肉のフライパン焼肉を同行者に分けていただいたり、
 テント内でワインと焼酎で酒盛りです。
・ほどなく自分は眠くなってテントに戻り明日の準備。
 でも風雨が再び強くそれがきになるのか、高山病で少し息が苦しいのか、
 深夜過ぎまでなかなか寝付かれませんでした。

2日目
・東の空に雲があり、残念ながらご来光の日差しは見えず。
・本日も強風のなかテントを撤収。
・強風とガスの中、まずは常念岳山頂です。
・実はこの時、腰痛が少しあったので無理をしないように
 ゆっくりゆっくり登ってます。
 ※このことがパーティー分裂になりますが残念なことです。
・常念岳山頂もまたガスの中で展望もなく残念です。
・ここから蝶ヶ岳への縦走です。いくつかピークを越えるので、
 健脚者じゃないとちょっと辛いかも。
・この縦走路のなかで「山と高原地図」でニッコウキスゲ群生地の
 マークがある処で、実は道迷いをしてます。
 ここにひどい泥濘があり、それに気を取られ誤って這い松林の
 中に進みます。そこでガーミンで確認すると明らかに道から
 それてます。大声で前のメンバーを読んで、やっと登山道に
 復帰したハプニングもありました。
・またこのあたりから自分がバテ初めて蝶槍に登るのもやっとの
 状態となり、明らかに予定時間より遅れ始めました。
・バテバテ状態で蝶ヶ岳ヒュッテに到着して、小屋のペプシ(400円)と
 持参していた一口アップルパイを食べて少しは復活。
・このころになると天候も晴れてきて、穂高から槍の山容が見えて
 きました。(ただし稜線の雲は取れず各山頂はみえかった。残念)
・あとはひたすら樹林帯を三股登山口へ。
・途中の蝶沢や力水では、冷たい水で顔を洗い気持ちがリフレッシュ
 できます。(やはり2日目は水場があるのが正解です)
・指導所に着いた時にはすでに閉鎖されてました。
 夕方からは登るなということでしょうか。
・三股駐車場から、林道脇に停めている車までが遠く、この歩きも
 ちょっと辛かったです。(皆さんも同じ意見のようです)

総評
・天候もあまりよくなく、一番の目的である穂高連峰〜槍の全容も
 結局観れず残念でしたが、夏山テント泊も無事に終了し満足です。
・昨年、腹下しで敗退した念願の縦走路も歩き、運よく今年は沢山の
 花たちに逢えた事は収穫でした。
・来年の海の日連休はどこに行こうかとまた楽しみが増えました。

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利用交通機関: 車・バイク
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