燕岳〜青空と雪の北アルプス⛅壮大な雲海の絶景
- GPS
- 08:34
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,693m
- 下り
- 1,695m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 3:15
- 合計
- 8:35
天候 | 晴れ時々ガス 東側は終日雲海が広がっていた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中房線(槍ヶ岳矢村線)は、11月29日(金曜日)15時から冬期通行止。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・雨が降る関東から脱出、北アルプス、特に常念山脈周辺だけは快晴の予想、日帰り可能な燕岳へ。 ・合戦小屋から上は積雪凍結あり、滑り止めが必要。冬季は気象の変化が激しく、燕山荘HP等で現地の状況を必ず確認する。 ・当日の気温、早朝の中房温泉3℃、10時に山頂で1℃稜線上は冷たい西風、下山時中房10℃ ほぼ無風で日差しが強く暑かった、日焼け、雪焼け。 |
その他周辺情報 | 道の駅安曇野松川でお土産、野沢菜を購入。2個で1000円の特売中、お買い得。 |
写真
感想
勤労感謝の日が休日となった。天気が悪く降雨の関東。shilokoさんと新潟へ行く予定だったが、体調不良により家で静養。ソロとなれば何でも有りな山行となる。
SCWと予想天気図を眺めていると、北アルプスと頚城山塊が快晴予想。特に常念山脈から西へ槍ヶ岳付近までは特に雲がかからない。そして前日までの降雨と早朝の温度から雲海が現れることは確実。
前橋から日帰り可能で常念岳と迷ったが、翌日は仕事なので楽に行ける燕岳へ。今年は8月下旬に行ったが、快晴と雲海が確実なので、これを逃すことは出来ない。一週間後は中房線が冬季通行止めとなる。
前橋を3時に出発。降りしきる雨の上信越道をひた走る。大山トンネルを抜け佐久に入ると雨は止んだ。安曇野で下りて中房温泉へ向かう。
6時に到着するが、第一第二ともに満車。第三に停める。まだ空いていて3台程度しか停まっていなかった。帰る時は満車だった。装備して出発。舗装路を歩いていく。
中房温泉は登山者で混み合っていた。8月下旬に来た時は3時間以内での登頂を目指して小走りで行ったが、当日は気温が高くなることが必然で、冬の本格装備(ハードシェル、ピッケルなど)は全て置いてきた。
装備はスリーシーズン靴にアイゼンと冬の軽装備(インサレーション、グローブ、チェスパなど)もあるので15kg程度。水は多目に2.5ℓ。これが気温と水も予想的中で功を奏するのだ。
この異常な高温は、インド洋沖の海水温が変化して偏西風の流れが西へずれ、寒気が下がる位置が例年より西なのだ。よって寒気が下がりにくい関東は暖冬で、雨模様が多くなる。最低気温は高めだが、曇りが多く気温も上がらない。寒いことには変わらないが、積雪は絶対に少ない。
20分ほど歩くと、ふいに名前を呼ばれた。なんと!tomoさん、Jimny-Hikerさんとバッタリ。お二人とも電話番号は知っているのだが、申し合わせた訳でもなく、まさに会うべくして会ったのだ。しかも北アルプス。
Jimny-Hikerさんは「ここしか晴れないから、来たばかりだけど仕方ないよね。」と、私も同じ思いで燕岳にやってきたのだ。しばらく話しながら三人で歩く。第一ベンチ手前でゆったり歩くお二人をスライドして先行する。
樹林帯の隙間から平野部の雲海が垣間見られる。光芒が差し、天使のはしごが美しい。雲海は前日の降雨と気温から、絶対出現すると予想していた。tomoさん、Jimny-Hikerさんにも歩きながら話しておいたので、予想が現実となり小さくガッツポーズ。
富士見ベンチを過ぎると、積雪凍結が見られるようになる。霜も降りていた。今日の急登は暑くて汗だく。メリノカットソーとTシャツで充分。ズボンは内股にベンチレーションが付いているので開けた。
合戦小屋から積雪凍結があるので、チェーンスパイクを装着。高い気温から日当たりのよい尾根には雪がないと予想し、アイゼンの刃を痛めるので履かない。トレーニング用の荷物。
合戦尾根を軽快に登り上げて行く。左手には大天井岳とパノラマ銀座稜線、その奥には槍ヶ岳が見える。白く冠雪した山並みが青空に映える。唯一の鎖場は雪に埋もれ、トラバースする夏道は積雪で、赤旗のある稜線上を登り上げて行く。ここが中途半端な積雪でアイゼン履かなくて正解。11月下旬とは言え、もう少し積雪があっても良いと思う。
燕山荘を南から回り込むように到着。ガスが襲来する前に快晴の山並みを撮影しておく。混雑する燕山荘を抜けて燕岳へ。すでに後立山連峰はガスに覆われ針ノ木しか見えない。
砂礫の登山道を進むとイルカ岩。花崗岩の浸食が奇岩群を生み出す。めがね岩に着く頃にはガスに覆われ始め、山頂や周辺は見えなくなった。私らしい。予想はしていたので、慌てず山頂に到達。その後の晴れ間も予想しているので、適当に撮影して山頂直下に逃げ込む。
tomoさん、Jimny-Hikerさんは燕山荘でガスの晴れ待ちと連絡が来た。もう少し下まで行って待っていようと、歩き始めたらガスが薄くなり槍ヶ岳が見えるようになった。幻想的で美しい北アルプス。山頂へ踵を返す。その後30分ほどすると快晴の青空が天空に広がった。
残念なのは、燕山荘付近だけガスに覆われていたのだ。tomoさんに連絡するが電話に出ずSMSも未読。気長に待つことにして昼食に。北アルプスの山並みを見ながら食べるうどんは最高に美味い。穂高岳槍ヶ岳からガスが吹き飛んでいた。美しい景色を月曜日の男たち、shilokoさんと共有する。
山頂に滞在して1時間30分。tomoさん、Jimny-Hikerさんがやっと山頂にやってきた。三人で記念撮影する。良い想い出になった。ガスが薄くなり立山連峰、鹿島槍ヶ岳が頭を出していた。三人で下山する。砂礫の道を歩きながら思い思いに撮影する。槍穂高常念はもうガスで見えない。
混み合う燕山荘にぶらりと立ち寄る。きっと似合うだろう。私は素晴らしい景色と山友とのひと時がお土産。想い出は決して買うことのできない宝物。
往路は午後となったが、多数の宿泊登山者が上ってくる。尾根道の途中で声を掛けられた。ichigomirukさんとお連れの方でした。短い間ですがお話しさせて頂き、お互いに記念撮影。群馬出身でお隣り栃木在住の方なので、またお会いする機会があるでしょう。楽しいテント泊となることを祈ってお別れした。
合戦小屋でチェスパを脱ぐと、下りはぶらぶらとしながら歩く。第二ベンチ手前で気配を察知。二ホンザル。奴らも私を察知して逃げていく。登山者がベンチに落としたものを拾って食べるから癖が悪い。蹴散らすように木へ逃げて行った。
温泉の湯気が上がる中房温泉に到着。気温10℃で暖かい。持って行った水2.5ℓをすべて消費した暑さだった。舗装路を歩く。途中の第二駐車場にtomoさんJimny-Hikerさんの車が並んでいた。満車となっていた第三駐車場に到着。着替えて帰路へ。中房川沿いや山麓の県道沿いの紅葉が美しかった。
途中寄り道して道の駅安曇野松川へ。野沢菜漬けが2個で1000円の特売中だった。お買い得に弱い庶民派の鬼軍曹。店の戦略に嵌まりお土産に2個購入。すぐに食ってしまうだろう。
長野道側道を南下して安曇野ICへ。西側には常念岳が私を引き留めるように顔を出していた。また会う日まで、良い山と良い友に。
関東が雨だったのでここしかないと決定。
土曜なのにお会いできるとはね。
gurowmonoさん、山頂で長らく待たせすみませんでした。
ガスが取れたので写真撮りまくりで遅れました。
おはようございます、tomoさん。
まさかお会いするとは、しかも北アルプス燕岳。tomoさんとは行く山が比較的似ているのですが、バッタリ確率が高いです。6度目ですよね。月曜の男なのでなかなか土日には行けないので珍しいです。
山頂には1時間半いましたが、贅沢なひと時でしたね。ガスの晴れ待ちは谷川や武尊で慣れてますので、気になりませんよ。視界があったので風景を目に焼き付けていました。
growmonoさん こんばんは。
林道の中房温泉への冬季通行止め間際でも
駐車場は混みあったみたいですね、人気のある燕岳ですものね。
雲海の上に雪をまとったアルプス最高ですね、山頂で1時間待ち寒さにやれらない強靭な体羨ましいですね・・・23日はどこも暖かな日になったのかな。
おはようございます、yasioさん。
私もそうですが、悪天候の関東からの登山者の影響で混んでいましたね。小屋泊テント泊も多かったです。次ぐ日が仕事でなければ、常念蝶が岳をテント泊したかったですね。
予想通りの快晴と雲海、素晴らしい眺望となることは分かっていましたので、小さくガッツポーズでした。山友のtomoさんjimnyさんと会えたことが本当にうれしく、山頂で待つことなど全く気になりませんでした。気温も上昇し5℃でしたが、西からの風は冷たかったです。のんびりと山頂で槍ヶ岳見ながらの昼食は最高でしたね。
growmonoさん こんばんは
11月になると、アルプスは行き先の対象から外れます。この時期は
雪が降り始めるので、とても怖い山になっていると感じているから
です。それにしても、素晴らしい1日になりましたね。これだけの
景色が見られ、それもチェーンスパイクで登れるのであれば、来年
の晩秋には燕岳に行ってみたいと思います。羨ましい限りです!
埼玉のchii
おはようございます、chiiさん。
関東は山が雨雲を封じ込めて天気が悪かってですからね。晴天を求めて行先は迷いませんでした。冠雪の景色を眺望を狙っていきました。中房線が通行止め前週ですし好都合でした。
例年以上に雪が少なく感じました。ただ冬山ですし北アルプスですから、今後は増えていくでしょう。年末年始は小屋も営業しますが、人も多く安心して登れると思います。下手をすれば中房線を自転車で行けるかもしれませんね。
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