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Yamareco

記録ID: 212973
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

唐松岳・五竜岳テント泊縦走2泊3日【皆さんに役立つ記録を目指しました】

2012年08月02日(木) 〜 2012年08月04日(土)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
okp80 その他1人
GPS
52:27
距離
16.7km
登り
1,644m
下り
1,958m

コースタイム

8月1日 16:30自宅発-22:00エスカルプラザ駐車場着
8月2日 5:30エスカルプラザ駐車場発(タクシー)7:00八方尾根ゴンドラリフトアダム営業開始-7:30八方池山荘-8:20八方山ケルン----11:25唐松岳頂上山荘着 12:20B.C.発-12:40唐松岳山頂-13:00B.C.着
8月3日 3:30起床-6:20T.S.発---9:30五竜山荘着 10:25B.C.発-11:25五竜岳山頂着11:40発-12:40B.C.着
8月4日 3:30起床-6:40T.S.発-9:00大遠見山-9:30中遠見山-10:00小遠見山-11:30テレキャビンアルプス平駅 13:30エスカルプラザ発-(下界メシ、買い物)-20:00帰宅
天候 全日晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・下山予定地・遠見尾根の麓テレキャビンとおみ駅にあるエスカルプラザ無料駐車場に前日夜に入り、車中泊。駐車場には夜間利用できるトイレ無し。
・入山日タクシーにて八方アルペンライン八方駅へ(およそ2600円)。6時ころ到着すると、すでに駐車場に登山客が入っていたが、チケット売り場には列なし。トイレはこの時間から利用可能だった。http://www.hakuba-happo.or.jp/sightseeing/alpineline/
・下山時、アルプス展望リフトの乗り場に着くと、従業員の方が「展望リフトを利用しなくても下り徒歩15分ほどでテレキャビンアルプス平駅に行ける。展望リフトに乗ると、テレキャビンアルプス平駅よりも下まで行ってしまい、テレキャビンに乗るために遊歩道を登ることになり、所要時間は徒歩で下る場合と変わらない。」と説明があり、徒歩でテレキャビンアルプス平駅まで下ることに。歩いて下れないことはないが、登山靴で綺麗に整備された遊歩道を下るのは結構な負担だった。下りで展望リフトからテレキャビンアルプス平駅への乗換は、5分もかからない登りなので、非経済的ではあるが、展望リフトを利用したほうが体力的負担は少ないと思われた。http://www.hakubaescal.com/green/lift/
・下山後、テレキャビンのチケットを購入した際にもらった割引券(600円→500円)を利用して、エスカルプラザの浴場で入浴。簡素だがその場で綺麗な体になれるのは嬉しい。
・帰路、豊科IC手前の「ステーキ宮」で下界メシ。ランチメニュー時間帯はお手頃価格でスープバー付き、ライスおかわり自由だった。http://www.atom-corp.co.jp/brand/brand.php?brand_no=100
コース状況/
危険箇所等
・八方駅に登山相談所あり。
・今回の登山ルート八方尾根はよく整備されていて、歩きやすい。高山植物の花畑と白馬三山を楽しみながら歩ける。崩落のある崖をトラバースすると突然目の前に唐松岳頂上山荘が現れる。
・唐松岳頂上山荘は近代的な山小屋で、下界以上に綺麗なトイレが1泊200円でテント泊者も利用できる。ただし、談話室・自炊場等はなく、宿泊者以外は食堂での休憩に300円支払う。水は売店で容器を従業員に渡して入れてもらう方式、500ml80円で要煮沸。テン場は小屋に最も近い場所でも登りに数分はかかる。しかし、剣立山連峰の眺めが素晴らしい。http://karamatsu.jp/
・唐松→五竜のルートは唐松岳頂上山荘を出てすぐに牛首の鎖場にとりかかる。取りつき始めると鎖場・岩場が続き、1時間ほど一本適地がないため、出発前に十分注意を。「山と高原地図」では「クサリあり」とさり気なく書かれているが、危マークや点線表記にしたほうがいいのでは?と思うような難所だった。足場はあっても手のホールドがなかったり、岩が崩れやすかったりして、かなり慎重にならざるを得なかった。1時間ほど休みなく難所が続き、集中力が必要だ。牛首を通過すれば、ハイマツ帯やザレた稜線ルートで、剣立山連峰を眺めながら気持ちのよい山歩きが楽しめる。
・五竜山荘から五竜岳ピークのルートにも鎖場・岩場あり。ただし、足場は確保しやすい。
・五竜山荘のテン場は小屋に近く、小屋前の広場から御来光も楽しめる。水場は小屋入り口脇の外にあり、1リットル100円で蛇口から自分で汲む。宿泊者以外は外トイレ利用。http://www.hakuba-sanso.co.jp/goryusanso/
・遠見尾根の下山ルートは、白岳から1時間ほど急下降の崩れた登山道が続き、慎重さを要する。ここでも一本適地がなかなか見つからないため、出発前に1時間ほどはゆっくり休めないと覚悟をしておくこと。それを過ぎればよく整備された登山道を登り降りして下山することになる。途中、ぬかるみが点在するため、雪解けや雨の際には難儀をするだろう。
・下山時、テレキャビンが近づくに連れ、観光客の往来が増え、テント泊縦走をしてきた汚者は肩身が狭い。しかし、テレキャビン乗車時には「冷たいおしぼり」のサービスがり、その登山者へのホスピタリティの高さに感激した。
・期間中、ガスも少ない晴れの天気で、樹林帯の通過が非常に少ないこのコースでは日差しの強さに悩まされた。帽子必須・長袖推奨である。
・今回、唐松→五竜のコースにしたが、五竜→唐松としなくて正解だった。理由は、登山行程時間が遠見尾根よりも八方尾根の方が短い、遠見尾根よりも八方尾根の方が緩やかで歩きやすい、牛首の鎖場を体力のある朝一に通過できるため。
僕の夏山登山装備を大公開!今回の行程では水が貴重だとの情報を得て、水を5リットルほど歩荷していたせいで最終的には全21kgに。妻は15kg。
3
僕の夏山登山装備を大公開!今回の行程では水が貴重だとの情報を得て、水を5リットルほど歩荷していたせいで最終的には全21kgに。妻は15kg。
大型ザックを抱えてのリフトはちょっと怖い。
2012年08月02日 07:21撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
8/2 7:21
大型ザックを抱えてのリフトはちょっと怖い。
白馬三山を見ながらの登山。
2012年08月02日 07:42撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/2 7:42
白馬三山を見ながらの登山。
八方池に映る白馬。
2012年08月02日 08:44撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/2 8:44
八方池に映る白馬。
崖をトラバースすると突然現れる唐松岳頂上山荘。
2012年08月02日 11:25撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/2 11:25
崖をトラバースすると突然現れる唐松岳頂上山荘。
唐松岳頂上山荘直前の登山道に雷鳥さんが。
2012年08月02日 11:26撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/2 11:26
唐松岳頂上山荘直前の登山道に雷鳥さんが。
唐松岳頂上山荘のテン場は小屋から九十九折に下った斜面に点在。早い到着でできるだけ近くを確保したい。(激込みの際には仕方なく小屋の脇の空きスペースに張れることもあるようだが)
2012年08月02日 13:02撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/2 13:02
唐松岳頂上山荘のテン場は小屋から九十九折に下った斜面に点在。早い到着でできるだけ近くを確保したい。(激込みの際には仕方なく小屋の脇の空きスペースに張れることもあるようだが)
剣立山連峰を望むロケーションがこのテン場の魅力。
2012年08月03日 05:03撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/3 5:03
剣立山連峰を望むロケーションがこのテン場の魅力。
雄大な夏山の景色に感謝。
2012年08月03日 06:31撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
8/3 6:31
雄大な夏山の景色に感謝。
牛首の鎖場に取り付く人々。緊張場面が続く。
2012年08月03日 06:41撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/3 6:41
牛首の鎖場に取り付く人々。緊張場面が続く。
心地良い稜線歩きを堪能するためにこのコースを組んだ。つまり、目的達成!
2012年08月03日 08:38撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/3 8:38
心地良い稜線歩きを堪能するためにこのコースを組んだ。つまり、目的達成!
五竜岳とテン場。
2012年08月03日 10:12撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/3 10:12
五竜岳とテン場。
五竜岳のピークには登山道から西に数分逸れたところ。
2012年08月03日 11:18撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
8/3 11:18
五竜岳のピークには登山道から西に数分逸れたところ。
五竜岳山頂から。
2012年08月03日 11:18撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
8/3 11:18
五竜岳山頂から。
今回はじめて食べてみました。茹で汁をそのままスープにするのは、茹で汁が出なくてありがたいが、やはり粉臭い味になる。
2012年08月03日 13:08撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/3 13:08
今回はじめて食べてみました。茹で汁をそのままスープにするのは、茹で汁が出なくてありがたいが、やはり粉臭い味になる。
五竜山荘のテン場。結構混んでいて、遅い到着の方は小屋前の広場に肩身狭そうに張っていた。少し小屋から離れても、2段くらい下がったテン場の方が風が避けられてよい。
2012年08月03日 18:53撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/3 18:53
五竜山荘のテン場。結構混んでいて、遅い到着の方は小屋前の広場に肩身狭そうに張っていた。少し小屋から離れても、2段くらい下がったテン場の方が風が避けられてよい。
早朝の月と五竜岳。
2012年08月04日 04:22撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/4 4:22
早朝の月と五竜岳。
八ヶ岳・富士山・南アルプスまでよく見えた。白岳からは富山湾もうっすら見えた。
2012年08月04日 04:58撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/4 4:58
八ヶ岳・富士山・南アルプスまでよく見えた。白岳からは富山湾もうっすら見えた。
朝日に輝く五竜岳。
2012年08月04日 04:58撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/4 4:58
朝日に輝く五竜岳。
五竜岳からの御来光。
2012年08月04日 05:00撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/4 5:00
五竜岳からの御来光。
鹿島槍を見ながらの遠見尾根下山。この日は天候に恵まれ、下山中も南アルプス・富士山・八ヶ岳・五竜・唐松などがずっと眺められた。
2012年08月04日 08:18撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
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8/4 8:18
鹿島槍を見ながらの遠見尾根下山。この日は天候に恵まれ、下山中も南アルプス・富士山・八ヶ岳・五竜・唐松などがずっと眺められた。
撮影機器:

感想

 天候に恵まれた3日間で、夏山にもかかわらず夕立に合うこともなく、下山日は日が昇ってもガスがなかなか上がってこず、富士山がいつまでも見えていた。また、この時期、このコースでは常に高山植物が咲き乱れており、山の花も堪能できた。これだから、どれだけ荷物が重くて苦労しても、鎖場が怖くて泣いても、トイレが汚くても、石が転がる斜めのテン場で安眠できなくても、登山はやめられない。
 社会人になってからはベースキャンプ方式を基本としてきたが、今回は大学卒業以来のテント泊縦走を計画。軽量化を図るために食料計画はいつもより簡素に。
 1日目朝:コンビニの朝、昼:カップ麺リフィル、夜:レトルト中華丼
 2日目朝:玉子スープ雑炊(前夜の残り飯で)、昼:山の棒ラーメン、夜:レトルトカレー
 3日目朝:トマトスープリゾット(前夜の残り飯で。チーズを入れればよかったなぁ)、昼:下界飯(ステーキ宮)





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唐松岳&五竜岳(八方尾根⇒遠見尾根)
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技術レベル
2/5
体力レベル
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