オコジョ・雷鳥・カモシカと花いっぱいの☆仙丈ヶ岳
山梨県
長野県
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その他1人 
体力度について
- GPS
- 29:27
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,248m
- 下り
- 1,326m
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7/10 馬の背ヒュッテ6:20→7:18仙丈小屋7:20→7:41雷鳥撮影会8:01→
8:13仙丈ヶ岳8:30→9:33小仙丈ヶ岳9:43→10:55五合目11:00→12:40北沢峠
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
仙流荘から南アルプス林道バスで北沢峠 片道 運賃1100円＋手回り品200円 バスの詳細は下記HPで http://www.inacity.jp/view.rbz?nd=884&of=1&ik=1&pnp=38&pnp=884&cd=12013 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
全体を通して特に危険箇所はありません コース上のいたるところに高山植物が咲いており目を楽しませてくれます 頂上直下では雷鳥の親子にも会えました 北沢峠→五合目 ：取り付きから樹林帯の登り 1・2・3・4合目の表示あり 五合目→馬の背ヒュッテ ：何回か小沢を横切りる快適な登り 馬の背ヒュッテ→仙丈小屋 ：馬の背からは樹林帯を抜け快適なハイマツ帯の歩き 仙丈小屋→仙丈ヶ岳 ：ガラ場・岩稜の登り 仙丈ヶ岳→小仙丈ヶ岳 ：展望が開け快適な岩稜の下り 一部若干の急傾斜あり 小仙丈ヶ岳→五合目 ：途中から樹林帯の下り |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
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直進：小仙丈ヶ岳を経由して仙丈ヶ岳
右：馬ノ背ヒュッテを経由して仙丈ヶ岳
馬の背ヒュッテ下はかつて他の高山植物がいっぱいだったのが
鹿の食害で激減、マルバダケブキの花畑に
なってしまったそうで、刈り取りにより
復元を計っているそうです
かつて他の高山植物がいっぱいだったのが
鹿の食害で激減、マルバダケブキの花畑に
なってしまったそうで、刈り取りにより
復元を計っているそうです
近づいても平然とエサをついばんでいます
どちらもベンケイソウ科
感想
先月の甲斐駒ヶ岳とは北沢峠を挟んで対照的な山容の仙丈ヶ岳に行って来ました。
今回は久々に同行者があり、小屋泊まりでのんびり山行を楽しむ計画です。
台風の影響が弱まり、天気図上には○高が出ていませんが太平洋高気圧が腰を据え
そう…。ということで天気も期待できそうです。
前回の仙流荘駐車場は三連休最終日で満車状態でしたが、今回は第一駐車場も朝5時
時点で3〜4割程度でした。
この様子では早い臨時便は出そうにないので、ザックを並べてから朝食・トイレ・
身支度を済ませます。
6:05の定時バスが戸台に下っていくとすぐに、臨時便が出るとのアナウンスがあ
り、
定時より少し早い出発になりました。数人が乗り切れずに定時便に乗ったようです。
車窓からの景色を楽しんでいるうちに北沢峠に到着。
ストレッチ・トイレを済ませ靴の紐を締めて出発です。
トイレ脇の登山口からすぐに樹林帯の登りで、ペースづくりをしながらゆっくり登
ります。
荷揚げのヘリが賑やかですが、歩き出しから高山植物が咲いていて、その都度カメ
ラを向けながらのんびり登山です。
五合目の「大滝の頭」を過ぎると緩い傾斜になり、足取りも軽くなります。
小沢を横切る場所もあり、涼しい空気に汗がひきます。
藪沢を横切ってひと登りすると今日のお宿「馬ノ背ヒュッテ」に到着です。
朝の荷揚げ作業で部屋の掃除ができていないとのことで、ひとまず受付だけ済ませます。
朝のヘリはここへの荷揚げだったようです。
昼食には少し早いので馬ノ背方面に散策に出かけることにします。
いつもと違い、今日は小屋泊まりで時間もたっぷり。道の両脇に咲く高山植物をひ
とつひとつ写真に撮りながらのんびり歩きます。
ヒュッテ上の分岐から丹渓新道を少し進むと一気に展望がひらけ、鋸岳・甲斐駒・
仙丈ヶ岳はもちろん、中央アルプスから北アルプスまで大パノラマが目の前に拡が
り、正に絶景です。
見たかったトウヤクリンドウも見ることができて大満足です。
しばらく景色を堪能してからヒュッテに戻って、コンビニおにぎりとスープで昼食
を摂ったあと部屋に案内してもらいます。
ザックは荷物室に置く事になります。
部屋には貴重品とヘッテン以外は持ち込めません。まっ、地図やペットの水くらい
はOKです。
今日の宿泊は30名ちょいとのことでマットは一人一枚。ゆったりと眠れそうです。
いびきの合唱がなければ…。
マットで横になっているうちにうとうとして眠ったようで、気がつけば夕食の時間。
メンチカツカレーと福神漬＋オニオンサラダでした。
ちょっと物足りない気がしますが、贅沢は言えません。美味しく頂戴しました。
夕食後、水場で珈琲を飲んでいると、何やら小さな生き物が動いています。
どうやらオコジョのようです。
水場のシンクの足元に何匹かが顔を出しては引っ込みを繰り返しています。
ヒュッテのスタッフや周りにいた人たちも集まって来ました。
動きが速くて、残念ながら写真は撮れませんでしたが見ることができて満足です。
仙丈ヶ岳がガスに覆われて夕焼けも見られそうになかったので、部屋でゴロゴロ。
8:00の消灯も気づかず寝てしまいました。
2:30頃イビキで目覚めましたが、普段の睡眠時間が6時間ほどなので大して眠い訳で
もなく、窓越しに星を見ながら毛布にくるまっていました。
4:30に点灯。皆さんゴソゴソと起き出します。
東の空が明るくなって赤味を帯びて来ていたので外に出ます。
キレイな朝焼けが拡がり、刻々と移り変わる景色に息をのむばかりです。
山並に雲がかかって日の出は見られませんでしたが、神々しい景色を楽しむことが
できました。今日も一日天気が良さそうです。
朝食をいただき出発です。
昨日、散策で登った分岐から仙丈ヶ岳に向かいます。
分岐から少し登ると樹林帯を抜けハイマツ帯の開けた登山道になります。
鞍部まで来ると藪沢カールの上部に仙丈ヶ岳がますます近づいて見えます。
稜線をはずれて間もなく藪沢の源流に出ますが、仙丈小屋の水場である沢は涸れています。
ここまで来る間も登山道の両脇にはいたる所に高山植物が咲いていて、相変わらず
写真撮影に忙しく嬉しい限りです。
水場から少し登るとカールの底に建つ仙丈小屋に到着です。
水洗トイレ、太陽光・風力発電等の設備が充実しています。安定した水場があれば
言うことなしですが…。
ここからカールの右縁を登りもう少しで頂上というところで20メートルほど先に雷
鳥発見！
ザックを下ろして、そぉ〜っと近付くと雛鳥も3羽います。
近付いても警戒する様子がなく、親子でハイマツや地面をついばんでいました。
ここぞとばかりに写真を撮りまくり、結局20分ほどの雷鳥撮影会になりました。
雷鳥に別れを告げ、登り始めると間もなく仙丈ヶ岳山頂に到着しました。
さほど広くない山頂には、2、3組のグループなど20人ほどがいて、各々景色を楽し
んだりしていました。
山頂からの展望は、多少霞んでいたものの富士山と北岳の2ショットを始め360度を
見渡すことができました。
小仙丈に続く稜線を見ると、ここを下るのも楽しそうだなぁと思えてきます。
思ったとおり、山頂から小仙丈までの稜線は、若干の岩稜があるものの、ほとんど
なだらかな稜線が続き、足元に藪沢カールと小仙丈カールを、正面に鋸・甲斐駒・
八ヶ岳を見ながらゆったりと歩けます。
小仙丈から5合目までは途中から樹林帯に入り割と急な傾斜を下ります。
5合目からは昨日登った樹林帯の道を下って北沢峠に到着です。
峠に着くと戸台行きの臨時便が出るところでしたが、20分ほど待って13:00発の定時
便に乗ることができました。
バスの出発時に運転手さんから「アサギマダラの群舞が見られるからカメラを用意
しておいてください」とのアナウンスがあり期待にワクワクします。
大平山荘付近からバス道の脇に咲く花や樹木等の説明もしてくださり、時折徐行し
て撮影タイムもとっていただきました。
ラッキーなことに食事中のカモシカにも遭遇し、数分停まって写真を撮ることがで
きました。後ろ足で頭をかくポーズも見せてくれ、これには乗客の皆さんから笑顔がこぼれました。
更に下ると道路脇の花にはアサギマダラやヒョウモンチョウがヒラヒラと舞ってい
ますが、乱舞はもう少し下とのことでした。
いよいよその場所に来ると、それはもう数え切れないほどの蝶が花に群がって乱舞
しています。写真も何枚も撮りましたがなにせバスの中からなので、思うようには
いきません。それにしてもこんなにたくさんのアサギマダラを見たのは初めてでした。
蝶の乱舞の余韻が消えないうちに真夏日の仙流荘に到着、大勢の案山子が無事の下
山を迎えてくれました。
おしまい。
※北沢峠往復のバスは乗り物酔いをしやすい方は要注意です。
睡眠不足と疲労が重なる下りのバスでは数名の方が車酔いされたようでした。
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