立山 雄山 山崎カール
- GPS
- 21:02
- 距離
- 49.0km
- 登り
- 2,773m
- 下り
- 2,762m
コースタイム
- 山行
- 17:57
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 19:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
雪はちょうど美女平あたりで繋がり予定通りスキー歩行に切り替える。新雪5〜10cmくらい、板は埋もれず軽いので抵抗はない。踏み込む度にムギムギ音がなる。月が明るくて白い雪面に木の影がくっきり。雲が流れて星が見え出した。その夜はやたら流れ星が見える本当にでかいやつ。横に流れるんじゃなくて縦に落ちてくる感じのやつ。オレンジ色から黄色になってピカっと光って消えるみたいな一瞬身をかがめてしまうくらいのが頻繁に。
調べたらふたご座流星群のピーク日だったらしい。
追分辺りで日がのぼると大日岳、奥大日を横目に振り返ると白い台地とつながっているかの様な雲海が広がりその中にぽっかりと鍬崎山が見える。さらに標高を上げていくとその奥から白山が見え始める。
すでに夢心地。深夜発のメリットの1つとして脳内麻薬が出やすくなる気がする。アドレナリンで身体を動かして、目的を達成するとエンドルフィンに溺れるみたいな。
精神的にも肉体的にも自分を追い込むと山頂でほんとに満たされた気持ちになるんですこれが。
山頂に鳥居や神社があるのでマジで神に救われたというか向き合ったかのような不思議体験ができる。霊山と言われてる白山も立山も死ぬかも〜って不安を負いながら麓から自力でたどり着くと山岳信仰とはこういう事なんだろうなとつくづく思う。
山頂で神様に挨拶したら滑降タイム!スキーでいくとこれがあるからやめられない。社務所の裏から。石が出てるので少しアイゼンで下がって準備。カメラやスマホうっかり落とすと回収不能なので出せない。この日は硬いけどツルツルではなかったので助かった。山頂直下は脚が震える笑 震える度にエッジが外れてズルズル落ちる。ろうそく岩辺りから雪は柔らかくなる。この数百メートルのために太板担いだんだぜ。脳内麻薬が垂れ流し、もうどうしようもない人間です😑
このまま雷鳥沢キャンプ場まで落ちたら最高だろうなとか考えたけど帰って来れそうもないので諦める。
それから平坦な室堂からはストックを使い上半身でヨタヨタ進む。天狗平山荘辺りで白山の向こうに沈む夕日が雲海を染めている…完全に臨死体験であった。ピンクに染まる雪原をスキーで進む。これ以上の景色を見ることがあるのか、これが人生のピークなのではないかと不安になるくらいの絶景をおっさん2人で見ているのが納得いかなかったり笑
その後まもなく暗くなりまたまた流星が落ち始めるという。いい加減早く帰りたくなって、こんな絶景も日常になると退屈なのかなとか考えながらなんとかこの世に帰還したのであった。
最後のスキー担ぎパートでは背中の痛みに苦しんだ…
ほんと疲れてペースが落ちた以外は全てが完璧な一日だった😑
あとはアルペンルートショートカットが雪不足のため難しい箇所多し。
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