赤岳主稜「よもやな宴とモノクロームな情景」の巻

2020年01月12日(日) 〜 2020年01月13日(月)

• GPS: 31:30
• 距離: 17.6km
• 登り: 1,601m
• 下り: 1,599m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:22
• 休憩: 1:06
• 合計: 4:28

8:10 美濃戸口
9:03 9:04 やまのこ村
9:10 9:23 美濃戸山荘
10:38 10:50 中ノ行者小屋跡
11:57 12:37 行者小屋
12:38 阿弥陀岳分岐

2日目

• 山行: 7:44
• 休憩: 1:41
• 合計: 9:25

6:15 宿泊地
7:08 7:08 文三郎尾根分岐
10:53 11:09 赤岳頂上山荘
11:11 11:21 赤岳
11:22 11:46 赤岳頂上山荘
12:00 12:01 赤岳天望荘
12:04 12:05 地蔵の頭
12:37 13:18 行者小屋
13:48 13:48 中ノ行者小屋跡
14:46 14:46 美濃戸山荘
14:49 14:50 赤岳山荘
15:31 15:37 美濃戸口
15:38 15:39 八ヶ岳山荘
15:40 ゴール地点

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

美濃戸山荘の駐車場　500円／日

コース状況／危険箇所等

・美濃戸口から行者小屋まではチェーンアイゼンを履くと滑らず楽ちん

その他周辺情報

もみの湯：650円（原村村民以外）

写真

1/12 1:59

r）22時に山科を出発し、2時に八ヶ岳山荘に到着。お気に入りの仮眠室にインする前にお疲れ様のプルアップ。

1/12 1:59

忘れ物しても大丈夫なほど充実した品揃え。ではおやすみなさい。

1/12 8:01

翌朝。この日は行者小屋のテント場までなので、ゆっくり起床して出発の準備を整えます。仮眠のレベルを超えてがっつり寝たおかげでスッキリ。

1/12 8:08

メンバーは4人。赤岳主稜組と阿弥陀岳北稜組です。
それでは、ミュージックスターティン！byりんごちゃん

r）ちょい古い！

1/12 8:12

まずは長い林道を約1時間テクテク

1/12 8:18

早速、林道がスケートリンク状態だったのでチェーンアイゼンを。もちろん4駆の車でもチェーンをお忘れなく

1/12 8:17

強者はもうここからアイゼン

1/12 8:19

これで快適快適！

1/12 9:05

やまのこ村から阿弥陀岳が見えて来ました

r）威圧感すげー。

1/12 9:06

この時期なら凍ってるはずなのにサラサラ流れとります。あぁ暖冬や。

1/12 9:12

美濃戸山荘で一休み

1/12 9:12

飲んだらお腹が冷えそうだったのでやめましたが美味しそうな水です。

1/12 9:21

r）私は美濃戸山荘でチェーンスパイクを着けました。この後快適。

1/12 9:23

リスタート。予定ではあと2時間で行者小屋です。頑張りましょう。
た）一応リスペクトしておきます

1/12 9:25

雪は少ないが登山道は凍結してます。チェーンスパイクのありがたさを感じます。

1/12 9:37

標高を上げても積雪はほぼなく春のような感じで冬とは思えません。

1/12 9:40

沢を何度か渡ります。

1/12 9:55

ホンマ雪を見ない今シーズン。大したことない情景でもシャッターを切ってしまうという人は “拍手ボタン” を 笑）

1/12 10:38

時間もあるので今後の為に南沢小滝への分岐に荷物をデポって滝の氷り具合を見に行きます。

1/12 10:40

どこかの山岳会らしき団体さんが取り付いていました。楽しそうだ。
スクリューも数本あるし明日天気悪かったら主稜を中止して登って見ようかな。

1/12 10:44

階段状になっているので登りやすそう。

1/12 10:49

分岐に戻って行者小屋を目指します。ここから意外と遠かった。
この後小雪混じりの天候になって明日への不安を覚えました。

1/12 11:47

晴れていたら絶景がどーんなポイントなんですが、生憎の天気。

1/12 11:58

行者小屋に到着。美濃戸山荘から2時間30分。美濃口からだと約4時間。やはりテント装備だと時間がかかります。
た）一山登った感覚ですね

1/12 11:58

小屋前に整地跡があったのでそこを拡張して2張り設置。

1/12 12:56

テント設営後は小屋に避難。冷えきった体にはあったかいラーメンが最高ッス！

1/12 12:59

リーダーのryowallさんはもつ煮込みとビールのほろ酔いセット。立ち飲みのオヤジか！
r）この時点で偵察しに行く気は無しでした。

1/12 13:09

そしてトレちゃんはこのイスが何故かお気に入りに。
1mmも動こうとはしませんでした。ジジイか！ 笑）

1/12 15:19

クソ寒い中、せっかく設営したテントには誰も戻ろうとはしません…涙）

1/12 15:22

水を汲みに水場へ。ジャンジャンバリバリ水が出ていました

1/12 15:34

そして食事は小屋の中で自炊です。やっぱあったかい小屋は良いですね〜。
r）北稜組のアヒージョ。めっちゃくちゃ美味かった！

1/12 15:34

寒い時はお鍋が一番！

r）主稜組は白湯鶏鍋のみ。私は山に行く時は毎回鶏鍋一択のノーバリエーション。。しかも前菜など無し。不満は言うな男は黙って食うべし。

1/12 15:38

結局、昼間から飲んで食ってばかりの1日でした…

1/12 16:01

r）南稜組の鍋が美味そうだった。うぅぅ。バリエーションを増やす決意をしました。

た） 晩飯にコーンフレークはやめてね

1/12 17:37

ほろ酔いになったとこでテントに帰還。
今日はここまで。

1/13 4:33

r）翌朝、3時30分に目覚ましをかけましたが、安定の目覚まし前の3時起き。風雪が強かったので1時間遅らせることに。
テント中の霜も大したことないのでそんなに寒くないのかな。

1/13 6:04

06:00 眠たいし、寒いし、天気悪そうやし…でも意を決して赤岳に向かって出発することにしました。

1/13 6:31

ヘッデンの明かりを頼りにまだ真っ暗な日の出前。早朝からの急登はしんどい。

1/13 6:36

稜線に出ても風は思ったよりマシでした。これなら行けそうです。

1/13 6:50

ガスが晴れてくれたら言う事ないのですが…

1/13 7:09

r）勢い余って取り付きを超えちゃった。テヘヘ。
た） テヘヘちゃうわ！ てっきり今日はアルパイン無しかと思ったわ

1/13 7:15

取り付き到着。ナ、ナント一番ノリでした！
目指すチョックストーンをロックオン！

1/13 7:25

ここで装備を付けて準備を整えます。
ここからロープも出します。

7:25 一般道よりトラバースして取り付きのチョックストーンに向かいます。誰も踏んでないので1歩1歩確実に足を置いて進みます。

1/13 7:38

チョックストーンに到着し、登攀準備してリーダーのryowallさんがリードでスタート。
何故に後頭部アップのたむちゃん。

r）ちゃんとビレイしてくれてるか頭上から確認してるのです。
た） 私失敗しないので

何ピッチ目か忘れましたがryowallさん頑張っています

1/13 9:36

岩も露出してホールドもあるので登りやすい。

1/13 9:36

ビレイだけは様になってきた？たむちゃん。

r）ノーコメントで。

1/13 10:01

気温も風も予想してたよりマシだった。唯一困ったのはガスや雪や氷で支点が見つかりにくかった。その場その場でそこある物を使って臨機応変にピッチを切っていきます。

後続のパーティが撮ってくれていましたtamu-chanの登攀。途中途中でおしゃべりしながら楽しく登れましたね。

状況を見てコンテで登れるとこはなるべくコンテで登ります。なかなか鋭く切れたリッジですが足元は崩れそうにはありません。

1/13 10:01

ボルトが見えていればラッキーです。

1/13 10:46

上部岸壁の核心の一つである狭いチムニーから今回のパートナーのタムちゃんがひょっこり。

1/13 10:46

瞬間瞬間で青空が見えたり太陽の光が見えたり。厳しい状況ではそんなちょっとしたことが嬉しいし、勇気をもらったような気分になります。

1/13 10:50

せっかくなんで簡単なとこはタムちゃんにもリードで登ってもらいました。

全てのピッチ完了〜！あとは稜線まで上がるのみ。

1/13 11:12

稜線まで出たら山頂はすぐそこに。
赤岳山頂に到着ー。
ガスで視界はゼロでしたが感無量です。

r）あらヤダ。何故かオカマっぽいポーズに。。。

1/13 11:17

r）初の冬期バリエーションルート登頂おめでとうございます。
た）あらヤダ。うれしぃわ〜♥︎

1/13 11:43

山頂から下って振り返ると反対側は晴れてる！
富士山が大きく綺麗に見えました。最高！

1/13 11:53

下山は早そうな地蔵尾根から

1/13 11:58

厳寒に耐える展望荘

1/13 11:59

山頂から下って振り返ると反対側は晴れてる！
富士山が大きく綺麗に見えました。最高！

1/13 12:00

r）寒いし早よ下ろうぜと心の中で叫ぶ。

1/13 11:59

そんなことはお構いなしにシャッターチャンスを待つタムちゃん

1/13 12:00

天望荘と赤岳。また泊まりたいなー。

1/13 12:00

天望荘付近はやたら寒い。

1/13 12:04

地蔵尾根から下ります。無事に下れるようによろしくお願いします。

1/13 12:08

ナイフリッジの赤ちゃん

1/13 12:15

凍てつく木々

1/13 12:26

雲が掛かっているのは山頂部だけのようです

1/13 12:31

下山は30分かからずあっという間。休む間もなくテント撤収です。

1/13 12:34

木漏れ日が気持ちを和らげてくれます

1/13 13:16

2日間ありがとうございました。

1/13 13:17

そして、ありがとう八ヶ岳！
さて、美濃戸口まで下りますか。

1/13 14:12

気温も高く昨日より雪は減ってしまってます。本当に春みたいです。

1/13 14:30

美濃戸山荘まで戻ってきました。

1/13 14:49

山あるある発動！！！

1/13 15:18

r）ずいずーいっと飛ばして美濃戸口への最後の坂を今回の山行を振り返りながら登ります。
リードで登りたいと思っていた赤岳主稜。
ベストな天候では無かったけど、自分の成長や手応えを感じた今回の山行でした。
同行してくださった皆さんありがとうございました。

撮影機器：

EOS Kiss X5 CANON

iPhone SE Apple

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

感想

tamu-chan

今シーズン初の本格的な雪山は南八ヶ岳へ。
会の4人で赤岳主稜と阿弥陀岳北稜に分かれて行ってきました。
天候に一抹の不安を抱えながらも着いた先は…
やはりモノクロームな世界。
こうなれば酒の勢いに任せ皆で鍋をつつきながら
クダを巻きとりとめも無い1日が過ぎていってしまった。

翌日、登攀するかは主稜の取り付きまで行って判断しようと出発。
寝起きにいきなりキツイ急登をゼイゼイ息を切らし登りますが
意外にも視界が悪い他は風雪も無く穏やか。
昨日積もった雪も悪影響は無いようだったので登攀することに。
1ピッチ目のチョックストーンもいざ登ると
さほど手こずることも無く乗り越え成功。
何よりもトップバッターで最後まで進めたので
持ち時間が無かったのは実に有り難かったです。
ガスで煙り前方の視界が悪かったのですが、
ryowallリーダーの的確なルート取りと判断で、
初めてバイルを使った雪山バリエーションを楽しむことができました。
もちろん、課題もそれなりにありますが。

阿弥陀岳北稜へ向かったメンバーも問題なく登れたとのことで
みんな正月明け一発目の山行を無事終える事ができました。
今回も？上げ膳据え膳で最後までお世話になり皆に感謝です。

ryowall

厳冬期にリードで登りたかった赤岳主稜に挑んできました。

夜に出発し、八ヶ岳山荘で快適にぐっすり仮眠。（仮眠のレベルを超えてますが。。。）
1日目は歩荷のみなので遅めに起きて準備してダラダラと行者小屋まで行きテント設営。雪も少し降ってきたので下見をサボって終始小屋でダラダ〜ラ。
2日目、3時起床と同時に雪と風が時折強くなる。でも気温も風もマシなのでとりあえず時間をずらして出発することに。
テントから出て5分で急登。朝イチからこれはしんどい！
ヒーヒー言いながら取り付きらしき所に到着すると誰もいない。もうちょっと上だったかなと思い登りましたがやはりさっきの所がそれっぽい。我々が着くと同時に他に1組も到着。お先にどうぞと言われたのでお言葉に甘えて行かせていただきました。踏み跡は無いし何と今日の1番手？？
後から聞いたけどその後は割と混んだそうなのでラッキー。
さぁ、登ります。緊張するなぁー。
まぁ、でも去年来たので何となく登り方も覚えていて順調に高度を稼げます。思ったより気温も低くなかったですが止まると寒い！なのでチャチャっと登れるとこはなるべくコンテで登ってスピード重視で山頂へ。残念ながら山頂からの景色はゼロでしたが主稜をリードで登れたことで大満足！
今回ラッキーだったのはこの日のトップだったので待ち時間無しで登れとても快適でした。
総括ですが、余力を残して登れたしリードもスピードもルーファイも無難にこなせたかと思うので大満足です。
組んでくださったtamu-chanさん、ありがとうございました。


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