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Yamareco

記録ID: 219894
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)

2012年08月26日(日) 〜 2012年08月27日(月)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
32:00
距離
15.8km
登り
2,361m
下り
2,361m

コースタイム

<1日目>
登山口 05:10 出発
笹の平 07:30
刀利天狗 09:45
五合目小屋 10:30
七丈小屋 11:10 着 (下のテント場)

<2日目>
七丈小屋 04:30 出発
御来迎場 05:10
甲斐駒ヶ岳 06:20 〜 06:40
七丈小屋 07:45 〜 08:30
五合目小屋 09:15
刀利天狗 09:50
笹の平 10:55
登山口 12:00 着
天候 両日とも快晴
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
アクセス:車
尾白川渓谷駐車場。トイレ(紙付)有り。
コース状況/
危険箇所等
<登山口 〜 笹の平>
結構な急勾配でぐいぐい高度を稼ぐ。
しかし、いかんせん登山口の標高が低いため、
高度計で確認しても大して標高があがっておらずガックリ。
まだまだ先は長い。危険箇所特になし。

<笹の平 〜 刀利天狗>
この区間はさらに急勾配で、いよいよ心臓が悲鳴を上げ始める。
有名な「刃渡り」と呼ばれる箇所は、鎖がキッチリ整備されており、
思ったほど怖くなく、恐らく「刃渡り15mの出刃包丁」ぐらい。←?

<刀利天狗 〜 五合目小屋>
地図のコースタイムでは1:20だったが、0:30で到着。
地図がおかしいのかな。
途中100mほど高度を下げるが箇所で、
すれ違いに登ってくる人達の苦しそうな表情が印象的だった。
帰りは我々が悶絶したのは言うまでもない。危険箇所特になし。

<五合目小屋 〜 七丈小屋>
ウンザリするほどハシゴと鎖が現れる。
小屋に近い垂直のハシゴが結構怖い。
テント場は小屋から5分ほど登ったところにある。
5分とはいえ結構険しく、トイレに行くのはかなり面倒くさい。
テント場からさらに5分ほど登ったところに二つ目のテント場があるが、
こちらは今回誰も使っていなかった様子。

<七丈小屋 〜 山頂>
所々に鎖があって、アスレチックな登山道を登る。
恐怖感はないが結構疲れる。
御来迎場から上は周囲の景色が開け、揚々とした気分で登ることが出来る。
白い花崗岩、白砂。
山頂からは富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳、
まさに360°の大パノラマを楽しめる。
信仰の山とあって、所々祠に遭遇する。
山頂直下の小ピークに剱が差し込まれ、青空に聳え立ってているのが
印象的でした。

<七丈小屋>
小屋の主人がどうにも愛想が悪い。ビール350ml600円、500ml750円。
350mlビール2本で1200円を2000円で払ったら、
お釣りが面倒だったのか舌打ちされた。
今回、小屋泊まりは1人だった模様。この小屋だけには絶対泊まりたくない。
もしかしたら小屋泊まりの人には愛想が良いかも知れない。
トイレは面白いシステムだが、綺麗。
水は蛇口から流しっ放しなので豊富。
予約できる山小屋
七丈小屋

感想

急登で有名な黒戸尾根、確かに噂通りの急登でした。
しかも距離が長く、標高差も2200mとかなりのハードコースでした。

どうやらその昔、皇太子がこのルートで甲斐駒ヶ岳に登られたようで、
危険箇所にはこうれでもかというぐらいの鎖やハシゴが整備されていました。

技術うんぬんではなく、体力勝負のように思います。

ところが、これだけのハードコースにも係わらず、
登る人の大半が日帰りのようで、なかでもトレランの人をたくさん見ました。
よくこんなとこ走って往復するな〜っと思うけど、
好きな人にはたまらないコースなのでしょうか。

我々はテント場についたのが11:10分で、出来ればこの日に山頂まで登って、
次の日は下山だけってのが理想でしたが、
どうにも山周辺の雲がどんどん上がってきて、
テント場に付いたときには辺りが真っ白となり、
この日は山頂をあきらめ、
昼寝したり、本読んだりのスローライフでそれはそれで優雅な時間を過ごせて良かったかも。

2日目の朝はすっかり雲もなくなり、御来迎場では御来光もバッチリと拝むことが出来た。
今年は計画した全ての登山で天気が悪く、
単なる訓練登山ばかりだったけど、
今回は素晴らしいご褒美を山から頂き感謝感謝です。

また、山頂からの景色はとても雄大で、
なんと言っても鳳凰山の向こうに見える富士山が幻想的で美しかった。
辛い思いをさせられるだけの価値ある景色を堪能出来ました。

甲斐駒ヶ岳、また登ってみたいけど、黒戸尾根からは二度と登りたくないので北沢峠からお気楽コースでまた来よう。

ところで、今回の山で一番印象に残ったのはテント場での出来事だろうか。
小屋の無愛想な主人にも苛ついたけど、
さらに苛ついたのが同じテント場でテントを張っていた2パーティー。

1つはどうやら岩登りをやっているらしい2人組。
我々が食事を終え20時前頃ようやくウトウトしてきたかなって頃、
ザクザクっと山頂から下山してきて、最悪な事に隣にテントを張り出し、
晩ご飯を作り出し、2人でワイワイ騒ぎ出し、
完全なる睡眠妨害行為を繰り返す。
騒ぎはなかなか収まらず、21時過ぎようやく静かにしてくれた。

もう1つは中学生から大学生ぐらいまでの山岳部みたいな10人ぐらいの団体。
彼らは19時には静かに眠りに入ったようで良かったけど、
何故か深夜2:30という恐ろしく早朝に起床し、
テント撤収・朝食作成と賑やかに騒ぎ出し、完全なる睡眠妨害。
彼らも先の二人に睡眠妨害された腹いせか、
まるで報復のように大きな音を出しているようにも思えたが、
こっちは単なる被害者だよ。

激込みの山小屋で密接した隣の人のいびきはしょうがないから我慢出来る。
夜遅くなるのも、朝早いのも構わない。
けど、小さい声で話をするとか、ゴミ袋がガサガサと擦れる音を少なくするとか、
少し周りに気を使って欲しい。

山ってそういうものなのかな、
なんか寝たもん勝ち、やったもん勝ちって風潮なのか。
山経験があまりないので山の常識ってのがよく分からないけど、
やはり周りに迷惑を掛けたらダメってのは山でも下界でも一緒だと思うけどな。
今回、自分がこういう目にあって、自分はこういう行動しちゃダメだな、
と勉強になりました。
そしてどんな迷惑な連中と巡り会ってもいいように、
耳栓を携帯しておこうとも思います。

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