朝日連峰 初の東北遠征 大朝日小屋泊
- GPS
- 156:42
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,271m
- 下り
- 2,232m
天候 | 1日目晴れのちガス 2日目ガスガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険場所 時になし 下山後温泉:りんご温泉入浴料300円リンスインシャンプー、ボディソープ完備露風呂 カフェいろは:立ち寄る価値あり |
写真
感想
今回は私を含めて3名での山行。
今回のメンバーの内一人は先週に月山・鳥海山を登っおり、2週連続で東北の名山を制覇している。羨ましすぎ。
もう一人のメンバーは東北の山々をたくさん巡っているので、東北の山に詳しい。
頼もしいメンバーである。
8月31日 21:20 新宿西口を一路朝日連峰へ向けてスタート、約440kmの道程
9月1日 2:30頃 登山口である「朝日鉱泉ナチュラリストの家」駐車場到着、仮眠の為のテント設営し、寝酒を軽く頂き就寝、3時間のお休み。
朝日鉱泉ナチュラリストの家 http://www2.ocn.ne.jp/~ooasahi/
ここで作成公開されている登山道案内は役立ちます。
http://www2.ocn.ne.jp/~ooasahi/map/trekmap.pdf
6:00起床、テント・シュラフで体を伸ばしてにして仮眠したので寝起きはバッチリ
駐車場から大朝日岳が見える、今日は大朝日岳の肩にある避難小屋泊。
6:40テント撤収、軽い朝食後に身支度を調えスタート。
駐車場横の登山口を軽くおりると吊り橋、めっちゃくちゃ簡素な作りで良く揺れるし、足下は架設工事現場で見かける板を簡単に取り付けてあるだけ。
川面から15m程度はあると思う足下の見ると高度感・不安定感がすごい。
高所恐怖症のヒトは渡れないと思うが・・・
橋を渡って数分で水場「弘法水」湧水で美味しい。
しばらく歩くと中ツル尾根との分岐、本日は鳥原山経由なので、右にルートをとる。
ここからいきなり急登が続く、つづら折れが無数に続くように感じる。
どっと汗が吹き出す。
急登が終わっても樹林帯が続くが、東北の山を感じさせる大きなブナ林が美しく飽きな
が、無風状態でやたらと暑かった。
登山道の脇にはいろいろなキノコが顔を出しているが、生憎キノコの知識に乏しく
名前が分からない。
しばらく進むと岩がゴロゴロした上りになり、そこそこきつく感じる。
岩場が終わると湿地帯に出て木道歩きになる。
湿地の水面に青空と白い雲が写って美しい。
湿地帯には可憐な花が咲いている。
湿地帯の木道を進むと鳥原避難小屋と鳥原山-朝日岳ルートへの分岐点に。
避難小屋で休憩を取るため、避難小屋へ向かう。
分岐後すぐに進行方法右手に水場へおりる場所がある。
まったりした美味しい水を頂く。
水場から1分ほどで小屋に着く。
非常に綺麗な避難小屋で、綺麗なバイオトイレも設置されている。
小屋外にはベンチが設置され、そこからの展望が素晴らしい。
休憩後、先程の分岐まで戻り、鳥原山へのルートに進む。
数分進むと進行方向右手に分岐がある。
鳥原山頂上三角点への分岐である。
頂上は無展望と言って良く、三角点のと山頂碑を写真に撮りそそくさと登山道へ進む。
しばらく進むと鳥原展望台にでる。
眺めも素晴らしく、これから向かう小朝日・大朝日が望める。
本日の目標が見えたことでテンションアップ。
小朝日手前で雲行きが怪しくなり、黒い雲が近づいてきたかと思うと、パラパラと雨が降り出したので、小朝日へ急ぐ。
小朝日山頂で、レインウェアに着替えようと準備していると、既に黒雲が行き過ぎようとしていたので、ひとまずザックカバーのみセットし、レインウェアは着用せず。
同行の2人はレインウェア着用。
小朝日から見える大朝日は山頂に雲がかかっているが、どんどん雲が流れている。
もう少し経てば山頂部が拝めそうなので、しばらく小朝日の頂上で過ごす。
そうこうする内に上空の黒雲去り、雨は止んでいる。
そして、大朝日頂上も雲が過ぎさり、避難小屋もはっきり見える。
北アルプス、南アルプスとは異なる山深い眺め。
稜線が美しい。
明日の下山ルートの平岩山御影森山の稜線を眺めたがアップダウンが多く結構きつそう。大朝日からご夫婦の登山者が登ってきた。
朝日連峰の周遊コースを日帰りで回られるとのこと。健脚である。
ご夫婦から、月山、鳥海山を教えて貰う。いつか登ってみたいが、東北の山は遠い。
雨も止んだので、大朝日に向けてスタートする。
大朝日に向かう稜線からの展望は素晴らしい。
眼下に雪渓が残っている。
稜線を歩くときに雪渓から吹き上がってくる風が涼しく心地よい。
大朝日山頂手前に「銀玉水」という水場があり、こんこんと湧水がわき出ている。
コップも置かれており、一口飲む。
よく冷えており、非常に美味しい。
ナチュラリストの家で作成されている案内マップにも「日本一美味しい」と書かれているが、本当にそう思う。
殆ど空になっているハイドレに2リッターと、今晩の食事用に2.5リッター、併せて4.5リッターの水を汲む。
避難小屋まで後20分程度登ることになるが、いきなり4.5kg重量増加したザックは腰に来る。
後もう少しで避難小屋というところで、再びガスが周りを覆い出す。
予定では、小屋到着後に荷物をデポし頂上ピストンのつもりであったが、諦めて小屋でまったりすることにするが、小屋には既にかなりの人数が到着しており、満員御礼状態。
小屋には管理人が常駐しており、使用料一人1,500円。
使用料を支払い、寝る場所が確保されるが、食事場所は入り口前の通路しか空いていない。
下から運んだ温い缶ビールを飲みつつ食事宴会。
そして、持参したお気に入りウィスキーの水割りを先程汲んできた銀玉水で作る。
ウマイ。
何杯ものみたいところであるが、2杯ほどで睡魔が襲ってくる。
宴会の最中で船を漕ぎ出してしまったので、早々に切り上げ寝床へ。
19時就寝である。
翌朝4時起床、9時間も寝た事になる。
自宅でこれだけの時間寝たことが無いぐらいの爆睡で、体調すっきり。
小屋の外に出てみると凄い霧で、あっという間に体全体がしっとりとなる。
とりあえず、身支度を調え朝食を摂る。
5:40 スタート、当然レインウェア。
視界はは数十mのガスガスのまま。
昨日の好天とは大違いであるが、雨よりはマシとして大朝日頂上へ向かう。
小屋から15分ほどで頂上、当然ガスガス無展望。昨日眺めた風景を思い出し心眼で展望を楽しむ。
ひとまず写真を撮って、平岩山へ向けてスタート。
ガレ気味の下山で浮き石も多く、注意が必要。
平岩山到着、以前ガスガス。
ここでも、とりあえずの記念写真撮影し、次の目標御影森山へ向かう。
ここからのルートがキツイ。アップダウンを何度も繰り返すルート。
365歩のマーチ風に言うなら10歩下がって5歩登るを10回以上は繰り返す。
特に視界がガスガスなので先が見えず、下った!と思った瞬間に次のピークがボワっと現れると精神的なダメージが大きい。
何かの罰ゲームですか?
やっと、御影森山に到着、ガスガスである。
案内マップによると素晴らしい眺望らしいが、残念。
次のピーク上倉山へ向かう。
上倉山手前で巨木「日本一の大クロベ」への分岐。
ザックをデポし、巨木へ向かう。
3分もかからず、巨木に遭遇。
日本の巨木百選の看板がある。
周囲9.27m、横に立つと圧倒的存在感である。
東北森林管理局の資料によると「ネズコ」という樹木らしい。
http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/sidou/kyoboku/21nezuko.html
巨木に感動しつつ、ルートに戻る。
上倉山に立てば、後は一気に下るだけ、このあたりからガスが切れ始めて周りの山並みが見えるようになるが、標高の高いところは相変わらずガスに包まれている。
昭文社の地図を見ると等高線がかなり密になっており傾斜がきついとは思っていたが、案内マップを見るとこんな解説が・・・
「この登りはきつい、ほんとうにきつい。両手、両足で登ること。下る時は後ろさむいて下りること。急登1時間。」
ガクブルである。
ここを下る事になる。
さすがに、後ろ向きで降りないといけない箇所は2〜3有る無しであるが、ここを逆に
登ることを想像するのはイヤになるぐらいの急傾斜である。
この頃には日も差し始め、下り坂でも暑く感じるようになる。
坂を下りきると、沢を渡る吊り橋にでる。
昨日の吊り橋よりチープ感が満載で、ちょっとバランスを崩すと川面へ落っこちそうな感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=TIXYPlgiYeY&feature=g-upl
橋を渡ってしばらく歩くと、昨日の吊り橋へでてあっという間に、朝日鉱泉到着ゴール!
朝日鉱泉で手作りアイスを頂く。350円、美味なり。
朝日鉱泉で汗を流すことも出来るが、同じ町内にある「りんご温泉」へ向かう。
http://ringoonsen.blog.fc2.com/
シャンプー、ボディソープ完備で入浴料300円はリーズナブル。
本館ではなく、別館の露天風呂に入る。
眺望抜群。、トリウム−塩化物強塩温泉でつるつるになる。
入浴後、本館のホールで暫し休憩。
1本210円の地元産リンゴ(ふじ)のジュースを飲むが、うまい。
陳列棚に地ワイン「朝日ワイン」が赤白数種類並んでいる。
町内限定販売種もあるので、限定の白を購入。
自宅に持ち帰って、冷蔵庫でキンキンに冷やして飲むことにする。
遅めの昼食は来た道を3分ほど戻って「カフェいろは」で頂く。
こんな田舎(失礼)にオサレなカフェである。
マスターというか女将さんはイタリアで15年間オペラ歌手をしていたとの事。
つけ麺ならぬつけパスタ(650円)を注文。
料理が出るまでの間、出された水を頂くが旨い。
聞くところによると山から湧水(名前は忘れた)らしい。
横のテーブルに座っていたご婦人が話しかけてくる。
地元愛に満ちあふれた方で、町の紹介をしてくれる。
朝日町はリンゴとワインの町で、ワイナリーのイベントは入場券があっという間に
完売するとのこと。(買っちゃいました、限定ワイン)
地元の小学生(6年生)は親子登山で大朝日を日帰りでピストンするらしい。
朝3時に登山開始で夕方7時くらいに下山する一大イベント。
小学校6年生で大朝日をピストンするとはさすが地元。
その他にも、年1回町民登山があって朝日岳に登るらしい。
地元民は朝日岳LOVEである。
そんな話を聞いている内に、つけパスタが配膳される。
完璧和風のつけ汁が美味しい。
しかし、イタリアンと和のコラボ、ユニークな発想である。
結構ボリュームがあって650円は美味しい。
美味しく頂き、一路東京へ戻る。
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