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Yamareco

記録ID: 2223981
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

【過去レコ】黒岳、御鉢平、北鎮岳

1993年08月10日(火) 〜 1993年08月11日(水)
 - 拍手
GPS
31:32
距離
22.3km
登り
2,129m
下り
2,161m

コースタイム

1日目
山行
6:56
休憩
2:17
合計
9:13
5:30
10
スタート地点
7:58
8:28
12
8:40
9:06
67
10:13
10:25
10
10:35
10:35
28
11:03
11:03
0
11:00
11:00
19
11:19
11:20
15
11:35
12:06
17
12:23
12:23
17
12:40
12:40
18
12:58
13:15
8
13:23
13:23
37
14:00
14:00
40
14:40
2日目
山行
2:00
休憩
0:24
合計
2:24
6:06
20
6:26
6:30
50
8:30
ゴール地点
2日目は強風のため自分の搭乗を最後にリフトは運休しました。
天候 8/10 快晴
8/11 曇時々雨
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
旭川駅 →(JR)→ 上川駅 →(道北バス)→ 層雲峡 →(ロープウェイ、リフト)→ 黒岳7合目
その他周辺情報 層雲峡温泉
層雲峡ユースホステルからロープウェイ駅までの道すがら。
朝陽に輝く黒岳に、登高意欲が盛り上がります。
層雲峡ユースホステルからロープウェイ駅までの道すがら。
朝陽に輝く黒岳に、登高意欲が盛り上がります。
黒岳7合目から。
Why don't you take pictures?(突然英語を出した理由は「感想」コーナー参照)
黒岳7合目から。
Why don't you take pictures?(突然英語を出した理由は「感想」コーナー参照)
黒岳8合目付近にて。
黒岳8合目付近にて。
まねき岩が近づいてきました。
まねき岩が近づいてきました。
1988年に撮れなかった黒岳山頂での写真。
1988年に撮れなかった黒岳山頂での写真。
エゾノツガザクラ。大雪山系での好きな花の一つ。
エゾノツガザクラ。大雪山系での好きな花の一つ。
待ってました、エゾコザクラ。
待ってました、エゾコザクラ。
高山植物の女王様登場。コマクサです。
高山植物の女王様登場。コマクサです。
御鉢平一周開始。
北海岳肩から北鎮岳方面。
御鉢平一周開始。
北海岳肩から北鎮岳方面。
北海岳から北鎮岳方面。
"He has a good map." だそうです。
北海岳から北鎮岳方面。
"He has a good map." だそうです。
北海岳から白雲岳方面。
広い頂上、どこまでも続く登山道、残雪を抱く山々、豊富なお花畑、カムイミンタラとはこのことかと僕は思います。
5年ぶりに見る北海岳の道標の朽ち具合がいい感じです。
北海岳から白雲岳方面。
広い頂上、どこまでも続く登山道、残雪を抱く山々、豊富なお花畑、カムイミンタラとはこのことかと僕は思います。
5年ぶりに見る北海岳の道標の朽ち具合がいい感じです。
縦走路。右端はトムラウシでしょうか。
縦走路。右端はトムラウシでしょうか。
御鉢平の南壁
後でこの辺りを歩いている時に「熱水」を探している外国人に出くわしたのでした。
後でこの辺りを歩いている時に「熱水」を探している外国人に出くわしたのでした。
旭岳と熊ヶ岳
北鎮岳上空には毛状巻雲。
北鎮岳上空には毛状巻雲。
北鎮岳から黒岳方面。
北鎮岳から黒岳方面。
予定外に訪れた北海道第二の高峰にて。一応記念に・・・
予定外に訪れた北海道第二の高峰にて。一応記念に・・・
雪融け水とエゾコザクラ。
雪融け水とエゾコザクラ。
チングルマ?
雲ノ平の構造土は健在でした。
雲ノ平の構造土は健在でした。
黒岳石室のアイドル、シマリス登場。
黒岳石室のアイドル、シマリス登場。
残照。
明日、低気圧が接近するようには見えません。
残照。
明日、低気圧が接近するようには見えません。
2日目、強風が吹く黒岳山頂を突破してここまで下りてきました。
2日目、強風が吹く黒岳山頂を突破してここまで下りてきました。

感想

 古い手記を見つけた機会に、過去の栄光に浸りつつ、自己紹介代わりの昔話をしたいと思います。アルバムの写真を複写してアップしました。

 この山行、当初計画では白雲岳避難小屋に宿泊する予定でしたが、8月11日15時には台風が北海道直撃との予想だったので、上記のように計画変更しました。
 8月10日、前日泊まった層雲峡ユースホステル(以下「YH」)を出発。ロープウェイとリフトを乗り継いで黒岳7合目へ。YHで一緒だった外国人女性がリフトの事務所を指さして、「あなたが今日泊まろうとしている小屋はあれですか」と(英語で)訊くので、「もっと上の黒岳石室に泊まる予定。台風が接近しているので明日早めに下山するつもり」と説明しました。
 当日は曇天との予想でしたが、登ってみると雲が殆ど無い快晴。避難小屋泊まりの装備とカメラ(計約15kg)を背負ってゆっくり登りました。
 黒岳山頂でYHの連中と一緒に記念写真を撮った後、自分は黒岳石室に行って宿泊手続きの後、ごく軽装で御鉢平を一周することに。件の外国人女性は「宿泊料金(当時1300円)が高い」と言って白雲岳避難小屋方面へ向かったとのこと。台風をものともしない度胸がある人か?北海岳への道は5年前(1988年)にも通ったことがあるのですが、当時は諸般の事情により大急ぎで通過したので、ほとんど景色を覚えていません。とは言うものの、北海岳から白雲岳方向を眺めると、5年前に撮った写真と変わらぬカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)の光景、すなわち広い頂上、どこまでも続く登山道、雲海の向こうに残雪を抱く山々、等の雄大な眺めが健在でした。道標の朽ち具合が5年の歳月と厳しい環境を物語っています。この年(1993年)は冷夏だったため、真夏にも関わらずエゾコザクラやエゾノツガザクラ等の高山植物が多く咲いていました。雪解け水と一緒に撮ったエゾコザクラの写真は、この山行でのお気に入りの一枚。
 5年前に比べて外国人登山者が増えていたようで、地形図を見せて道を説明する見返りに自分の写真を撮ってもらいました。YHの連中は自分とは逆回りで1周していたようで、間宮岳付近ですれ違い、お互いにエールを送りました。
 北鎮岳分岐に到着した時点で時間と体力に余裕があったので、頂上まで登ることにしました。急坂を登り詰めると北海道第2の高峰からの360度の視界。思わずパノラマ撮影。緯度の関係で圏界面が低いので、3000m級の山の頂から見るような澄んだ青空でした。ここは本当に日本か?チベットじゃないのか?と錯覚するような気分で黒岳石室への道を歩きます。雲ノ平の構造土も健在でした。
 雲ノ平から桂月岳分岐への道すがら、外国人との会話(英語)。
「近くに熱水が湧いているところはないか?」
「そこら中にあるけど有毒ですよ(立ち入り禁止をほのめかす)」
「知ってる。自分は高温、高圧など特殊環境に生きる生物の研究をやっている」
彼は学会帰りの遠足で来ていたのか、登山道から外れることもなく、行儀良く歩いていました。いろんな人に出くわします。
 当初予想よりも早く黒岳石室に到着。小屋にはエゾシマリスが住み着いていて、愛嬌をふりまいていました。晩御飯は鶏の炊き込みご飯。火加減が滅茶苦茶難しい。生米か鍋底が焦げてしまうかの二者択一か?水割り1杯を飲んだだけで20時過ぎには眠ってしまいました。

8月11日
 夜中に顔が火照って、結構水を飲んだので2リットルの水筒が空になりました。朝になって寝ぼけ眼で雪解け水を汲みに行きます。風が当たると手がかじかんでしまいました。
 朝6時には大半の人が小屋を出発していました。曇時々雨。低気圧の接近により風が強くなり、時々耐風姿勢をとりながら黒岳山頂を通過。それでもガイドブック記載の所要時間よりは早く7合目まで下山。5合目で記念のバッジを買って、ロープウェイに乗りました。5年前には藪だらけだった登山道(所持金が足りなくてやむを得ず歩いた)は整備されていたようです。
 層雲峡温泉で公共温泉浴場に入って、旭川へ。途中の上川駅で件の外国人女性とばったり再会。お互いの無事を喜びました。彼女は汽車で、自分はバスで、それぞれの道を進みます。
 旭川で台風崩れの低気圧をやり過ごし、翌日当初予定通り飛行機に乗って羽田空港へ。東京の日中の気温は31℃。暑さで体調を崩さないか心配しながら帰宅しました。

 登山一日目の日中は台風から少し離れた晴天域に当たったのか、これ以上ないくらいの良い天候でした。山そのものも楽しかったですが、いろんな人に出会えた点でも楽しい山行でした。今度はナキウサギを探しに白雲岳へも行きたいと思います。

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