【初秋の尾瀬】大清水〜三条の滝〜至仏山〜鳩待峠


- GPS
- 30:25
- 距離
- 34.6km
- 登り
- 1,736m
- 下り
- 1,328m
コースタイム
04:00 大清水
04:45 一ノ瀬
05:10 岩清水
05:45 三平峠
06:00 三平下
07:10 沼尻
08:30 見晴 着
09:15 見晴 発
09:40 温泉小屋
10:15 三条の滝
11:00 温泉小屋
11:25 見晴 着
12:10 見晴 発
12:40 竜宮十字路
13:10 牛首分岐
13:40 山の鼻(至仏山荘)
■2日目
05:50 山の鼻
07:50 至仏山山頂 着
08:15 至仏山山頂 発
08:50 小至仏
09:15 笠ヶ岳分岐
10:20 鳩待峠
天候 | ■9/14(金) 快晴 ■9/15(土) 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
関越交通の高速バス尾瀬号を利用。往復7000円。 [新宿 ⇔ 尾瀬戸倉・大清水] http://www.kan-etsu.net/shinjyuku/index.htm ※新宿(というより代々木)のバス乗り場の位置が分かりづらいです。注意! 夜便で尾瀬戸倉で降車する場合、鳩待峠行きの始発までかなり時間があります。 (時刻表:http://www.kan-etsu.net/r-bus/timetable/tokura-hatomachi.htm) 運転手さんによっては先に大清水に行き、尾瀬戸倉まで戻ったのち バスの中で始発まで待たせてくれるようです。 (尾瀬戸倉→鳩待峠のバスは900円) ○行き(2012年9月16日現在) ・夜発 22:00 新宿駅JR高速バスターミナル(http://goo.gl/maps/wlmMf) │ 03:25 尾瀬戸倉(http://goo.gl/maps/me2P5) │ 03:35 大清水(http://goo.gl/maps/tS0pQ) ・朝発 [先便] 07:20 新宿駅JR高速バスターミナル │ 11:00 尾瀬戸倉 │ 11:10 大清水 [後便(尾瀬戸倉止まり)] 07:50 新宿駅JR高速バスターミナル │ 11:40 尾瀬戸倉 ○帰り(2012年9月16日現在) [1便] 15:00 大清水 │ 15:10 尾瀬戸倉 │ 18:50 JR新宿駅東口 [2便(尾瀬戸倉発)] 15:40 尾瀬戸倉 │ 18:35 JR新宿駅東口 [3便] 16:10 大清水 │ 16:20 尾瀬戸倉 │ 20:00 JR新宿駅東口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況 [大清水〜尾瀬沼] 大清水を3時台に出発する場合、暗闇の中を進むことになります。 一ノ瀬の先で橋を渡り、直後左へ登山道を入ります。 暗くて見落とし、一度通過しました。要注意。 [尾瀬沼湖畔] 三平下から西へ進むルートは、歩道が腐っている箇所が多々有ります。 完全に崩落して巻き道を進む箇所も。 [三条の滝] 温泉小屋から三条の滝までのルートは、やや急な部分があるものの 通常の登山道を歩き慣れているならば問題無いと思います。 [至仏山] 至仏山の登山道は蛇紋岩が多く、非常に滑り易い為注意が必要です。 ■温泉 尾瀬ぷらり館 http://ameblo.jp/ozenosatokatashina08-09/entry-10248278263.html 大人500円 アルカリ泉で結構ヌメヌメ。 |
写真
感想
夏が来れば思い出す、とはいったものの、行ったことがなければ思い出せない!
ということで急遽行ってきました。
■0日目
代々木発の高速バス尾瀬号で大清水を目指す。
最新の情報をチェックしておこうと、バスの中で調べもの。
え、見晴のテント場今年使えないのか...
早くも計画が狂う。
初日は燧ヶ岳から降りて見晴で一泊する予定だったが、急遽変更して山の鼻まで行くことにする。
燧ヶ岳と三条の滝、両方行くのはかなり厳しい。
滝マニアな私はあっさり燧ヶ岳を放棄。無理しないのが一番。
明日も平日ということで、お客さんのまばらなバスで2座席占拠。
思ったより睡眠が取れてよかった。
■1日目
バスはやや遅れ、4時ちょっと前に大清水着。
降りたのは私と、沼山峠へと抜ける男性のみ。
真っ暗だが時間的に余裕がないので、ヘッドライトをつけ早速出発。
やけに明るい星があると思ったら、新月間近の月でした。
暗くて超怖い道を45分、一ノ瀬に到着。
やけに幅の広いコンクリート製の橋を渡ったところで、左側の山道へ入っていく。
一度通過しかかって慌てて戻った。
沢の音を聞きながら登っていくと、ようやく空が白み始める。
順調に登っていくと、1時間で三平峠に到着。
ここから尾瀬、の看板を目にする。
10分で三平下。
早朝の尾瀬沼はその隅を分厚い靄に覆われ、樹木の影が霞んでいる。
左回りルートは渡し板が腐っている部分が多々有り、やや危険。
大清水平との分岐点でニホンリスと出くわすが、カメラを出す間もなく森の中へ隠れてしまった。
小沼からは安全な道に戻り、すぐに沼尻へ到着。
学校の研修だろうか、小〜中学生くらいの集団が燧ヶ岳へと向かって出発する。
誰もいなくなった休憩所前で小休止。
見晴へと出発。
やや登り、ほとんど下り道を黙々と歩く。
途中、初夏だったら奇麗だろうなー等と思いながら湿原を通過。
1時間半程で見晴に到着。
仮設トイレへと寄ると、確かに公衆トイレは修理中。
早く改装終わると良いね。
汗をかきながらどん兵衛を平らげた後、荷物を置いて三条の滝へ向かう。
背中が軽い。歩道をすいすい進み、温泉小屋から山道に入る。
三条の滝の展望台までは高低差100m。やや急だが問題なく到着。
日本の滝百選に選ばれただけあって素晴らしい。
この落差、太さ、轟く轟音。来て良かった!
しかし下りた分だけ上らねばならぬ。
ヒーヒー言いながら温泉小屋を通過、見晴まで戻る。
前回のガス欠で懲りた私に死角はなく、まだ12時前なのに今日3度目の食事を摂る。
しかし朝からの歩行距離は20kmに迫り、疲れからちょっとウトウト。
頭がすっきりしたところで山の鼻へ向けて出発。
これで来年から尾瀬が思い出せるぞフフフ、等と考えながら尾瀬ケ原を進む。
夏と呼ぶには緑がくすみ、秋と呼ぶにはまだ早い、そんな時期。
吹き抜ける風からは夏の凶暴性はもはや感じられず、幾ばくかの侘しさが感じられる。
恩田陸の小説に「麦の海に沈む果実」という作品が有り、主人公が転校する学校は広大な湿原の中に建っている。
この時期の尾瀬は、それを読んだとき想像した光景と奇妙に一致した。
幾度か林を通り抜け進んでいき、山の鼻へ到着。
至仏山荘でテント場の料金800円を支払い、テントを設営。
結構蚊が飛んでいるので、虫除けスプレーは持ってきた方がよいかもしれない。
山荘で頼んだ、いかにもインスタントなカレーが妙においしい。
満点の星空にしばし放心状態で見入った後、早めに就寝した。
■2日目
朝3時半に起床し星空を撮影しようとしたが、残念ながらやや曇り気味だった。
テントを畳んで朝食を摂り、6時ちょっと前に至仏山へ登り始める。
樹林帯を抜けると蛇紋岩の岩場が多くなり、滑って危ない。
植生保護のため上り専用だが、下りで使えば怪我人が多発することだろう。
2000m地点付近からは一気に傾斜が楽になり、斜面の植生と背後の湿原を楽しみながら登る。
山頂に到着すると先客は男性1名で、鳩待峠から登ってきたとのことだった。
やはりあちらから登る人が多いのだろう。
山頂からは360度の眺望。
尾瀬ケ原の背後に燧ヶ岳がそびえたつ様は、先人達がこの眺めを守ってきた、その理由を悟らせるに十分な説得力を持っている。
山頂を後にし、小至仏山を経由して鳩待峠を目指す。
やや長いがよく整備された道を下り、無事到着。
乗合タクシーで戸倉まで戻り温泉に入る。
着くのが早すぎて帰りのバスまで3時間待ったが、その間おいしい蕎麦も食べれたので満足。
関越自動車道の渋滞で、新宿到着は30分程遅れたが、特に問題なく帰宅できたのでした。
■感想
行ってよかったです。もっと早く行くべきだったかも。
そのうち笠ヶ岳、アヤメ平、燧ヶ岳にも登ってみたいですね。
見晴の小屋は2000円引きしていてなぜだろう、と思ったのですが、原発事故による観光客減の対策なんですねぇ。
正直全く気付きませんでしたが、気になる人もいるんでしょうね...
東電と尾瀬林業が果たしてきた実績と、昨年の事故、どちらも事実なだけに微妙な心境になりました。
あと、私の行動限度は15km/日程だと身に感じました。
楽しいうちに歩くのをやめる!今回の収穫です。
コメント
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yuzupapaと申します。
木道は環境省が整備するようになったんですね。東電の後、どうなるのかな?と思っていたので疑問が解けました。ありがとうございます。
大清水からのロングトレイル、お疲れ様です。尾瀬沼と燧ヶ岳の写真がとてもいいですね。写真を撮るのが下手なのでアングルとか参考になります。
尾瀬はいいですね。私達も燧ヶ岳に登ってみたいと思います。多分、来年ですが。
コメントありがとうございます。
平成23年の東電マークが入った板もあるのですね。最後の年と考えるとかなりレアかも。
カメラは、あんまり自信無いのですが、お褒めに預かり光栄です
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