赤指尾根バリルートから七ッ石山(実は下りもバリ)


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,532m
- 下り
- 1,521m
コースタイム
天候 | 晴れのち雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
通常登山道の部分は特に問題なし。 バリエーションの部分について。 ・踏み跡はかなり薄い。もしくは、なし。要、ルートファインディング。 ・テープなどはけっこうついていますが、林業者の目印用と区別はつきにくい。あくまでも参考までに。 ・赤指尾根の取付き部分は急登(特に雨乞山直下)。下山路としての使用の場合は、急坂(ちょっとぎょっとする斜度)に加えて下降ポイントが不明瞭なため、要注意。 ・基本尾根通しだが、尾根が広くなったり、二重稜線化するところもあるので、注意が必要。 ・ほとんど人の入らない尾根です(バリ中は誰とも会わなかった)。ケガには要注意。 ・コンパス、必携。 |
写真
感想
この連休、テント担いで南アルプスとか行きたいけれど、天候がいまいちよろしくなさそう。
というか、大気の状態があまり良くない。
天気が悪くて展望を楽しめないことが悲しいのはさることながら、森林限界の上で雷にあいたくない。
どうしようかと悩んでいたら、相方が一言。
「じゃあ、天候が悪くても楽しめる山に行けばいいじゃない」
ああ、そうか! その手がありましたね。
というわけで、そういう山に行くことにしました。
そうです! 奥多摩です!!
最初は三峰縦走を考えていて、そこに長年懸案だった赤指尾根をプラスして、一気に縦走してしまう計画でした。
結果は……。
赤指尾根は手ごわかった〜。
ここから縦走するには、もっと早い時間にはじめないと……(公共交通機関利用じゃ、むり)。
バリエーションなので、少し丁寧に書きます。
当日は峰谷橋のバス停で降りて、装備を整えます。ここは、トイレやベンチもあって便利。
そして峰谷橋を渡ってすぐのトンネルに入らず、手前右側のコンクリの道を登り、集落最後の家のところから、舗装道路を左にそれて登山道に入ります。
もちろん今日はバリなので、細かくコンパスセットしながら進みます。
このルートは比較的急なルートです(拓いた人、かなり健脚とみた)が、基本、直登です。
踏み跡もありますがかなり薄いので、自分でルーファイしましょう。
この直登すごいなーと思って登っていたら、突如、さらに斜度が上がります。ほとんど壁。
ここが雨乞山直下で、しかもここも直登です(巻道らしき薄〜〜い踏み跡も)。
うまく足場をつないで登りきり、すこし西に行くと、雨乞山の標識。や〜つかれます。
そしてここから先は、90度方向を変えて尾根筋を進みます。
雨乞山の山頂標識まで来ていたら、180度反転。
留浦への下降点から先を登ると、急に尾根が広くなり不安になります。踏み跡はありますが、不安ならば尾根へ。
そして、おそらくハチコク平と呼ばれるところのピークからの下りは、ブッシュをかき分けて下るかなりの急坂なので、注意が必要。
普通の登山道の感覚では、ここを下るとは考えにくい感じです(下りながら、けっこう不安だった)。
しばらく行くと、一回目の林道交差があります。
ここは、林道を数メートル下ると、崩落した斜面の先にトレースと赤テープが見えますので、ここから入ります。
これは小ピークを巻く路です。ピークを全部攻める場合は、林道を少し登って、山火事に注意を喚起する赤い横断幕のあたりから登るとのがいいのでは?
二回目の林道交差からはまた、尾根道です。
イノシシのヌタ場のような浅い穴がたくさんあいているトレースを進み、赤指山に到着。
感無量です!! 念願の赤指尾根バリエーションを達成!!
あとはわかりやすい一般登山道で、千本ツツジを目指します。
が、ここにきて、ばてました。足が重い。
しょっぱなの急登の疲労が、ここにきて効いてきました(ただの日ごろの不摂生のせい、という説も)。
というわけで、昼食です。
昼食は、カロリーメイトとかにやられているので、今回はこれまでの反省とアドバイスを受けて、「ファゴッティーニ」という保存用パンにしました(たまたま近所のスーパーで見つけた)。
これは、食べられました! しかもおいしく。
しかもこれ、1個50gで200kcal以上! なんと優秀な!
昼食のバリエーションが広がってホッとしました。
ま、かといってまたこればっかり食べると絶対嫌いになるので、散らしていきますが。
しかし昼食を食べても疲労は回復せず、ペースがとたんに落ち、あえぎあえぎ千本ツツジへ。
稜線はガスガスでした。小雨も降っていましたが、しかしそれでも美しい石尾根。
つくづく、奥多摩が好きなんだなー、と思う。
1時過ぎに七ッ石山に到着。
さてこの後ですが、もう縦走はおろか雲取山へ行くのも微妙な時間です。
というわけで鴨沢へ下りますが、ちょっと時間もあるので、こちらも懸案だった登り尾根の尾根通しバリエーションに挑戦です。
堂所までは普通に下り、堂所から尾根に乗ります。
意外なことに歩きやすい尾根で、痩せ尾根の尾根通しが多いので、楽しく進みます。
ま、木が密生していたり、派手な倒木を迂回したりと、いろいろありますが。
ところどころ、尾根が広がったり、二重稜線だったりで不安になるところもあります。
最後まで順調でしたが、最後の最後で、ルートを見誤りました。
小袖乗越へ下る最後の斜面を稜線南側の植林地帯に入ってしまい、超急斜面を林業者の細い踏み跡を頼りに下山しました。
本当は、小袖乗越に尾根伝いに下りる予定だったのですが、残念。
どこで間違えたかわかりますが、どう間違えたかは、ナゾ。
また、次の機会に解決したいと思います。
懸案だった二つのバリルートを解決できて(一つは最後がダメですが、それでも)、大充実です。達成感あるな〜。
ただ、バリの連続はすごい緊張します。神経も張ってます。
というわけで、大充実ですが、なんだかものすごい疲れました……。
いや、ものすごい疲れたけれど大充実、といったほうがぴったりかな。
コメント
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seizanryoさん、こんにちわ。
バリバリルート、お疲れさまでした。
以前、奥多摩の地図を眺めていてこの尾根歩けないのかな?と
ちょっと調べたことがあったコースでありました。
今回のレコを拝見して当分我々には無理なコースと教えて頂きました(;^ω^)
デンデーロだけじゃなくオーデーロなんて名前のお山もあるんですね。
奥多摩深いなぁ〜(´ε`;)ウーン…
ひとまずは今秋にウトウノ頭にチャレンジしたいところであります(;^ω^)
Horumonさん、こんばんは。
バリは楽しいっす!
大丈夫ですよ〜、きっと。
ま、バリなんで、慎重なほうが絶対いいと思いますが、あの大荷物での縦走をこなされているので、基本的に大丈夫ではないかと?
赤指尾根は基本尾根通しですし、尾根から外れる場所も尾根筋通れますので、迷いにくいとは思います。
ウトウ、がんばってください!
あの看板は、一見の価値があります!!!
タワ尾根の進路で私が一瞬不安になったのは、ミズナラのところと、ウトウの頭の先の岩塊トラバース後の登り返しですね。本当にこっちでいいのかな? と。
あとはわかりやすいので、楽しんできてくださ〜い!!
おはようございます。seizanryoさん(^ω^)
これまた凄いコースですね。
直登。。。写真でもこれはさすがにわかりました。
こんなコースがあるとは。おそるべし奥多摩。
Horumonに次いで(ヾノ・∀・`)ムリムリっす。
テント担いで登っているといっても整備された登山道しか登っていないのでこれはドキドキものですね。
ウトウも心配になってきましたよぉ。。。
11月ぐらいには行きたいところですねぇ
コンパスの使い方がわからないのでバリルーはいつになるやら(;´∀`)
熊の捕獲装置、、、怖いですね・・・
おいしくお昼食べられてよかったですねっ
適度に食べる飽きない工夫がこれまた難しいですよね。
seizanryoさん こんにちは。
赤指尾根は確かに気になります。
雲取登る時にずっと右手に見えてますしね!
ですが。。
道が怪しくなると非常に不安
堂所からそのまま尾根筋下るってのもかなり凄いです
行けるものなのですね!
相変わらず楽しい事してますね。
pentarouさん、こんにちは。
大丈夫です!
pentarouさんの体力があれば、直登など、ちょちょいのちょいでしょう!!
バリは急坂よりも、尾根が広くなったり二重化した時の方が緊張しますよ〜。
コンパスは、私もしっかり使いこなせてるか心配ですが、あると安心ですよ。ウトウでも。
コンパスは「地図上の現在地から進む方位をコンパスに記録」と「ランドマークの方位から正確な現在地を地図上で知る」っていうのがおもな使い方だと思います。
そんなに難しくないので、もっとくと便利ですよ〜。
私もウトウでは特に、ウトウノ頭からの下りとか、岩稜の先のコルでは、コンパスによって安心を得ました。
そうそう、バリは人少ないんで熊とかにも要注意ですね〜。
捕獲装置は「中にいたらどうしよう」と思っておっかなびっくりでした。
バリは静かでいいですよ〜。
まずはウトウの頭、がんばってくださ〜〜い。
houraikenさん、こんにちは。
赤指尾根は私も、登り尾根を行くときにいつも見えていて気になり、いつかは行くぞ〜って思っていたんです。
尾根の感じが、なかなかいいな〜と思っていたので。
下りも、じつはヤマレコで記録を昔見て、行けるんだ〜と知った次第。
実に便利です、ヤマレコ。
バリは確かに緊張しますし不安になりますが、探検気分で妙に達成感があります。
昨年から「巳ノ戸尾根」とか「鍋割尾根」とか「天武将尾根」とか、ちょこちょこバリルートに進出しています。
大変ですが、妙な魅力と達成感があるんですよね〜。
ま、私も不安なんで、基本尾根通しで行けるところですが……。
ま、ずれにしても奥多摩は、私にとって最高に楽しいところなのです。ふっふっふ。
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