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記録ID: 225840
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ハイキング
丹沢

仲ノ沢径路〜鉱山跡〜モチコシノ頭〜向山ノ頭

2012年09月16日(日) [日帰り]
 - 拍手
knot その他2人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:05
距離
12.7km
登り
1,286m
下り
1,277m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

08:00 玄倉林道ゲート前駐車場
09:00 中ノ沢径路
11:30 昼食 12:30
12:50 東沢乗越
13:40 向山ノ頭
15:10 玄倉林道
16:00 ゲート前駐車場
天候 曇時々雨
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
まずは仲ノ沢林道を行く。
まずは仲ノ沢林道を行く。
●中ノ沢山神

穴ノ平手前の檜林に祀られてる。鳥居にはまだ新しい紙垂が垂れていた。
●中ノ沢山神

穴ノ平手前の檜林に祀られてる。鳥居にはまだ新しい紙垂が垂れていた。
石の神体には大きく「山神」と刻まれ、神饌として、中央に酒、その前に三角に折られた紙の上に塩が二盛りと台座横に榊が供えてあった。訪れる人が少なくなった山神の中で、この山神は何と幸せなことか。
石の神体には大きく「山神」と刻まれ、神饌として、中央に酒、その前に三角に折られた紙の上に塩が二盛りと台座横に榊が供えてあった。訪れる人が少なくなった山神の中で、この山神は何と幸せなことか。
ここからは仲ノ沢径路を辿る。

ここからは仲ノ沢径路を辿る。

お気に入りの場所。仲ノ沢回廊とでも呼びたくなるような水平径路だ。
お気に入りの場所。仲ノ沢回廊とでも呼びたくなるような水平径路だ。
しかし、楽しいことは長続きしない。崩壊地だ。今年の初めにはなかったので、7月の集中豪雨で崩れたのだろう。
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しかし、楽しいことは長続きしない。崩壊地だ。今年の初めにはなかったので、7月の集中豪雨で崩れたのだろう。
●欅平のワサビ田跡地

清い流れに思わず手をかざす。人の心も斯くありたいものだ。
●欅平のワサビ田跡地

清い流れに思わず手をかざす。人の心も斯くありたいものだ。
●東沢出合

右が東沢だ。当然、左は小川谷本流。
●東沢出合

右が東沢だ。当然、左は小川谷本流。
この季節、西丹沢の沢沿いはシラヒゲソウだらけだ。
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この季節、西丹沢の沢沿いはシラヒゲソウだらけだ。
檜洞へ突き上げる東沢と違って、玄倉の東沢は緩い。滝もせいぜいこの程度だ。しかし侮ってはいけない。この東沢界隈では、昔、あの奥野幸道氏も迷ったという話だ。
註・奥野幸道氏
 「丹沢今昔」の著者
檜洞へ突き上げる東沢と違って、玄倉の東沢は緩い。滝もせいぜいこの程度だ。しかし侮ってはいけない。この東沢界隈では、昔、あの奥野幸道氏も迷ったという話だ。
註・奥野幸道氏
 「丹沢今昔」の著者
巻もしっかりしてる。
巻もしっかりしてる。
●東沢の鉱山跡

坑口横の地中に突き立ててあるツルハシの頭部。
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●東沢の鉱山跡

坑口横の地中に突き立ててあるツルハシの頭部。
前にもあったトロッコの輪軸と軌道。

坑道内はひんやりとしていて、雨具を着てちょうどいい。
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前にもあったトロッコの輪軸と軌道。

坑道内はひんやりとしていて、雨具を着てちょうどいい。
閉所恐怖症の自分をおいて、二人はどんどん奥へ入っていく。
「大丈夫だろうな、この壁」そーっと叩いてみる。
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閉所恐怖症の自分をおいて、二人はどんどん奥へ入っていく。
「大丈夫だろうな、この壁」そーっと叩いてみる。
坑道一本目の末端。エライことになっている。崩れたこの岩盤先は上に向かって坑道が伸びているが、とても行く勇気はない。
坑道一本目の末端。エライことになっている。崩れたこの岩盤先は上に向かって坑道が伸びているが、とても行く勇気はない。
二本目の坑道はとても長くて狭い。何かが起きてでは遅い。例えば、我々の後方で落盤⇒酸欠死。富士山大爆発⇒圧死。ホフク前進中、最後尾がまさかの突然死⇒ニッチもサッチも行かない死。考えただけでゾッとする。
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二本目の坑道はとても長くて狭い。何かが起きてでは遅い。例えば、我々の後方で落盤⇒酸欠死。富士山大爆発⇒圧死。ホフク前進中、最後尾がまさかの突然死⇒ニッチもサッチも行かない死。考えただけでゾッとする。
テッターイ!
坑口前にはレールの残骸が沢に向かって落ち込んでいた。
坑口前にはレールの残骸が沢に向かって落ち込んでいた。
ホトトギスに迎えられ、無事、鉱山大捜索は終了した。
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ホトトギスに迎えられ、無事、鉱山大捜索は終了した。
モチコシノ頭の標識の木片。以前、付けられていた木から少し離れた地面に落ちていた。
今日は、二人にはここから女郎小屋ノ頭へ進み、大タギリなど丹沢のワンダーランドを楽しんでもらう予定だったが、雨なども降り条件が悪くなったのでこのまま玄倉ダムへ下ることにした。
モチコシノ頭の標識の木片。以前、付けられていた木から少し離れた地面に落ちていた。
今日は、二人にはここから女郎小屋ノ頭へ進み、大タギリなど丹沢のワンダーランドを楽しんでもらう予定だったが、雨なども降り条件が悪くなったのでこのまま玄倉ダムへ下ることにした。
長い尾根の中で唯一展望のきく場所だ。裸山丸から向山ノ頭を越えたところにある。晴れていれば、正面に伊勢沢ノ頭が見えるのだが。
長い尾根の中で唯一展望のきく場所だ。裸山丸から向山ノ頭を越えたところにある。晴れていれば、正面に伊勢沢ノ頭が見えるのだが。
玄倉川の尾根取付点に無事到着。
玄倉川の尾根取付点に無事到着。
玄倉ダム下流には水流がない。渡渉は拍子抜けするぐらい呆気ないものだった。
玄倉ダム下流には水流がない。渡渉は拍子抜けするぐらい呆気ないものだった。
玄倉川へ注ぎ込むアッチ沢の水流右脇を登れば、玄倉林道の石崩トンネル入り口だ。
玄倉川へ注ぎ込むアッチ沢の水流右脇を登れば、玄倉林道の石崩トンネル入り口だ。

感想

ムシキノと無口から「連休のすごし方」として懸案が届いた。

条件としては、まず、近場日帰りであること。

そのほかに、静かで、人に会わず、渡渉がなく、
ものすごく楽で安全だけど危険な香りのするところもあって、
当然、山ビルなし、クマなし、シカはありで、
あと、山ガールはあり、って言ったっけかな、などなど。
そんなところに行きたいなとのご要望だった。

僕は悩んだ。
あそこはどうだろう、ここはどうだろう。
なかなか、これはといったルートが浮かばない。

そんな時、江頭2:50先生の言葉を思い出した。
「ワンクールのレギュラーよりも一回の伝説」

よく分からんが、一発芸人らしさはよく出ていると思う。
ならばテーマを一つに絞り、行き帰りのプロセスは殺しても、
おちゃらけ一本で勝負はどうだろう。

先生の言葉通り、今最大の関心事鉱山探検に伝説を掛けてみた。

ある程度丹沢に通ってくると、
丹沢のこの場所だけはしっくりとした場所があるもので、
僕にとっては、玄倉の山域がまさに、それにあてはまるのだ。

ついでといっては何だが、先生のこんな言葉も好きだ。

「99人があきれても、1人が笑うなら俺の勝ちじゃねぇか」


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コメント

ついにモチコシ鉱山発見!?
knot様おはようございます。
6月の探索で「持ち越し」になっていた宿題をついにクリアされたようですね。すばらしい坑道跡です。
ネットで「モチコシ鉱山」を検索したところ、「信玄の隠し金山」という説もあるようですが、さすがにこれは信憑性低いような。
(山梨にも「信玄の隠しナントカ」は山のようにありますが、いちいちそんなに隠してどうする?、と突っ込みたくなるようなものも多い)。

トロッコ軌道の跡などからしてわりと近代の鉱山ではないでしょうか。ただし私が調べた限り何が産出されたのか不明でしたが。
私は「鉱山マニア」ではなく、「鉱物マニア」なので産出物が気になります。

それにしてもこれだけの坑道が行政によって無粋に鉄網などで閉鎖されていないのも不思議ですね。
他の鉱山でこんなのあったら直ちにフタされちゃいます。
苦労しても行きたい人だけが行く。詳しい場所を書かれないのが正解ですね。
2012/9/20 5:42
RE: ついにモチコシ鉱山発見!?
おはようございます。pasocomさん。

残念ながらモチコシ鉱山ではありません。
ツルハシの写真の説明でも書きましたが、東沢の鉱山跡です。
モチコシはひと尾根越えた南側に位置します。

昨年、この鉱山跡は見つけたのですが、一人ではどうしても入り込む勇気がなく、
二人をだまくらかして連れてきたという訳です。
失礼しました。
その時のヤマレコです。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-156511.html

この鉱山の発見は信玄の時代までさかのぼりますが、本格的に採掘されたのは
昭和の30年代だそうです。

孔雀石、黄銅鉱などを掘り出していたようです。

おみ足、おいたわりくださいませ。
2012/9/20 7:22
プロフィール画像
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