南アルプス聖光縦走(便ヶ島〜聖平小屋〜光小屋〜易老渡)
- GPS
- 53:35
- 距離
- 33.7km
- 登り
- 3,826m
- 下り
- 3,845m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:50
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 8:00
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 5:15
時間は写真などを参考に入力。
天候 | 3日間とも、行動中は晴れ。1日目の夕方、2日目の夜は雨。 標高が高いけど、とても暑かったです。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
現在では、便ヶ島への林道は、マイカー通行禁止の模様 帰りは、鳥羽、伊勢、宇治、明石を観光し、神戸から門司まで阪九フェリーにて その後はマイカーにて帰宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
便ヶ島〜聖岳:特に危険な箇所はありませんが、標高差2000メートル以上あり体力を要します。 聖平小屋〜易老岳:尾根道の縦走路です。 易老渡〜光岳:三吉平から静高平までのゴーロは辛い登りが続きます。また、易老岳から易老渡の間は、下山時でも結構辛く大変な登山道でした。 |
その他周辺情報 | 下山後、そば処村の茶屋で蕎麦を食しました。 http://tohyamago.com/stay_and_eat/muranochaya/ 温泉は、遠山温泉郷かぐらの湯に入りました(2020年春時点では休業中の模様)。 http://tohyamago.com/osusume/kaguranoyu/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
三脚
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感想
2015年の夏休み。未登頂百名山の登山遠征はどこに行こうか。
南アルプスの最南部にある光岳は、奥地にあり後回しになることが多いようだ。
技術的には、難しい山ではないので、光岳登頂を目指し、聖岳も加え、聖岳・光岳を縦走することに。
長野県側から入山して聖光を縦走するには、便ヶ島か易老渡の登山口に行かなければならない。
当時は、便ヶ島までマイカーで入れたのだが、この林道は狭くて離合もしづらく、土砂崩れが発生しやすかった。
林道の運転で緊張したが、土砂崩れで通行止めとなることなく、便ヶ島に前日入りできた。
便ヶ島には、同じにように翌日から聖岳登頂を目指す登山者が乗り込んでくる。
山口県から来た男性登山者は、翌日に聖岳をピストンし、翌々日に光岳をピストンするという。聖岳は標高差2000メートル以上だし、光岳も標高差があり、聖光を縦走するより大変そうだ。
また、北陸から来た二人組の男性登山者(二人足して150歳)は、65歳を過ぎてから、2回目の3000メートル以上21座登頂を目指しており、今回聖岳を登頂出来れば達成するらしい。凄い!
入山1日目
聖岳まで標高差があることから、暗いうちから出発し、ゆっくり歩を進めたが、この日は暑くて、かなりバテバテだった。
昼食は手軽に済ますため、パンを準備していたが、食欲がなく喉に通らない。
ともあれ、薊畑でザックをデポし、聖岳に登頂。
あまりにもバテ過ぎて、奥聖岳はパスした。今となっては、行っておけばよかったと、やや後悔。
山頂では、山口県から来た登山者と一緒になり、「聖岳山頂付近の登山道は、常念岳と似てますよねー」なんて百名山あるある話しをしながら下山する。
聖平小屋に着き、名物のウェルカムフルーツポンチを一気に食べ、喉を潤しお腹を満たした。とても有難い(;ω;)
小屋で、宿泊者と話しをしていると、翌日に聖岳を登頂すれば百名山を達成するらしい。いいなぁ!
入山2日目
この日は、光岳までの縦走で、アルプスの尾根道を楽しく歩くんだと思っていた。
確かに、易老岳までは尾根道だったが、その先は、樹林帯で、かつ、三吉平からのゴーロの急登は辛かった。ちなみに、このゴーロで、山口県から来た登山者と再びお会いすることができた。
しかし、昨日に引き続き暑く、朝から食欲が湧かない。シャリバテしないよう、無理にアンパンを食べながら進む。
バテないよう荷物を減らすため、小屋で補充した水も少な目。
けれども、暑さで喉が乾く。
水を節約し、ゴーロを乗り越え、期待していた静高平の水場に着くも、枯れていた…
この時の絶望感たるや(@_@)
この後、光岳小屋でいただいた、暖かいお茶は、体に染み渡り生き返る思いだった。
早々に、光岳と光石を登頂し、小屋に戻って、ビールを飲みながら、宿泊者と山談義。
今回、聖岳登頂で3000メートル以上21座を達成した、という記念すべき方もいた。素晴らしい!
何だか今回の山行では、記念すべき登山者と会う。
それに、60歳を越えても、登り続ける方々と結構出会った。
将来、60歳を越えても、登り続けれるんだと勇気づけられた。
入山3日目
この日は下山するのみ。
とは言っても、1500メートル以上の標高差がある。
先日、バテてパスしたイザルヶ岳で朝日を迎える。光岳と光石に再度訪れる手もあったが、「昨日登ったし、いいや」と行かなかったが、天気良かったし勿体なかったかなぁ。
ゴーロの急登を下っても、易老岳から易老渡までの下りが長い。
易老岳のちょい先の下山道は、そこそこ険しく、結構体力を消耗したし、その先も、1000メートル以上は下らないといけない。
一人だと心が折れそうなので、同じ小屋に泊まっていた方と、歩くペースが同じだったので、ちょっと間隔を空け、後について歩く。これで、気持ちが折れずに下山出来た。
今思い出しても、易老岳から易老渡までは、結構体力を必要とする下山道だ。ましてや、ここを登ってくる登山者に出会うと、凄い( ゜д゜)と感心してしまう。
さて、後は、易老渡から便ヶ島まで林道を歩き、車を回収。
しかし、まだ、緊張を強いられる林道運転が残っている。
この林道を抜けるまでは安心出来ない。
何しろ、縦走していた間、2日連続で土砂崩れが発生していたらしい(1日目の夕方、2日目の夜は、雨が降っていた)。
速やかに土砂を撤去してくれたお陰で、通行止めとならず、無事に、人も車も脱出出来た。
ちなみに、現在では、この林道はマイカー通行禁止となっているようで、ある程度の所までしか車では行けないようだ。
これで、百名山は、65座、66座達成となった。
また、この山行での出会いを機に、3000メートル以上21座登頂も目指すようになった。
光岳は、アルプスとしては静かな落ち着いた山で、機会があればまた登ってみたいが、易老渡から登るのは辛いなぁ。易老渡までのアプローチも大変だし。
聖岳は、山頂から見た赤石岳の山容が見事で、聖岳と赤石岳の間をいずれは縦走して、赤石岳にも登頂したいと思った。
静岡県側の椹島から、赤石岳や悪沢岳と合わせて、聖岳を縦走するのもいいかな。
(2020年に当時を思い出し記録)
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