ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2301720
全員に公開
ハイキング
塩見・赤石・聖

赤石岳・悪沢岳

2016年09月25日(日) 〜 2016年09月27日(火)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
32:00
距離
32.1km
登り
3,366m
下り
3,361m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:56
休憩
1:30
合計
10:26
距離 15.4km 登り 2,415m 下り 917m
5:42
10
5:52
15
6:07
93
7:40
7:53
141
10:14
10:30
32
11:02
60
12:02
12:23
58
13:47
13:51
3
13:54
13:55
3
13:58
13:59
16
14:42
14:45
14
14:59
15:08
30
15:38
15:39
29
16:08
2日目
山行
7:35
休憩
0:44
合計
8:19
距離 16.6km 登り 930m 下り 2,429m
5:22
45
6:49
5
8:03
8:17
22
8:39
8:44
31
9:15
9:17
24
9:41
9:50
16
10:06
8
10:14
31
10:45
8
10:53
70
12:03
87
13:30
11
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
畑薙のバスのりば
2016年09月25日 14:57撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/25 14:57
畑薙のバスのりば
シャトルバスで一時間、椹島ロッジに到着。
2016年09月25日 16:35撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/25 16:35
シャトルバスで一時間、椹島ロッジに到着。
椹島ロッジ周辺
2016年09月25日 16:40撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/25 16:40
椹島ロッジ周辺
夕食
2016年09月25日 17:06撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/25 17:06
夕食
朝食と弁当
2016年09月26日 05:02撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 5:02
朝食と弁当
赤石岳登山口、ここを見逃すとは
2016年09月26日 06:11撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 6:11
赤石岳登山口、ここを見逃すとは
2016年09月26日 06:44撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 6:44
樹林帯の急登、急登には見えませんが。
2016年09月26日 09:05撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 9:05
樹林帯の急登、急登には見えませんが。
あれが赤石岳かな
2016年09月26日 10:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/26 10:21
あれが赤石岳かな
赤石小屋で小休止。
2016年09月26日 10:22撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/26 10:22
赤石小屋で小休止。
富士見平、残念ながら富士山は見えない。
2016年09月26日 11:12撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 11:12
富士見平、残念ながら富士山は見えない。
急登が続く。
2016年09月26日 12:05撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 12:05
急登が続く。
やっと、赤石岳分岐に到着。
2016年09月26日 13:26撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 13:26
やっと、赤石岳分岐に到着。
ザックをデポして頂上に向かう。
2016年09月26日 13:26撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 13:26
ザックをデポして頂上に向かう。
山頂
2016年09月26日 13:47撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 13:47
山頂
2016年09月26日 14:38撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 14:38
2016年09月26日 14:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/26 14:44
ほんのちょっと紅葉。
2016年09月26日 14:57撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 14:57
ほんのちょっと紅葉。
悪沢岳、なかなか姿が見えない。
2016年09月26日 15:42撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 15:42
悪沢岳、なかなか姿が見えない。
荒川小屋
2016年09月26日 16:50撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 16:50
荒川小屋
夕食、
2016年09月26日 17:01撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 17:01
夕食、
ここで宿泊、今日は一人、熟睡できるはずが・・・・
2016年09月26日 18:45撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/26 18:45
ここで宿泊、今日は一人、熟睡できるはずが・・・・
ガスの中この道標を見つけたときは嬉しかった。
2016年09月27日 06:42撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 6:42
ガスの中この道標を見つけたときは嬉しかった。
中岳避難小屋
2016年09月27日 06:53撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 6:53
中岳避難小屋
ガスの中悪沢岳が顔を出す。
2016年09月27日 07:01撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 7:01
ガスの中悪沢岳が顔を出す。
悪沢岳山頂が見えてくる。
2016年09月27日 07:17撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 7:17
悪沢岳山頂が見えてくる。
ガスも取れ、眺望に期待。
2016年09月27日 07:39撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 7:39
ガスも取れ、眺望に期待。
富士山が
2016年09月27日 08:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/27 8:07
富士山が
槍穂方面
2016年09月27日 08:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/27 8:07
槍穂方面
山頂
2016年09月27日 08:08撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 8:08
山頂
2016年09月27日 08:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/27 8:11
2016年09月27日 08:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/27 8:11
2016年09月27日 08:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/27 8:11
2016年09月27日 08:12撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/27 8:12
2016年09月27日 09:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/27 9:02
千枚岳
2016年09月27日 09:16撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 9:16
千枚岳
赤石岳
2016年09月27日 09:23撮影 by  Canon EOS Kiss X7i, Canon
9/27 9:23
赤石岳
千枚小屋
2016年09月27日 09:47撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 9:47
千枚小屋
椹島まで一時間半の標識に到着。なんとか間に合うか。
2016年09月27日 12:03撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 12:03
椹島まで一時間半の標識に到着。なんとか間に合うか。
この吊橋を渡れば椹島も近い。
2016年09月27日 13:22撮影 by  Canon PowerShot S100, Canon
9/27 13:22
この吊橋を渡れば椹島も近い。

感想

 9月25日から赤石・悪沢岳に行くことに。この山を語るときに、枕詞のように語られるのは、“奥深い”、“大きい”だ。確かに、登山口へのアクセス、歩行距離、累積標高、どれをとっても百名山の中では最も厳しい山の一つだ。

 登山口の椹島までは、新東名新静岡ICから70km強、しかもほとんどが狭い山道である。インターから2時間かけて、畑薙第一ダムの駐車場に着いた。ここから、さらに1時間、特殊東海フォレストが運営するバスで、登山口の椹島に向かう。バスに乗るときに3千円徴収され、指定の山小屋に宿泊した場合、宿泊費から3千円引かれるシステム。

 予定通り午後4時ころ椹島ロッジに着く。バスには10人程度が乗っていた。日曜日なので宿泊者は少ないようだ。受付で、所定の手続きをする。2千円プラスすると個室を使えますがどうしますか。結構です。空いているので余裕で寝ることができるだろうと思ったが、間違いだった。8人部屋に7人、男6人女1人だった。男6人のうち3名の方は写真撮影が目的の人で、話が盛り上がっていた。特にその中の1名の方は、何度もこのコースに来ていて、今回も中岳避難小屋に二泊するとのことであった。

 ロッジ周辺を散策して戻るとバスには乗っていなかった女性の方が。ご主人が赤石岳から下山中に転倒し、足を痛め(骨折だったようだ)県警のヘリで救助されたとのこと。

 消灯は9時となっていたが、皆さん7時過ぎには布団の中へ。電気も消され、仕方なく寝ることに。予想通りほとんど眠れなかった。26日は4時過ぎ起床し、出発準備、5時から朝食をいただく。5時15分頃出発しようとしたら、ザックの底が濡れている。ハイドレーションが水漏れ。荷物はスタッフバッグに入れていたので、被害は少なかったが、パッキングやり直し。幸先悪い。気を取り直してザックを背負うと重い。最近にない重さだ。この重量で登れるかな。荷物を減らそうかな。迷ったがそのままで出発。遅れを取り戻そうと急いで歩く。

 が、林道に出て行けども、行けども登山口が現れない。おかしい、スマホで位置確認。通り過ごしたようだ。戻る。立派な道標がある。これを見過ごすなんてどうかしている。約30分のロス。モチベーション下がりっぱなし。これで悪運出尽くしだと言い聞かせる。

 同宿の人に、赤石を先に登るつもりです。急登だよ。そうですか。言う通りでした。30分も歩くと玉の汗、休むとすぐ体が冷える。ザックが肩に食い込む。眺望のない樹林帯をひたすら歩く。いつもだと1時間以上歩いて休むのだが、30分間隔で休憩。これで高山病になったら、最悪だ。不安感が心を覆い尽くす。それでも何とか赤石小屋に到着。標高が2,500mを超えてきているので、ここからが本番だ。この重いザックを背負って後600m登れるだろうか。富士見平までの緩い登り、その後のトラバース道は何とかこなす。山頂らしき頂が見えてくる。ものすごい角度でそびえている。

 標高も2,700m。休憩間隔が10分、5分、2〜3分と短くなってくる。ほとんど四つん這いで登る。下山してきた人が、もう少しで赤石岳と荒川小屋の分岐だよ。最後の力を振り絞ってようやく分岐に出た。しばし休憩。そこに、ザックをデポ。身を軽くしたがそれでも頂上は遠かった。
 
 頂上のすぐ下に赤石岳避難小屋があった。水分が不足気味だったので買いに行く。昨日は朝焼けの富士山がバッチリ見えたようだ。写真目的で泊まる人も多いそうだ。小屋番さんに、重いカメラを背負ってきてバテバテです。なんてカメラ。いやー大したものではないです。今日はどこまで行くの。荒川小屋です。あそこは富士山は見えないよ。写真を撮るなら中岳避難小屋まで行けば。そんな体力もうないですとは言えなかった。後で聞いたところでは、この小屋番さんは人気の人で、写真にも造詣の深い人だとのことだった。
 
 赤石岳頂上から分岐まで降り、小赤石岳へ登り返すと、後は荒川小屋までほぼ下り、危険なところもあまりないらしい。最悪の場合でも午後4時までにはと思っていたが、少し過ぎて荒川小屋に到着した。今日の宿泊者は女性3名、男性は私一人とのこと。食事は5時から、水漏れで濡れたものをストーブで乾かす。5時ちょうどに小屋番さんが、夕食の準備できました。食堂に行ってみると二人分の食事が小さいテーブルに乗っていた。

 若い女性と面と向かって食事をするようだ。少し戸惑いながらも何か話をしなければ。昨日の同宿の人の話をする。すると、この女性も写真が趣味であることがわかり、そこからはいろいろな話で盛り上がった。そのうちに、自炊組の二人連れの女性も加わり、7時過ぎまで会話を楽しんだ。
 
 今日は疲れもあるし、ビールも少し飲んだし、一人で自由だし、ぐっすり寝ることができるだろう。と思っていたら、あにはからんや目がさえて中々寝付けない。トイレは外にあり、風が吹きすさぶ中をいったせいか、結局昨日と同じで熟睡感なしで朝を迎えた。どうして熟睡できなかったのだろう。ショック・・・・

 昨日から少し頭が痛い。高山病か。3時、3時半、4時に目覚める。風の音が聞こえる。今日はいい天気のはずだが。トイレに起きたときは星が瞬いていた。物音で目覚めると5時。まずい、出発が5時の予定だ。急いで準備、朝食はなしで弁当を貰い、5時半頃出発。

 ガスで覆われている。風も強くて、寒い。まず標高差450mを中岳に向けて登る。今日は午後2時まで椹島に戻らないと、最終バスに乗れない。出発が遅れたので急がないといけないのだが、体調がイマイチ、すぐ息切れする。ここは焦らずゆっくり登ろう。ガスで眺望はほとんどない。
    
 ガスがひどいと道迷いが起きやすい場所とのこと。マークを確認しながら慎重に登っていく。ガスで4〜5m先が見えなくなると、やはり不安。こんな時一人はつらい。中岳頂上付近で初めて人に出会った時はうれしかった。
 
 中岳頂上から150m程下り、そこから250m登り返すと悪沢岳だ。中岳避難小屋を過ぎたあたりから、青空も広がり始め、太陽も顔を出す。体調も段々良くなり、富士山も見えてきて、元気になったのか、そんなに苦しまずに悪沢岳頂上に着いた。10名程度の人が絶景を堪能していた。椹島ロッジで一緒だった人も写真を撮っていた。

 この時点で予定時間に対し30分の遅れ、後は下りのみ、膝が痛まなければ何とかなるか。でも急がないと。岩稜帯を抜け、カールを横目に稜線歩き、展望もなかなかだ。赤石岳は山頂付近のガスが抜けないが、それでもいい眺めだ。しばらく行くと前方にとがった山が、まさかあそこを登るのかな。標高グラフを見ると少し棘のように標高が上がっている。やはり登るのだ。ここが意外と厄介で、やせ尾根や、断崖を行く山道だった。頂上は千枚岳。これで登りはないはずと思い、もう一度標高グラフを見ると、椹島の登山口近くで100m位登るところがある。事前に見ているはずだが、頭に入っていない。登りになると極端にコースタイムが落ちるので、下りで時間稼ぎをしないと。
 
 千枚小屋で弁当を食べ、スポーツドリンク500mLを購入(\500)9時50分出発、4時間以内で戻らないとバスに間に合わない。コースタイムは5時間弱、スピードアップしないと。ここからは樹林帯の比較的歩きやすい道が続く。ほとんど休憩なしで、歩き続け椹島まで1時間半と書かれた道標に12時に到着、何とか間に合うか。

 13時ころ最後の登りにやってきた。ところが三点確保でないと登れないような結構厳しい登り、そして激下り、足も相当疲労している。注意していたが、岩の上で足を滑らし、尻餅、幸い大したことは無くてよかった。
 
 結局13時40分頃椹島に到着。14時発の最終バスに間に合った。畑薙第一ダムから少し行ったところに白樺荘と言う静岡市営の温泉があるが、火曜日は定休日、接岨峡温泉に行こうかとも思ったが、遠回りなので、シャツだけ着替えて帰宅することにした。畑薙から約6時間、21時過ぎに自宅に戻った。

 後日、ヤマレコを見ていたら、荒川小屋で出会った女性がレコをアップしていた。赤石岳から赤石小屋に下山中、転倒して肩を痛めた男性に遭遇し、救援活動を行ったみたいだ。椹島から畑薙に戻るシャトルバスで、赤石小屋の人がヘリの出動要請をしている無線が入っていたが、このことだったみたいだ。これで79座となった。
 

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:120人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら