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Yamareco

記録ID: 231738
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 北から南へプチ縦走(縞枯山〜白駒池〜硫黄岳)

2012年10月06日(土) 〜 2012年10月08日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
26.2km
登り
1,423m
下り
2,166m

コースタイム

11:10山頂駅-11:30雨池峠-12:00縞枯山-12:50茶臼山-13:40草麦峠-14:30青苔荘(テン泊)
7:10青苔荘-8:30にゆう-9:40中山峠-11:20天狗岳-12:10夏沢峠-13:00硫黄岳-14:10赤岳鉱泉(テン泊)
7:30赤岳鉱泉-9:10美濃戸口-9:30バス乗車
天候 曇り〜雨〜晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
8:57茅野(あずさ)〜10:40北八ヶ岳ロープウェイ(バス)
コース状況/
危険箇所等
今回のルートはまったく危険な箇所はありませんでした。
雨に濡れると岩が滑りやすかったこと位でした。
にゅうの登りで僕の後ろで男性の方がひっくり返った時には驚きました。
茅野からバスで北八ヶ岳ロープウェイ駅へ
2012年10月06日 10:45撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 10:45
茅野からバスで北八ヶ岳ロープウェイ駅へ
山頂駅でもう既に2240m
ここから今回はスタートです。
2012年10月06日 11:20撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 11:20
山頂駅でもう既に2240m
ここから今回はスタートです。
気持ちの良い木道を雨池峠からゆっくりと縞枯山を目指します
2012年10月06日 11:26撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 11:26
気持ちの良い木道を雨池峠からゆっくりと縞枯山を目指します
縞枯山荘
大草原の小さな家のごとく・・
星空観測で有名です。
2012年10月06日 11:32撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 11:32
縞枯山荘
大草原の小さな家のごとく・・
星空観測で有名です。
八ヶ岳らしい苔蒸した道。
2012年10月06日 11:47撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 11:47
八ヶ岳らしい苔蒸した道。
縞枯山山頂
2012年10月06日 12:02撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 12:02
縞枯山山頂
山名の通りシラビソが縞状に枯れています
2012年10月06日 12:03撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 12:03
山名の通りシラビソが縞状に枯れています
茶臼山の手前の展望台。
かなりの切れ落ちた岩棚です。
何だか頂に立つ彼が格好良かったです。
2012年10月06日 12:17撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 12:17
茶臼山の手前の展望台。
かなりの切れ落ちた岩棚です。
何だか頂に立つ彼が格好良かったです。
茶臼山を越え、大石峠を越えて
2012年10月06日 13:30撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 13:30
茶臼山を越え、大石峠を越えて
車の通るメルヘン街道を越えて
・・・不思議な感覚だった
2012年10月06日 13:47撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 13:47
車の通るメルヘン街道を越えて
・・・不思議な感覚だった
草麦峠へ。
車がいっぱいです。ここまでかなり歩いたけど、簡単に車で来れるんですね。
2012年10月06日 13:48撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 13:48
草麦峠へ。
車がいっぱいです。ここまでかなり歩いたけど、簡単に車で来れるんですね。
ナナカマドが紅葉しています。
2012年10月06日 13:57撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 13:57
ナナカマドが紅葉しています。
草麦ヒュッテで苔バッチを購入したら、苔の図鑑入りパンフレットを頂き、
ええっとこれは、コセイタカスギゴケ?・・・
2012年10月06日 14:11撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 14:11
草麦ヒュッテで苔バッチを購入したら、苔の図鑑入りパンフレットを頂き、
ええっとこれは、コセイタカスギゴケ?・・・
いやあ、奥が深すぎる。
ハマりそう・・・
2012年10月06日 14:14撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 14:14
いやあ、奥が深すぎる。
ハマりそう・・・
深緑の世界で赤い色がなんだかホッ・・・。
2012年10月06日 14:17撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 14:17
深緑の世界で赤い色がなんだかホッ・・・。
苔の植物園のようです。
マイナスイオンのシャワーが降り注ぎます。
2012年10月06日 14:19撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 14:19
苔の植物園のようです。
マイナスイオンのシャワーが降り注ぎます。
白駒池
2012年10月06日 15:29撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 15:29
白駒池
湖畔沿いにこんな木道が周遊しています。
2012年10月06日 15:24撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 15:24
湖畔沿いにこんな木道が周遊しています。
ドウダンツツジが赤く燃えていました
2012年10月06日 15:30撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 15:30
ドウダンツツジが赤く燃えていました
湖畔
2012年10月06日 15:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 15:37
湖畔
ボートが気持ち良さそう
2012年10月06日 15:42撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 15:42
ボートが気持ち良さそう
しかし、近くの駐車場から観光客が沢山来て・・
2012年10月06日 16:31撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 16:31
しかし、近くの駐車場から観光客が沢山来て・・
それでも、静かで綺麗な湖畔でした。
2012年10月06日 15:52撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 15:52
それでも、静かで綺麗な湖畔でした。
ナナカマドとドウダンの赤と黄色のコントラスト
2012年10月06日 16:38撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 16:38
ナナカマドとドウダンの赤と黄色のコントラスト
JDサリンジャーの短編に
「小舟のほとりで」という小説があります。
なんだかホロリとしました。
2012年10月06日 16:38撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/6 16:38
JDサリンジャーの短編に
「小舟のほとりで」という小説があります。
なんだかホロリとしました。
今日はここ青苔荘で
2012年10月07日 07:14撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 7:14
今日はここ青苔荘で
いつものテン泊。
夜半から雨がシトシトと降ってきました。
都心では土砂降りだったとか・・・
2012年10月06日 15:06撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 15:06
いつものテン泊。
夜半から雨がシトシトと降ってきました。
都心では土砂降りだったとか・・・
まずはビールから
2012年10月06日 16:32撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/6 16:32
まずはビールから
朝、雨がシトシトとまだ降っていました。
バス停がすぐ近くなのでこのまま帰ろうかとも思いましたが、
2012年10月07日 07:36撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 7:36
朝、雨がシトシトとまだ降っていました。
バス停がすぐ近くなのでこのまま帰ろうかとも思いましたが、
やっぱり、にゅうを目指します。
実は雨がそれほど嫌いじゃないんです。
2012年10月07日 07:40撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 7:40
やっぱり、にゅうを目指します。
実は雨がそれほど嫌いじゃないんです。
にゅうの森。
雨に濡れた苔むした道って素敵じゃないですか?
2012年10月07日 07:58撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 7:58
にゅうの森。
雨に濡れた苔むした道って素敵じゃないですか?
足下すべらないように気をつけながら、登りきると
2012年10月07日 08:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 8:00
足下すべらないように気をつけながら、登りきると
展望が開けたあたりで、
2012年10月07日 08:33撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 8:33
展望が開けたあたりで、
にゅうです。
ちゃんとピークもあります。
2012年10月07日 08:34撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 8:34
にゅうです。
ちゃんとピークもあります。
にゆう山頂です。
2012年10月07日 08:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 8:37
にゆう山頂です。
展望はガスって良く判らないけど
2012年10月07日 08:39撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 8:39
展望はガスって良く判らないけど
足下はかなり切れ立っていました。
2012年10月07日 08:42撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 8:42
足下はかなり切れ立っていました。
葉っぱも雨に濡れて綺麗です。
2012年10月07日 08:55撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 8:55
葉っぱも雨に濡れて綺麗です。
ナナカマドの落ち葉を踏みしめながら、
2012年10月07日 09:08撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 9:08
ナナカマドの落ち葉を踏みしめながら、
ゆっくりとさらに奥へ進みます。
2012年10月08日 20:12撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/8 20:12
ゆっくりとさらに奥へ進みます。
さあ、どっちへ行こう。
予定では二日目は黒百合ヒュッテでテン泊するつもりでした。
2012年10月07日 09:43撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 9:43
さあ、どっちへ行こう。
予定では二日目は黒百合ヒュッテでテン泊するつもりでした。
しかし、気分が良いのでもう少し。
とりあえず中山峠を越えて、
2012年10月07日 09:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 9:44
しかし、気分が良いのでもう少し。
とりあえず中山峠を越えて、
天狗岳を目指します。
2012年10月07日 09:51撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 9:51
天狗岳を目指します。
森林限界を超えます。
2012年10月07日 10:05撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 10:05
森林限界を超えます。
東天狗の山頂を踏む前にまずは西天狗。
2012年10月07日 10:42撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 10:42
東天狗の山頂を踏む前にまずは西天狗。
森林限界を越えると、ぐっと南八ヶ岳っぽくなってきました
2012年10月07日 10:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 10:44
森林限界を越えると、ぐっと南八ヶ岳っぽくなってきました
西天狗山頂。
2012年10月07日 10:49撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 10:49
西天狗山頂。
再び東天狗へ登り返して
2012年10月07日 11:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 11:00
再び東天狗へ登り返して
東天狗山頂。
さあ、この後どうする?
時間はまだ、お昼前。
2012年10月07日 11:14撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 11:14
東天狗山頂。
さあ、この後どうする?
時間はまだ、お昼前。
とりあえず夏沢峠まで行ってみよう。
2012年10月07日 11:28撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 11:28
とりあえず夏沢峠まで行ってみよう。
根石岳を越えて
2012年10月07日 11:36撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 11:36
根石岳を越えて
ぎょへ〜やっぱり遠いな〜
2012年10月07日 11:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 11:37
ぎょへ〜やっぱり遠いな〜
オーレン小屋への分岐です。
ここも、テン泊の候補地でした。
2012年10月07日 11:47撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 11:47
オーレン小屋への分岐です。
ここも、テン泊の候補地でした。
ヒュッテ夏沢。
ここではテン泊はできません。
2012年10月07日 12:10撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 12:10
ヒュッテ夏沢。
ここではテン泊はできません。
標識が何だか主張しています。
2012年10月07日 12:11撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 12:11
標識が何だか主張しています。
登っちまった・・。
2012年10月07日 12:41撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 12:41
登っちまった・・。
こんなに登っちまった。
天狗岳がもうあんな遠くに・・・。
2012年10月07日 12:41撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
10/7 12:41
こんなに登っちまった。
天狗岳がもうあんな遠くに・・・。
山頂が見えてきました。
2012年10月07日 12:54撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 12:54
山頂が見えてきました。
久しぶりの爆裂火口
2012年10月07日 12:59撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 12:59
久しぶりの爆裂火口
そう、硫黄岳に来てしまった。
北八ヶ岳の北の果てからなんと、南八ヶ岳へ縦走してしまった。
2012年10月07日 13:08撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 13:08
そう、硫黄岳に来てしまった。
北八ヶ岳の北の果てからなんと、南八ヶ岳へ縦走してしまった。
ついでにこのまま横岳から赤岳へ縦走してみる?
でもガスってるし、いい加減歩き疲れた。
赤岳鉱泉の生ビールとカレーが頭にちらついている。
どうする?男ならやっぱり縦走か?!
2012年10月07日 13:09撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 13:09
ついでにこのまま横岳から赤岳へ縦走してみる?
でもガスってるし、いい加減歩き疲れた。
赤岳鉱泉の生ビールとカレーが頭にちらついている。
どうする?男ならやっぱり縦走か?!
・・・・
2012年10月07日 13:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 13:44
・・・・
・・・・?
2012年10月07日 14:14撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 14:14
・・・・?
3秒後には決断していました。
3ヶ月ぶりの赤岳鉱泉。やっぱり良いなあ・・
すっかり天気も良くなっていました。
2012年10月07日 14:42撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 14:42
3秒後には決断していました。
3ヶ月ぶりの赤岳鉱泉。やっぱり良いなあ・・
すっかり天気も良くなっていました。
何時ものテーブルで気持ちの良い景色を眺めながら。
この前にしっかり小屋の生ビールとカレーを頂いています。
この夜は早々にぐっすりと気持ちよく朝まで眠れました。
2012年10月07日 17:13撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/7 17:13
何時ものテーブルで気持ちの良い景色を眺めながら。
この前にしっかり小屋の生ビールとカレーを頂いています。
この夜は早々にぐっすりと気持ちよく朝まで眠れました。
夜が明けて
・・・とても寒い朝。
やっぱり八ヶ岳は寒いなあ・・
空が冷たくキラキラと透き通っていました。
2012年10月08日 07:24撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
10/8 7:24
夜が明けて
・・・とても寒い朝。
やっぱり八ヶ岳は寒いなあ・・
空が冷たくキラキラと透き通っていました。
さあ、ゆっくりとテントを畳んで、美濃戸へ下山。
2012年10月08日 07:25撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/8 7:25
さあ、ゆっくりとテントを畳んで、美濃戸へ下山。
初霜が降りていました。
涸沢で初降雪があったとか。
2012年10月08日 07:42撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/8 7:42
初霜が降りていました。
涸沢で初降雪があったとか。
今回初めて見た花、ヤマトリカブト
2012年10月08日 08:33撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/8 8:33
今回初めて見た花、ヤマトリカブト
何でも無い落ち葉に道草を喰いながら。
2012年10月08日 08:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/8 8:37
何でも無い落ち葉に道草を喰いながら。
ダケカンバやコメツガに囲まれた通いなれた道をゆっくりと・・・
2012年10月08日 08:58撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/8 8:58
ダケカンバやコメツガに囲まれた通いなれた道をゆっくりと・・・
ノコンギク
2012年10月08日 09:15撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/8 9:15
ノコンギク
ゆっくりと・・・
ゆっくりと秋を胸一杯に味わいながら、麓のバス停へ下りました。
2012年10月08日 09:17撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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10/8 9:17
ゆっくりと・・・
ゆっくりと秋を胸一杯に味わいながら、麓のバス停へ下りました。
9:30の茅野行きのバスに間に合って、車窓から今回の山々を振り返る。
とても満足ないい山行だった。
また来るね・・・・。
2012年10月08日 09:49撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
10/8 9:49
9:30の茅野行きのバスに間に合って、車窓から今回の山々を振り返る。
とても満足ないい山行だった。
また来るね・・・・。
撮影機器:

感想

最近、高い山ばかり目指していたような気がする。
この処の慌しい仕事の反動で、何かムキになっていないだろうか・・・・?

急速に秋が深まり、紅葉の噂もちらほら聞かれてきて、
そうだ、北八ヶ岳へ行こう。のんびりと紅葉と静かな池の湖畔をゆっくり
歩くのだ・・・・。
それに、今年こそは雪山にチャレンジするつもりだ。その下見も兼ねて・・・。

ピタラスロープウェイは今年から北八ヶ岳ロープウェイに改名された。
なんだか少し残念な気がするのは僕だけか?
しかし、少しづつ色付き始めた蓼科山や北横岳を車窓から眺めながら、思わず心が躍る。

多くのハイカーに混じって、山頂駅から出発する。
雨池峠から縞枯山へ。
笹本稜平の小説にも登場する雨池へも行ってみたかったが、時間の都合で今回はパス。今度は必ず・・。

世代交代の為に縞状に枯れるというシラビソの道を縞枯山に抜け、
茶臼山の手前の展望台(岩棚)でしばし景色を楽しむ。
秋の風が心地良い。

茶臼山を越えて大石峠を越えたら草麦峠へ。ここまで2時間位。
草麦峠で車が行き交う自動車道を横断する。
なんだか何時もと違う、場違いな光景に思わず苦笑いする。

草麦ヒュッテで今回の目的の一つである苔バッチを購入したら、苔の図鑑付きのパンフをご主人に頂いた。
これで苔の名前を覚えろってか?11月にイベントもあるらしい。

植生が丁重に保護された木道から白駒池を目指す。
深緑の苔むした道で、なんだか北欧あたりの童話に登場する森を歩いているような錯覚を覚える。
何種類かの苔の名前を同定しながら、この世界も中々奥が深いな、としみじみと思う。東京へ帰ったら苔の図鑑も買ってみよう。

白駒池は想像通りの場所だった。標高の高い池には穢れがなくて、凛とした静寂に包まれていた。
燃えるように紅葉するナナカマドやドウダンツツジの葉が、コメツガや常緑樹の深緑に対比してコントラストを強調している。

ただ、紅葉の名所だけあって、近くの駐車場からどしどし観光客がカメラ片手に押し寄せてくる。・・・・仕方がない。

今日の野営地である青苔荘でテントを張って湖畔の木道を1週する頃には、日が対岸へ沈みかけていた。
その頃には辺りもずいぶん静かになっていた。
暗くなる湖畔を眺めながらのビールは、なんだか何時もより苦かった。

夜半から雨がしとしとと降り始める。東京では土砂降りの豪雨だとラジオが伝えている。明日の天気がはっきりとしない。
バス停も近いので明日の朝このまま帰ろうか、なんて雨音で眠れないテントの中で考える。

朝、5時ごろに目が覚めて天気予報に耳を傾ける。
午前中は雨が残るが、長野県は全域午後から晴れるそうだ。
雨が小降りになった隙にテントを畳んで、続行することとする。
そもそも帰るつもりなんか無かったんだ。

ニユウへの道は「にゆうの森」という湿原を含む苔むしたガレ道を登る。
もののけ姫に登場した妖精達が頭をくるくる廻しながら、そっと、僕を木の上から覗いている。・・・そんな気がした。
何もかもが雨に濡れた道が涼しくて、とても気持ちが良かった。

滑りやすい岩場を登ると展望の良い山頂へ出た。
ニュウは以外にも普通の岩の頂だった。名前からもっと違う山容をイメージしていた。ただガスに霞んで何とか天狗岳が確認できる程度だった。

さあ、次はあそこを目指そうか。

今回の山行は何時もとちがってガチガチのスケジュールを組まずに来た。
八ヶ岳はバス停のある登山口も多く、宿泊する小屋も多く点在している。
だから、その日の体調でバリエーションを考えて、どれかで、という程度にだ。
のんびりと、・・・・気が向くままに。

中山峠を経て天狗岳を登る。東と西の二つの山頂を持つ。
東天狗の頂上直下で荷物をデポして西天狗を往復した。
東の山頂に戻ると、時間は11時を過ぎた頃。
さあ、どうする?
当初は黒百合ヒュッテにテン泊して渋の湯から下山することを考えていたが、
まだ時間も早い。

以前硫黄岳から見た草麦峠へ行ってみたくなり、このまま山頂から先へ進むことにする。
今日はオーレン小屋にでも泊って渋の湯へ引き返しても良い。
しかし、根石岳を越えて夏沢峠への登りは遠かった。

ヒュッテ夏沢へ到着すると、目の前に硫黄岳が急峻の崖を従えて聳えている。
見るからにきつそうなジグザグの登山道が山頂へ続いている。

ここまで来ると、ほんの数ヶ月前に泊った赤岳鉱泉が頭に浮かぶ。
綺麗な小屋の気持ちの良い屋外テーブルで、生ビールと名物のカレーライス。

ここから渋の湯方面へ下山するよりも、赤岳鉱泉から美濃戸口へ下山した方が
はるかに早い。それに、当初はまったく考えていなかった南北八ヶ岳縦走というのもおもしろかった。
「ええいっ、行っちまえ」何時もの悪い癖が出た。

途中何度か休みながら、急峻な道を登り、山頂へ付くとガスで何も見えなかった。
息を整え、前回縦走した横岳方面を見るがそこも何も見えない。
このまま赤岳まで縦走すると完全縦走だ。積雪期にやったら大変な事になる。
さあ、どうする、・・・・男なら!

・・・・でも、当初の目的の紅葉を見ながらのんびりと・・・をすっかりと忘れていた。
「下ろう。そして生ビールとカレーを食べるのだ」
朝からカロリーメイトの行動食しか口にしていないので、お腹も空いていた。

赤石の頭から赤岳鉱泉まで1時間位かけてゆっくりと下る。
小屋の喧騒が聞こえてきた頃には空はすっかりと晴れていた。

早々にテントを張って、小屋で手続きを行い、約束のカレーと生ビールを頂く。
小屋の向うに硫黄岳から赤岳がきれいに聳えていた。また今度行こう。

少し疲れたのでしばし昼寝をしてから、夕暮れに持参した食料を残らず平らげる。
日もすっかり暮れた頃、思わず空を見上げると満点の星が輝いていた。
しばらく眺めるといくつもの星が流れていった。
その内眠くなり、シェラフに潜り込むと朝までぐっすりと眠った。

翌朝、さわやかな秋晴れの中目覚めると、空気が凛として冷たかった。
小屋のデッキやテーブルには真っ白な霜が下りていた。
ラジオで涸沢に初雪が降ったそうだ。
山もすっかり秋を通り越して、冬の気配が漂っている。

ゆっくりとテントを片付けて、北沢のコメツガとダケカンバの通い慣れた道を
美濃戸口へ向かう。

途中何度も道草を喰いつつ、
ヘッドホンからの音楽に、陽気に歌をあわせながら、バス停までの長い道程をのんびりと一人下った。







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無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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