焼岳〜紅葉タイムトライアル〜
- GPS
- 06:55
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,014m
- 下り
- 1,003m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
中央道日野〜松本インターBS: 中央高速バス(アルピコ交通) 2840円 https://www.highwaybus.com/rs-web01-prd-rel/gp/info/lineDetail?lineGroupNo=1&lineId=150 信濃荒井〜新島々〜中の湯: アルピコ交通 電車600円+バス1700円 <帰り> 上高地〜新島々〜松本 アルピコ交通 バス・電車通し券 2400円 松本〜新宿 トラビスジャパン 高速ツアーバス 1710円 http://www.highwaybus.net/route/mmt-sin.php?id=TJ ※上高地線は往復割引で買った方が安かったTT (松本⇔上高地 4400円) 信濃荒井は無人駅できっぷを販売していませんが、新島々で下車する際に申し出れば松本からの往復割引切符が買えるとのこと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山ポスト> 中の湯バス停前・中の湯売店横にあり ちなみに中の湯バス停にはガードマン用?の仮設トイレがあり、断れば使用できます。中の湯売店のトイレは借りられません。 <道の状況> 中の湯バス停〜新中の湯ルート登山口: (旧)中の湯ルート(落石で通行止めの事前情報あり)は既に廃道の方針なのか、登山口そのものが見つけられませんでした。 バス停からはつづら折の車道を1時間歩く覚悟をしていましたが、たまたま通りがかった中の湯の方が旅館まで乗せてくださり、大変助かりました! 旅館からは建物裏手(建物を正面に見て右手)から登山口まで行くショートカットルートがあります。 新中の湯ルート登山口〜下堀沢出合: 展望のあまりない樹林帯です。急登と平地が交互に出てくる感じで、緩急がありリズムが取りやすいと思います。(息が上がる前に平地になるので) ただ、ベンチなどの休憩に適したところはありません。 下堀沢出合〜南峰と北峰の鞍部: 一気に視界が開けて、前半は笹原の中・後半はガレ気味の草付きの広い谷間を鞍部まで詰めて行きます。後半はザレて滑りやすいので注意。 紅葉と植生の変化が楽しい道でした。午前中順光。 南峰と北峰の鞍部〜北峰山頂: 岩岩です。が、特に難しいところはありません。 一部大きな岩の間の狭いところを抜けるところがあって、登りと下りの譲り合いが必要です。 北峰山頂〜焼岳小屋: 前半はかなりの急斜面のガレ場で、下りあぐねている人も結構いました。すぐザレて滑るので、あまりスピードが出せません。そのためか、今回唯一大幅にコースタイムオーバー。 ペンキマークはついていますが、斜面が広いので、ガスの時はかなり注意が必要だと思います。 焼岳小屋は樹林帯の中に埋もれるように建っています。展望台を過ぎると直前まで見えてこないので、通り過ぎてしまったかと地図&山頂からの写真を見返してしまいました。 焼岳小屋〜上高地側焼岳登山口: 最初は笹原の急斜面ですが、ジグがかなり細かく入っているので、なかなか高度が稼げません。 皆様のレコでお馴染みの「2段長ハシゴ」は小屋から下りで10〜15分くらい、樹林帯に入ってすぐのところ。 上の長い方は、さらに2つのハシゴが連結されていますが、斜度が急で足元が見づらい上に、連結部分の補強財が結構足場を邪魔しているので、引っ掛けないよう注意が要ります。 この長ハシゴの後も、ハシゴがいくつかとガケにかけられたシースルーの桟があります。高所恐怖症の方はこの桟の方がハシゴより怖いかも。 さらにそれ以外の部分も、等高線の割にかなりの段差&岩がある黒土の急斜面が結構下の方まで続きます。 峠沢から離れるあたりから斜度はほとんどなくなり、後は森の中の長ーい平坦な道になります。石は相変わらず多いので、躓きに注意。 上高地側焼岳登山口〜上高地バスターミナル: 遊歩道です。 帝国ホテル前にもバス停がありますが、混雑時は乗せてもらえないことがあるとか。バスターミナルまで歩いた方が確実です。 |
写真
感想
表銀座からの槍ヶ岳の後、もう1度くらい高いところの紅葉が見たいと思っていたものの、翌週はまとまった時間が取れず。
この週も水曜日からは天気がくずれそうで、となると2泊以上の縦走は難しい。
八ヶ岳の白駒池にでも行こうかな〜となどと考えながらヤマレコを見ていると、何これ!的な写真をたくさん発見。
こんなサイケでシュールな紅葉があるなんて!
正直、今まで焼岳にはあまり興味がなかったのですが、俄然自分の目で見てみたくなりました。
急いでその晩のさわやか信州号の予約を取ろうとしますが、生憎満席。そりゃそうか。
ぎりぎり(19時)までキャンセルを狙いますが、やっぱり空かず、急遽高速バスで前夜入りすることにしました。
前夜入りで始発の上高地線+バスだと、中の湯着が大分遅くなってコースタイム的にぎりぎりです。だからさわやか信州号にどうしても乗りたかったのだけど…。
仕方がない、間に合わなければ帰りのバスをキャンセルすることも考えながらタイムトライアル紅葉狩りに挑戦です!
高速バスの場合、松本インターバス停で下車すればネットカフェに近いことがわかり、しかもネットカフェから上高地線の信濃荒井駅はすぐそこ。
これは便利!いいこと知りました♪
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さて当日。
上高地線の車内から山の方を見るとどんより曇っています。
今日は一日ぴーかん予報じゃなかったの?と落ち込むものの、バスに乗り換え上高地に近づくにつれ青空が広がってきて、またまたテンションが上がります。
中の湯からは1時間の車道歩きを覚悟していましたが、第1カーブを曲がるくらいのところで中の湯温泉旅館の人に拾ってもらい、あっという間に旅館へ。
これは本当に助かりました!!
下堀沢出合までは展望のほとんどない樹林帯歩きですが、見事な緩急がついていて、急登で息が上がりそうになると平地、また急登、平地…とさくさく進んでいけます。
ナナカマドの紅葉が増えてきたなと思った矢先、目の前にいきなり山頂が姿を現し、その後は絵の具をぶちまけたような極彩色の中を進み、さらにだんだん荒涼とした火山帯へ・・・と次々に画面が変わる、ある意味演出過剰なルートで、疲れる隙がありません。
もちろんクライマックスは南峰と北峰の鞍部に出てからの火口!
と思いきや、真のクライマックスは北峰の肩に出てからの穂高&上高地の眺め。
頂上は広さも十分にありながら、適度に斜度があるため、ぐるりと一目で360度見渡せます。
本当に見所満載の良コースです♪
紅葉はやっぱりちょっとピークは過ぎていて、残念ながら色が褪せ気味だったけど、それでも期待していたサイケっぷりは健在でした。
特に笹の色は今までに見たことのないような色。これがサイケの原因か。
予定調和的な表銀座や槍沢の紅葉と比べると、大分違います。
天気は雲ひとつないどピーカン。
あまりにいい天気過ぎてちょっと風景がのっぺりしてしまい、少し霞ががかっていたことも相まってまるで書き割りのよう。
でもそれも現実離れした風景に一役買っていて、それもまたよし、なのでした。
ちょっと夢の中の景色みたいな。
山頂はたくさんの人で賑わっていて、これが現実だということを教えてくれます。
もし山頂に自分ひとりだったら、実際の記憶だったかどうか、自信がありません(笑)。
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山頂から上高地へは、打って変わって厳し目。
目の前に穂高を見ながらのプチ縦走を経て焼岳小屋に到着し、時間を確認すると、
げ。リミットのバスまであと2時間しかない!!!
コースタイムは2時間半、いやもう無理でしょ、と思いながらも、鎖場・階段・ガケに架けられた桟などが続くアスレチックなコースを走るように下ります。
とにかく躓かないように、それだけを注意して。
最後はなかなか着かないロングな森林歩き。
まだ続くの〜とちょっとうんざりしながら駆け抜けました。
でもそれは急いでいたから。本当はもっとゆっくり味わって歩きたかった。
このスピードで歩けるようになったのは喜ぶべきことだけど、景色は視界の端を流れるばかりで記憶に留まっていかない。
いつもの「私ペース」で歩いていれば、きっと飽きることのないいい道だったはず。うんざりなんか、きっとしなかった。
さわやか信州号が取れなかった時点でわかってはいたことだけど、ちょっともったいなかったなあ。
タイムトライアル的な登山は、やっぱり私には向いていません。
もう1度、このサイケな紅葉を見に来たい。
きっとまた違う風景が見られる、そんな気がします。
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<おまけ・通行止めになっているという中の湯ルートについて>
それらしき踏み跡はいくつかありましたが、いずれもグリーンロープが張られており、しかも標示もないので、どれが本当にそうかわかりませんでした。
下の車道からも登山口が見つけられなかったし、このまま廃道となっていくのでしょうか。
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