丹沢/中川川鬼石沢
- GPS
- 06:21
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,204m
- 下り
- 1,203m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道のゲート脇の余地に駐車。ここから先は昨年の台風19号による林道崩壊の修復工事中でありクルマは通行できない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・登山道(大滝橋〜マスキ嵐沢〜一軒家避難小屋) マスキ嵐沢まで3回木橋を渡るが下側から2つは落橋しており、渡渉する。 法面も崩壊気味であり油断は禁物。 ・鬼石沢 昨年8月には台風10号の直後に来て水量が数倍多かったが今回はむしろ平常より少ない程度で、全ての滝を直登できた。 CS4mではカムとアブミを使用。 ・1265m標石〜1064mピーク〜一軒家避難小屋 古くは登山道として使われていたのかもしれないが道標なし、マーキングも1100m以下ではほぼ皆無で道迷いの確率は低くない。大滝峠上経由と時間も変わらず利用価値は無い。一軒家避難小屋の上で山ノ神に出合う。 ◆登山ポスト 登山口近辺には登山ポストは見当たらない。 ◆スズメバチ 一軒家避難小屋で体長6-7cmのスズメバチが飛び回っていた。1匹のみで害は無かったが今後要注意かもしれない。 |
写真
感想
非常事態宣言開けの週末、新緑の鬼石沢を楽しんで来た。昨年の台風19号の影響はあちらこちらには残るが溪は美しい。水量も少なく全ての滝が直登できて実に楽しい一日だったが、何しろ一ヶ月以上登っていないので予想以上に疲れた。シロヤシオに出逢える時期を逸してしまったのは残念だなぁ。梅雨入り前にもう少し登っておきたいものだ。
大滝橋の手前から林道に入りゲートに至ると仮設工事事務所が出来ていた。台風19号で林道も損傷が大きかったようで修復工事がされているようだ。林道を進んで行くと確かにあちらこちら護岸が崩落していたようでその修復が進んでいる。以前は林道から登山道が分かれるところまでクルマで入れたが今はゲートまでだ。登山道に入ると幾分法面の崩れが見られるが一軒家避難小屋までは割といつも通り。去年と同じように1本目と2本目の木橋は架かっていないが、水量が少ないので渡渉もそれ程苦ではない。
一軒家避難小屋で沢装備を身に付けて入渓するが、入渓と言っても最初の堰堤を越えるまでは右岸側の作業道を辿る。この作業道の崩壊はより進んでいる。倒木が増えた部分もあるが穏やかな沢を20分程進むと15m滝だ。一応ロープを出してAki-CLさんがリードするが歩くように登って行ってしまった。次に僕がTiblocでフォローする。ラストは13Kさん。15m滝を登るとすぐに20m滝だ。昨年は水量が多くてとても登れたものではなく右岸側をたかまいたが今日は行けそうな雰囲気だ。Aki-CLさんが左壁に取り付いて水流を横切り右壁に移り残置ハーケンでランニングビレイを取りながら登る。上段は2mちょっとだが樋状のスラブで右壁のカンテを登る方が楽そうだ。25m程のロープが目一杯だった。次にまた僕がTiblocでフォロー、ラスト13Kさんだが、上段の樋状で「どうやって登ったの?」って問い掛けて来た。Aki-CLさんが白々と「突っ張って」と言ったら13Kさんはその通りステミングで登って来た。すごいですねぇ。流石に登り切ってハァハァ肩で息してたけれど。
でも小休止は少し先でと言うことで進むことにする。基本的にナメ、堰堤を越えて930mで5m滝に出合う。去年消費税増税前に新調した沢靴で望んだが未だ相棒感が薄くてここのスラブが一番緊張した。でも下部を登ると欲しいところにホールドがあり安心できる。去年は何しろ全面にシャワーの様になっていてホールドもスタンスも手探りだったから。その後もナメ滝が続くがやがて鬼石沢の名前の由来になった巨岩が溪を堰き止めている所に出る。これまでは窮屈な胎内くぐりをやったけれど今回は楽に右の方から登らせて貰う。登ってみてこちらが支流になっていることを知った。本流側に移動してここで小休止。
既に水も殆ど無くなっているしここからは滝と言う滝は無い。大岩がのし掛かる堰堤を越えると花崗岩の巨岩がゴロゴロと沢床に集積していたがこれも台風の影響か。水が少ないと本当に滝と言う感じがなく何となく通過して行ってしまう。大岩の堰堤から20分程でCS4mに出合う。昔は倒木があったがそれが流されて殆ど懸垂しないと登れない様になってしまったが、去年の教訓から今年は13Kさんにカムとアブミを持って来て貰っている。A1になるけれどアブミを使うと楽に乗越せること。ここを越えるとかなり源頭と言う印象になってくる。沢筋を真っ直ぐ行き、稜線が近づいて来たら損壊した木道が落ちて来ていた。楽な詰めを登り1210mのコルに出て狭いけれどここで沢装備を解く。
未だ午前中だったしシロヤシオに逢えることを期待して畦ヶ丸まで登ったが残念ながらシロヤシオは既に散っていた。一週間遅かったんだなぁ。畦ヶ丸避難小屋は建替工事中で基礎だけが完成していた。8月末までと書いてあったけれど、このコロナ禍の状況では長引いてもおかしくなないだろう。下山ルートで丹沢の谷200ルートのトポにも点線で描いてある1265mからの南東尾根を行ってみないかと13Kさんに提案したらじゃあそちらで行こうと。一軒家避難小屋の裏手に真っ直ぐに降りて行くが、行ってみるとマーキングがあるのも最初だけ、真っ直ぐとは言うものの結構屈曲しているし支尾根も多々あり、急坂でありと、提案しておいて申し訳ないけど余りメリットを感じないルートだった。山の神に詣でられたことくらいかな。Aki-CLさんは畦ヶ丸に登らずに先に一軒家に戻り沢道具を洗って待っていた。
少し雨が落ちてくる気配もあったので早々に下りに着く。登りよりも白い花が多く感じた。40分で林道ゲートに帰着したが途端に小雨になった。
久々の山登りで思った以上に疲れを感じたが、新緑の溪は良いものだ。去年は梅雨に入ると週末が全部雨だったけれど、せめて梅雨入り前にもう少し山に入っておきたいものだ。
朝、出発前の荷造りで腰に「グキッ」と衝撃が走る。
しばらく呼吸を整え、一抹の不安を感じながらも出発。
何とか無事に下山できました。
身体を労わりながら登山を続けたいと思います。
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