岡山県鏡野町 ハナ・はな・花知ヶ仙 林道の愉快な仲間たち



- GPS
- 04:01
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 472m
- 下り
- 459m
コースタイム
- 山行
- 3:31
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:01
歩行距離7.5km、歩行時間3時間30分、歩行数13,900歩、消費カロリー2,010Kcal
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。登山道の後半は急登で、ステップもありますが、地面が濡れているときや、落ち葉や雪が積もっているときはかなり滑りやすいかもしれません。必要最小限のピンクテープや道標もありますが、あまりにもよそ見しすぎたためか、2か所しかない分岐で間違いました。 5年前にはツキノワグマの糞がありました。また、今回はオオスズメバチの女王蜂を見かけました。湿地があるので、マムシなどの蛇もいるかもしれません。少人数で刺激しないように静かに落ち着いて行動すれば大丈夫だと思います。 花知ヶ仙(はなちがせん)登山口<写真12>までは、未舗装林道で、小石ゴロゴロ、溝掘れ、微妙なぬかるみや水たまりがあります。自動車での通行はあまりおすすめしませんが、歩くのに支障はありません。標高845m辺りの分岐には道標はありませんが、西に入るとすぐに目印となる通行止めの標識が見えます。 花知ヶ仙(はなちがせん)登山口<写真12>から頂上<写真18〜25>までは、1か所だけ分岐があります。また、急登で滑りやすい箇所があります。 登山口<写真12>からは最初のほうだけ低い草が茂っており、適当に歩く感じです。 標高990m辺りで右に道とピンクテープがあり、ちょろちょろ流れをまたいで進むのですが、うっかり直進して南東に向かってしまい、引き返しました。この分岐からは下草が少なくなります。 標高1,000mを過ぎると「山頂まで600m」の道標があり、ここからは下草がほとんどありません。しばらくすると傾斜がきつくなってきます。標高1,100m辺りからステップが切ってあり、下りはかなり助かりました。ただし、地面が濡れているときや、落ち葉や雪が積もっているときはかなり滑りやすいかもしれません。 |
その他周辺情報 | 数km北上すると恩原(おんばら)高原があります。恩原湖の遊歩道を散策したり、冬にはスキーも楽しめます。恩原高原オートキャンプ場は6月1日より営業再開のようです。 |
写真
“第一草花発見!”コウライテンナンショウに似ており、茎葉は2ですが、高さ60cmもある割には小葉が細いというよりは全体的に小さく、幅3cm、長さ数cm程でした。仏炎苞の舷部は短く、開口部は幅が広めに思えました。
文字通り谷沿いに自生し、ウツギと同じころに花が咲くことからタニウツギと命名されました。花よりも蕾の方が、花弁の内面よりも外面の方が濃いピンク色になり、この時期は目立ちます。この日、林道沿いでもっとも多く見られた花です。
翅が橙色のものと無色のものがいます。メスは翅の縁紋が白、オスは赤です。DNA解析しなければニホンカワトンボとは区別不可能ともいわれていますが、翅の縁紋のすぐ下にある脈数が3と少ないことから判断しました。この日、林道を歩いていると、途切れることなく現れました。
初夏に林縁などでガクアジサイに似た白い花(中央の小さい花弁)を咲かせ、秋に赤くなり、熟すと黒い実をつけます。5裂した萼片の1つが極端に小さいのが特徴です。これも林道沿いに多数見られました。
翅の裏側は地味ですが、表側にはオレンジ色の模様があります。土のミネラル成分を吸っているのでしょうか?数十匹ぐらいが集団で地面に止まっていたり、林道の上を飛び交ったりしているのを何度か見かけました。
燃えにくく、七度カマドに入れてもなお燃え残るというのが名の由来です。細長い整った形の葉が対生し、若い枝は赤みを帯びます。花知ヶ仙頂上<写真18〜25>にも白い花が多数咲いていました。
キキョウの仲間としてはとても小さく、直径1cm程の花は見過ごされやすいですが、清楚で可憐なので目を惹きました。右にピンクテープがあるのを見落としてうっかり直進し、引き返して正規ルートに入ると、しばらく足元に点在していました。
別名「幽霊タケ」です。光合成をして栄養を作り出すことができないので、周囲の樹木と菌根を作るベニタケ類に寄生して、栄養を得ていると考えられています。下草がほとんどなく展望も効かない急斜面に彩を添えてくれました(*^^*)
4枚の葉の中心部に黒い果実が付く様子を羽根つきの羽に例えたものです。めしべの柱頭は4裂し、8本のおしべとともに目立ちます。緑色の4枚の花弁のように見えるのは、外花被片です。ここから数m、たまに花が見られました。
「花知山」
標高1247.3mです。5年前の秋には展望は効きませんでしたが、一部切り開かれ、北西方面を望めました。頂上はあまり広くなく、2mのソーシャルディスタンスをとると、2〜3人が限界でしょう。
サラサドウダン
この1本だけでしたが、大木なのでそこそこ花数はありました。この時季はこの花目当てで混雑する山が多く、今年は無理かもしれないと思っていたので、うれしかったです(*^^*)
サトキマダラヒカゲに似た地味な蝶で、翅の裏側の蛇の目模様の黒い丸がどれもほぼ同じ大きさになるなどの特徴があります。連れが水筒とウエストポーチを握っていると、紐に止まってきました。汗の成分を吸っている様子を動画にも撮りました。しばらく待っていても一向に飛び去ろうとしないので、申し訳ないのですが、よけてもらいました。周辺に何匹か舞っていたのですが、ここまで人懐っこいのはこの個体だけでした(*^^*)
1〜2cmの白い4弁花が鈴なりにつきます。大きな葉はホオノキ<写真17>に似ていますが、花穂は上を向いていて大きいので、花の季節には容易にトチノキだとわかります。花は蜜源となるため、たくさんの昆虫が群がります。かなり傷んでくしゃくしゃになっていました(-_-;)
花が紫色で、形がサギ(鷺)に似ていることからこの名が付きました。トキワハゼよりも花は大きく1.5〜2cm程で、匍匐枝を出します。この少し西でタゴガエルの鳴き声をBGMにタニウツギ<写真03>の動画を撮りました。
岩上や礫地にも生えるニガナということでこの名があります。丸っこい小さな葉が多いので、葉を見ればすぐにわかります。別名ジシバリともいい、茎が節ごとに根を下ろして広がっていき、地面を縛るように見えます。
この3本の杉はなんと根元の方で繋がっています。栄養がどれかに偏ることなく、5年前と同様、3本ともすくすくと生長を続けています。光の加減か、幹が白っぽく写っていますが、近くで見ると、杉の幹らしく見えました。動画も撮りました。
林道の水たまりに生息していました。体長は1.5cm程と、よく似たババアメンボよりも大きいようです。水面にほかの昆虫などが落ちると、すばやく集まってきて体液を吸ってしまいます(´・ω・`)
葉がまったくなく、高さは1m近くありました。花の中心部に盛り上がった花盤があり、花だけ見ればウドによく似ていました。「独活の大木(うどのたいぼく)」ということわざがありますが、木ではありません。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
岡山県最北部の鏡野町にある花知ヶ仙(はなちがせん)を訪問しました。およそ半年ぶりの県北の山です。
6月の花知ヶ仙は同時期に訪れた方の記録を拝見すると、急登で滑りやすく、展望もあまり期待できそうにない印象でした。しかし、2015年9月20日に登った時には、特に林道が湿地の花だらけでなかなか前に進めなかった記憶がありました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-719764.html
今回は、初夏の花と、いつの間にかできた切り開きからの展望を期待し、三密が避けられそうなこの山を訪問することにしました。
この日は津山市の最高気温が30℃を超える予想で、かつ、快晴だったこともあり、当初は熱中症の心配をしていました。ところが、出発点にした遠藤集落は標高が780mもあり、標高1,247.3mの花知ヶ仙頂上までの道は陰も多く、心地よい涼風が絶えず吹いたこともあり、暑さをほとんど感じることなく、快適な登山ができました!(^^)!
また、かなり久し振りに山頂で人(一人)にお会いしました。林道の通行止め地点まで車でアプローチされたのかもしれませんが、それなりの悪路なので、自動車での通行はあまりおすすめしません。また、たくさんの写真や動画で紹介していますように、花好き&動物(虫)好きからすると、やはり自然の宝庫です。歩いて楽しまなければもったいないと思います。
今回は特に林道の自然を楽しむことができました。林道は遠藤川、さらにその支流沿いに花知ヶ仙の登山口<写真12>まで続いていました。
もともとは舗装道路だったのかもしれませんが、生活道としてあまり使わなくなったせいか、そこそこ荒れています。そのことがかえって生き物たちにとっては好都合でした。生育に適した環境である林道沿いにはたくさんの植物が生育し、そこに群がる多数のトンボやチョウなどが途切れることなく、見られました。特にテングチョウ<写真08>は土のミネラル成分を求めているのか、数十匹ほどの群れが集団で地面と空中を飛び交っているシーンが何度も見られました。
また、林道上にできた水たまりに、アカハライモリ<写真31>やヒメアメンボ?<写真35>も生息していました。ほとんど干上がった水たまりでは、オオスズメバチの女王蜂が水を飲んでいました。ちなみに、この時季はまだ女王蜂1匹だけなので、刺される心配はありません。
さらに、林道のすぐ近くの湿地にはたくさんのタゴガエルがおり、我々の耳まで楽しませてくれました。その鳴き声は動画で集音しました。
復路では、ニホンアナグマらしき1匹が慌てて斜面を駆け上っていきましたが、またのんきに林道に出てこようとしていました。
もちろん、登山道にも生き物はいます。5年前には登山道のど真ん中にツキノワグマの糞がありましたが、今回は見つかりませんでした。どこかにいるのだろうと思いながらステップの切ってある急な道を歩いていると、野鳥たちにはたまに大声でわめかれました。
登山口近くでは、ヤマドリらしき鳥が我々に気が付き、驚いて飛び立っていったかと思うと、その近くにいた10羽ほどのヒナが慌てて、近くの茂みや沢の石の隙間等に逃げ隠れてしまいました。日頃から避難訓練をしていたのでしょうか?あまりのすばしっこさに結局、一羽もカメラで追尾できませんでした(´・ω・`)後ろを歩いていた連れは、体長10cm程の最後尾の1羽だけ目撃したようです。
これらのシーンが次々と飛び込んできたおかげで、花知ヶ仙の山行は往路も復路も飽きることなく楽しむことができました!(^^)!展望は山頂以外は効きませんが、大山の頂上以外はよく見えたのでよしとしましょう。今年お初の県北の山行がここでよかったです(*^^*)
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