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Yamareco

記録ID: 719764
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

岡山県鏡野町 花、沢、杉、ブナ、キノコ、花知ヶ仙(はなちがせん)

2015年09月20日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:39
距離
7.6km
登り
480m
下り
463m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:17
休憩
0:13
合計
3:30
9:05
48
スタート地点(駐車場)
9:53
9:55
40
遠藤林道と三つ子原林道分岐
10:35
10:38
47
三つ子原林道・登山口分岐
11:25
11:33
23
11:56
11:56
25
三つ子原林道・登山口分岐
12:21
12:21
14
遠藤林道と三つ子原林道分岐
12:35
ゴール地点(駐車場)
9月旬の花知ヶ仙の沢、杉、キノコ、花を楽しむコース
歩行距離7.5km、歩行時間3時間、歩行数12,000歩
天候 晴れ(雲量3~7)
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 自動車がないとアプローチが難しい山です。自動車を停める場所は林道沿いに数ヶ所あります。沢、花、杉などの自然を楽しみたい人は今回のようにできるだけ遠藤集落近くに駐車することをお薦めします。<写真01と11、地図startポイント参照>
コース状況/
危険箇所等
 標高980m地点(三つ子原林道と登山口との分岐)ぐらいまでは自動車が通れる林道となっています。ただし、埋まった石の一部が露出していたり、轍が深い溝になっていたりするので、後輪駆動車や小型車、車高の低い自動車は避けたほうがいいでしょう。自動車が通れるぐらいの道ですので、花知ヶ仙登山口<写真27>までは道は非常に歩きやすく、道端にたくさん咲いている多種多様な花や、道と並行して流れている魅力的な沢(吉井川源流遠藤川)、さらに、この地特有の遠藤杉の天然母樹林などをゆっくりと見ながら歩くことができます。
 林道から登山口に入る分岐で本来、「花知ヶ仙登山口」と「クマ出没注意」という札が立っているはずなのですが、なぜか登山口道標は倒れており、クマ注意喚起掲示はなくなっていました。もしかしてクマが破壊したのかもしれません(*_*;。おまけに登山道の真ん中でどうどうとウ○コをしていました<写真32>。もし標識がなければ、カーブミラーが登山口の目印となります。
 登山口を上っていくと程なく、道が二つに分かれます。そのまま、まっすぐ進む道と沢を横切る道のうち、後者を選びます。道標はありませんが、すぐ手前に切り株、沢をまたぐとすぐ地面に半分埋まった蛇腹状の筒、花知ヶ仙方面には木にピンク色のテープが巻かれていています(<写真28、29>のすぐ手前)。標高1,000mの鞍部からは傾斜がだんだん厳しくなりますが、地元の方が根曲がり竹などの障害物を綺麗にカットしてくださっているおかげで、頂上までの道は迷うことなく明確な道を進むことができます。一部で滑りやすい個所もありますが、ジグザグにステップを切ってあるので、踏み跡を辿っていけば大丈夫です。
その他周辺情報  北に数km行ったところに恩原湖(おんばらこ)があります。夏は白樺林、秋は紅葉する三国山が湖面に映り、足元には黄色に染まったカラマツの落ち葉がじゅうたんのように敷きつめられ、黄金に輝きます。さらに冬は、珍しい氷紋が現れるなど、四季それぞれの自然を楽しむことができます。
01駐車場から花知ヶ仙方面
向かって左の空きスペースを駐車場として利用しました。中央奥の方に花知ヶ仙が見えています。ここが知る人ぞ知る?花スポットです。
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01駐車場から花知ヶ仙方面
向かって左の空きスペースを駐車場として利用しました。中央奥の方に花知ヶ仙が見えています。ここが知る人ぞ知る?花スポットです。
02ツリフネソウ
葉の脇から花柄を出し、紅紫色の花を数輪ずつつけています。 花冠は長さが3〜4cmの筒状で先が唇形に裂けています。たくさん咲いていました。
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02ツリフネソウ
葉の脇から花柄を出し、紅紫色の花を数輪ずつつけています。 花冠は長さが3〜4cmの筒状で先が唇形に裂けています。たくさん咲いていました。
03ヨシノアザミ
茎の上部の枝先に淡紅紫色の直径約2cmの頭花を直立または横向きにつけています。花は上部にまとまっているので目立っておりすぐに見つけられます。
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03ヨシノアザミ
茎の上部の枝先に淡紅紫色の直径約2cmの頭花を直立または横向きにつけています。花は上部にまとまっているので目立っておりすぐに見つけられます。
04ゴマナ
茎先でたくさん枝分かれをして、白い菊に似た小さな花をつけています。 花径は15mmぐらいで、真ん中の筒状花は黄色く、周りの舌状花は白色です。
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04ゴマナ
茎先でたくさん枝分かれをして、白い菊に似た小さな花をつけています。 花径は15mmぐらいで、真ん中の筒状花は黄色く、周りの舌状花は白色です。
05ママコノシリヌグイ
茎にびっしりと下向きのトゲを持ち、継母(ままはは)が継子(ままこ)の尻をこれで拭いて継子いじめをする例えに付けられたというのが由来です。名前とは異なりかわいい花です。ここまでが駐車地点で、出発しようとしてから7分もかかりました。 
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05ママコノシリヌグイ
茎にびっしりと下向きのトゲを持ち、継母(ままはは)が継子(ままこ)の尻をこれで拭いて継子いじめをする例えに付けられたというのが由来です。名前とは異なりかわいい花です。ここまでが駐車地点で、出発しようとしてから7分もかかりました。 
06テンニンソウ
柄のない花が花茎に均等についています。 花の形は唇形で、4本の雄しべと1本の雌しべが外に飛び出し、ブラシのような感じがします。周辺に群生していました。
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06テンニンソウ
柄のない花が花茎に均等についています。 花の形は唇形で、4本の雄しべと1本の雌しべが外に飛び出し、ブラシのような感じがします。周辺に群生していました。
07シシウドとオタカラコウ
シシウドとオタカラコウのコラボがこの辺りでよく見られました。そのすぐ向こうが田んぼという驚きの光景でした。
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07シシウドとオタカラコウ
シシウドとオタカラコウのコラボがこの辺りでよく見られました。そのすぐ向こうが田んぼという驚きの光景でした。
08ツリフネソウ
花が縦に2つ重なると、一瞬ヒョウタンのように見えました。
08ツリフネソウ
花が縦に2つ重なると、一瞬ヒョウタンのように見えました。
09サンヨウブシ
トリカブトの仲間です。山陽地方で発見されたため、サンヨウブシと名付けられました。トリカブトでは珍しく無毒のようです。
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09サンヨウブシ
トリカブトの仲間です。山陽地方で発見されたため、サンヨウブシと名付けられました。トリカブトでは珍しく無毒のようです。
10オタカラコウなどの花畑
田んぼの脇にも、林道の端にも、沢沿いにも、至る所にオタカラコウが咲いていました。
10オタカラコウなどの花畑
田んぼの脇にも、林道の端にも、沢沿いにも、至る所にオタカラコウが咲いていました。
11美しすぎる出発点を振り返る!
こんなにきれいなロケーションは県北部でもめったに見られません。9月ならではの風景です。右の奥に見えている小屋の右側が駐車場(4台程駐車可)として利用できます。
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11美しすぎる出発点を振り返る!
こんなにきれいなロケーションは県北部でもめったに見られません。9月ならではの風景です。右の奥に見えている小屋の右側が駐車場(4台程駐車可)として利用できます。
12アケボノソウ
花びらの先端には黒っぽいそばかすのような点々がつき、中程よりやや先端に近い部分に緑黄色の丸印が2つずつ横に並んでついています。この丸印は蜜腺になっており、アリがよく群がると言われています。林道の道端にたくさん咲いていました。
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12アケボノソウ
花びらの先端には黒っぽいそばかすのような点々がつき、中程よりやや先端に近い部分に緑黄色の丸印が2つずつ横に並んでついています。この丸印は蜜腺になっており、アリがよく群がると言われています。林道の道端にたくさん咲いていました。
13タカクマヒキオコシ
名前の由来は、鹿児島県の高隈山で発見されたことのようです。長さ1cmぐらいの筒状の花をつけています。たくさん生えていましたが、小さいので気を付けていないと見落としてしまいます。この隣にクロバナヒキオコシも咲いていましたが、こちらは5mm程なので写真はあきらめました。
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13タカクマヒキオコシ
名前の由来は、鹿児島県の高隈山で発見されたことのようです。長さ1cmぐらいの筒状の花をつけています。たくさん生えていましたが、小さいので気を付けていないと見落としてしまいます。この隣にクロバナヒキオコシも咲いていましたが、こちらは5mm程なので写真はあきらめました。
14キンミズヒキ
黄色い小さな花をつける穂を熨斗袋につける金色の水引に見立てたものだそうです。タンニンを多く含み、下痢止めなどの薬草になることもあります。
14キンミズヒキ
黄色い小さな花をつける穂を熨斗袋につける金色の水引に見立てたものだそうです。タンニンを多く含み、下痢止めなどの薬草になることもあります。
15標高820m地点の滝
林道と並行して沢が流れており、時折、林道から外れて沢を覗いてみると、このように美しい渓谷美を観賞することができます。
15標高820m地点の滝
林道と並行して沢が流れており、時折、林道から外れて沢を覗いてみると、このように美しい渓谷美を観賞することができます。
16標高830m地点の滝
大きな苔岩が真ん中にあり、二俣に分かれた渓流がとても風流でした。このままさらに渓谷美を楽しもうとも考えましたが、花観賞ですでに大きなロスタイムを生じていたので、沢の観賞はこのぐらいにしておきました。
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16標高830m地点の滝
大きな苔岩が真ん中にあり、二俣に分かれた渓流がとても風流でした。このままさらに渓谷美を楽しもうとも考えましたが、花観賞ですでに大きなロスタイムを生じていたので、沢の観賞はこのぐらいにしておきました。
17林道分岐~花知ヶ仙方面
「この一帯は遠藤杉母樹林群生地です」と書いてありました。遠藤とはこの辺りの地名です。ブランド杉として世に出回っているのかもしれません。
17林道分岐~花知ヶ仙方面
「この一帯は遠藤杉母樹林群生地です」と書いてありました。遠藤とはこの辺りの地名です。ブランド杉として世に出回っているのかもしれません。
18遠藤杉3兄弟
この3本の杉はなんと根元の方で繋がっていました。栄養がどれかに偏ることなく、3本ともすくすくと成長を続けています。けんかしないことを願っています。
18遠藤杉3兄弟
この3本の杉はなんと根元の方で繋がっていました。栄養がどれかに偏ることなく、3本ともすくすくと成長を続けています。けんかしないことを願っています。
19キバナアキギリ
茎の先に花穂を出し、長さ3cm前後の淡黄色の唇形花を数段つけています。
19キバナアキギリ
茎の先に花穂を出し、長さ3cm前後の淡黄色の唇形花を数段つけています。
20沢畔のオタカラコウとゴマナ
ともにキク科の植物で、湿ったところが好きそうです。これらの花の下に沢の水が流れており、とても風流でした。見下ろすと、スズメバチの仲間が2匹、のんびり飛んでいました。新女王蜂はもう誕生しているのかもしれません。
20沢畔のオタカラコウとゴマナ
ともにキク科の植物で、湿ったところが好きそうです。これらの花の下に沢の水が流れており、とても風流でした。見下ろすと、スズメバチの仲間が2匹、のんびり飛んでいました。新女王蜂はもう誕生しているのかもしれません。
21白いツリフネソウの花
ここに来て初めて白いツリフネソウを見ました。やはり名前の通り、花の形とつき方が帆掛け舟を吊り下げたように見えます。白いのは1つだけでした。
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21白いツリフネソウの花
ここに来て初めて白いツリフネソウを見ました。やはり名前の通り、花の形とつき方が帆掛け舟を吊り下げたように見えます。白いのは1つだけでした。
22ゲンノショウコ
生薬のひとつであり、和名は「(胃腸に)実際に効く証拠」を意味しています。秋に種子を飛散させた後で果柄を立てた様が神輿のように見えることから、ミコシグサとも呼ばれています。
22ゲンノショウコ
生薬のひとつであり、和名は「(胃腸に)実際に効く証拠」を意味しています。秋に種子を飛散させた後で果柄を立てた様が神輿のように見えることから、ミコシグサとも呼ばれています。
23オタカラコウのつぼみと花
手前にあるのが、まだつぼみ状態のオタカラコウです。向こうに見えているのが、開花したオタカラコウです。オタカラコウの成長過程を同時に見た気分です。
23オタカラコウのつぼみと花
手前にあるのが、まだつぼみ状態のオタカラコウです。向こうに見えているのが、開花したオタカラコウです。オタカラコウの成長過程を同時に見た気分です。
24ムラサキツメクサ
5月には同じ仲間のシロツメクサと混在して咲いていますが、夏にはシロツメクサはあまり見られなくなり、このムラサキツメクサは秋口まで咲いています。
24ムラサキツメクサ
5月には同じ仲間のシロツメクサと混在して咲いていますが、夏にはシロツメクサはあまり見られなくなり、このムラサキツメクサは秋口まで咲いています。
25ツルリンドウ
花は写真のように小さくてあまり目立ちませんが、果実のほうが非常によく目立つ植物です。
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25ツルリンドウ
花は写真のように小さくてあまり目立ちませんが、果実のほうが非常によく目立つ植物です。
26イタドリ(果実)
このようにイタドリは花期よりも果実期のほうが綺麗です。実の付き方に規則性もなくバラバラでした。背丈よりも高く木のように見えました。
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26イタドリ(果実)
このようにイタドリは花期よりも果実期のほうが綺麗です。実の付き方に規則性もなくバラバラでした。背丈よりも高く木のように見えました。
27三つ子原林道と登山口分岐
この登山口の標識が倒れて(折れて)いたので、最初はスルーしそうになりました。もしこの標識がなければ、カーブミラーが目印となります。登る方角は南西方向です。この写真を撮った直後にまた倒れてしまったので、カーブミラーに立てかけておきました。
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27三つ子原林道と登山口分岐
この登山口の標識が倒れて(折れて)いたので、最初はスルーしそうになりました。もしこの標識がなければ、カーブミラーが目印となります。登る方角は南西方向です。この写真を撮った直後にまた倒れてしまったので、カーブミラーに立てかけておきました。
28サンヨウブシ
登山口に入って沢をまたぐとすぐに、たくさんのサンヨウブシが出てきました。別名ジョウシュウトリカブトとも呼ばれています。毒のないトリカブトです。
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28サンヨウブシ
登山口に入って沢をまたぐとすぐに、たくさんのサンヨウブシが出てきました。別名ジョウシュウトリカブトとも呼ばれています。毒のないトリカブトです。
29サンヨウブシの花と実
珍しくサンヨウブシの花と実が一緒になっている株を見ました。
29サンヨウブシの花と実
珍しくサンヨウブシの花と実が一緒になっている株を見ました。
30スギヒラタケ
スギヒラタケの成分が急性脳症発生の原因となる可能性を示唆する研究結果が出ました。このため、スギヒラタケは摂取しないほうがよさそうです。あっちこっちの切り株に生えていました。
30スギヒラタケ
スギヒラタケの成分が急性脳症発生の原因となる可能性を示唆する研究結果が出ました。このため、スギヒラタケは摂取しないほうがよさそうです。あっちこっちの切り株に生えていました。
31頂上まであと600m!
「これより山頂まで600メートル」という標識が出てきました。こうしたカウントダウン標識があると、元気が出てきます。ただし、高度差がまだ250mほどあります(+_+)。
31頂上まであと600m!
「これより山頂まで600メートル」という標識が出てきました。こうしたカウントダウン標識があると、元気が出てきます。ただし、高度差がまだ250mほどあります(+_+)。
32ツキノワグマの置き土産
堂々と登山道の真ん中に投下してありました。この辺りの植物ばかり食べているのか臭いはほとんどありません。復路ではハエがたかっていたので、往路では落として間もなかったのかもしれません。臆病な動物なので気配を消して潜んでいるようでした。
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32ツキノワグマの置き土産
堂々と登山道の真ん中に投下してありました。この辺りの植物ばかり食べているのか臭いはほとんどありません。復路ではハエがたかっていたので、往路では落として間もなかったのかもしれません。臆病な動物なので気配を消して潜んでいるようでした。
33キノコの行列
この木が好物なのでしょうか?他の場所は散発的に生成していましたが、この木にだけは行列をなしていました。
33キノコの行列
この木が好物なのでしょうか?他の場所は散発的に生成していましたが、この木にだけは行列をなしていました。
34木のうろに生えたキノコ
傘が薄平べったいキノコでした。朽ちかけた木のうろに生成していました。
34木のうろに生えたキノコ
傘が薄平べったいキノコでした。朽ちかけた木のうろに生成していました。
35ニガクリタケ
ニガクリタケは毒性が強く同じ木にクリタケと同居している場合もあるので、野生のクリタケを食べる際はこのニガクリタケとしっかりと見分ける必要があります。全体が淡い黄色できれいでした。
35ニガクリタケ
ニガクリタケは毒性が強く同じ木にクリタケと同居している場合もあるので、野生のクリタケを食べる際はこのニガクリタケとしっかりと見分ける必要があります。全体が淡い黄色できれいでした。
36チャワンタケの仲間
よく見ると、器のような形をしています。ややスケルトンなキノコです。
36チャワンタケの仲間
よく見ると、器のような形をしています。ややスケルトンなキノコです。
37腐りかけのキノコ群?
あまりにも密集しているので、最初見たときは何かの卵かと思いました。なぜかこの木だけに密集していました。全体がこげ茶色でかなりぬるっとしていました。
37腐りかけのキノコ群?
あまりにも密集しているので、最初見たときは何かの卵かと思いました。なぜかこの木だけに密集していました。全体がこげ茶色でかなりぬるっとしていました。
38ツエタケの仲間?
小動物の傘になりそうな逆さまの傘のようなキノコです。
38ツエタケの仲間?
小動物の傘になりそうな逆さまの傘のようなキノコです。
39白い大きなキノコ
全身真っ白でとてもやわらかいキノコでした。食べられそうにありません。
39白い大きなキノコ
全身真っ白でとてもやわらかいキノコでした。食べられそうにありません。
40ツルシキミの実
ツルシキミの花の後につく実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、もう真っ赤に熟していました。
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40ツルシキミの実
ツルシキミの花の後につく実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、もう真っ赤に熟していました。
41腐りかけのキノコ?
柄の部分がスリムで傘は光沢とぬめりがありました。キノコ人生の終焉を迎えているようでした。
41腐りかけのキノコ?
柄の部分がスリムで傘は光沢とぬめりがありました。キノコ人生の終焉を迎えているようでした。
42人形峠&鳥取県境稜線
花知ヶ仙の尾根からは北方面の鳥取県との県境の稜線を望むことができます。左の真ん中辺りには、今年の4月から国立研究開発法人となった日本原子力研究開発機構の人形峠環境技術センターが見えています。
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42人形峠&鳥取県境稜線
花知ヶ仙の尾根からは北方面の鳥取県との県境の稜線を望むことができます。左の真ん中辺りには、今年の4月から国立研究開発法人となった日本原子力研究開発機構の人形峠環境技術センターが見えています。
43花知ヶ仙ピーク
岡山県下で標高第7位のピーク(1,247.5m)です。二等三角点が設置されていました。「展望台ではありません」という掲示が倒れていました。その通りでした。
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43花知ヶ仙ピーク
岡山県下で標高第7位のピーク(1,247.5m)です。二等三角点が設置されていました。「展望台ではありません」という掲示が倒れていました。その通りでした。
44標高1,170mの大ブナの木
山頂近くはたくさんのブナの木が生育しています。その中でもとりわけこの一本が目立っていました。また、ブナ越しに北東方面の景観も広がっています。この辺りから傾斜がきつく、ジグザグに切られたステップどおりに下りました。
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44標高1,170mの大ブナの木
山頂近くはたくさんのブナの木が生育しています。その中でもとりわけこの一本が目立っていました。また、ブナ越しに北東方面の景観も広がっています。この辺りから傾斜がきつく、ジグザグに切られたステップどおりに下りました。
45エゴノキタケ?
エゴノキの枯れ木に生えると言われるキノコです。表面には茶褐色〜黒褐色等の明瞭な環紋があります。やわらかかったのが気になりました。
45エゴノキタケ?
エゴノキの枯れ木に生えると言われるキノコです。表面には茶褐色〜黒褐色等の明瞭な環紋があります。やわらかかったのが気になりました。
46コウゾリナ
日中に花が開きます。午前中の往路ではまだ咲いていませんでしたが、昼の復路では綺麗に咲いていました。周辺に群生していました。
46コウゾリナ
日中に花が開きます。午前中の往路ではまだ咲いていませんでしたが、昼の復路では綺麗に咲いていました。周辺に群生していました。
47遠藤杉母樹林群生地
70年以上生長すると良質の地元(遠藤)特産の遠藤杉ができるのでしょう。特定エリアにかたまっています。
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47遠藤杉母樹林群生地
70年以上生長すると良質の地元(遠藤)特産の遠藤杉ができるのでしょう。特定エリアにかたまっています。
48自然にやさしい橋?
土管3本を橋の下に通し、沢の流れ道を造っていました。これって環境にやさしいのでしょうか(*_*;。橋の向こうには砂利の林道が延びていました。
48自然にやさしい橋?
土管3本を橋の下に通し、沢の流れ道を造っていました。これって環境にやさしいのでしょうか(*_*;。橋の向こうには砂利の林道が延びていました。
49岩の上で育つ木々
大きな岩の上にいくつもの木が生育していました。たくましいというか、ワイルドというか、見事な岩と木のコラボでした。この辺りにだけ大きな岩がごろごろしていました。
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49岩の上で育つ木々
大きな岩の上にいくつもの木が生育していました。たくましいというか、ワイルドというか、見事な岩と木のコラボでした。この辺りにだけ大きな岩がごろごろしていました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 花知ヶ仙(はなちがせん)は交通アクセスが難しい山です。公共交通機関でのアプローチはまず無理です。しかも9月という時期に山行する人はほとんどおらず、この時期の花知ヶ仙は秘密のベールに包まれていました。一方、事前の情報が乏しいことで、逆に現地に行って初めて発見できるものがあるという漠然とした期待感もありました。実際に訪れた9月の花知ヶ仙は予想を上回る魅力的な山でした。
 最初にどこから歩くかで悩みました。一般的には三つ子原(みつごはら)林道の入口<写真17>からスタートするか、さらに林道を自動車で奥に進み登山口付近<写真27>からスタートするようです。実際に現地に行ってみると、遠藤集落を通り抜けた辺りから、急にロケーションが牧歌的になり、特に動植物等の自然に興味がある者にとっては、ここ<写真01>がスタートポイントとして格好の場だと直感的に思えました。
 駐車場としたポイント近くにはオタカラコウをはじめ、多種多様な花が咲いていたため、なかなか出発できませんでした<写真02から10参照>。しばらくの間、遠藤林道沿いはフラワーロードが続き、BGMに自然の沢の音を聴きながら、路肩に咲く9月の旬の花を楽しむことができました。花が多くてなかなか進めず、ちょっと焦ったほどです。同じ花が何度も出てくるので、撮り損ねる心配はありませんでした。そして、標高810m辺りから沢の清流や滝も垣間見えてきます<写真15と16>。涼しく感じるとともに気持ちが安らぐ沢です。また、静寂な雰囲気の中、カケスのギャーという鳴き声が何度も響き渡ります。
 林道分岐を三つ子原(みつごはら)林道に入るとすぐ、「遠藤杉」の天然母樹林となります<写真18と47>。沢もフラワーロードもさらに続きます。往路ではつぼみだったものが、復路では開花していたコウゾリナ<写真46>のような花もありました。全コースの距離の約5分の4が林道ですが、林道こそが、花知ヶ仙登山ルートの魅力であることを今回改めて認識できました。
 登山ルート<写真27から45>に入ると、それまでとは打って変わり、チシマザサ(根曲がり竹)、ブナ、キノコが繁茂するロケーションとなります。ツキノワグマが大好きそうな環境です。特にクマの大好物のスズノコ(根曲がり竹のたけのこ)が旬の時季でなくてよかったです。いつもなら根曲がり竹はヤブコギ最大の障害となりますが、地元の方々が綺麗にカットしてくださったおかげで、安心かつ快適な登山をすることができました。また、時折登(下)っている最中に鳥取県側の景観が広がります<写真42>。岡山県と鳥取県の県境の人形峠や県境の稜線が想像していたより近くに見えました。ちなみに、頂上からは展望は効きませんでした<写真43>。
 今回の山行を通じて、他の登山者や林道を走る自動車に一度も会うことがありませんでした。そのため、かえってこの山域の奥深さと神秘性を感じ取ることができ、いいところを見つけたという満足感が残りました。

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