20200630 棒ノ折山 (登り:白谷橋コース、下り:滝ノ平尾根コース)
- GPS
- 05:57
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 792m
- 下り
- 837m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 6:02
天候 | 曇り、最後は雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
6月28日まで雨が続いていたが、道のぬかるみは岩茸石より先に軽度、また下山時のの滝ノ平尾根コースの後半にもある程度あり。沢以外では濡れて滑る石はほぼなし 追記:7月3日上名栗で熊の目撃情報 |
その他周辺情報 | さわらびの湯で入浴 (週末は激混みらしいが、ガラガラ) 館内はマスク着用、800円(一般)400円(小中) ロッカーは100円コイン(リターン式) 週末は3時間制限、平日は制限なし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ツエルト
ファーストエイドキット
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感想
登山目的に6月30日の休みを取っていた。28日までは梅雨で大雨、29日は晴れたが30日から雨風が強いとの天気予報(涙)。近場の日帰り登山でなんとか天気がもちそうな山を、6月29日に登山用の天気予報で必死に探していた・・・午前中は曇りの山があった・・・しかし午後から雨風強そう・・・
棒ノ嶺 (棒ノ折山)、埼玉県飯能と奥多摩の境にあり、自宅から車で1時間半程度で行くことができる。とても人気のある山で週末は激混み、以前天気が悪く中止した記憶がある。平日の梅雨真っ最中できっとガラガラだろう、しかも登山口に温泉があるので少しぐらい濡れてもすぐ風呂には入れる。本当に天気が大丈夫なのか不審がる連れを説得して準備に入る。まだ暗い朝4時に出発、雨は降っていない。5時半過ぎにさわらびの湯第3駐車場に到着、どんよりした曇りだがまだ風も弱く、登山を決行することとした。
準備をととのえノーラ名栗でトイレを済まし、6時過ぎにさわらびの湯バス停から登山開始、ここでは「なぐりづえ」というトレッキングポール代わりに杖を借りられるようだ。有間ダムに向かってなだらかな登りの舗装路を歩いて行く、道の脇にはドクダミの花が咲き誇っている。気温は21℃だが無風で蒸し暑い、一瞬小雨が降ってきたが、すぐに止んでホッとした。まもなく有間ダムに到着、ダムの上を渡っていく。このダムはトンネル式が採用されていて、越流した水はトンネルを通って下流に放流されるので、ダムを越えた川の水はここからは直接見えない、右手には名栗湖、雨が続いたわりには水が少ない印象、しかし水は濁っている。右前方には棒ノ嶺が見え、テンションがあがる。ダムを越えて小栗湖に沿って車道を歩いて行くと、途中にトンネル式洪水吐があり、さらに先には3台の車が駐車しているのが見える。そこが白谷沢登山口、いよいよ本格的な登山となる。
しばらく杉林の中を登っていく、ところどころに岩や木の根があり意外に疲れる。気温は21℃だがとにかく蒸し暑い、そこかしこに咲いているヤマアジサイに目が和む。時々小雨が降っているのを感じるが林の中で気になるほどではない。だんだんと沢の音が近づいてきて、左手に沢が見えてくる。更に登ると、左手下に見えていた川が徐々に近づいてきて、藤懸の滝を越えると川は道と同じ高さになり道ははっきりしなくなる。棒ノ嶺まで2.5kmの標識を通過、一旦沢を越えてプチ沢登り開始となる。今まで暑かったのが、沢に入ると一気に涼しく感じるようになった。気温は19℃だが、水は透明で綺麗、水の音が心地よい。初めてなのではっきりしないが、沢の水はやや増水している印象、特に渡渉は問題なかった。
いくつかの滝を楽しみながら渡渉を繰り返していると、両サイドから迫りくる岩壁が見えてくる。これがこのコースの一番の見どころの「ゴルジュ」だ。薄
暗い中での緑と岩は、圧巻の大迫力があり、またとても神秘的だ。この岩の間を通り抜けると思うとワクワクする。最初のゴルジュ (第1ゴルジュ) は、牢門と呼ばれているらしい。最初の一枚岩を越えるのに背の低い連れは苦労していた。再び渡渉を繰り返し、天狗の滝を過ぎると、第2ゴルジュが見えてくる。ここは問題なく越えられた。第2ゴルジュの内側には美しい柱状節理が存在していた。その先に第3ゴルジュと言えるような岩があったが、そこは登山道ではなく、右への急な岩場の階段を行く、鎖が設置されていて問題なく登れた。白孔雀の滝を通過、さらにロープで岩場を登れば一旦穏やかな沢沿いとなる。ここらでプチ沢登りは終了、この白谷沢ルートは本当に楽しい道で、人気のある理由もよく分かる。本日はここまで1人の登山者とすれ違っただけだったが、人の多い日は渋滞を避けられない気がする。木段を登っていくと右に迂回路の標識がありそちらに進んでいく。するとヤマレコアプリから予定の道から逸脱したとの警告あり、よくみると左側に土砂崩れで崩落した場所があり、ここが元の登山道だったのだろう。さらに丸太の階段をしばらく登ると林道大名栗線にぶつかる。ここには休憩スペースがあり、ベンチで小休憩して行動食を摂る。ここには水場があり作業をしていた方が水を汲みに来ていた。
あと山頂まで1.5kmだが、この先もなかなか大変だった。急坂と木段が続き、緩やかな登り坂になるとまもなく岩茸石という巨石に到着、滝ノ平尾根からの道と合流する。あと1.0km、ゴンジリ峠・棒ノ嶺方向に進む。この辺りから森の中がガスってきたが、特に視界には問題なし。ここから権次入峠までの尾根道は急坂・木の根っ子・丸太の木段の急登が続く。ところどころ道がぬかるんでいて滑るので特に下りは要注意。なんとかゴンジリ峠に到着して水分を補給、ここにはベンチがたくさんあるのもうなずける。棒ノ折山・百軒茶屋方向に向かう、山頂まであと0.5km。最後の稜線は、最初はなだらかであったが、まもなく木の根っ子に覆われた登りとなる。気持ちいい風とコアジサイが元気を与えてくれる。ついに山頂に到着、山頂は広く開けた感じでベンチや東屋がある。天気がよければ秩父や奥武蔵の山が一望でき、また赤城山・榛名山、日光の山々、筑波山も見られるらしいが、この日は雲に隠れて眺望は全くない。でも梅雨の合間にここまで天気がもってくれただけでも感謝しなければならない。気温の確認は忘れた。これから雨となる天気予報でもあり、足早に頂上を去った。
急な木段や木の根っ子で覆われた急坂をくだり、岩茸石に戻る、ここからは滝ノ平尾根経由で下山した。河又バス停方向への分岐を選択、このみちは岩茸石の左側を通っていく。間違えて林道方向(途中で通行止めの表示あり)に行かないように要注意。川又まで3.1km、ここからはほとんどが森の中の下りであった。3回林道を横断した直後は一旦急な登りになる。ゴールの近くでは下り坂が急になり、尾根は木の根に覆われる。気温は25℃にあがり蒸し暑い中、滑りやすい赤土を慎重に下っていく。体力を消耗するがもう少し。いよいよ森を抜けると雨がポツポツ降ってきた。段々と雨は強くなってきたが、入間川の橋、滝ノ平尾根登山口の標識を越えて、さわらびの湯バス亭に到着して登山終了。さわらびの湯もガラガラでゆっくりと入浴、コーラを飲んで帰宅した。
梅雨真っ最中で午後から雨の天気予報の中の平日、出会った登山客は3組4人のみでプチ沢登りを楽しめた。天気もギリギリ持ちこたえていい登山でした。
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