裏妙義縦走(御岳コース〜丁須の頭〜谷急山〜ナイフリッジ尾根で周回)※鎖場写真ほぼアップ
- GPS
- 07:55
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,219m
- 下り
- 1,223m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
麻芋の滝の駐車場へは松井田妙義ICで下りて国道18号を西へ。 左手に釜めしで有名なおぎのやの直営店を過ぎたら、二手の道を左(旧道、碓氷峠方向)へ。 左へカーブした先で左の県道92号(碓井バイパス方向)へ。 すぐ先左に駐車場へ下りる小道がある。入口左手に麻芋の滝自然公園の標識あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
麻芋の滝〜丁須の頭… 麻芋の滝すぐ先の岩壁の鎖場を始め、御岳コースの鎖場は北面にある箇所が多く日が射し難いため、湿っていて大変滑りやすい。 また鼻曲りからは急なアップダウンが続く。 丁須の頭〜三方境… 難度の高い鎖場は無名岩峰の先のチムニー内20mの鎖場だけ。 登山道自体もアップダウンは少ないが、赤岩から風穴尾根の頭までは鎖の設置されたトラバースが多い。 三方境〜谷急山… 女坂分岐からP1〜P6、谷急山をほぼ忠実に登り返して行くが、いずれも急登でロープや鎖が設置されている箇所もある。 谷急山北稜(通称ナイフリッジ尾根)… 山頂三角点の手前右から下って行く。 雑木の尾根を暫く下るとナイフリッジ状の岩場に出る。 岩場の下降が終わると雑木の道を経て、3つの大岩のある場所に着く。 そこから左の植林帯を見ながら小さな谷状のところを下って行くと、入山川の河原に出る。 河原を渡ると県道92号の直下に突き当たるので、あとは適当なところから這い上がる。 なお谷急山北稜は私の持っている2007年版の昭文社の山地図には細い黒破線でルートの記載があるが、今年の地図ではその記載のない、いわゆるバリエーションルートですので注意を。 ただし沢登りの下山ルートに使われているだけあって、踏み跡は意外としっかりとしています。その代わり道標はもちろん、テープなどの目印も皆無です。 トイレ… 麻芋の滝の駐車場にあり。 水場は無し。 |
写真
感想
先週の表妙義に続いて、今週は裏妙義へ。
裏妙義も3年前の4月に師匠に連れられて歩いているが、その時は諸事情により谷急山へは行けず、下りに使うはずだったナイフリッジ尾根を下ることもできなかった。
今回は先週の表妙義同様に単独で歩いてみたくなり、また3年前にやり残した宿題(谷急山とナイフリッジ尾根の下降)を片づけにいくことにした。
前日は午後から本降りの雨。夜遅くになって雨は止んだが、行きの道中の路面には水溜りができるほど。なので今日のルートの岩場、鎖場でのコンディションが不安になってくるが、天気自体は晴れなので日が射せばすぐに乾くだろう。
着いた駐車場では他に2組が準備をしていたが、先に歩き出す。
麻芋の滝でそのうちの1組の方たちが追いついて来たので、先に行ってもらってすぐ先の鎖場のモデルになってもらう。鎖場や岩場は人が写っていたほうが臨場感が出て分かりやすいですよね(笑)
なおここの鎖場は大変滑りやすく、早速気を遣った。また少し先にある何箇所かの鎖のトラバースも同様に滑りやすく、ほぼ鎖に頼っての通過となった。
鎖場を終え、木の根が露出した道を登って行くと開けた場所に小さな岩が見える。ここが鼻曲りで、この小さな岩がザンゲ岩。この上からの眺望は抜群で、特に眼下に見える横川の家並みはまるで箱庭のようです。
道はここから急なアップダウンの始まり。先週の表妙義もアップダウンは激しかったが、どちらかというと岩稜の登下降が多かったので手足を使って力を分散できる分、それほど疲れることはなかった。
しかしこの御岳コースのアップダウンは普通の斜面の登り下りが主な分、足への疲労が半端なく、急登が苦手な私は早くも汗はダクダク、呼吸はゼイゼイ(汗)
なんとか幾つかの小ピークを越えて行って産泰山へ到着。ちなみにここは手前で右から巻くこともできちゃうので、山頂を踏みたい方は注意してください。
産泰山から先も急な登りは続く。ルンゼ内をジグザグに登りつめると、ドーンと岩峰が目に飛び込んでくる。すぐ先でこの岩峰の基部を2箇所の鎖場で通過。
すると今度は岩稜となり、10分ほどで石祠のあるピークに出た。一瞬ここが御岳かと思ったが、それは違っていて1つ先のピークが御岳でした。この御岳でようやく丁須の頭を望むことができる。
御岳の先からは痩せ尾根や鎖場、岩場が続くが、これまでのように足だけ使っての急登ではない分、個人的にはすごく楽になった。
御岳コースでは誰一人とも会わなかったが、籠沢のコルの先からはぐっと人が多くなった。やはりメインルートは国民宿舎を起点にした周回コースのようだ。
ということで、丁須の頭までの鎖場ではプチ渋滞。
そして、その丁須の頭には結構な人がいました。とりあえず基部までは問題なく行けますが、そこから一番上へはぶら下がった鎖を伝ってでなければまず行けない。ただ振られそうな鎖だが足場は意外としっかりとしているので、腕力任せで上まで行けるかもとも思った。
行ってみたい衝動に駆られたがギャラリーが多くてプレッシャーだし、登れたはいいが下りられなくなったら最悪だ。そう考えるとリスクは大きく、結局やめておきました(でもいつかはあの上に立つぞ〜!)
丁須の頭をあとに、コルを挟んだ無名岩峰は丁須の頭の全体像を写真に収められる最高の場所。その先は裏妙義でも難所の1つチムニー内20mの鎖場。
ここでは2パーティーがザイルとハーネスで下りて行ったので暫し停滞。実際取り付いてみると高度感はありますが足場は豊富にあるので、あまり鎖に頼り過ぎないで下ることができます。
下って快適な雑木の道を進むと赤岩標識。ここでも10人ほどのパーティーがザイルで鎖場を下りようとしているところだったが、道を譲られ渋滞回避!
鎖場を下ると暫く岩壁のトラバースが続く。いずれも足場もしっかりしているし、鎖も設置されているので安心。特に桟橋トラバースはなかなか楽しい♪
やがて岩峰を右に左に巻いて行き、左上に風穴状の岩穴が見えるとその先が風穴尾根の頭。以前来た時もここの岩上からの烏帽子岩、赤岩の眺めに目を奪われたが、今日改めて見てもその眺めは圧巻だった。
裏妙義の主役は丁須の頭だが、ここでは烏帽子岩と赤岩が主役だ。特に烏帽子岩はその名のごとく、烏帽子のようにすっくと突き上げた姿は本当にカッコイイ!
風穴尾根の頭から下り、辺りが雑木から植林帯に変わると三方境。谷急山へはここをまっすぐ。
女坂分岐を過ぎると、一気に傾斜がきつくなる。最初の登りを終えた先がP1のピーク。この先P6まであるが、ずっとこんな感じなんかな?(汗)
P2への登りは更に傾斜は増し、ロープや鎖も設置されているほど。その分展望は最高! 多分谷急山よりも良いと思う。
その後もキツイ登り返しは続き、やっとこさ谷急山の山頂に到着。ここでは3名の方がいたし、ここに来るまでの間にも10名強の団体さんを含めて20人近くの人たちとすれ違った。谷急山まで足を延ばす人は結構いるようです。
さて時間はまだ13時前。昼食もとっていなかったし、本当だったら少しノンビリとしたいとこだが、ここからの下山はバリエーションルート。
問題なく下れれば1時間ほどだが、全くの未知のルートなので時間には余裕を持ちたい。なのでパンをかじって少し休憩した後、さっさと山頂を出発。
いちおうコンパスで進むべき北方向を確認。三角点手前の右手に明瞭な踏み跡を見つけ下って行く。急な尾根をガンガン下る。
事前に調べた感じでは、すぐにナイフリッジ状の岩場に出ると思っていたのに一向にその気配がない。もし間違ってたらこの急下りを今度は登って行くのか〜?と思うと少し不安になり、改めて方角を確認すると間違ってはなさそう。
まだ不安は拭えなかったが、もう少し下って行くと道は狭い樹林の岩尾根になってきた。もしや!と思ったその時、樹木の間を抜けると、ふいに視界がさっと広がった。そこはまさにネットで見ていたナイフリッジの尾根だった。
右側は樹木に覆われているが、左側はスパッと切れ落ちている。道は間違ってなかったと、ひとまず安心。
だがこの先で左の方に柱状節理が見えるはずなのに、それが見当たらない。やっぱり間違ってる?なんて不安がまた頭をよぎったが、幸いにしてそれは杞憂に終わった。
10分ほど下った先にそれはあった。その場所にだけ、ひっそりとその姿を留めているこの柱状節理。なんでこんなところに、1箇所だけあるのかと不思議に思う。何はともあれ、この柱状節理はここでしか見られない貴重なものだ。
これで道は間違っていなかったと確信できたので、あとは急な尾根をどんどん下って行く。大岩にぶち当たると、ここも事前に調べたとおり左手の植林帯を見ながら下って行く。
この辺りでは踏み跡はほぼなくなっていたが下の方に川は見えていたし、その先にはガードレールも見えていたのでそんなに不安はなかった。
ただし川を挟んだ対岸の山だと思うが、猟師の放つ銃声が時折聞こえてくるのが怖く、熊鈴を必要以上に鳴らしながら川へと下りて行った。
入山川は水量も少なく、いい具合に飛び石もあったので靴を濡らすことなく対岸へ。正確な取り付きはどこだか分からなかったが、すぐ先に見える車道へはどこからでも登って行けそうなので適当に車道へ上がって行った。
あとは車道をてろてろと1時間チョットも歩けば、スタート地点の駐車場へ。
今回も予定のルートを歩け、変化に富んだ道と大展望に満足の歩きでした♪
翌日、今年の地図にはナイフリッジ尾根はどのように記載されているのかと気になり本屋でチェックすると、あれ〜?黒破線にすらなってなかった。
それ以上にコースの案内が以前よりも詳細になっていて、立ち読みだけではもったいなくなり、結局お買い上げと相成りましたとさ!(笑)
コメント
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これはまたスゴイですね〜
無事、宿題が終わりましたこと何よりです。
表妙義でお腹いっぱいの我が隊としましては、
私単独、或いは+ツレでは到底、太刀打ちできません
いつか機会がありましたら是非、お願いします
ナマ柱状節理、見たいです〜
>私を裏妙義に連れてって!
んっ!?昔そんなタイトルの映画を観たような…
原田知世、可愛かったな〜
navecatさん、裏はまだでしたか。
まぁ〜表に比べたら易しいですから大丈夫ですよ
下りに使った尾根も意外と分かりやすかったですし、ご案内できると思います
ただし、丹沢案内人のような名ガイドはできませんけどね
では、来年春にでも行きましょう
67 / 144 の写真も、すごい光景で素晴らしいですが、
128 / 144も、どうしてこういう形になるのかろ不思議で楽しくなります。
77 / 144の写真は、見ているだけでガクブルという感じです
怖いけど、歩いてみたい 鎖場と変化に富んだコースですね
>私を裏妙義に連れてって!
「恋人がサンタクロース」
「サーフ天国、スキー天国」カラオケで歌いました
深津絵里の最高の片想いも! 憧れでした
こんな時間にコメント入れているということは…そうです、明日も休養日です
日曜はヤボ用があるし、久々に山なしの週末となりそうです
meichanさんも妙義に興味あるんですか〜?
娘さんを連れて行ったら「た〜か〜も〜ど〜し〜」とか「ちょ〜う〜す〜の〜か〜し〜ら〜」なんて口走ってしまうかもしれませんね
おっ!さすがは同世代
私も「最高の片想い」観てましたよ
相手役はモックンでしたよね
内容はかなり「私をスキーに…」に似てましたけど
福山雅治の主題歌、歌いましたね〜 音痴なのに…
西上州を攻めまくりの週末でしたのね。
私も今週末は裏妙義、表妙義の予定。
電車で行くので時間がなく、裏は鍵沢コース〜丁須の頭〜御岳コースの予定。
気温が下がるらしいので、凍結してるかもね
谷急山のバリルート、知らなかったです。
私の2011年版にも載ってませんでしたよ。ここも行きたいな〜。
表の翌週に裏にも行かれてたんですね、
レコの方、私の日記にコメントいただくまで気がつきませんでした。
最近はお友達の山行記録すら全部にまで目を通すことが難しく、
日記を見たりする程度で皆さんのレコにまで辿りつけてません。
裏は私と逆回りでやられたんですね。
それにしても表同様にサクッと回られて、素晴らしいです。
私は丁須の頭でちょっとしたトラブルがあって1時間以上も費やしてしまいました。
翌日は表へ回ったのですが40日ぶりにまともな山だったせいで
忘れていた筋肉痛が出て、鷹戻しから先の金洞山は辛かったです。
レコのアップは遅れていますが、一両日中にはと思っています。
風穴尾根の頭で岩穴に気がつかず通り過ぎてしまいました・・・
rokuさんは今週末なんだ!
予定のコースだと三方境の方には行かないみたいだね
ルンゼの鎖場と赤岩から先のトラバースの連続は面白いから体験してほしかったけど
まあ今度都合がついたら、私の歩いたコースご一緒しようか?
谷急山北稜も楽しいよ
では今週末、気をつけて楽しんできてね〜!
私のレコアップは基本的に遅いので、気がつかなくても不思議はないです
確かに最近は、天気の良かった週末後のレコはたくさんアップされますから、とても全部は見きれませんよね
裏の翌日は、やはり表に行かれたんですね。
紅葉には遅かったかもしれませんが、快晴でしたから楽しめたことでしょう
それにしても、noborundaさんでも間を開けすぎると筋肉痛になるんですね
それでは、レコの方を楽しみにしています
丁須でのトラブルも気になるところです
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