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Yamareco

記録ID: 2463423
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 大同心南稜

2020年07月31日(金) 〜 2020年08月01日(土)
 - 拍手
jassmine その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:40
距離
2.5km
登り
522m
下り
511m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:46
休憩
0:06
合計
1:52
9:47
57
美濃戸P
10:44
10:50
49
堰堤広場
11:39
赤岳鉱泉
2日目
山行
4:41
休憩
3:24
合計
8:05
5:16
4
赤岳鉱泉
6:17
6:17
3
6:20
6:44
0
大同心南稜とりつき
6:44
7:17
6
1Pめ
7:23
8:16
0
2Pめ
8:16
8:44
5
3Pめ ドーム
8:49
9:00
0
ドームの頭
9:00
9:20
0
3Pめドームとりつきに懸垂で戻る
9:20
9:37
0
歩いて下り、小同心との間のコルへ
9:37
9:55
7
2回めの50m懸垂
10:02
10:02
38
南陵とりつき
10:46
10:46
77
12:03
12:03
78
テント撤収、昼食後 鉱泉出発
13:21
赤岳山荘P
1日目、幕営後南稜とりつきまで下見
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2020年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
車で美濃戸まで入る
コース状況/
危険箇所等
特に問題なし
赤岳鉱泉から硫黄岳への登山道を少しいき、最初に現れる大同心沢にロープをくぐってはいる。
踏み跡に従い、最初は左岸を、途中から沢を渡って右岸に移り、あとは大同心稜を登る。踏み跡明確。
2020年08月01日 05:20撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 5:20
赤岳鉱泉から硫黄岳への登山道を少しいき、最初に現れる大同心沢にロープをくぐってはいる。
踏み跡に従い、最初は左岸を、途中から沢を渡って右岸に移り、あとは大同心稜を登る。踏み跡明確。
小一時間で大同心基部に到着。
基部を右へ(小同心方向へ)トラバースすると南稜とりつき。画像の右のスカイラインが南稜。中央の突起はトサカ岩、上部がドーム
2020年08月01日 06:12撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 6:12
小一時間で大同心基部に到着。
基部を右へ(小同心方向へ)トラバースすると南稜とりつき。画像の右のスカイラインが南稜。中央の突起はトサカ岩、上部がドーム
とりつきの目印、グレーのスリング。左にペツルのハンガーあり。テラスなので、ここで登攀準備。靴は歩いて降りる場合を想定して一応アタックザックに入れたが、懸垂下降すればここにデポでよい。
2020年08月01日 06:20撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 6:20
とりつきの目印、グレーのスリング。左にペツルのハンガーあり。テラスなので、ここで登攀準備。靴は歩いて降りる場合を想定して一応アタックザックに入れたが、懸垂下降すればここにデポでよい。
1Pめ。左の稜線にのるのだが、とりつきからすぐ左上するのではなく、いったん右の岩峰にいき支点をとり、そこから左上する。この岩峰の左面に支点あり。
2020年08月01日 06:20撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 6:20
1Pめ。左の稜線にのるのだが、とりつきからすぐ左上するのではなく、いったん右の岩峰にいき支点をとり、そこから左上する。この岩峰の左面に支点あり。
右の岩峰に支点をとっているのがわかる。
2020年08月01日 06:50撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 6:50
右の岩峰に支点をとっているのがわかる。
左上。残置支点あり。岩で中間支点をとることはなかった。
正面の岩の左稜線近くにリード。ここで1Pめを終了。
2020年08月01日 07:09撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 7:09
左上。残置支点あり。岩で中間支点をとることはなかった。
正面の岩の左稜線近くにリード。ここで1Pめを終了。
左上。残置支点あり。1Pめは岩で中間支点をとることはなかった。
2020年08月01日 07:12撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/1 7:12
左上。残置支点あり。1Pめは岩で中間支点をとることはなかった。
残置ハーケンで中間支点。このあと、ちょっと怖いトラバースで岩の向こうに回り込む。怖いがホールドはいいので難しくはない。
2020年08月01日 07:14撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/1 7:14
残置ハーケンで中間支点。このあと、ちょっと怖いトラバースで岩の向こうに回り込む。怖いがホールドはいいので難しくはない。
トラバース
2020年08月01日 07:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 7:15
トラバース
とりつきから40mくらいで足場のいいテラスで1Pめを切る。ただし支点はしっかりしたものはペツル1つ(左)しかないので岩角で補強。(右)
数m上にも終了点にできる場所があるが、こちらのほうが足場は安定している。
2020年08月01日 07:17撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 7:17
とりつきから40mくらいで足場のいいテラスで1Pめを切る。ただし支点はしっかりしたものはペツル1つ(左)しかないので岩角で補強。(右)
数m上にも終了点にできる場所があるが、こちらのほうが足場は安定している。
2Pめは直上から。残置支点をたどる。
2020年08月01日 07:21撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 7:21
2Pめは直上から。残置支点をたどる。
2Pめを登り始めてから、1Pめの終了点のビレイヤーを振り返る。
2020年08月01日 07:23撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 7:23
2Pめを登り始めてから、1Pめの終了点のビレイヤーを振り返る。
トサカ岩には登らず、その右を巻く。右の緩傾斜の一枚岩の上に目立つ残置スリングがあるのでそこでピッチをきるのがよい。
今回、ドームの下まで2Pめを伸ばしてしまったので(50mぎりぎり)ロープの流れが悪く引き上げに苦労した。
残置スリングの支点からはドームのとりつきまで踏み跡をトラバース。
2020年08月01日 07:23撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 7:23
トサカ岩には登らず、その右を巻く。右の緩傾斜の一枚岩の上に目立つ残置スリングがあるのでそこでピッチをきるのがよい。
今回、ドームの下まで2Pめを伸ばしてしまったので(50mぎりぎり)ロープの流れが悪く引き上げに苦労した。
残置スリングの支点からはドームのとりつきまで踏み跡をトラバース。
ドームとりつき。(大同心の肩?)
ここは雲稜ルートの5Pめだが、南稜も継続して登ることが多い。むしろ、このピッチがハイライトなので登らないのはもったいない。
ドームの稜線の左側から登る。ビレイ支点と足場の石がある。
2020年08月01日 08:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/1 8:16
ドームとりつき。(大同心の肩?)
ここは雲稜ルートの5Pめだが、南稜も継続して登ることが多い。むしろ、このピッチがハイライトなので登らないのはもったいない。
ドームの稜線の左側から登る。ビレイ支点と足場の石がある。
5Pめは、ドーム左面(画像の面)からどのようなラインどりで右の稜線にのるかがポイント。一部ハングしているので、クリップしたら次の残置支点をよく探しみつけてから登る。ラインを間違えなければ中間支点はハーケンを含めて短い間隔で打ってある。
この画像のラインよりもうすこし左から大回りするルートもありそうに見えるが(少しルンゼっぽい)、残置支点をたどるとこの画像のような(早めに稜線にあがる)ルートどりとなる。おそらくこれは正解。
このピッチは、でだしと途中1か所でハングで登りにくい場所あり。途中のハングは、足場がいいのでよくホールドを探してから一気に上る。そこを越えればあとは比較的難しくない。
2020年08月01日 08:24撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
5
8/1 8:24
5Pめは、ドーム左面(画像の面)からどのようなラインどりで右の稜線にのるかがポイント。一部ハングしているので、クリップしたら次の残置支点をよく探しみつけてから登る。ラインを間違えなければ中間支点はハーケンを含めて短い間隔で打ってある。
この画像のラインよりもうすこし左から大回りするルートもありそうに見えるが(少しルンゼっぽい)、残置支点をたどるとこの画像のような(早めに稜線にあがる)ルートどりとなる。おそらくこれは正解。
このピッチは、でだしと途中1か所でハングで登りにくい場所あり。途中のハングは、足場がいいのでよくホールドを探してから一気に上る。そこを越えればあとは比較的難しくない。
5Pめの終了点のテラスでロープをほどき、草つきを登って数m上のドームの頭?にでる。広い赤い平地。休憩。
ここから5Pめ終了点にもどるときは確保なしの下りなので滑落に注意。
2020年08月01日 08:49撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 8:49
5Pめの終了点のテラスでロープをほどき、草つきを登って数m上のドームの頭?にでる。広い赤い平地。休憩。
ここから5Pめ終了点にもどるときは確保なしの下りなので滑落に注意。
赤岳、中岳、阿弥陀岳
2020年08月01日 08:49撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 8:49
赤岳、中岳、阿弥陀岳
5Pめの終了点に戻る。とがった岩峰はトサカ岩。一番上に赤いスリングが見える。これは、過去記録でトサカ岩の支点に垂れていたスリングがはずされたもののようだ。
2020年08月01日 09:10撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/1 9:10
5Pめの終了点に戻る。とがった岩峰はトサカ岩。一番上に赤いスリングが見える。これは、過去記録でトサカ岩の支点に垂れていたスリングがはずされたもののようだ。
5Pめの終了点から5Pめのとりつきのテラスまで20m程度の懸垂下降。5Pめの登攀ルートより(上から見て)少し左方向へ懸垂する。ドームの右面。
2020年08月01日 09:19撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/1 9:19
5Pめの終了点から5Pめのとりつきのテラスまで20m程度の懸垂下降。5Pめの登攀ルートより(上から見て)少し左方向へ懸垂する。ドームの右面。
5Pめとりつきから見た城壁のようなコル。1回目の懸垂下降後、草付きの踏み跡をこのコルまで歩いて下る。
2020年08月01日 09:19撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/1 9:19
5Pめとりつきから見た城壁のようなコル。1回目の懸垂下降後、草付きの踏み跡をこのコルまで歩いて下る。
城塞には大同心近くに1つめの懸垂支点があるが、さらに数m小同心方向に進むともっと良い懸垂支点がある。
長い残置ロープとカラビナがあるので、ここで2回目の懸垂下降を行う。白いロープが残置。
2020年08月01日 09:37撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/1 9:37
城塞には大同心近くに1つめの懸垂支点があるが、さらに数m小同心方向に進むともっと良い懸垂支点がある。
長い残置ロープとカラビナがあるので、ここで2回目の懸垂下降を行う。白いロープが残置。
大同心と小同心の間のコルを懸垂下降。ここは踏み跡もあるので歩いても下れる。人数が多ければ歩いて降りるほうが早いと思われる。浮石多く、懸垂時に落石を起こさないよう気を遣う。
2020年08月01日 09:46撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/1 9:46
大同心と小同心の間のコルを懸垂下降。ここは踏み跡もあるので歩いても下れる。人数が多ければ歩いて降りるほうが早いと思われる。浮石多く、懸垂時に落石を起こさないよう気を遣う。
50mロープ2本でぎりぎりまで懸垂し、すこし歩いて降りると
2020年08月01日 10:01撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/1 10:01
50mロープ2本でぎりぎりまで懸垂し、すこし歩いて降りると
右の草付きに少し登り返す踏み跡あり。ここを進むと南稜とりつきに戻る。
2020年08月01日 10:01撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/1 10:01
右の草付きに少し登り返す踏み跡あり。ここを進むと南稜とりつきに戻る。
撮影機器:

装備

個人装備
アタックザック 食器 クライミングシューズ ハーネス ヘルメット 確保器 HMS 支点構築セット 各自クイックドロー5 各自アルヌン3 各自120cmスリング3 PASS テントマット
共同装備
50mダブルロープ2 ガスカートリッジ コンロ コッヘル プラティパス テント一式 テント内シート

感想

大同心南稜は、雲稜ルートや小同心クラックと共に数少ない八ヶ岳の夏のクライミングルートの1つです。
雲稜は昨年登ったので、今回は南稜に行ってきました。

・南稜は3〜4P, さらに雲稜ルートの最終ピッチのドームを継続登攀するのが一般的なようです。
今回は下部を2P, ドーム1Pの計3Pで登りました。
他の記録で1~2Pとなっているトラバース後までを1Pめ、直上からトサカ岩の巻き、ドームとりつきまでを2Pめとしましたが、トサカ岩の巻きの手前で切って3Pとしたほうがロープの流れが良かったと思います。伸ばしすぎました(笑)。

・トサカ岩は登らずに、右側を巻いてドームとりつきのテラスを目指します。
 (間違えて登りかけて戻り、このため時間がかかりました。ルーファイ重要です。
  もし登ったらちょっとした懸垂下降が必要になるようようです。)

・ロープは50mダブルロープ。下山時の懸垂下降が50mいっぱいなので、懸垂するならこの長さが適当です。

・中間支点は適当な間隔であるので、カムは不要です。アルヌンも3本もあれば十分です。
・岩角で中間支点をとったのは、トサカ岩からドームとりつきまでの緩いトラバース部分のみです。ここは傾斜が緩い分支点がありません。
・最後のドームのピッチは、傾斜が強いためわりと近い間隔で中間支点(ハンガーやハーケン)があります。ですので、クイックドローは10本程使いました。

・下降は、懸垂2回としました。往路の大同心稜にもどるルートです。
1回目は最終ピッチの終了点からドームとりつきまでの20m程度。下部は空中懸垂。
2回目は大同心コルから50m程度。ここは歩いても下れます。
体力と時間があれば横岳の稜線へ出て登山道を歩いて鉱泉に戻るのも勿論ありです。

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コメント

JCCの人
強くなってますねー
2020/8/5 8:53
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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