立山・スキー山行(雷鳥坂〜剣沢往復)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,895m
- 下り
- 1,898m
コースタイム
/19 6:30-8:30 立山駅 9:10(バス)10:20 室堂 10:45-11:30 雷鳥沢キャンプ場(幕営) 12:35から周辺斜面2本滑降
/20 沈殿(深夜3:30頃から約4時間おきに除雪作業実施)
/21 6:05 起床 7:35-9:45 2792mP 9:55(滑降)10:02 旧剣沢小屋跡 10:15-11:00 2792mP 11:15(滑降)11:21 旧剣沢小屋跡 11:40-12:25 別山乗越 12:40(滑降)13:20 BC(撤収) 14:10-15:05 室堂 15:40(臨時便バス)17:00 立山駅
天候 | 11/19(月) 晴れ 稜線上は強風(雪煙の量がすごかった)のち雪 /20(火) 雪のちガス /21(水) ド快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
A) 安曇野ICまでの高速代、扇沢からの往復料金(割引切符)、無料駐車場の閉鎖、荷物代 B) 松本ICまでの高速代、一般道部分の燃費、平湯トンネル通行料、立山駅からの往復料金(割引切符)、荷物代 A、Bを比較して富山側を選択。ハイブリッド車は燃費が安い!! 平湯越えのためスタッドレス着用(実際、雪がありました。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪質は上々、直登シール歩行でグイグイ距離が稼げる。雷鳥沢上部ヤセ尾根手前でアイゼン歩行に切り替えるが、東大谷側からの風が強い。 剣沢は快適斜面、思ったよりもしまり雪であった。 別山乗越からの滑降は小屋左手の尾根上を滑る。昼過ぎにもかかわらずノントラだった。下部1/3くらいで暖かさから表面がパックされた雪に変わっている部分があり、さらに南側の沢の中を滑る。パウダーごっつあんです!という感じだった。 大走りも快適そうだったなぁ…山崎カールは上部の雪付きがいまいち。 下山後、吉峰温泉に入浴。600円也。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
10日前くらいからの天気が気になり、ギリギリまで休暇の取得を我慢し、日程中日が悪天と分かっていながらも、おそらくアルペンルートラストまでにここだけだろうと思い決行。
出発後、立山駅までのロードマップをもっていないことに気づいた。下手したら天候により、19日だけしか滑ることができないと思えば、まぁ気にしない。
始発便に乗車し、室堂へバスは向かう。GWは幾度となく訪れてはいるものの、パウダー狙いは初。弥陀ヶ原は一面の雪原で、立山三山稜線上はすごい大きな雪煙が上がっている。この調子だと風速20m位だろうか?
室堂山荘までスキーを持って歩き、浄土川に沿って滑り始める。ここは吹き溜まりで初滑りで無重力状態。荷物が重くても板が太いと楽に滑ることができる。道具の進化たるや素晴らしい。雷鳥沢キャンプ場までは、傾斜が浅いと止まってうずまってしまい、思わぬラッセルもあった。
丁度、帰宅するグループがあり、彼らの作った雪洞跡を利用させていただく(ありがとうございました!)が、自分の目線位が雪面になっているほどの穴の深さだ。彼らの努力たるやすごい。しかしこれが後々大誤算となる。
早く滑りたくて仕方なく、幕営後早々に出かける。シールがグイグイきき直登して進む。室堂乗越の高度を越えてくると風を遮るのもがなく、あまりの強風に稜線はあきらめる。DPに雪庇の出来かけがあり、無難に尾根上を滑った後、雷鳥沢に入る。すでに曇ってきており、まるでギャップがわからず雪酔いしながら下ってくるが、この雪質は最高に楽しい。
貪欲に行こうと大走り尾根に登り始めるが、天気も悪化の兆し、もう誰ひとり滑っていないことが不安になり、中途半端な高度からの滑降となる。テントに帰着し、16時頃外を見れば、夕焼けに染まってゆく屏風が立ちはだかっていた。あまりに眠かったため、夕飯も食べず気が付けば22時。いつから降り始めたかはわからないが30cm程度、積もっている。日本海側の冬型とはどんなものか…?
/20、3:30頃あまりの窮屈さに起きると、もうすでにテント内で靴すら履くことが難しいくらいの圧迫されよう…『まずい!!』緊急除雪のため外に出ると、穴の中で立てておいたスキー板、スコップ、ピッケルが完全に埋まっており、元々あった大穴は9割以上埋まり、ただの平坦地と化していた。要するに吹き溜まりと化していた訳で…1時間程度、風雪の中を除雪、テントに3か所穴をあけてしまう。
7時前に再び窮屈になり再除雪。この時のほうが先ほどよりやばかった…もう一張テントがあったが、彼らも窒息寸前(本当か?)で起床したとのこと。こんな時はどんな話の内容でも、人と会えば不安が解消するものだ。
テント脇にたまった雪を、テント底に押し込めて地盤の底上げ作業を実施後、朝食の豚白菜鍋を作り始める。10時30分頃再除雪、風は弱くなり雪だまりも少なくなる。昼過ぎに雷鳥荘の客たちが小屋直下を滑り始めるが、ガスで視界不良のため自分は停滞を決め込む。この悪条件でも雷鳥沢に滑りに行くパーティーがあり、自分の力のなさに自己嫌悪に陥りながらも、KNBを聞きまくった。
夜は寝すぎて眠れなくなってしまった。背中も痛い。
/21、予定を1時間寝坊し、テントから外をのぞけばとんでもないド快晴、あわてて朝食を済ませ、昨日の分を取り返そうと雷鳥沢に向かう先頭集団に食い込む。
あまりに素晴らしい景色だったが、デジカメは忘れ、一眼はザック内。斜面上部でシールがきかなくなり、アイゼン歩行に切り替える。風もそれなりにあるが、カール側に向かって吹いていたため、気分的に楽だった。
別山乗越付近はほぼ無風、カチカチのイメージしかなかったが、移動高がしっかり入ってくればこんなものか?雪はあまりによかったため、旧剣沢小屋跡まであっという間にたどり着いてしまった。DPまで再び登り返し、もう一本狙う。
この時、カメラのフィルム巻取りに失敗、パトローネ内で切れてしまうアクシデント発生。いい所の写真がほとんどありませんし、残っていてもここに載せられるかどうか…
心眼に雪剣を焼き付け、剣御前小屋左の尾根(雷鳥沢左岸)を滑る。正午だというのに、まだ誰も滑っていない。滑り始めはやや凍ったところもあったが、傾斜も適度、すぐに快適になる。ノントラ最高!!下部斜面でややモナカ状になったので、さらに南の沢上に入る。ここはさらに良かった。
時間が許せば大走りの正面を滑ろうと思い、取付き付近に降りてくるがあきらめる。結果、これは正解。浄土川沿いにトレースをたどり、室堂に戻る。この時間でも雲一つなく、帰宅するのがもったいない。電話も通じるので休暇の電話をいれてしまおうかと真剣に考えた。
立山初パウダーは麻薬かな?また来年も狙いたいと思う。
フライングスキー
凄く凄く楽しかったみたいだね
フィルム??
一枚の写真綺麗だよ。
感想の楽しさは伝わらないな
山スキーヤーは凄い
懲りずに頑張ってね〜
いつも通りの単独でした。11月にあれほどの除雪をするとは思っていませんでした…
でも、シーズン初めにして、あれほど楽しめるとは思いませんでした。来年はいかがですか?
紀行文は結構得意だったのですが、書いていないと楽しさを伝えるのも難しいものですね。
でも、楽しいと厳しいが半々だったかな 先シーズン、雪山を少しサボり気味だったので、今シーズンはしっかり行きたいと思います。
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