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Yamareco

記録ID: 2477160
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

日帰り最難関は伊達じゃない! 平ヶ岳ロングコース

2020年08月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:57
距離
23.5km
登り
1,818m
下り
1,817m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:35
休憩
1:06
合計
12:41
4:19
139
6:38
6:39
53
7:32
7:42
10
7:52
7:52
43
8:35
8:35
88
10:03
10:06
27
10:33
10:33
5
10:38
10:49
4
10:53
10:54
44
11:38
11:52
26
12:18
12:25
48
13:13
13:16
36
13:52
13:52
12
14:04
14:16
49
15:05
15:09
111
17:00
鷹ノ巣登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新潟側からでも福島側からでも登山口までは遠い道のりです。人里を離れると長い区間に渡って携帯の電波が入りません。ネットで登山届、下山報告している人は気をつけたほうがいいかも。
登山口のバイオトイレはキレイでした。登山届ポストあります。舗装された駐車場は10台分くらいですが周辺に車を停める空きスペースがあります。前日入りする人も多いようで早朝には車でいっぱいになってました。
コース状況/
危険箇所等
序盤の痩せ尾根付近から下台倉までの急な坂が最大の難所かと思われます。特に濡れている時は歩くのに注意が必要です。下山時は長いコースの終盤なので疲れも加わるでしょうから余計に危険です。
その他周辺情報 今回は銀山平温泉の「白銀の湯」を利用しました。登山口から最寄りといえる温泉です。それでも1時間以上かかりましたけどね(笑
大人650円。越後駒ヶ岳と平ヶ岳の登山バッチ売ってます。
https://www.iine-uonuma.jp/stay/higaeri_onsen/spa_shirogane.html
まだ夜も開けきらない中、登山口を出発します。
まだ夜も開けきらない中、登山口を出発します。
暗い森の中は不気味な気配。
覆いかぶさるような倒木が何やらモンスターのよう。
暗い森の中は不気味な気配。
覆いかぶさるような倒木が何やらモンスターのよう。
細い木橋を渡ります。暗いので足元注意。
細い木橋を渡ります。暗いので足元注意。
林道の終点に道標が立っています。
此処から先、本格的な登山道となります。
林道の終点に道標が立っています。
此処から先、本格的な登山道となります。
尾根の上に出たところで明るくなってきました。
長大な台倉尾根の全貌があらわになります。
尾根の上に出たところで明るくなってきました。
長大な台倉尾根の全貌があらわになります。
夜明けのホシガラス。
夜明けのホシガラス。
台倉尾根は長いだけでなく地形も険しいです。
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台倉尾根は長いだけでなく地形も険しいです。
粘土質の土と岩が入り混じった急勾配が続きます。
粘土質の土と岩が入り混じった急勾配が続きます。
あの尾根を延々歩いていくのですね。
あの尾根を延々歩いていくのですね。
ミヤマママコナ
下台倉山直下は両手足を総動員しての岩登り。
下台倉山直下は両手足を総動員しての岩登り。
2時間かけて標高差800mを登ってきました。まだまだ序盤戦です…。
2時間かけて標高差800mを登ってきました。まだまだ序盤戦です…。
下台倉山から先は急登から打って変わって水平移動となります。
下台倉山から先は急登から打って変わって水平移動となります。
小さなアップダウンは多々ありますが。
小さなアップダウンは多々ありますが。
昨年登った燧ヶ岳が青空にそびえていました。この区間は燧ヶ岳展望ラインですね。
昨年登った燧ヶ岳が青空にそびえていました。この区間は燧ヶ岳展望ラインですね。
大倉山に着きました。ここまで3時間。まだまだ序盤戦(笑
1
大倉山に着きました。ここまで3時間。まだまだ序盤戦(笑
ツートンが蝶に取り憑かれました。腕を動かそうが歩きだそうが離れません。
ツートンが蝶に取り憑かれました。腕を動かそうが歩きだそうが離れません。
大倉山からは一旦下りになり…
大倉山からは一旦下りになり…
水場を経て再び登りに転じます。以降、こういった小さなアップダウンが無数にあります。
水場を経て再び登りに転じます。以降、こういった小さなアップダウンが無数にあります。
小さな渡渉。
時折、木道も取り混ぜながら登山道は先へ進んでいきます。
時折、木道も取り混ぜながら登山道は先へ進んでいきます。
白沢清水に到着。
白沢清水に到着。
うーん、あまり飲みたい感じじゃないなぁ…。今日は一人3.5リットルの水を用意してきています。水場の世話にならずに済むといいのですが。
うーん、あまり飲みたい感じじゃないなぁ…。今日は一人3.5リットルの水を用意してきています。水場の世話にならずに済むといいのですが。
白沢清水を通過すると登山道は斜度を増して池ノ岳への登りにかかります。
白沢清水を通過すると登山道は斜度を増して池ノ岳への登りにかかります。
すぐに森林限界を越え、視界がひらけてきます。
すぐに森林限界を越え、視界がひらけてきます。
草付きの急登。ジリジリと日差しに焼かれます。暑い…。
草付きの急登。ジリジリと日差しに焼かれます。暑い…。
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
たくさん咲いていました!
たくさん咲いていました!
コゴメグサ
ホソバノキソチドリ?
ホソバノキソチドリ?
ハクサンオミナエシ
ハクサンオミナエシ
池ノ岳を射程に捉えました!
池ノ岳を射程に捉えました!
ようやく目指す平ヶ岳の姿も視界に入ってきました。
ちなみに登山開始から、間もなく6時間経とうとしています。
ようやく目指す平ヶ岳の姿も視界に入ってきました。
ちなみに登山開始から、間もなく6時間経とうとしています。
遠くに至仏山が雲を纏っているのが見えました。
遠くに至仏山が雲を纏っているのが見えました。
燧ヶ岳と至仏山。その間に広大な尾瀬が広がっているのですな。去年の山行を思い出します。
燧ヶ岳と至仏山。その間に広大な尾瀬が広がっているのですな。去年の山行を思い出します。
池ノ岳への登りは疲れた足に遠く感じました。何度か偽ピークに騙されて精神的にも削られます(笑
池ノ岳への登りは疲れた足に遠く感じました。何度か偽ピークに騙されて精神的にも削られます(笑
地勢が平坦になり木道が出てきたら、今度こそ山頂です。
地勢が平坦になり木道が出てきたら、今度こそ山頂です。
山頂付近には姫の池という湿原が広がっています。
山頂付近には姫の池という湿原が広がっています。
さざなみ一つ無い水面は空を映して神秘的な色合いを見せていました。
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さざなみ一つ無い水面は空を映して神秘的な色合いを見せていました。
ついに平ヶ岳を射程に捉えました。
天気良し、体調良し、残り時間良し!
ついに平ヶ岳を射程に捉えました。
天気良し、体調良し、残り時間良し!
キンコウカが一面に咲き乱れています。黄色の絨毯。
これはいい季節に来れました!
キンコウカとタテヤマリンドウ祭りでした。
キンコウカが一面に咲き乱れています。黄色の絨毯。
これはいい季節に来れました!
キンコウカとタテヤマリンドウ祭りでした。
イワショウブもたくさん咲いています。
イワショウブもたくさん咲いています。
起伏の有る湿地帯の中を進んでいきます。
起伏の有る湿地帯の中を進んでいきます。
登山道を少なくない量の水が流れた跡があります。雨の後は歩きにくそう。
登山道を少なくない量の水が流れた跡があります。雨の後は歩きにくそう。
泥道の先には天国が広がっていました!
泥道の先には天国が広がっていました!
青い空、白い雲、そして緑の草原。
見たかったのはこの景色ですよ。
青い空、白い雲、そして緑の草原。
見たかったのはこの景色ですよ。
分岐の先に三角点山頂がありますが、まずはその先へと進みます。
分岐の先に三角点山頂がありますが、まずはその先へと進みます。
木道の先にある…
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木道の先にある…
これこれ、これが見たかった。
6時間半かけてどん詰まりの終点までやってきました。
1
これこれ、これが見たかった。
6時間半かけてどん詰まりの終点までやってきました。
湿原の先には越後三山の山々や…
湿原の先には越後三山の山々や…
浅草岳など錚々たる山々を望むことができます。
浅草岳など錚々たる山々を望むことができます。
至仏山とその奥の山は武尊山とかになるんでしょうかねぇ。
関東方面も広く眺められます。
至仏山とその奥の山は武尊山とかになるんでしょうかねぇ。
関東方面も広く眺められます。
山頂を極めた安堵感から20分以上放心していましたが、まだまだ先は長いのです。
山頂を極めた安堵感から20分以上放心していましたが、まだまだ先は長いのです。
三角点山頂にタッチして…
三角点山頂にタッチして…
分岐を玉子岩方面へ。
分岐を玉子岩方面へ。
この分岐からはそれまでと植生が一変。
ツルコケモモ。今年は見れず終いかと思ったのですが…
この分岐からはそれまでと植生が一変。
ツルコケモモ。今年は見れず終いかと思ったのですが…
平ヶ岳沢の源頭部を渡る。
平ヶ岳沢の源頭部を渡る。
ミヤマダイモンジソウ
ミヤマダイモンジソウ
地図に表記は無いけれど、一応ここも水場のようです。ここの水なら飲んでもいいかな〜。
地図に表記は無いけれど、一応ここも水場のようです。ここの水なら飲んでもいいかな〜。
水が豊富な場所のようで、あちこちから水の流れる音がしていました。
水が豊富な場所のようで、あちこちから水の流れる音がしていました。
玉子岩へ向かって再び登りに転じます。そろそろ足が上がらなくなってきましたよ。
玉子岩へ向かって再び登りに転じます。そろそろ足が上がらなくなってきましたよ。
ハクサンフウロ
シラネニンジン
分岐は左へ。玉子岩まで700m。
山の700mは結構遠いんだよねぇ。
分岐は左へ。玉子岩まで700m。
山の700mは結構遠いんだよねぇ。
2070ピーク付近にはいくつか池塘があります。
2070ピーク付近にはいくつか池塘があります。
静かな水面は神秘的で印象深い風景として記憶に残っています。
静かな水面は神秘的で印象深い風景として記憶に残っています。
ちょっとぉ、どこまで行くのよ。
ちょっとぉ、どこまで行くのよ。
通称プリンスルートへの分岐。
全国的に見ても珍しい有料登山道(笑
通称プリンスルートへの分岐。
全国的に見ても珍しい有料登山道(笑
ようやく玉子岩が見えてきました!
浸食と風化によって形作られた自然の造形物。
ようやく玉子岩が見えてきました!
浸食と風化によって形作られた自然の造形物。
ちょいと押したら転がり落ちそうにも見えますが…
ちょいと押したら転がり落ちそうにも見えますが…
裏から見ると意外と安定した形なんですよね(笑
裏から見ると意外と安定した形なんですよね(笑
トキソウも見ることができました!
トキソウも見ることができました!
見るものも見たし、帰路に就きます。
長い長い帰路ですね。
見るものも見たし、帰路に就きます。
長い長い帰路ですね。
とある一角だけイワカガミが密集して咲き残っていました。
とある一角だけイワカガミが密集して咲き残っていました。
タテヤマリンドウ。たくさん咲いていて何度も撮ってしまいます。
タテヤマリンドウ。たくさん咲いていて何度も撮ってしまいます。
今のうちに、平和な高層湿原を楽しんでおきます。
今のうちに、平和な高層湿原を楽しんでおきます。
姫ノ池に別れを告げます。
平和なのはここまで。
姫ノ池に別れを告げます。
平和なのはここまで。
池ノ岳からの急下降。足元の土は脆くスリップ注意。
池ノ岳からの急下降。足元の土は脆くスリップ注意。
下り一辺倒というわけではなく登り返しも随所に。
下り一辺倒というわけではなく登り返しも随所に。
ラクダか恐竜の背中を思わせる尾根筋が延々と続いていきます。
ラクダか恐竜の背中を思わせる尾根筋が延々と続いていきます。
アップダウンを繰り返す尾根歩きに疲れた頃、最後の難所に差し掛かります。ここの下りは疲れた足にはエグい。
アップダウンを繰り返す尾根歩きに疲れた頃、最後の難所に差し掛かります。ここの下りは疲れた足にはエグい。
飛んで帰りたい…。
飛んで帰りたい…。
しかし羽を持っていない我々は地道に降りるしか無いのです。
しかし羽を持っていない我々は地道に降りるしか無いのです。
痩せ尾根まで下ってくればゴールは間近。
ここで怪我しないように、最後まで気を抜かず歩きます。
痩せ尾根まで下ってくればゴールは間近。
ここで怪我しないように、最後まで気を抜かず歩きます。
林道まで戻ってきました!
ヘロっヘロです。疲れたぁ!
林道まで戻ってきました!
ヘロっヘロです。疲れたぁ!
最後の力を振り絞って、駐車場まで歩きます。
車の姿が見えてきたときには思わずガッツポーズ(笑
最後の力を振り絞って、駐車場まで歩きます。
車の姿が見えてきたときには思わずガッツポーズ(笑
お疲れさまでした!
お疲れさまでした!

感想

日帰り最難関の百名山との呼び声も高い平ヶ岳へ満を持して登ってきました。
実際その評価は伊達ではなく、長い行程と1600mを超える高低差が相まって非常に手強い山でした。(だいたい、登山口に到達するだけでも大変な山ですからね…)
攻略にあたって気をつけたのはエネルギー補給のタイミングと、定期的な水分補給、そして努めて抑え気味にしたペース配分です。普段はその日の体調などで適当にしているのですが、今回はかなり計画的に行いました。そのおかげか、疲れたには疲れたんですが余裕を残して山行を終えることができ、体力勝負のコースに対する自信が深まりました。
体力勝負のコースということで、足に自信のある健脚者ばかりで抜きに抜かれて途中で若干凹んだのですが、競争しているわけじゃないですから…ね。とか言いつつちょっと悔しいのは事実なんですが。
トレランスタイルの人が多かったのも印象的でした。やはり挑戦し甲斐があるんですかね。我々は13時間かかっていますが、トレランの人たちだと6時間くらいで往復するんだとか。すごいですね。
山頂付近の景色は苦労して登った甲斐のある見事なもので満足して帰ってきました。晴れた日に登れて本当に良かったと思います。天気悪かったからもう一回行こう!とは、なかなか思えない山なんで(笑
歳をとって時間とお金に余裕ができたら、今度はプリンスルートを使ってまったり登山で再訪してみたいものです。

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