【日本百名山 No.30】剱岳 室堂から劒沢キャンプ場
- GPS
- 48:17
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,797m
- 下り
- 1,799m
コースタイム
- 山行
- 3:08
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:28
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 3:16
- 合計
- 8:09
天候 | 一日目 雨のち曇り 二日目 晴れ! 三日目 始終ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
いうまでもなく,前劒以降は全箇所危険。 一部,登りコースと下りコースの線引きがあやふやな箇所あり。前劒の巻道を進んでしまったが,これは下山コースだった。 |
その他周辺情報 | 立山駅すぐ近くのグリーンビュー立山で日帰り入浴。1000円とやや高いが,施設はきれいでカミソリも使え,コーヒーの無料サービスあり。なかなかにお得。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
テント
シュラフ
トレッキングポール
GPS
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感想
いつかは行かねばならない剱岳,盆休みを利用して二泊三日で敢行。初日は別山に寄り,最終日は剣御前にも登ろうとか無謀な気持ちで向かい,返り討ちに遭う。
前日午後,関西をクルマで出て22時頃立山駅到着。駅前の駐車場は6割くらいの駐車率で,車中泊している人も多い。ただ,現地は雨。テンションが下がっていく。
一日目,5時起床。雨は上がったので用意をして5時40分くらいに駅に行ったら,チケット売り場は既に長蛇の列。結局買えたのは6時20分位。7時発の臨時便で上がることになる。無事乗り込み美女平についてみると雨降り始めている。結構本降りで萎える。なあに,バスに乗って高度を稼げば雲の上に出て晴れるさ,と思っていたのに,室堂に着いても変わらず。合羽がないとちょっときついレベル。
登山届を提出するも,係の人から「明日も天気よくないよ」と言われ,マジでどうしたもんかと悩んだが,とりあえず行けるとこまで行こうと決めて雨装備で出発。雷鳥沢,雷鳥坂,ずっと雨。雷鳥坂は,登山道を川のように水が流れており,沢登りの様相を呈する。登山靴の防水が切れ,中まで水が入ってきて憂鬱になる。ふうふう言いながら剣御前小舎についてみると,コロナの影響で宿泊者以外は立ち入り禁止。トイレだけ済ませて劒沢を目指す。濡れた岩場とか,最も苦手なシチュエーションにてこずり,何人もの方に抜かれる。ただ,途中で雨はやみガスだけとなったのは幸い。12時過ぎ何とか現地着。受付を済ませ,テントを立て,あとはゴロゴロして過ごす。夕方になって少し雲が高くなり,目の前に剱岳が見えてきたものの,最後まで山頂のガスは晴れず,そして終始強い風が吹きつける。テントが飛ぶのではないか,明日の天気はどうなるんだ,ワタクシはホントにあの山に登っていいんだろうかと気にしながら就寝。
二日目,4時半起床。晴れ。目の前に剱岳くっきり見えてる。既に登っている人のライトが見える。テンション上がる。5時半,出発。剣山荘辺りから人が増え始める。たくさんの人が登っている。1人抜く間に3人抜かれる,くらいのペースで行く。ザックのショルダにつけた6Dに目を止めて話しかけてくださる方が何人もいらっしゃった。しかし,フルサイズは重いっすわ。ちょっと考えないとなあ。
一服劒を過ぎて前劒への登りからは,気を抜けないコースの連続。海側を歩くと冷たい風が吹きつけ,反対側は陽だまりでちょっと暑いくらい。どういうツンデレ?前劒の山頂をトラバースしてしまい,いったん戻ってピークハント。気が付くと剱岳山頂にガスがかかっている。と思ったら,すさーっと晴れて言って山頂が見える。あんなところまで登らなきゃいけないのかと,茫然とする。
門を過ぎてからは,もう無我夢中。平蔵の頭の下りにてこずった。後続のガイドさん付きの女性がここで行き詰ってしまったようで,大きな声が聞こえていた。その後どうなったんだろ。岩場を進み,ついにタテバイに辿り着き,ヒーヒー言いながらなんとか登る。ここを過ぎれば山頂はすぐ,と思っていたら,その後も結構な岩場を登らされ,心底嫌になってきた9時21分,無事登頂。
山頂からは見事な絶景が見渡せた。すべての苦労が報われる瞬間。そして,下山という苦労と向き合う瞬間。
下りも厳しかった。というか,このコースは下りこそ核心部だろう。今年からマーキングが増えたカニのヨコバイの後半,垂直に下る辺りで,足が完全になくなる。以後,ヘロヘロになってしょっちゅう休憩を取りながら下る。前劒を無事降りてほっとし,一服劒への登りを見上げて絶望。何とか剣山荘まで辿り着き,コーラを飲んで人心地。テン場に戻り,昼食を取り,あとは剱岳を眺めて過ごす。今日中に戻る?無理!別山?また今度!
三日目。夜の風が強くテントが揺れに揺れてほとんど眠れず。天気崩れると前日山岳警備隊の方がおっしゃっていたので,4時起きで早めに準備して5時半出発。キャンプ場からの登りでヒーヒー言ってるうちにガスが出てきてなんかすげえ雰囲気になってきたと思ってたら雷鳥親子が目の前に現れる。しばし和む。
劒午前小舎の手前から小雨が降り始め,小屋で合羽を着こみ雷鳥坂を降りる。が,すぐに止んだので脱ぐ。でもガスは晴れない。。雷鳥坂でたくさん抜かれ,雷鳥平からの登りでもたくさん抜かれる。みくりが池の辺りでようやくガスが薄くなるが,立山は最後まで望めないまま室堂到着。
というわけで,無事ピークハントはできたが,正直,自分の限界を超えていたのではないかという気持ちもある。少なくとも,もう一度あの山頂に立つことは,ワタクシの人生においてはもうないだろう。体力等のギリギリの限界でなんとか達成できてよかったのかな。
同じ日に登りました。あの師弟関係のようなお二人の大きな声にみんな笑ってしまってましたよね( T_T)\(^-^ )
カニノタテバイの途中だったので
タテバイを登りながら大笑いしてしまい緊張感がお陰様でほどけました(笑)
そこまで聞こえてたんですねって聞こえるか。
私はそこまでのゆとりはなく,嗚呼,次は自分が怒られるんじゃないかとヒヤヒヤもんでした。。。あのお二人が無事ピークハントできたのか,凄く気になります。
帰りに剣御前小屋休憩で一緒になりましたが
お元気そうでしたよ☺️
おお,そうでしたか!ずっと気になってたので安心しました。
教えてくださり,ありがとうございました!
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