悪沢岳・笠ヶ岳 尾瀬鳩待峠から登る関東百名山


- GPS
- 06:18
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 836m
- 下り
- 833m
コースタイム
天候 | 晴れ、結構暑かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
鳩待峠まで乗り合いタクシー(片道1000円) |
その他周辺情報 | 望郷の湯 おおぎやラーメン沼田店 |
写真
感想
8月も最後の週です。例年であれば夏にはたくさんの山に行っていたのですが。今年はコロナの影響で夏休みが少なく、あまり遠征ができなかったなあと思っています。そして、夏が終わりかけ、そろそろ関東百名山や山梨百名山、日本百低山などにシフトしていく時期になってきています。
しかしながら、残暑が厳しく、熱中症に対して厳重注意が必要な天候が続いています。となると、涼しい登山を心がけねばなりません。それは、登山口や下山口の標高が高いことに尽きると思うのです。高いところは涼しい、そういう山をどれだけ探してストックとして計画をたてておくかが大切だなあと感じています。
で、今回選んだのが関東百名山の笠ヶ岳。鳩待峠から登りますが、その鳩待峠の標高がもうすでに1600m近い。きっと涼しいに違いないと思いながら乗り合いタクシーでここにやって来たのである。
鳩待峠にはたくさんの登山ガイドボランティアがいて、登山者に至仏山のルールや、登山届の提出、登山指導などを行っていた。そして初老のガイドが私に話しかけたのである。
「あなたはどのコースを行く予定なの?」(ガ)
「はい、笠ヶ岳ピストンの予定です。」(私)
「えっ!笠ヶ岳だって、君には無理だろう。」(ガ)
「はぁ??(この人何言ってるの?)」(私)
「ほら、笠ヶ岳は岩登りのエキスパートコースなんだ。本格装備が必要なんですよ。」(ガ)
「はぁ・・。(きっと、私がプラTとイオンのジャージだからなのかな?)」(私)
「そして、ストックなんか使っちゃ笠ヶ岳は無理だよ。」(ガ)
「はぁ・・・。(そういう場所になったらしまうけどなあ)」(私)
「まあ、君みたいな初心者は尾瀬ヶ原周遊くらいがいいんじゃないのかい」(ガ)
「いや、尾瀬ヶ原から至仏山周回はもうやったことがあるので。」(私)
「わかったわかった、道が荒れているから、危険だと思ったら引き返してくるんだよ。」(ガ)
「(ようやく、この人から解放される)・・・。」(私)
「13時までに山頂につかなくても戻ってくるんだよ。ぬかるんでいるから本当は長靴がいいんだけどな。」(ガ)
と、こんな感じに逃げるようにスタートした。まあ、ケンカしなくてよかった、逃げるは恥だが役に立つ。
私は、イオンのジャージで登っていることが多いが、好〇山荘に行ってもモ〇ベルに行っても、私の太ももに合う服がないのだ。体が大きいと、選ぶことができる範囲も狭い。
重い人は軽く見られる・・・。
そんなこんなで悶々としたまま至仏山から下山する道(登ってもOK)を登っていく。木の階段と木道が半分以上を占める道だ。笠ヶ岳との分岐にちょうど1時間半で達した。少々休憩を入れていよいよ、2000mの尾根歩き、縦走部分になる。
わずかなアップダウンで悪沢岳、そこから少々標高を落としていく、確かに昨年の台風の影響だろうか、倒木は目立つが乗り越えられたり近くに道ができていたりしていて通過に困ったところはなかった。道もぬかるんでいなかった、雨も最近降っていなさそうだし、基本登山靴で十分だ。
小笠は、近くに看板が出ている。ピークに向かう道もあるようだがロープで閉鎖されていたので私は行かない。そこからまた標高を落としてから一気に笠ヶ岳に取りつく。
至仏山から見て山の反対方面に笠ヶ岳のピークに登る道がある。なので、ピークを半周ほどトラヴァースしなければならない。その先に分岐があって右がいよいよ笠ヶ岳ピークへの道だ。そう、蛇紋岩の岩登りである。滑りやすいが、今日は乾いているのと、しっかりと岩を見ながら三点支持で登れば大丈夫、安全に登りピークに達することができた。しばし、山頂から写真撮影、燧ケ岳がきれいに見えている。至仏山はガスがかかっているようだ、大きな湖、そして写真には撮らなかったが鳩待峠のレストハウスの屋根も見えた。
登ったところを下ってゆく、ゆっくりと慎重に下れば大丈夫、岩を読む力を鍛えておけば全然大丈夫である。初心者扱いをされた私でも大丈夫でした。
あとは、来た道を戻るだけ。そして、振り返ってみると、笠ヶ岳は山頂が2つに見えたのだ、双耳峰だったのか・・・。まるで、かつて登った大分の由布岳のように見えたのだ。壮大なるネコミミと勝手に呼んでいる名峰に見えたのだ。そして、しばらく歩いていくと、また一つの笠に見えるのだ。面白い山だなあ。
オヤマ沢田代分岐で福島県郡山市からの2人組と一緒に休憩をする。飯豊山、会津駒ケ岳、大滝根山などの山の話題でしばし盛り上がった。福島の山、いいなあ。来年もどこか登りたいなあと思った。
そして、至仏山から下ってきたご婦人2名、私に「ここから下までどれくらいですか?」と聞いてきましたが、その人のペースもわからない、「4kmはないですよ、私の足で1時間半くらいですね」と曖昧に答えておいた。
私も、来た道を下る。ご婦人には1時間半と答えたが、1時間5分で鳩待峠まで下った。
スポーツドリンク2リットル消費で鳩待峠でものどが渇いていたのでコカコーラゼロを500ml投入、やっと乾きが収まった。チケットを買って乗り合いバスで戸倉に下っている間ににわか雨が一気に降った。ああ、この雨に当たらなくてよかったと、タクシーの中の人みんな口々に話していた。そして、戸倉まで戻れば雨が降った形跡はなかったのである。
新しくできた尾瀬の道の駅で蕎麦でも食べようと訪れたが、食堂の開店時間はとうに過ぎていた。望郷の湯で温泉に入った後に、ここの食堂に向かったら夕食営業開店時間まであと1時間、結局朝から行動食のおにぎり1個、あんぱん2個(5個入り1パック)しか食べていない。夕方4時過ぎに沼田のおおぎやラーメンにて、朝食兼昼食兼夕食という1日1食の食事になった。
次の日も天候はよいようだ。もう一つ「楽に登る関東百名山プラン」を立てておいたのだ、その登山口近くの道の駅に向けて黄色いai車は夕暮れ黄昏時の国道を走っていった。
次の日は、結局記録を2つ書くこととなった・・・。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
aideieiさん、こんにちは!
この週末は本当に暑かったですね。
標高の高いところへのお出かけが正解だったと思います
笠ヶ岳・・・
2017年8月に登りました!
山頂直下になって「ここ登れるかな?」と思いつつ登り
さらに登りつつ「ここ下れるかな?」と思ったのでした
写真13のオヤマ沢田代
2013年に鳩待から至仏山ピストンした時にとったものが
ちょうど同じ角度からかなと?
プロフ写真にしています
鳩待でのボランティアさんの件。
身近なところで「えぇ?尾瀬に行ったのですか?」という
「ちょっと軽くハイキング感覚」のお話を2件ほど聞いたばかり。
そういう危ないケースが増えているのかもしれませんね。
sumihiyoさん、こんにちは。コメントありがとうございました。
なんと代表写真がここのものだとは想像できていませんでした。ほぼ同じ写真と見比べて「なるほど!!」とアハ体験をしました。
一応、人並みに登山はしているつもりで、鎖場や難所もそれなりに行っているつもりでしたので、見かけで「初心者」と思われたことは少々引きずるくらいショックでした。人並みには登っていますよという態度で鳩待峠を通過しなければならないことがわかりました。
さて、気を取り直して今週も天気次第でどこかに繰り出す予定です。
aideieiでした。
たびたび失礼します!
見かけでの初心者
↑とてもよくわかります!
私は山は万年初心者ですが…
ランニングシューズを買いに行くと
ほぼ「これから始めるのですか?」みたいな対応です。
まぁ、見た目は確かにそんな感じなので(^-^;
次回のレコ楽しみにしています!
sumuhiyoさん、こめんとありがとうございます。
あれから数日たって、ガイドの立場だったら、ジャージとTシャツで登山口にいたら初心者だと思うのでしょうねということは理解しました。
あとは、どれだけ、自分が事前に情報を集め、自分の技量を考えて「行ける」のか「行けない」のか、判断してから登山口に出向くことなのだな・・・と思いました。
高い装備は体に合いません。たぶん、しばらくはイオンのジャージで全国の山に行くのでしょうね。
aideieiでした。
至仏山から下るときに見えていた立派な三角錐
行ってみたいな〜と思ってました
地図見ると湯の小屋温泉ってとこで泊まれるんですね〜
水上駅までバスがあるようなので今度計画してみようかな
cyberdocさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
本当に、登山道から見て目立つ山でした。そして、登っても面白い山で1日をここに費やしてもいいなあと思える山でした。
湯の小屋温泉で泊ってもよいし、場合によっては、レンタカーで戸倉において、鳩待峠、笠ヶ岳、湯ノ丸小屋まで歩き、交通機関で水上駅・沼田駅を経由して戸倉に戻ることも可能だということです。
このコースも行ってみたいなあと思っています。まあ、来年以降ですが。
aideieiでした。
aiさん、山してますね。
至仏山のお隣さんですね。
それにしても見かけで判断するとは失礼なガイドですね。
今まで登った山のリスト見せて差し上げればよかったのに!
間違いなくそのガイドさんより、多くの山を登ていますよ。
出鼻をくじかれ気分が悪くなったのではないですか。
登山ガイドが登山者の気分を害してどうするんだと言ってやりたいです。
暫く家の問題もあり、泊りでの山行は行けません。
近場ばかりですが、まだ歩きに出かけられるので良しとします。
hamburg
HBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
本当に、見かけで判断されたくないなあと思いました。そして、そのガイドさんの言葉が登頂まではちらちら頭の中に浮かんでいましたね。自分的には「行ける」と確信して計画した行程だったけど、少しのことで揺らぐこともあるのだなと思いました。
本当の初心者さんは結構「揺らぐ」のかもしれません。それにより、楽な道に変更してしまったりすることもあったのかなとおもいます。でも、ガイドの仕事って、事故防止のために登山者の行動を抑止することだけではないと思うんです。知りうる情報を提供して、目指す山への近道を諭してあげることも必要なのではと思いました。
隊長も、神奈川などに来ているところですし秋が深まったらコラボ行きましょう。檜岳・伊勢沢の頭、ぜひ行きましょう。
aideieiでした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する