笹ヶ峰から妙高山と火打山
- GPS
- 12:27
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,136m
- 下り
- 2,127m
コースタイム
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 12:21
天候 | 晴れ後曇り、時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山者多く登山道の整備も良いが、大倉乗越から妙高山山頂までは、急傾斜で楽ではない。 |
写真
感想
妙高山も火打山も過去別々に訪問していたが、8月の暑い日に日帰りで二山を周回してきた。歩行距離は25kmを超え、行動時間も12時間を過ぎたが、途中雷雨に当たることもなく無事に歩き切ることができた。
笹ヶ峰登山口そばの駐車場には4:30頃に到着。火打山は山スキーで何度も訪問していて、笹ヶ峰も見慣れた感がある。準備をして4:43に行動開始。暗いのでヘッドライトを点灯させる。笹ヶ峰を起点に無雪期に歩くのは10年ぶり。積雪期とは勝手が違うが、木道などがあり歩き易い。黒沢にかかる橋を渡ると本格的な登りの開始。スキーの場合だと登るのに苦労する十二曲りとその先の斜面は、普通の登山では全く楽勝だった。何度か登っているために覚える感覚かもしれない。富士見平の分岐を右手に折れると、自分にとって未体験のルートに入る。歩き始めてすぐに開けた所に出る。地図で見ても分かるが、等高線が広く開いていて草原と言うか、笹原のようなところに出てきた。天気良く青空で草原の緑が映える。この景色は全く想定していなかったので、写真を撮りつつ進む。前後に登山者なく貸し切り。黒沢池ヒュッテまで進むと、多くの登山者が休憩をしていた。人が多過ぎたので素通りしようとするも方向を誤り5分ほど時間をロス。正しい方向を選んで大倉乗越へ進み、7:28に到着。ここでヒュッテではできなかった休憩を取る。が、ここから先を見ると既にガスが湧いている。朝の7:30の時点で既にガスで展望がなくなっていた。これはちょっとショック。こんな早い時間でガスが湧いてしまっては、山中に泊まる以外に山頂から展望を得る手段はなさそう。がっかりしつつも先に進むが、この先はきつかった。長助池への分岐まではトラバース気味だが笹の刈り払いに足を取られることが多く、分岐から先は傾斜がかなりきつい。登山道を等高線が突っ切っているので致し方ないが、ここで2人ともペースはがっくり落ちる。きつい斜面を登り切れば稜線歩きだが、既に雲が湧いていて展望はやはりほとんど得られなかった。9:02に妙高山の山頂に到着。二度目だが、最初に来たときもこんな感じのガスが湧いていた。残念だが致し方ない。神社も見て回るが、ガスは少し晴れて周囲が少しだけ見える時間もあった。しかしお隣とも言うべき火打山や、アルプスの山並みは全く見えず。粘ってもガスが晴れるとも思えず、何よりこの先もまだ長いので、適当なところで休憩を切り上げて元来た道を歩く。急登の下りも楽ではなかったが、それでも登りと比べれば楽だった。登りの登山者とすれ違いを何度もしながら標高を下げる。長助池への分岐で休憩後に大倉乗越を目指すが、ここの登り返しが案外きつい。コースタイム程度で歩くのがやっとで乗越を過ぎ、11:04に黒沢池ヒュッテに戻る。朝は多数の登山者がいたが、この時間はデポのザック類のみで人の姿は見えず。2人で座って休憩するが、同行のZさんは既にしんどそう。もうここからピストンで帰りたいと言っていたが、この先の高谷池ヒュッテ付近は景色がきれいだから、と説得して先に進む。茶臼山への緩い登りをこなして高谷池付近に到達。Zさんはやはりここから下山か、高谷池ヒュッテで休憩することを提案したが、ここから1.5時間程度で火打山の山頂に到達できる、と伝えて同道することに。高谷池付近もガスが回ってきたものの、天狗の庭に至るとガスが取れてきて、池塘がよく見えるようになってきた。眺望が全くないわけではなくて安堵。更に先に進むが、途中Zさんが本格的につらそうになっていたので、ザックの荷物を減らし、遂にはザックを丸ごと預けてもらって一緒に登ることに。山頂に到達してもガスで何も見えないことは分かっていたが、ここまで来たなら、是非一度火打山の山頂を踏んで欲しかった。山頂付近にはまだ花が咲いていて、それらを見つつ登って、13:22に火打山に到着。途中弱音を吐いていたZさんだったが、無事真っ白なガスに覆われた山頂に到着。へろへろになりつつも頑張って到達したが、ちょっとさすがにこれでは可哀想だった。酷だったかもしれない。
高谷池ヒュッテ泊なら山頂でゆっくりもできたが、今日はこの後笹ヶ峰まで下るので、山頂で休憩はするも長居はせずに下山を開始。途中風が稜線にあたり雲ができるようすなどを見ながら進む。時折ガスが晴れると天狗の池付近の池塘もよく見えたが、周囲の山々は全く見えなかった。日帰りで二山巡ったが、山頂付近からの景色は、どちらも良くなかったとしか言えない。下界は酷暑のため雲が湧きやすい気象条件なので致し方ないかもしれない。今日は長めの行動時間を想定して多めの水分を持参したが、下りで飲みきる状態になりつつあったので、Zさんは高谷池ヒュッテでミネラルウォーターを500ml補給。自分は計3リットル持参したし、この時点でも1リットル以上余していたので、補給はせずに進む。高谷池ヒュッテを過ぎ黒沢岳の西側を通過する。どうしても積雪期と比較してしまうが、雪があればここはトラバースが容易で、スキーでの行き来も簡単だが、雪がないと当然だがアップダウンしながら先に進むしかない。またこの付近からは、火打山、影火打山、焼山の三兄弟とも言うべききれいな山容が、天気が良ければ見えるのだが、今日は全く何も見えなかった。天気には勝てないとは言え残念。富士見平の分岐を過ぎれば、あとはひたすら下るのみ。下りで滑ったり落っこちたりしないよう注意して進む。黒沢を渡るあたりでは既に周囲は薄暗くなり始めていたが、それでもまだ8月で18時を過ぎても明るいため、下りでヘッドライトを出して使うことはなかった。17:05に登山口に到着。出発から12時間以上経過していた。途中ペースが落ちなければ、もう少し早く周回できただろうが、今日は初めて歩くコースも長く、概要が分からない箇所もあった。でも25km以上のコースを無事日帰りで歩き切ることができたので満足。Zさんも、何だかんだ言いながらも最後まで歩き切るあたりはさすが。
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