大菩薩峠まで日の出を見に



- GPS
- 05:20
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 506m
- 下り
- 506m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車道は路面が凍結している箇所があるので要注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
軽アイゼンは必須。登山道は 氷6:固い雪2:雪無し2 ぐらいの割合。 防寒は入念に。この日の確認できた最低気温は-9.8℃。 ちなみに8時の時点で避難小屋の室温は-5℃、10時半の時点でロッヂ長兵衛前(上日川峠の駐車場)の気温は-3℃。 稜線上は風が強く、体感気温が一気に下がるので防風対策も必要。 下山後は「ぶどうの丘 天空の湯」へ。大人600円。露天風呂から北アルプスが一望出来る。 |
写真
感想
「年明けに大菩薩峠に日の出見に行かね?」
「行きます」
そんな感じの会話を経て、二人で大菩薩峠に行って来ました。
仕事が終わった後の深夜一時に待ち合わせ(家まで迎えに来てもらった)、車が殆どいない道路を進み(運転はお任せ)、大菩薩峠への登山口とロッヂ長兵衛のある上日川峠の駐車場に二時半ごろ到着(僕は途中で寝た)。
二時間ほど仮眠を取り、準備を整えます。
予定は午前五時に出発。
スキー用のフェイスマスクや耳あても用意して防寒対策はバッチリ。
駐車場からして既に路面が凍っていて、登山道もまともに歩けそうにないのでアイゼンを早速装備。
先日モンベルで買っておいた6本爪の軽アイゼン。
ちなみに人生で初めてのアイゼン使用です。
足下を見るのにヘッドライトだけでは些か心細くはありますが、今日は月明かりがあるので意外と明るいので問題無し。
その他忘れ物が無いか確認し終わって出発して、五時丁度に出発です。
上日川峠というかロッヂ長兵衛から福ちゃん荘までは車道を歩いて行きます。
歩き易さうんぬんではなく、単に歩道への入口を見逃したからですが。
しかし暗い中ではこっちの方が歩き易くて良かったかも。
車道を歩いている途中、相方さんが森の中にシカを発見。
暗闇の中、ヘッドライトの照り返しで光る瞳はちょっと怖いです。
20分弱で福ちゃん荘の前、唐松尾根分岐に到着。
アイゼン使用による違和感と寒さもあって結構疲れました。
ここ唐松尾根分岐には公衆トイレがあるのでここで一旦トイレ休憩。
無料で使えて中は結構キレイでした。
その後は大菩薩峠を目指してひたすら歩きます。
富士見山荘の辺りまではなだらかだったり少し下ったりしますが、川を渡ってから少し傾斜が出て来ます。
道は雪のある所と無い所が代わる代わる出て来る感じ。
上に葉の付いてる木があるか無いかの差ですね。
道の脇には解凍用の塩化カルシウムが袋に入ったまま置かれていたり、たまに木々の切れ目から甲州市の夜景が見えたりします。
途中で道の左側が森から笹に変わるところからはそんなに時間もかからず大菩薩峠と介山荘に到着。
時刻はまだ六時前、甲州市の夜景もキレイに見えます。
その代わり風がめちゃめちゃ冷たいですが。
時間的に日の出にはまだ早く、絶景ポイントはこの先の稜線上で風が強いので、ここで30分程休憩に。
風を遮ってくれる介山荘の前のベンチを借りて、サーモスのボトルに入れて来たお湯を提供して相方さんからカフェオレの粉を貰ってよーく混ぜ混ぜ。
あ〜、生き返るー。
ちなみにこの時の気温は-7.7℃、超寒いッス。
フェイスマスクを置いておいたら息が当たっていた部分が即凍結してました。
バナナがあったら釘が打てそうな感じですかね。
六時二十分頃に出発。
絶景ポイントである目の前のピーク、親不知ノ頭の途中に風が弱く椅子代わりになる岩のあるポイントがあったので、そこで日の出を待ちます。
東からは日の出、南には富士山と、正に絶景ポイントです。
日の出を待ってる間に段々と明るくなっては来るものの、相変わらずめちゃめちゃ寒いです。
ちなみに気温は-9.8℃でした。
風も強いから体感温度は更に低い感じですね。
寒過ぎて写真を撮るために手袋を外すと痛い位に寒い。
寒過ぎてボールペンのインクの出が悪くなる位に寒い。
寒過ぎてデジカメの電池の消耗が早くなる位に寒い。
とにかく寒い。
そんな中で六時四十五分頃の日の出を待っていましたが、生憎と低い位置に雲がかかってしまっている為、明るくはなっているもののお日様はまだ見えず。
七時を回ってからようやく素敵な日の出を拝む事が出来ました。
うん、これは今年一番の日の出ですよ、間違いない。
まぁ今年始まってまだ三日目ですけどね。
日の出を堪能した後は、大菩薩嶺を目指します。
親不知ノ頭を越え、賽ノ河原と大菩薩峠休憩舎を過ぎ、標高2000m地点の神部岩をと雷岩を通り越して樹林帯に入ります。
足下は固くなった雪と氷しかない森の中を進むと、やや開けた場所に出ます。
ここが標高2056.9mの頂き、大菩薩嶺の山頂です。
広場の真ん中に三角点と道標がぽつんと立ち、周りを木々に囲まれているので展望はありません。
風が無ければ静かで落ち着いた感じの場所なんでしょうが、今日は風が強いのでさっさと帰ります。
来た道を戻って賽ノ河原にある大菩薩峠休憩舎の中で朝食。
コンビニで買ったおにぎりがキンキンに冷えてます。
ビールならともかく、そんなの全然嬉しくねぇよちくしょう。
冷たい赤飯おにぎりを噛みしめながら、お湯を沸かしてカップ麺(うどん)を作ります。
今日は卵を持ってきたのでそれも投入して月見うどんに。
室温が-5℃の小屋の中、あったかい食べ物は心と体に沁み入りますなぁ。
そうそう、ここでも相方さんにカフェオレの粉末一本頂きました、ごちそう様です。
食事も終えて九時に出発。
日が良く照っていて雪に反射して眩しいのでサングラスを用意。
2980円でも十分やってくれます。
でもやっぱり偏光サングラス、欲しいよね。
15分程で大菩薩峠に戻って来ました。
朝はまだ明るくなってなかったので見れませんでしたが、北アルプスの方まで景観が広がってます。
ただこの時は雲がかかっていて微妙な感じでしたが。
反対側の雲取山や奥多摩三山、丹沢山系は良く見えました。
東京湾や横浜もバッチリと見える良い天気です。
その後、介山荘でお買い物。
宿泊は昨日の夜が最後で、売店は今日までという事でギリギリ買えました。
まずは山バッジ。
ここでは12種類もの大菩薩峠のバッジを販売しているんですが、1種類だけ大菩薩峠・大菩薩岳の両方とも入っている物があったのでそれを購入。
ここ介山荘オリジナルのバッジだそうで、大菩薩「嶺」ではなく大菩薩「岳」とあるのは、深田久弥さんの表記に合わせた結果だそうです。
もう一つは相方さんが見つけた“日本百名山てぬぐい”。
日本百名山のれんは結構色んな所で見かける上にそれなりのお値段がするんですが、これは2011年に出たばかりで値段も安く500円。
最近バッジを集め始めたのでそれを付けるのに丁度良いと衝動買い。
青色と臙脂色の二色あったので青色を購入。
買う物買ったので後は帰るだけ。
と歩き出したところで相方さんからストップが。
やっぱり百名山てぬぐい買って来る、と。
ならついでにトイレに寄ろうと戻ってみれば、一人お客さんが居て僕と同じバッジを買ってました。
そしててぬぐいも。
てぬぐい安いから思わず買ってもあんまりお財布に痛くないしね。
その後は登って来た道をてくてく、いや、アイゼン付けてるのでザクザクと下って行きます。
山腹に回ると風も無くなり、日が出ている事も相まってそこそこ暖かくなって良い感じ。
福ちゃん荘のある唐松尾根分岐まで戻って来たら後少し。
そこからは行きとは変えて車道ではなく登山道で帰る事に。
今は明るいからそれなりに歩き易いですけど、これ、暗い中で通ってたら結構キツかったかも。
そんな道の途中で何人もの人達とすれ違いました。
何でこんなに一気に来たのかと疑問が湧いてきましたが、答えは上日川峠にありました。
ああ、ここにバス停あったんですね。
ちょっと本数は少ないみたいですが。
10:20、無事に上日川峠の駐車場に到着。
アイゼン外したら靴底が物凄く柔らかく感じました。
あークッション効いてる効いてる。
ついでにアイゼンの効果も実感。
駐車場の凍った路面、アイゼン付けてる時はサクサク歩けたのに、外したらおっかなびっくり歩いてます。
下山後はやっぱり温泉。
相方さんに連れて行ってもらったのは「ぶどうの丘 天空の湯」です。
ぶどうの丘は以前立ち寄った事があったんですが、そこに温泉があるとは知りませんでした。
大人600円、露天風呂から北アルプスが一望できる、結構良い温泉ですね。
風呂上がりにはぶどうの丘の売店でワインを購入。
今夜が楽しみです。
簡単な今回の感想まとめ
・マジ寒いッス。
・日の出が素晴らしい。
・景色が良かった。特に、近からず遠からず絶妙な距離感のある富士山の存在感は格別(って、介山荘のおじさんが言ってました)。
・寒かったけど展望の良い稜線歩きは満足。
・もうアイゼン無しじゃ生きていけない体になってしまった。
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